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procmail: Generate draft and release pages from ja.po.
authorAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Sat, 12 May 2012 16:37:19 +0000 (01:37 +0900)
committerAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Sat, 12 May 2012 16:37:19 +0000 (01:37 +0900)
manual/procmail/draft/man1/procmail.1
manual/procmail/draft/man5/procmailex.5
manual/procmail/draft/man5/procmailrc.5
manual/procmail/draft/man5/procmailsc.5
manual/procmail/release/man1/procmail.1
manual/procmail/release/man5/procmailex.5
manual/procmail/release/man5/procmailrc.5
manual/procmail/release/man5/procmailsc.5

index 746a57e..554780d 100644 (file)
@@ -1,6 +1,14 @@
-.\"WORD:        mail            メール
-.\"WORD:        mailer          メーラ
-.\"WORD:        processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmail.1,v 1.1 2003/06/16 17:06:40 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (C)COOL WEB 1998
 .\"          ALL RIGHTS RESERVED
 .\"   OKANO Takayoshi <kano@na.rim.or.jp>
 .\"   HAGA Yasufumi <yasufumi.haga@nifty.com>
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmail.1,v 1.5 2005/03/07 16:09:13 motoki Exp $
-.TH PROCMAIL 1 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAIL 1 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .na
-.\"O .SH NAME
 .SH 名前
-.\"O procmail \- autonomous mail processor
 procmail \- 自律型メールプロセッサ
-.\"O .SH SYNOPSIS
 .SH 書式
-.B procmail
-.RB [ \-ptoY ]
-.RB [ "\-f \fIfromwhom\fP" ]
-.if n .ti +0.5i
-.RI [ "parameter\fB=\fPvalue " | " rcfile" ]
-\&.\|.\|.
+\fBprocmail\fP [\fB\-ptoY\fP] [\fB\-f \fP\fIfromwhom\fP]
+.if  n .ti +0.5i
+[\fIparameter\fP\fB=\fP\fIvalue \fP|\fI rcfile\fP] \&.\|.\|.
 .br
-.B procmail
-.RB [ \-toY ]
-.RB [ "\-f \fIfromwhom\fP" ]
-.\"O RB [ "\-a \fIargument\fP" ]
-.RB [ "\-a \fI引数\fP" ]
-\&.\|.\|.
-.if n .ti +0.5i
-.B \-d
-.\"O I recipient
-.I 受取人
-\&.\|.\|.
+\fBprocmail\fP [\fB\-toY\fP] [\fB\-f \fP\fIfromwhom\fP] [\fB\-a \fP\fIargument\fP] \&.\|.\|.
+.if  n .ti +0.5i
+\fB\-d\fP \fIrecipient\fP \&.\|.\|.
 .br
-.B procmail
-.RB [ \-ptY ]
-.B \-m
-.\"O RI [ "parameter\fB=\fPvalue" ]
-.RI [ "パラメータ\fB=\fP値" ]
-\&.\|.\|.
-.I rcfile
-.if n .ti +0.5i
-.\"O RI [ argument ]
-.RI [ 引数 ]
-\&.\|.\|.
-.br
-.B procmail
-.B \-v
+\fBprocmail\fP [\fB\-ptY\fP] \fB\-m\fP [\fIparameter\fP\fB=\fP\fIvalue\fP] \&.\|.\|.  \fIrcfile\fP
+.if  n .ti +0.5i
+[\fIargument\fP] \&.\|.\|..br \fBprocmail\fP \fB\-v\fP
 .ad
-.\"O .SH DESCRIPTION
 .SH 説明
-.\"O For a quick start, see
-.\"O B NOTES
-.\"O at the end.
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案を採用。「章」は省略。】
-取り敢えずすぐ始めたい場合は、後の
-.B その他
-を参照されたい。
+取り敢えずすぐ始めたい場合は、後の \fB備考\fP を参照されたい。
 .PP
-.\"O .B Procmail
-.\"O should be invoked automatically over the
-.\"O .B .forward
-.\"O file mechanism as soon as mail arrives.  Alternatively, when installed by
-.\"O a system administrator, it can be invoked from within the mailer immediately.
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案を半分採用。should be は曖昧表現だろう。】
-.B procmail
-は、メールの到着後
-.B .forward
-ファイルの仕組みを通じてただちに自動起動されるだろう。
-あるいは、システム管理者がインストールした場合は、
-メーラ内部から直接起動されることもある。
-【訳注: 原文は mailer と書かれているが、ここでは MUA ではなく MTA を指しているものと推測する。】
-
-.\"O When invoked, it first sets some environment variables to default values,
-.\"O reads the mail message from stdin until an EOF, separates the body from the
-.\"O header, and then, if no command line arguments are present, it starts to look
-.\"O for a file named
-.\"O .BR $HOME/.procmailrc .
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案を全面採用。】
-procmail は起動すると、まずいくつかの環境変数をデフォルト値に設定する。
-それから EOF【訳注: End Of File: ファイルの終端】に行き当たるまで、
-標準入力からメールメッセージを読み込み、ヘッダーと本文を分離する。
-その後、コマンドラインに引数が指定されていなければ、
-.BR $HOME/.procmailrc
-という名前のファイルを探し始める。
-
-.\"O According to the processing recipes in this file,
-.\"O the mail message that just arrived gets distributed into the right folder
-.\"O (and more).  If no rcfile is found, or processing of the rcfile falls off
-.\"O the end, procmail will store the mail in the default system
-.\"O mailbox.
-このファイル内の処理レシピに従って、到着したメールメッセージは適切なフォルダ
-(及びその他) に配送される。
-もし rcfile が見つからないか、 rcfile の処理が終わったら、 procmail は
-メールをシステムのデフォルトのメールボックスに保存する。
+\fBprocmail\fP は、メールの到着後 \fB.forward\fP ファイルの仕組みを通じてただちに自動起動されるだろう。
+あるいは、システム管理者がインストールした場合は、 メーラ内部から直接起動されることもある (訳注: 原文は mailer と書かれているが、ここでは
+MUA ではなく MTA を指しているものと推測する)。 procmail は起動すると、まずいくつかの環境変数をデフォルト値に設定する。 それから
+EOF (End Of File; ファイルの終端) に行き当たるまで、 標準入力からメールメッセージを読み込み、ヘッダーと本文を分離する。
+その後、コマンドラインに引数が指定されていなければ、 \fB$HOME/.procmailrc\fP という名前のファイルを探し始める。
+このファイル内の処理レシピに従って、到着したメールメッセージは適切なフォルダ (及びその他) に配送される。 もし rcfile が見つからないか、
+rcfile の処理が終わったら、 procmail は メールをシステムのデフォルトのメールボックスに保存する。
 .PP
-.\"O If no rcfiles and no
-.\"O .B \-p
-.\"O have been specified on the command line, procmail will, prior to reading $HOME/.procmailrc, interpret commands from
-.\"O .B /etc/procmailrc
-.\"O (if present).
