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add man8 (GNU_tar)
authorribbon <ribbon@users.osdn.me>
Sat, 14 May 2022 08:47:59 +0000 (17:47 +0900)
committerribbon <ribbon@users.osdn.me>
Sat, 14 May 2022 08:47:59 +0000 (17:47 +0900)
manual/GNU_tar/release/man8/rmt.8 [new file with mode: 0644]

diff --git a/manual/GNU_tar/release/man8/rmt.8 b/manual/GNU_tar/release/man8/rmt.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..a1ed592
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,220 @@
+.\" This file is part of GNU tar. -*- nroff -*-
+.\" Copyright 2013, 2018 Free Software Foundation, Inc.
+.\"
+.\" GNU tar is free software; you can redistribute it and/or modify
+.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by
+.\" the Free Software Foundation; either version 3 of the License, or
+.\" (at your option) any later version.
+.\"
+.\" GNU tar is distributed in the hope that it will be useful,
+.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
+.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
+.\" GNU General Public License for more details.
+.\"
+.\" You should have received a copy of the GNU General Public License
+.\" along with this program.  If not, see <http://www.gnu.org/licenses/>.
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 1.34, 2022-05-12
+.\"
+.TH RMT 8 2018/03/24 RMT "GNU TAR マニュアル"
+.SH 名前
+rmt \- リモートの磁気テープサーバー
+.SH 書式
+\fBrmt\fP
+.SH 説明
+\fBRmt\fP は、\fBtar\fP(1), \fBcpio\fP(1)
+などのバックアップユーティリティーを利用したファイルやデバイスの処理を、リモートからアクセスする機能を提供します。 普通リモートマシンに対しては
+\fBrsh\fP(1) または \fBssh\fP(1) を利用して実現します。 ログイン名を指定して別ユーザーを用いることもできます。
+.PP
+呼び出しを行うプログラムが \fBrmt\fP とやり取りをする際には、標準入力に対してリクエストを送信し、その結果を標準出力から読み取ります。
+送信する要求は、要求を表す英字の次に (必要があれば) 引数が続き、最後に改行文字により構成されます。
+追加データがある場合は、その改行文字の次に送信されます。 処理が成功すると \fBrmt\fP は以下を返します。
+.PP
+.in +4
+\fBA\fP\fInumber\fP\fB\en\fP
+.PP
+上の \fInumber\fP は 10 進数のリターンコードを ASCII 表現したものです。 追加の情報はこの行の次に返されます。
+エラー発生時には、以下のレスポンスが返されます。
+.PP
+.in +4
+\fBE\fP\fIerrno\fP\fB\en\fP\fIerror\-message\fP\fB\en\fP
+.PP
+ここで \fIerrno\fP はシステムエラーコードを表すもので、 \fBerrno\fP(3) に説明されています。  \fIerror\-message\fP
+はエラー内容を 1 行にわかりやすく示したもので、 \fBperror\fP(3) を用いて出力されています。
+.PP
+利用できるコマンドとレスポンスの種類については、後述するセクションにおいて説明しています。
+.SH コマンド
+.TP 
+\fBO\fP\fIdevice\fP\fB\en\fP\fIflags\fP\fB\en\fP
+指定された \fIflags\fP を使って \fIdevice\fP
+をオープンします。デバイスがすでにオープンされていた場合は、一度クローズしてから新たにオープンされます。
+.sp
+\fB引数\fP
+.RS
+.TP 
+\fIdevice\fP
+オープンするデバイス名。
+.TP 
+\fIflags\fP
+\fBopen\fP(2) に対するフラグ。 10 進数値、または \fBfcntl.h\fP に定義された \fBO_*\fP 定数 (先頭の \fBO_\fP
+は省略される場合があります)。 またビット表現や (\fB|\fP を利用して) 以下のようにこれらを合わせた数値指定もできます。
+.in +4
+.EX
+576
+64|512
+CREAT|TRUNC
+.EE
+.RS
+さらに指定を組み合わせることもできます。 たとえば 10 進数によるモードに、そのシンボリックな表現を付け加えるような場合です。
+その場合は、シンボリック表現が優先されます。
+.RE
+.sp
