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util-linux: some translations and updates of util-linux-2.35.2
[linuxjm/jm.git] / manual / util-linux / po4a / man8 / wipefs.patch
1 --- wipefs.8.orig       2020-08-22 10:35:32.867840917 +0900
2 +++ wipefs.8    2020-08-23 09:12:06.752017611 +0900
3 @@ -6,6 +6,11 @@
4  .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
5  .\"
6  .\"*******************************************************************
7 +.\" Japanese Version Copyright (c) 2020 Chonan Yoichi,
8 +.\"     all rights reserved.
9 +.\" Translated (util-linux 2.35.2) Fri Aug 14 11:10:43 JST 2020
10 +.\"     by Chonan Yoichi <cyoichi@maple.ocn.ne.jp>
11 +.\"
12  .TH WIPEFS 8 "December 2014" util\-linux "System Administration"
13  .SH 名前
14  wipefs \- デバイスからシグナチャーを消去する
15 @@ -55,6 +60,13 @@
16  \fB\-a\fP,\fB \-\-all\fP
17  処理可能なシグナチャーをすべて消去する。消去するシグナチャーを何と何にするかは、\fB\-t\fP
18  オプションによって絞り込むことができる。
19 +.RS
20 +.IP "[\fB訳注\fP]" 8
21 +オプションの名前が \fB\-\-all\fP のせいで紛らわしいが、\fB\-t\fP
22 +オプションを使って、シグナチャーのタイプを限定している場合でも、消去操作には
23 +\fB\-a\fP (\fB\-\-all\fP) が必要である。\fB\-t\fP
24 +だけだと、動作が消去ではなく、表示になる。
25 +.RE
26  .TP 
27  \fB\-b\fP,\fB \-\-backup\fP
28  ファイル $HOME/wipefs\-<devname>\-<offset>.bak
29 @@ -63,6 +75,19 @@
30  \fB\-f\fP,\fB \-\-force\fP
31  ファイルシステムがマウントされている場合でも、消去を強行する。
32  このオプションは、ブロックデバイス上のパーティションテーブル・シグナチャーを消去するために必要である。
33 +.RS
34 +.IP "[\fB訳注\fP]" 8
35 +2 番目の文は、訳者には意味不明である。
36 +確かに、ファイルシステムがマウントされている場合に、
37 +ファイルシステムのシグナチャーを消すには、\fB\-f\fP が必要だろう。
38 +また、おそらく、ネストしたパーティションテーブルのシグナチャーを消去するためにも、
39 +\fB\-f\fP が必要なのだろう。しかし、そういうことでないならば、ルート権限さえ持っていれば、
40 +ブロックデバイス上のパーティションテーブルのシグナチャーを消すのに、
41 +普通 \fB\-f\fP は要らないはずである。
42 +それとも、あるデバイスのパーティションに自分が目下実行しているシステムが含まれているとき、
43 +そのディスクのパーティションテーブルのシグナチャーを消去するということだろうか。
44 +それは、やらない方がよい乱暴なことだと思うのだが。
45 +.RE
46  .TP 
47  \fB\-h\fP,\fB \-\-help\fP
48  ヘルプテキストを表示して終了する。
49 @@ -107,6 +132,13 @@
50  リスト、または個々のタイプの前に、'no' という接頭辞を付けることができ、
51  その場合は、作業の対象にすべきではないタイプを指定することになる。
52  もっと詳しく知りたければ、\fBmount\fP(8) のマニュアルをご覧になるとよい。
53 +.RS
54 +.IP "[\fB訳注\fP]" 8
55 +\fIlist\fP に使えるのは、基本的には \fBmount\fP(8) の \fB\-t\fP
56 +に指定するファイルシステムのタイプと同じものだが、\fBgpt\fP や \fBswap\fP
57 +を指定することもできる。すなわち、\fBwipefs /dev/sda*\fP の出力の TYPE
58 +の項目に表示されるものが使えるわけである。
59 +.RE
60  .TP 
61  \fB\-V\fP,\fB \-\-version\fP
62  バージョン情報を表示して終了する。
63 @@ -123,6 +155,12 @@
64  \fBdd if=~/wipefs\-sdb\-0x00000438.bak of=/dev/sdb seek=$((0x00000438)) bs=1 conv=notrunc\fP
65  バックアップファイル  ~/wipefs\-sdb\-0x00000438.bak から
66  ext2 のシグナチャーを復元する。
67 +.IP "[\fB訳注\fP]" 8
68 +3 番目の例は、ちょっと変わったことをしていると言えるかもしれない。
69 +ここでは、/dev/sdb にファイルシステムのシグナチャーを復元している。
70 +とすると、/dev/sdb1 のようなパーティションにではなく、/dev/sdb というディスクに直接
71 +ext2 のファイルシステムを作成していたことになりそうだ。/dev/sdb が、たとえば
72 +USB メモリなら、そういうこともあるだろうけれど。
73  .SH 作者
74  Karel Zak <kzak@redhat.com>
75  .SH 環境変数