-.\"O Care must be taken when creating /etc/procmailrc, because, if circumstances permit, it will be executed with root privileges (contrary to the $HOME/.procmailrc file of course).
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案をほぼ全面採用。】
-rcfile が存在せず、さらにコマンドラインに
-.B \-p
-も指定されていない場合、
-.B /etc/procmailrc
-ファイルが存在すれば、procmail は $HOME/.procmailrc を読み込む前に、
-このファイルに書かれているコマンドを解釈する。
-/etc/procmailrc を作成するときは十分に注意を払わなければならない。
-なぜなら、状況によっては、このファイルの解釈は root 権限で
-実行される場合がありえるからである
-(もちろん $HOME/.procmailrc の場合はそのようなことはない)
+rcfile が存在せず、さらにコマンドラインに \fB\-p\fP も指定されていない場合、 \fB/etc/procmailrc\fP
+ファイルが存在すれば、procmail は $HOME/.procmailrc を読み込む前に、 このファイルに書かれているコマンドを解釈する。
+/etc/procmailrc を作成するときは十分に注意を払わなければならない。 なぜなら、状況によっては、このファイルの解釈は root 権限で
+実行される場合がありえるからである (もちろん $HOME/.procmailrc の場合はそのようなことはない)
 .PP
-.\"O If running suid root or with root privileges, procmail will be able to
-.\"O perform as a functionally enhanced, backwards compatible mail delivery agent.
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案をほぼ全面採用。】
 procmail は、 suid root されているか、或は root 権限で動作している場合、
 機能拡張され、下位互換性のあるメール配送エージェントとして動作できるようになる。
-
 .PP
-.\"O Procmail can also be used as a general purpose mail filter, i.e., provisions
-.\"O have been made to enable procmail to be invoked in a special sendmail rule.
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案をほぼ全面採用。】
-また、procmail は汎用のメールフィルタとしても使える。
-つまり、【訳注: 元々は一般的な目的のメールフィルタだったが、】特別な
-sendmail のルールを使用して procmail を実行できるようにする仕組みが
-設けられたのである。
-
+また、procmail は汎用のメールフィルタとしても使える。 つまり、(元々は一般的な目的のメールフィルタだったが) 特別な sendmail
+のルールを使用して procmail を実行できるようにする仕組みが 設けられたのである。
 .PP
-.\"O The rcfile format is described in detail in the
-.\"O .BR procmailrc (5)
-.\"O man page.
-
-rcfile のフォーマットは
-.BR procmailrc (5)
-マニュアルページで詳細に解説されている。
-
+rcfile のフォーマットは \fBprocmailrc\fP(5)  マニュアルページで詳細に解説されている。
 .PP
-.\"O The weighted scoring technique is described in detail in the
-.\"O .BR procmailsc (5)
-.\"O man page.
-
-「重み付けを伴う得点加算方法 (weighted scoring technique)」は
-.BR procmailsc (5)
-マニュアルページで詳細に解説されている。
-
+重みつきスコアリング手法については \fBprocmailsc\fP(5) に詳しい説明がある。
 .PP
-.\"O Examples for rcfile recipes can be looked up in the
-.\"O .BR procmailex (5)
-.\"O man page.
-
-rcfile のレシピの例は
-.BR procmailex (5)
-マニュアルページを参照されたい。
-
-.\"O .SS Signals
+rcfile のレシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  マニュアルページを参照されたい。
 .SS シグナル
-.TP 1.2i
-.B TERMINATE
-.\"O Terminate prematurely and requeue the mail.
+.TP  1.2i
+\fBTERMINATE\fP
 直ちに終了し、メールをキューに戻す。
-
-.TP
-.B HANGUP
-.\"O Terminate prematurely and bounce the mail.
+.TP 
+\fBHANGUP\fP
 直ちに終了し、メールを送信元へ送り返す。
-
-.TP
-.B INTERRUPT
-.\"O Terminate prematurely and bounce the mail.
+.TP 
+\fBINTERRUPT\fP
 直ちに終了し、メールを送信元へ送り返す。
-
-.TP
-.B QUIT
-.\"O Terminate prematurely and silently lose the mail.
-.\"O 【訳注: 芳賀さんの案を全面採用。】
+.TP 
+\fBQUIT\fP
 直ちに終了し、ユーザには何も通知せずにメールを消去する。
-
-.TP
-.B ALARM
-.\"O Force a timeout (see
-.\"O .BR TIMEOUT).
-強制的に時間切れで終了させる (
-.BR TIMEOUT
-を参照されたい)。
-
-.TP
-.B USR1
-.\"O Equivalent to a
-.\"O .BR VERBOSE =off.
-.BR VERBOSE =off
-と同じ意味。
-
-.TP
-.B USR2
-.\"O Equivalent to a
-.\"O .BR VERBOSE =on.
-.BR VERBOSE =on
-と同じ意味。
-
-.\"O .SH OPTIONS
+.TP 
+\fBALARM\fP
+強制的に時間切れで終了させる ( \fBTIMEOUT\fP を参照されたい)。
+.TP 
+\fBUSR1\fP
+\fBVERBOSE\fP=off と同じ意味。
+.TP 
+\fBUSR2\fP
+\fBVERBOSE\fP=on と同じ意味。
 .SH オプション
-
-.TP 0.5i
-.B \-v
-.\"O Procmail will print its version number, display its compile time
-.\"O configuration and exit.
+.TP  0.5i
+\fB\-v\fP
 バージョン番号とコンパイル時の環境設定を表示して終了する。
-
-.TP
-.B \-p
-.\"O Preserve any old environment.  Normally procmail clears the environment
-.\"O upon startup, except for the value of TZ.  However, in any case: any default values will override
-.\"O any preexisting environment variables, i.e., procmail will not pay any attention
-.\"O to any predefined environment variables, it will happily overwrite them
-.\"O with its own defaults.  For the list of environment variables that procmail
-.\"O will preset see the
-.\"O .BR procmailrc (5)
-.\"O man page.  If both \-p and \-m are specified, the
-.\"O list of preset environment variables shrinks to just: LOGNAME, HOME, SHELL,
-.\"O ORGMAIL and MAILDIR.