+\fB返信 (reply)\fP
+.RS
+成功時には \fBA0\en\fP を返します。
+.RE
+.sp
+\fB拡張\fP
+.RS
+BSD バージョンでは \fIflags\fP に 10 進数のみ指定可能です。
+.RE 1
+.TP 
+\fBC\fP[\fIdevice\fP]\fB\en\fP
+現在オープンしているデバイスをクロースします。
+.RS
+.TP 
+\fB引数\fP
+.br
+引数はすべて無視されます。
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時には \fBA0\en\fP を返します。
+.RE
+.TP 
+\fBL\fP\fIwhence\fP\fB\en\fP\fIoffset\fP\fB\en\fP
+.RS
+指定されたパラメーターを使って、現在オープンしているデバイスに対して \fBlseek\fP(2) を実行します。
+.TP 
+\fB引数\fP
+.RS
+.TP 
+\fIwhence\fP
+オフセットをどこからにするか。 指定可能な値は以下です:
+.sp
+.nf
+.ta 1n 20n
+       0, SET, SEEK_SET        ファイル先頭からシーク
+       1, CUR, SEEK_CUR        現在位置からシーク
+       2, END, SEEK_END        ファイル終端からシーク
+.fi
+.RE
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時には \fBA\fP\fIoffset\fP\fB\en\fP を返します。 \fIoffset\fP は新たなオフセット値になります。
+.TP 
+\fB拡張\fP
+BSD バージョンは \fIwhence\fP に対して 0,1,2 のみ指定可能です。
+.RE
+.TP 
+\fBR\fP\fIcount\fP\fB\en\fP
+.br
+現在のデバイスから \fIcount\fP バイト分のデータを読み込みます。
+.RS
+.TP 
+\fB引数\fP
+.RS
+.TP 
+\fIcount\fP
+読み込みを行うバイト数。
+.RE
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時には以下を返します。
+.sp
+.in +4
+\fBA\fP\fIrdcount\fP\fB\en\fP
+.in
+.sp
+この後ろに、デバイスから読み取った \fIrdcount\fP バイト分のデータが続きます。
+.RE
+.TP 
+\fBW\fP\fIcount\fP\fB\en\fP
+現在のデバイスにデータを書き込みます。 このコマンドの後ろに、\fIcount\fP バイト分の入力データを続けます。
+.RS
+.TP 
+\fB引数\fP
+.RS
+.TP 
+\fIcount\fP
+書き込みを行うバイト数。
+.RE
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時には \fBA\fP\fIwrcount\fP\fB\en\fP を返します。 ここで \fIwrcount\fP は、実際に書き込みを行ったバイト数です。
+.RE
+.TP 
+\fBI\fP\fIopcode\fP\fB\en\fP\fIcount\fP\fB\en\fP
+指定されたパラメーターを用いて \fBMTIOCOP\fP \fBioctl\fP(2) コマンドを実行します。
+.RS
+.TP 
+\fB引数\fP
+.RS
+.TP 
+\fIopcode\fP
+\fBMTIOCOP\fP オペレーションコード。
+.TP 
+\fIcount\fP
+mt_count
+.RE
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時には \fBA0\en\fP を返します。
+.RE
+.TP 
+\fBS\en\fP
+現在オープンしているデバイスのステータスを返します。 これは \fBMTIOCGET\fP \fBioctl\fP(2) を呼び出して得ています。
+.RS
+.TP 
+\fB引数\fP
+.br
+なし。
+.TP 
+\fB返信 (reply)\fP
+.br
+成功時は \fBA\fP\fIcount\fP\fB\en\fP と、その後に \fIcount\fP バイト分のデータが続きます。
+.RE
+.SH 関連項目
+\fBtar\fP(1)
+.SH バグ
+このユーティリティーを汎用目的のリモートファイルアクセスツールとして利用することはお勧めしません。
+.SH バグ報告
+バグ報告は <bug\-tar@gnu.org> までお願いします。
+.SH 開発経緯
+\fBrmt\fP コマンドは 4.2BSD において登場しました。 GNU \fBrmt\fP は BSD の仕様に基づいて一から書き起こされました。
+.SH 著作権
+Copyright \(co 2013, 2018 Free Software Foundation, Inc.
+.br
+.na
+License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
+<http://gnu.org/licenses/gpl.html>
+.br
+.ad
+This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is
+NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
+.\" Local variables:
+.\" eval: (add-hook 'write-file-hooks 'time-stamp)
+.\" time-stamp-start: ".TH [A-Z_][A-Z0-9_.\-]* [0-9] \""
+.\" time-stamp-format: "%:B %:d, %:y"
+.\" time-stamp-end: "\""
+.\" time-stamp-line-limit: 20
+.\" end: