5 この文章は JM Project における man page 翻訳作業に関する指針です。 翻訳者のみなさんには余計な手間になるとは思いますが、 より良い日本語マニュアルを作成するためにご協力ください。
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10 本来のフォーマットや著作権を尊重するために、一次配布フォーマットは roff 形式を採用します。
11 また roff での作業が困難である場合には、 その旨を JM-ML まで連絡してください。他に roff 化のボランティアを募集します。
13 全体としての文体の統一のため、 特に理由がなければ常体 (「である」調) を用いてください。 マニュアルページの語尾としては、
25 句読点は「、」および「。」を使用してください。ただし、英単語や英文の 部分の区切りには「,」「.」を用いてもかまいません。
30 校正作業や改版作業の便宜を図るため、できれば原文をコメントで残しておいてください。
31 ただし「原文に元からあったコメント」と区別するため、「.\"O」という形式のコメントとしてください (O はアルファベット o の大文字)。
32 登録システムは、リリース版を作成するときに このコメントを自動的に除去します。
34 コメント化には以下のような内容の awk スクリプト を用いると良いでしょう。
43 printf(".\\\"O %s\n", $0)
47 これをオリジナルの roff ファイルに対して
51 awk -f commentate.awk ar.1 > ar.1.draft
53 のように用い、 ``ar.1.draft`` に対して作業をします。
55 以上の作業では原文はすべてコメントアウトされてしまいますが、 .TH 行や .TP 行のように、
56 そのまま翻訳版にも残しておきたい行もあると思います。
57 このような行を元に戻す作業には vi を用いるのが楽でしょう。 vim 系なら作業ディレクトリに
63 というような内容の .vimrc ファイルを置いておきます (^T は Ctrl-T です)。
64 コメント化した roff ファイルを vi で開き、アンコメントしたい行の先頭で Ctrl-T を打てば、次々に取っていけます。
70 roff 形式において roff のコメントとして書かれている著作権表示は、英文のまま残してください。
71 さらにその後にコメントとして、英文で翻訳者の著作権表示を加えてください。
77 .\" Japanese Version Copyright (c) 1996 HANATAKA Shinya
78 .\" all rights reserved.
79 .\" Translated Wed Nov 20 17:42:39 JST 1996
80 .\" by HANATAKA Shinya
82 本文 (man コマンドの整形結果で見える部分) に著作権表示がある場合には、 それも原文のまま残してください。
84 原文に著作権表示が含まれていない場合には、 個別対応になると思いますので JM-ML で相談してください。
86 GNU のマニュアルページにはマニュアルページ中に著作権表示のないもの がありますが、その場合、上記の翻訳版著作権に加えて、以下の文をマニュ アルの先頭に付加してください。
90 .\" Copyright (C) 1994-1999 Free Software Foundation, Inc.
92 .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of
94 .\"manual provided the copyright notice and this permission notice are
95 .\"preserved on all copies.
97 .\" Permission is granted to copy and distribute modified versions of
98 .\"this manual under the conditions for verbatim copying, provided that
99 .\"the entire resulting derived work is distributed under the terms of a
100 .\"permission notice identical to this one.
102 .\" Permission is granted to copy and distribute translations of this
103 .\"manual into another language, under the above conditions for modified
104 .\"versions, except that this permission notice may be stated in a
105 .\"translation approved by the Foundation.
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111 特殊用語の翻訳は以下の方針に従ってください。
113 * コマンド名、関数名、引き数名などは翻訳せず、 アルファベットのままで記述する。
114 * 英文との相互参照や用語の統一を簡単にするために、 専門用語を翻訳する場合には、 訳語の後ろにかっこつきで原語を併記してください。
120 * 専門用語は無理に日本語にせずカタカナ表記を使用する。
125 ○ ディスクリプター (descriptor)
127 マニュアル間での訳語の統一を行うために、 できれば専門用語について単語リストを作成してください。 単語リストは、それぞれのマニュアルページの頭に 以下のような roffのコメント形式で埋め込んでください。
131 .\"WORD: effective uid 実効ユーザーID
132 .\"WORD: out-of-band 帯域外
133 .\"WORD: physical address 物理アドレス
139 片仮名語の語尾の音引き(ー)には以下の方針を用いてください。
141 * 既に日本語になっているものについてはそれを用いる。
142 * できるだけ原語の発音に近い表現を用いる。
149 * それ以外の場合に語尾の音引きは省略しない。
159 セクション名については以下のものを使用してください。
169 COMMAND LINE OPTIONS オプション or コマンドラインオプション
178 ENVIRONMENT VARIABLES 環境変数