-古い環境をすべて保存する。
-procmail は通常、起動時に TZ を除くすべての環境変数の値を消去する。
-但し、どのような場合においても:
-procmail が内包するあらゆるデフォルト値は同一名の既存の環境変数より優先される。
-すなわち、 procmail は既に定義されている同名の環境変数には全くお構いなく、
-procmail のデフォルト値にてそれらを適切に上書きする。
-procmail で予め設定されている環境変数の一覧については、
-.BR procmailrc (5)
-を参照のこと。
-\-p と \-m が両方指定されている場合は、予め設定する環境変数は
-LOGNAME、HOME、SHELL、ORGMAIL および MAILDIR だけに限定される。
-【訳注: procmail の通常動作は、 TZ 以外の親プロセスの環境変数を全削除すると共に、自身の動作にかかわる環境変数を多数「上書き」設定する。 -p オプションが指定されると、 procmail は自身の動作にかかわる5つの環境変数のみを設定し、それ以外の親プロセスにて設定されている環境変数を削除しない。結果として親プロセスの環境が保持される。】
-
-.TP
-.B \-t
-.\"O Make procmail fail softly, i.e., if procmail cannot deliver the mail to
-.\"O any of the destinations you gave, the mail will not bounce, but will return
-.\"O to the mailqueue.  Another delivery-attempt will be made at some time in
-.\"O the future.
-procmail をフェールソフトにする。
-つまり、ユーザが指定したどの配送先にも procmail がメールを配送できない場合、
-メールはバウンス
-【訳注: 配送エラーメールとしてローカルメールスプールへ送られる。】
-せず、メールキューに戻る。
-その後しばらくしてから再度配送を試みる。
-
-.TP
-.I "\fB\-f\fP fromwhom"
-.\"O Causes procmail to regenerate the leading `From ' line with
-.\"O .I fromwhom
-.\"O as the sender (instead of \-f one could use the alternate and
-.\"O obsolete \-r).  If
-.\"O .I fromwhom
-.\"O consists merely of a single `-', then procmail will only
-.\"O update the timestamp on the `From ' line (if present, if not, it will
-.\"O generate a new one).
-.I fromwhom
-を送信者(sender)にして、先頭の `From ' 行を再作成する
-(\-f の代わりに、今では使われなくなっているが \-r が使用できる)。
-.I fromwhom
-が `-' 1個だけの場合、procmail は `From ' 行のタイムスタンプの
-更新のみ行う
+.TP 
+\fB\-p\fP
+古い環境をすべて保存する。 procmail は通常、起動時に TZ を除くすべての環境変数の値を消去する。 但し、どのような場合においても:
+procmail が内包するあらゆるデフォルト値は同一名の既存の環境変数より優先される。 すなわち、 procmail
+は既に定義されている同名の環境変数には全くお構いなく、 procmail のデフォルト値にてそれらを適切に上書きする。 procmail
+で予め設定されている環境変数の一覧については、 \fBprocmailrc\fP(5)  を参照のこと。 \-p と \-m
+が両方指定されている場合は、予め設定する環境変数は LOGNAME、HOME、SHELL、ORGMAIL および MAILDIR だけに限定される。
+(訳注: procmail の通常動作は、 TZ 以外の親プロセスの環境変数を全削除すると共に、自身の動作にかかわる環境変数を多数「上書き」設定する。
+\-p オプションが指定されると、 procmail
+は自身の動作にかかわる5つの環境変数のみを設定し、それ以外の親プロセスにて設定されている環境変数を削除しない。結果として親プロセスの環境が保持される。)
+.TP 
+\fB\-t\fP
+procmail をフェールソフトにする。 つまり、ユーザが指定したどの配送先にも procmail がメールを配送できない場合、 メールはバウンスせず
+(配送エラーメールとして送り返されず)  メールキューに戻る。 その後しばらくしてから再度配送を試みる。
+.TP 
+\fB\-f\fP\fI fromwhom\fP
+\fIfromwhom\fP を送信者(sender)にして、先頭の `From ' 行を再作成する (\-f の代わりに、今では使われなくなっているが \-r
+が使用できる)。 \fIfromwhom\fP が `\-' 1個だけの場合、procmail は `From ' 行のタイムスタンプの 更新のみ行う
 (これはタイムスタンプが存在する場合である。なければ新たに作成する)。
-
-.TP
-.B \-o
-.\"O Instead of allowing anyone to generate `From ' lines, simply override
-.\"O the fakes.
-.\"O 【訳注: このオプションは有効に動作しているように見えない。】
+.TP 
+\fB\-o\fP
 誰にも `From ' 行の生成を許可させないで、単に偽物を上書きする。
-
-.TP
-.B \-Y
-.\"O Assume traditional Berkeley mailbox format, ignore any
-.\"O .B Content-Length:
-.\"O fields.
-.\"O 【訳注: このオプションの検証方法がわからない。】
-従来の Berkeley mailbox フォーマットを想定し、
-.B Content-Length:
-フィールドはすべて無視する。
-
-.TP
-.\"O .I "\fB\-a\fP argument"
-.\"O This will set $1 to be equal to
-.\"O .IR argument .
-.\"O Each succeeding
-.\"O .I "\fB\-a\fP argument"
-.\"O will set the next number variable ($2, $3, etc).  It can be used
-.\"O to pass meta information along to procmail.  This is typically done
-.\"O by passing along the $@x information from the sendmail mailer rule.
-.I "\fB\-a\fP 引数"
-このオプションは、 $1 にコマンドライン引数を設定する。
-後続する
-.I "\fB\-a\fP 引数"
-はそれぞれ次の番号の変数 ($2、$3、他) に設定される。
-このオプションで procmail にメタ情報を渡すことができる。
-通常、sendmail メーラルールから $@x 情報を渡すことに用いられる。
-.\"O 【訳注: $@x とは? ぐぐってもわからない。】
-
-.TP
-.I "\fB\-d\fP recipient .\|.\|."
-.\"O This turns on explicit delivery mode, delivery will be to the local user
-.\"O .IR recipient .
-.\"O This, of course, only is possible if procmail has root
-.\"O privileges (or if procmail is already running with the recipient's euid and egid).
-.\"O Procmail will setuid to the intended recipients and delivers the mail as
-.\"O if it were invoked by the recipient with no arguments (i.e., if no rcfile
-.\"O is found, delivery is like ordinary mail).  This option is incompatible with
-.\"O .BR \-p .
-これは明示的な配送モードを有効にする。
-配送はローカルユーザ
-.IR recipient
-へ行われる。
-もちろん、これは procmail が root 権限を備える場合 (或は procmail が受取人の euid 及び egid で動作している場合) にのみ可能である。
-procmail は指定された受取人に setuid され、
-受取人により引数のない状態で起動されたかのようにメールを配送する。
-(すなわち、 rcfile が見つからない場合、配送は通常のメールのように
-行われる)。
-このオプションは
-.BR \-p
-とは互換性がない。
-
-.TP
-.B \-m
-.\"O Turns procmail into a general purpose mail filter.  In this mode one rcfile
-.\"O must be specified on the command line.  After the rcfile, procmail will
-.\"O accept an unlimited number of arguments.
-.\"O If the rcfile is an absolute path starting with
-.\"O .B /etc/procmailrcs/
-.\"O without backward references (i.e. the parent directory cannot be mentioned) procmail will, only if no security violations are found, take on the identity of the owner of the rcfile (or symbolic link).
-procmail を汎用のメールフィルタにする。
-このモードでは rcfile をコマンドラインで一つ指定しなければならない。
-rcfile に後続する引数に制限はない。
-rcfile が後方参照のない
-.B /etc/procmailrcs/
-で始まる絶対パスである (すなわち、親ディレクトリが指定できない) 場合、
-セキュリティの侵害がない場合のみ procmailは rcfile (またはシンボリックリンク)
-の所有者のユーザ属性になる。
-
-.\"O For some advanced usage of this option you should look in the
-.\"O .B EXAMPLES
-.\"O section below..SH ARGUMENTS
-このオプションのより詳細な使用法は下記の
-.B 例
-を参照されたい。
-
-.\"O Any arguments containing an '=' are considered to be environment variable
-.\"O assignments, they will
-.\"O .I all
-.\"O be evaluated after the default values have been
-.\"O assigned and before the first rcfile is opened.
-引数に `=' が入っている場合は、すべて環境変数への値の割り当てと見なす。
-この割り当ては、全てデフォルト値が割り当てられてから評価され、
+.TP 
+\fB\-Y\fP
+従来の Berkeley mailbox フォーマットを想定し、 \fBContent\-Length:\fP フィールドはすべて無視する。
+.TP 
+\fB\-a\fP\fI 引数\fP
+このオプションは、 $1 にコマンドライン引数を設定する。 後続する \fB\-a\fP\fI 引数\fP はそれぞれ次の番号の変数 ($2、$3、他)
+に設定される。 このオプションで procmail にメタ情報を渡すことができる。 通常、sendmail メーラルールから $@x
+情報を渡すことに用いられる。
+.TP 
+\fB\-d\fP\fI recipient .\|.\|.\fP
+これは明示的な配送モードを有効にする。 配送はローカルユーザ \fIrecipient\fP へ行われる。 もちろん、これは procmail が root
+権限を備える場合 (或は procmail が 受取人の euid 及び egid で動作している場合) にのみ可能である。 procmail
+は指定された受取人に setuid され、 受取人により引数のない状態で起動されたかのようにメールを配送する。 (すなわち、 rcfile
+が見つからない場合、配送は通常のメールのように 行われる)。 このオプションは \fB\-p\fP とは互換性がない。
+.TP 
+\fB\-m\fP
+procmail を汎用のメールフィルタにする。 このモードでは rcfile をコマンドラインで一つ指定しなければならない。 rcfile
+に後続する引数に制限はない。 rcfile が後方参照のない \fB/etc/procmailrcs/\fP で始まる絶対パスである
+(すなわち、親ディレクトリが指定できない) 場合、 セキュリティの侵害がない場合のみ procmailは rcfile (またはシンボリックリンク)
+の所有者のユーザ属性になる。 このオプションのより詳細な使用法は下記の \fB例\fP を参照されたい。 引数に `='
+が入っている場合は、すべて環境変数への値の割り当てと見なす。 デフォルト値が割り当てられた後に、この割り当てがI<全て>評価され、
 その後に最初の rcfile がオープンされる。
-
-.\"O .PP
-.\"O Any other arguments are presumed to be rcfile paths (either absolute,
-.\"O or if they start with `./' relative to the current
-.\"O directory;
-.\"O .B any other relative
-.\"O path is relative to $HOME, unless the
-.\"O .B \-m
-.\"O option has been given, in which case all relative paths are relative to the
-.\"O current directory); procmail will start with the first one it finds on the
-.\"O command line.  The following ones will only be parsed if the preceding ones
-.\"O have a not matching HOST-directive entry, or in case they should not exist.
 .PP
-その他の引数はすべて rcfile のパスと見なされる。
-(このパスは絶対パスか、または `./' で始まっていれば
-現在のディレクトリからの相対パスのいずれかである。
-.B その他のすべての相対
-パスは、
-.B \-m
-オプションを使用しない限り $HOME からの相対パスである。
-.B \-m
-オプションを使用した場合、すべての相対パスは現在のディレクトリからの
-相対パスとなる。)
-そして procmail は、コマンドラインで最初に見つかった rcfile を使用して
-起動する。
-先行する引数に指定されている rcfile に合致する HOST 指示
-【訳注: matching HOST-directive entry】 を有しない場合、または引数が
-存在しない場合にのみ、コマンドライン上にて次に指定されている rcfile が
+その他の引数はすべて rcfile のパスと見なされる。 (このパスは絶対パスか、または `./' で始まっていれば
+現在のディレクトリからの相対パスのいずれかである。 \fBその他のすべての相対\fP パスは、 \fB\-m\fP オプションを使用しない限り $HOME
+からの相対パスである。 \fB\-m\fP オプションを使用した場合、すべての相対パスは現在のディレクトリからの 相対パスとなる。)  そして procmail
+は、コマンドラインで最初に見つかった rcfile を使用して 起動する。 先行する引数に指定されている rcfile に合致する HOST 指示
+(HOST\-directive) を有しない場合、または引数が 存在しない場合にのみ、コマンドライン上にて次に指定されている rcfile が
 一つだけ解析される。
-.\"O 【訳注: この文章の意味が不明。合致する HOST ディレクティブエントリ? 】
-
 .PP
-.\"O If no rcfiles are specified, it looks for
-.\"O .BR $HOME/.procmailrc .
-.\"O If not even that can be found, processing will continue according to
-.\"O the default settings of the environment variables and the ones specified
-.\"O on the command line.
-rcfile を何も指定しない場合は
-.BR $HOME/.procmailrc
-を検索する。
-rcfile が見つからなくても、環境変数のデフォルト設定と
-コマンドラインで指定された値に従って処理を続行する。
-
-.\"O .SH EXAMPLES
-.\"O Examples for rcfile recipes can be looked up in the
-.\"O .BR procmailex (5)
-.\"O man page.
-.\"O A small sample rcfile can be found in the
-.\"O B NOTES
-.\"O section below.
+rcfile を何も指定しない場合は \fB$HOME/.procmailrc\fP を検索する。 rcfile
+が見つからなくても、環境変数のデフォルト設定と コマンドラインで指定された値に従って処理を続行する。
 .SH 例
-rcfile のレシピの例は
-.BR procmailex (5)
-のマニュアルページを参照されたい。
-rcfile のちょっとしたサンプルは、後述する
-.B その他
-にを参照のこと。
-
+rcfile のレシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  のマニュアルページを参照されたい。 rcfile のちょっとしたサンプルは、後述する
+\fB備考\fP にを参照のこと。
 .PP
-.\"O Skip the rest of this EXAMPLES section unless you are a system administrator
-.\"O who is vaguely familiar with sendmail.cf syntax.
-sendmail.cf の文法を多少なりとも知っているシステム管理者以外は、
-これ以降の「例」は読み飛ばして頂きたい。
+sendmail.cf の文法を多少なりとも知っているシステム管理者以外は、 これ以降の「例」は読み飛ばして頂きたい。
 .PP
-.\"O The
-.\"O .B \-m
-.\"O option is typically used when procmail is called from within a rule in the
-.\"O sendmail.cf file.  In order to be able to do this it is convenient to create
-.\"O an extra `procmail' mailer in your sendmail.cf file (in addition to the perhaps
-.\"O already present `local' mailer that starts up procmail).  To create such a
-.\"O `procmail' mailer I'd suggest something like:
-.B \-m
-オプションは、sendmail.cf ファイルのルールから procmail を呼び出す際に
-使われるのが一般的である。このようにするには、自分の sendmail.cf ファイルに、
-(procmail を立ち上げる `local' メーラはおそらく既に存在するだろうが、
-それに加えて)  `procmail' メーラを別途追加すると都合が良い。
-このような `procmail' メーラを作成するには、次のようにすればいいだろう:
+\fB\-m\fP オプションは、sendmail.cf ファイルのルールから procmail を呼び出す際に
+使われるのが一般的である。このようにするには、自分の sendmail.cf ファイルに、 (procmail を立ち上げる `local'
+メーラはおそらく既に存在するだろうが、 それに加えて)  `procmail' メーラを別途追加すると都合が良い。 このような `procmail'
+メーラを作成するには、次のようにすればいいだろう:
 .Sx 2
 Mprocmail, P=/usr/bin/procmail, F=mSDFMhun, S=11, R=21,
         A=procmail \-m $h $g $u
 .Ex
-.\"O This enables you to use rules like the following (most likely in ruleset 0)
-.\"O to filter mail through the procmail mailer (please note the leading tab
-.\"O to continue the rule, and the tab to separate the comments):
-こうすれば、 (大抵の場合 ruleset 0 にある) 以下のようなルールを使用して、
-メールを procmail メーラを通じてフィルタできる。
-(ただし、ルールを継続して記述するために行頭にタブがあることと、
-コメントを分離するためにタブがあることに注意。)
-
+こうすれば、 (大抵の場合 ruleset 0 にある) 以下のようなルールを使用して、 メールを procmail メーラを通じてフィルタできる。
+(ただし、ルールを継続して記述するために行頭にタブがあることと、 コメントを分離するためにタブがあることに注意。)
 .Sx 4
 R$*<@some.where>$*
         $#procmail $@/etc/procmailrcs/some.rc $:$1@some.where.procmail$2
 R$*<@$*.procmail>$*
         $1<@$2>$3       Already filtered, map back
 .Ex
-.\"O And /etc/procmailrcs/some.rc could be as simple as:
 そして /etc/procmailrcs/some.rc は次のように簡単になる:
 .Sx 9
-.\"O SENDER = "<$1>"                 # fix for empty sender addresses
-.\"O SHIFT = 1                       # remove it from $@
-SENDER = "<$1>"                 # 空の送信者アドレスを修正
-SHIFT = 1                       # $@ から除去
+SENDER = "<$1>" # 空の送信者アドレスを修正 SHIFT = 1 # $@ から除去
 
-.\"O :0                              # sink all junk mail
-:0                              # 全てのゴミメールを放り込む
-* ^Subject:.*junk
-/dev/null
+:0 # 全てのゴミメールを放り込む * ^Subject:.*junk /dev/null
 
-.\"O :0 w                            # pass along all other mail
-:0 w                            # それ以外の全てのメールを通過させる
-! \-oi \-f "$SENDER" "$@"
+:0 w # それ以外の全てのメールを通過させる ! \-oi \-f "$SENDER" "$@"
 .Ex
-.\"O Do watch out when sending mail from within the /etc/procmailrcs/some.rc file,
-.\"O if you send mail to addresses which match the first rule again, you could
-.\"O be creating an endless mail loop.
-/etc/procmailrcs/some.rc ファイルの中からメールを送信するときには
-特に注意されたい。
-最初のルールに合致するアドレスにメールを再度送信すると、メールの
-無限ループを引き起こすことになる。
-.\"O .SH FILES
+/etc/procmailrcs/some.rc ファイルの中からメールを送信するときには 特に注意されたい。
+最初のルールに合致するアドレスにメールを再度送信すると、メールの 無限ループを引き起こすことになる。
 .SH ファイル
-.TP 2.3i
-.B /etc/passwd
-.\"O to set the recipient's LOGNAME, HOME and SHELL variable defaults
+.TP  2.3i
+\fB/etc/passwd\fP
 受取人の LOGNAME, HOME, SHELL の各変数のデフォルトを設定する。
-.TP
-.B /var/mail/$LOGNAME
-.\"O system mailbox; both the system mailbox and the immediate directory
-.\"O it is in will be created every time procmail starts and either one is
-.\"O not present
-システムメールボックス;
-システムメールボックスとそれを格納するすぐ上のディレクトリが存在しなければ、
-両方とも procmail が起動する度毎に作成される。
-.TP
-.B /etc/procmailrc
-.\"O initial global rcfile
+.TP 
+\fB/var/spool/mail/$LOGNAME\fP
+システムメールボックス; システムメールボックスとそれを格納するすぐ上のディレクトリが存在しなければ、 両方とも procmail
+が起動する度毎に作成される。
+.TP 
+\fB/etc/procmailrc\fP
 初期のグローバル rcfile
-.TP
-.B /etc/procmailrcs/
-.\"O special privileges path for rcfiles
+.TP 
+\fB/etc/procmailrcs/\fP
 rcfile に特権を与えるパス
-.TP
-.B $HOME/.procmailrc
-.\"O default rcfile
+.TP 
+\fB$HOME/.procmailrc\fP
 デフォルトの rcfile
-.TP
-.B /var/mail/$LOGNAME.lock
-.\"O lockfile for the system mailbox (not automatically used by procmail, unless
-.\"O $DEFAULT equals /var/mail/$LOGNAME and procmail is delivering to $DEFAULT)
-システムメールボックスのlockfile
-(procmail が自動的に使用することはない。
-但し、変数 $DEFAULT が /var/mail/$LOGNAME と等しく、且つ procmail が
-$DEFAULT へ配送する場合を除く。)
-.TP
-.B /usr/sbin/sendmail
-.\"O default mail forwarder
+.TP 
+\fB/var/spool/mail/$LOGNAME.lock\fP
+システムメールボックスのlockfile (procmail が自動的に使用することはない。
+但し、変数 $DEFAULT が /var/spool/mail/$LOGNAME と等しく、且つ
+procmail が $DEFAULT へ配送する場合を除く。)
+.TP 
+\fB/usr/sbin/sendmail\fP
 デフォルトのメール転送ソフト
-.TP
-.B _????`hostname`
-.\"O temporary `unique' zero-length files created by procmail
-procmail が一時的に作成する、大きさが 0 バイトで `ファイル名が重複しない'
-ファイル
-.\"O .SH "SEE ALSO"
-.SH "関連項目"
+.TP 
+\fB_????`hostname`\fP
+procmail が一時的に作成する、大きさが 0 バイトで `ファイル名が重複しない' ファイル
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailsc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1),
-.BR cron (1)
+\fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailsc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1),
+\fBcsh\fP(1), \fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1),
+\fBaliases\fP(5), \fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1),
+\fBcomsat\fP(8), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1), \fBcron\fP(1)
 .hy
 .ad
-.\"O .SH DIAGNOSTICS
-.SH 診断【訳注: エラーメッセージ一覧】
-.TP 2.3i
-.\"O Autoforwarding mailbox found
-.\"O The system mailbox had its suid or sgid bit set, procmail terminates with
-.\"O EX_NOUSER assuming that this mailbox must not be delivered to.
+.SH "診断 (エラーメッセージ一覧)"
+.TP  2.3i
 Autoforwarding mailbox found (自動転送メールボックスが見つかった)
-システムメールボックスに suid または sgid ビットがセットされている場合、
-procmail は当該メールボックスへ配送してはいけないことを示すべく、 EX_NOUSER で
-終了する。
-.TP
-.\"O Bad substitution of "x"
-.\"O Not a valid environment variable name specified.
+システムメールボックスに suid または sgid ビットがセットされている場合、 procmail
+は当該メールボックスへ配送してはいけないことを示すべく、 EX_NOUSER で 終了する。
+.TP 
 Bad substitution of "x" ("x" の不正な置換)
 有効な環境変数名が指定されていない。
-.TP
-.\"O Closing brace unexpected
-.\"O There was no corresponding opening brace (nesting block).
+.TP 
 Closing brace unexpected (閉じ括弧が検出されない)
 開き括弧に対応する閉じ括弧がない(ブロックがネストしている)。
-.TP
-.\"O Conflicting options
-.\"O Not all option combinations are useful
+.TP 
 Conflicting options (オプションが矛盾する)
 有効な組み合わせになっていないオプションがある。
-.TP
-.\"O Conflicting x suppressed
-.\"O Flag x is not compatible with some other flag on this recipe.
+.TP 
 Conflicting x suppressed (矛盾する x は削除された)
 フラグ x は当該レシピの他のフラグと併存できない。
-.TP
-.\"O Couldn't create "x"
-.\"O The system mailbox was missing and could not/will not be created.
+.TP 
 Couldn't create "x" ("x" を作成できない)
 システムメールボックスが見つからず、作成できない。または作成されない。
-.TP
-.\"O Couldn't create maildir part "x"
-.\"O The maildir folder "x" is missing one or more required subdirectories and
-.\"O procmail could not create them.
+.TP 
 Couldn't create maildir part "x" (maildir "x" を作成できない)
-maildir フォルダ "x" の作成に必要な1つまたは複数のサブディレクトリが
-なく、また procmail はそのサブディレクトリを作成できない。
-.TP
-.\"O Couldn't create or rename temp file "x"
-.\"O An error occurred in the mechanics of  delivering to the directory folder "x".
+maildir フォルダ "x" の作成に必要な1つまたは複数のサブディレクトリが なく、また procmail はそのサブディレクトリを作成できない。
+.TP 
 Couldn't create or rename temp file "x" (一時ファイル "x" の作成または名前変更ができない)
 ディレクトリフォルダ "x" への配送の仕組みにエラーが発生した。
-.TP
-.\"O Couldn't determine implicit lockfile from "x"
-.\"O There were no `>>' redirectors to be found, using simply `$LOCKEXT' as
-.\"O locallockfile.
+.TP 
 Couldn't determine implicit lockfile from "x" ("x" から暗黙の lockfile が決定できない)
 リダイレクタ `>>' がないので、単純に `$LOCKEXT' をローカルロックファイルのファイル名として使用する。
-.\"O 【訳注: 多分こういう意味ではないかと思う。ただ、これではエラーメッセージと意味が食い違う。検証する必要あり?】
-.TP
-.\"O Couldn't read "x"
-.\"O Procmail was unable to open an rcfile or it was not a regular file, or
-.\"O procmail couldn't open an MH directory to find the highest numbered file.
+.TP 
 Couldn't read "x" ("x" が読めない)
-procmail が rcfile を開くことができなかったか、 rcfile が通常のファイルでなかったか、
-或は procmail が最大番号のファイル名のファイルを探そうとしても MH ディレクトリを開くことができなかった。
-.TP
-.\"O Couldn't unlock "x"
-.\"O Lockfile was already gone, or write permission to the directory where the
-.\"O lockfile is has been denied.
+procmail が rcfile を開くことができなかったか、 rcfile が通常のファイルでなかったか、 或は procmail
+が最大番号のファイル名のファイルを探そうとしても MH ディレクトリを開くことができなかった。
+.TP 
 Couldn't unlock "x" ("x" のロックが解除できない)
-ロックファイルが既に消滅しているか、またはロックファイルがあるディレクトリの書き込み
-権限がない。
-.TP
-.\"O Deadlock attempted on "x"
-.\"O The locallockfile specified on this recipe is equal to a still active
-.\"O $LOCKFILE.
+ロックファイルが既に消滅しているか、またはロックファイルがあるディレクトリの書き込み 権限がない。
+.TP 
 Deadlock attempted on "x" ("x" のデッドロック未遂)
-当該レシピで指定されているローカルロックファイルは、
-まだ有効に機能し続けている $LOCKFILE と同じである。
-.TP
-.\"O Denying special privileges for "x"
-.\"O Procmail will not take on the identity that comes with the rcfile because
-.\"O a security violation was found (e.g. 
-.\"O .B \-p
-.\"O or variable assignments on the command line) or procmail had insufficient privileges to do so.
+当該レシピで指定されているローカルロックファイルは、 まだ有効に機能し続けている $LOCKFILE と同じである。
+.TP 
 Denying special privileges for "x" ("x" への特別な権限を拒否)
-セキュリティ侵害が見つかった
-(例: 
-.B \-p 
-オプションまたはコマンドラインの変数割り当て)か、 procmail が不十分な権限しか持っていないので、 procmail は rcfile に付随する識別情報【訳注: ユーザ ID 及びグループ ID】にならない。
-【訳注: rcfile のユーザ ID とグループ ID に setuid / setgid しない。 setuid / setgid に関するセキュリティ上の問題に対応するエラーメッセージ。】
-.TP
-.\"O Descriptor "x" was not open
-.\"O As procmail was started, stdin, stdout or stderr was not connected (possibly
-.\"O an attempt to subvert security)
+セキュリティ侵害が見つかった (例: \fB\-p\fP オプションまたはコマンドラインの変数割り当て)か、 procmail
+が不十分な権限しか持っていないので、 procmail は rcfile に付随する識別情報 (ユーザ ID 及びグループ ID) にならない。
+(訳注: rcfile のユーザ ID とグループ ID に setuid / setgid しない。 setuid / setgid
+に関するセキュリティ上の問題に対応するエラーメッセージ。)
+.TP 
 Descriptor "x" was not open (ファイル記述子 "x" を開けられなかった)
 procmail は起動したが、 stdin, stdout または stderr と接続されなかった。
 (おそらくセキュリティが破壊されそうになったためであろう。)
-.TP
-.\"O Enforcing stricter permissions on "x"
-.\"O The system mailbox of the recipient was found to be unsecured, procmail
-.\"O secured it.
+.TP 
 Enforcing stricter permissions on "x" ("x" のパーミッションをより厳しくする)
-受取人のシステムメールボックスが安全でないことがわかったので、
-安全性を向上させた。
-.\"O Special thanks to: ももくりさめ
-.TP
-.\"O Error while writing to "x"
-.\"O Nonexistent subdirectory, no write permission, pipe died or disk full.
+受取人のシステムメールボックスが安全でないことがわかったので、 安全性を向上させた。
+.TP 
 Error while writing to "x" ("x" へ書き込みをする際にエラーが発生した)
-サブディレクトリが存在しないか、書き込み許可がないか、パイプが壊れてしまったか、
-またはディスクが一杯である。
-.TP
-.\"O Exceeded LINEBUF
-.\"O Buffer overflow detected, LINEBUF was too small, PROCMAIL_OVERFLOW has
-.\"O been set.
+サブディレクトリが存在しないか、書き込み許可がないか、パイプが壊れてしまったか、 またはディスクが一杯である。
+.TP 
 Exceeded LINEBUF (LINEBUF 超過)
-バッファオーバーフローが検出された。LINEBUF が小さすぎる。
-PROCMAIL_OVERFLOW が設定された。
-.TP
-.\"O MAILDIR is not an absolute path
+バッファオーバーフローが検出された。LINEBUF が小さすぎる。 PROCMAIL_OVERFLOW が設定された。
+.TP 
 MAILDIR is not an absolute path (MAILDIR が絶対パスでない。)
-.TP
-.\"O MAILDIR path too long
+.TP 
 MAILDIR path too long (MAILDIR パスが長すぎる。)
-.TP
-.\"O ORGMAIL is not an absolute path
+.TP 
 ORGMAIL is not an absolute path (ORGMAIL が絶対パスでない。)
-.TP
-.\"O ORGMAIL path too long
+.TP 
 ORGMAIL path too long (ORGMAIL パスが長すぎる。)
-.TP
-.\"O default rcfile is not an absolute path
+.TP 
 default rcfile is not an absolute path (デフォルトの rcfile が絶対パスでない。)
-.TP
-.\"O default rcfile path too long
-.\"O The specified item's full path, when expanded, was longer than LINEBUF
-.\"O or didn't start with a file separator.
+.TP 
 default rcfile path too long (デフォルトの rcfile へのパスが長すぎる。)
-指定された項目のフルパスは、展開すると LINEBUF よりも長かったか、或は
-そのフルパスの先頭がファイルセパレータではなかった。
-.TP
-.\"O Excessive output quenched from "x"
-.\"O The program or filter "x" tried to produce too much output for the current
-.\"O LINEBUF, the rest was discarded and PROCMAIL_OVERFLOW has been set.
+指定された項目のフルパスは、展開すると LINEBUF よりも長かったか、或は そのフルパスの先頭がファイルセパレータではなかった。
+.TP 
 Excessive output quenched from "x" ("x" からの過剰な出力が抑止された)
-プログラムまたはフィルタ "x" の出力が procmail の LINEBUF のサイズを越えたので、
-溢れた残りの分は破棄され、 PROCMAIL_OVERFLOW がセットされた。
-.TP
-.\"O Extraneous x ignored
-.\"O The action line or other flags on this recipe makes flag x meaningless.
+プログラムまたはフィルタ "x" の出力が procmail の LINEBUF のサイズを越えたので、 溢れた残りの分は破棄され、
+PROCMAIL_OVERFLOW がセットされた。
+.TP 
 Extraneous x ignored (無関係な x は無視された)
-このレシピで使用しているアクション行、または他のフラグがあるので、
-フラグ x は無意味になる。
-.TP
-.\"O Failed forking "x"
-.\"O Process table is full (and NORESRETRY has been exhausted).
+このレシピで使用しているアクション行、または他のフラグがあるので、 フラグ x は無意味になる。
+.TP 
 Failed forking "x" ( "x" の fork に失敗した)
 プロセステーブルが一杯である (と共に NORESRETRY が使い尽くされた)。
-.TP
-.\"O Failed to execute "x"
-.\"O Program not in path, or not executable.
+.TP 
 Failed to execute "x" ("x" の実行に失敗した)
 プログラムがパスにないか、実行可能ではない。
-.TP
-.\"O Forced unlock denied on "x"
-.\"O No write permission in the directory where
-.\"O .B lockfile
-.\"O "x" resides, or more than one procmail trying to force a lock at exactly the
-.\"O same time.
+.TP 
 Forced unlock denied on "x" ("x" へのアンロックの強行に失敗した)
-.B ロックファイル 
-"x" が存在するディレクトリに書き込み許可がないか、または複数の
-procmail が全く同時にロックを強行しようとしている。
-.TP
-.\"O Forcing lock on "x"
-.\"O .B Lockfile
-.\"O "x" is going to be removed by force because of a timeout (see also:
-.\"O .BR LOCKTIMEOUT ).
+\fBロックファイル\fP "x" が存在するディレクトリに書き込み許可がないか、または複数の procmail が全く同時にロックを強行しようとしている。
+.TP 
 Forcing lock on "x" ("x" のロックを強行する)
-タイムアウトしたため、
-.B ロックファイル
-"x" は強制的に削除される。(
-.BR LOCKTIMEOUT
-も合わせて参照されたい)
-.TP
-.\"O Incomplete recipe
-.\"O The start of a recipe was found, but it stranded in an EOF.
+タイムアウトしたため、 \fBロックファイル\fP "x" は強制的に削除される。
+(\fBLOCKTIMEOUT\fP も合わせて参照されたい)
+.TP 
 Incomplete recipe (不完全なレシピ)
 レシピの開始は見つかったが、レシピの終了が見つからないまま EOF で行き詰まってしまった。
-.TP
-.\"O Insufficient privileges
-.\"O Procmail either needs root privileges, or must have the
-.\"O right (e)uid
-.\"O .B and
-.\"O (e)gid to run in delivery mode.  The mail will bounce.
+.TP 
 Insufficient privileges (不十分な権限)
-procmail が配送モードで動作するには、procmail に root 権限が
-必要であるか、 procmail の (e)uid
-.B および
+procmail が配送モードで動作するには、procmail に root 権限が 必要であるか、 procmail の (e)uid \fBおよび\fP
 (e)gid が正しいものでなければならない。メールはバウンスする。
-.TP
-.\"O Invalid regexp "x"
-.\"O The regular expression "x" contains errors (most likely some missing or
-.\"O extraneous parens).
+.TP 
 Invalid regexp "x" (無効な正規表現 "x")
 正規表現 "x" にはエラーがある (多くの場合、括弧が不足していたり余計だったりする)。
-.TP
-.\"O Kernel-lock failed
-.\"O While trying to use the kernel-supported locking calls, one of them failed
-.\"O (usually indicates an OS error), procmail ignores this error and proceeds.
-Kernel-lock failed (カーネルロックが失敗した)
-カーネルがサポートするロック機能を試みている間に、
-それら機能呼び出しのうちの1つが失敗した (通常 OS エラーを示す)。
-procmail はこのエラーを無視し、処理を続行する。
-.TP
-.\"O Kernel-unlock failed
-.\"O See above.
-Kernel-unlock failed (カーネルアンロックが失敗した)
+.TP 
+Kernel\-lock failed (カーネルロックが失敗した)
+カーネルがサポートするロック機能を試みている間に、 それら機能呼び出しのうちの1つが失敗した (通常 OS エラーを示す)。 procmail
+はこのエラーを無視し、処理を続行する。
+.TP 
+Kernel\-unlock failed (カーネルアンロックが失敗した)
 上記説明を参照。
-.TP
-.\"O Lock failure on "x"
-.\"O Can only occur if you specify some real weird (and illegal) lockfilenames
-.\"O or if the
-.\"O .B lockfile
-.\"O could not be created because of insufficient permissions or nonexistent
-.\"O subdirectories.
+.TP 
 Lock failure on "x" ("x" のロック失敗)
-このエラーは、適切でない (そして不正な) ロックファイル名を指定しているか、
-または権限が不足していたり存在しないサブディレクトリを指定したために
-.B ロックファイル
-が作成できなかった場合にのみ生じる。
-.TP
-.\"O Lost "x"
-.\"O Procmail tried to clone itself but could not find back rcfile "x" (it either
-.\"O got removed or it was a relative path and you changed directory since
-.\"O procmail opened it last time).
+このエラーは、適切でない (そして不正な) ロックファイル名を指定しているか、 または権限が不足していたり存在しないサブディレクトリを指定したために
+\fBロックファイル\fP が作成できなかった場合にのみ生じる。
+.TP 
 Lost "x" ("x" が消失した)
-procmail は自身のクローンを作ろうとしたが、 rcfile "x" が
-見つからなかった (その rcfile が削除されたか、或は rcfile が相対パスで指定されていて、
-前回 procmail がその rcfile を開いてからディレクトリを変更したかのいずれかである)。
-.TP
-.\"O Missing action
-.\"O The current recipe was found to be incomplete.
+procmail は自身のクローンを作ろうとしたが、 rcfile "x" が 見つからなかった (その rcfile が削除されたか、或は
+rcfile が相対パスで指定されていて、 前回 procmail がその rcfile を開いてからディレクトリを変更したかのいずれかである)。
+.TP 
 Missing action (動作の不足)
 現在のレシピが不完全であることがわかった。
-.TP
-.\"O Missing closing brace
-.\"O A nesting block was started, but never finished.
+.TP 
 Missing closing brace (閉じ括弧不足)
 ネストしているブロックの開始はあるが終了が無い。
-.TP
-.\"O Missing name
-.\"O The \-f option needs an extra argument.
+.TP 
 Missing name (名前の不足)
 \-f オプションには特別な引数が必要である。
-.TP
-.\"O Missing argument
-.\"O You specified the \-a option but forgot the argument.
+.TP 
 Missing argument (引数の不足)
 \-a オプションが指定されたが、引数が忘れられている。
-.TP
-.\"O Missing rcfile
-.\"O You specified the \-m option, procmail expects the name of an
-.\"O rcfile as argument.
+.TP 
 Missing rcfile (rcfile がない)
-\-m オプションが指定されているが、 \-m オプションは引数として
-rcfile 名が必要である。
-.TP
-.\"O Missing recipient
-.\"O You specified the \-d option or called procmail under a different
-.\"O name, it expects one or more recipients as arguments.
+\-m オプションが指定されているが、 \-m オプションは引数として rcfile 名が必要である。
+.TP 
 Missing recipient (受取人がない)
-\-d オプションを指定したか、または別の名前で procmail が呼び出された。
-その際、引数として 1つ以上の受取人が必要である。
-.TP
-.\"O No space left to finish writing "x"
-.\"O The filesystem containing "x" does not have enough free space to permit
-.\"O delivery of the message to the file.
+\-d オプションを指定したか、または別の名前で procmail が呼び出された。 その際、引数として 1つ以上の受取人が必要である。
+.TP 
 No space left to finish writing "x" ("x" の書き込みを終了させるだけの容量がない)
 "x" を含むファイルシステムに、配送メッセージをファイルに書き込むだけの十分な空き容量がない。
-.TP
-.\"O Out of memory
-.\"O The system is out of swap space (and NORESRETRY has been exhausted).
+.TP 
 Out of memory (メモリ不足)
 システムにスワップスペースが不足している (そして NORESRETRY が使い尽くされた)。
-.TP
-.\"O Processing continued
-.\"O The unrecognised options on the command line are ignored, proceeding as
-.\"O usual.
+.TP 
 Processing continued (処理が続行されている)
 コマンドラインで認識されないオプションは無視され、そのまま処理を続行する。
-.TP
-.\"O Program failure (nnn) of "x"
-.\"O Program that was started by procmail returned nnn instead of
-.\"O EXIT_SUCCESS (=0);
-.\"O if nnn is negative, then this is the signal the program died on.
+.TP 
 Program failure (nnn) of "x" (プログラム "x" が失敗した (nnn))
-procmail から起動されたプログラムが、EXIT_SUCCESS (=0) ではなく
-nnn を返した;
-nnn が負なら、そのプログラムが死んだことを示すシグナルである。
-.TP
-.\"O Quota exceeded while writing "x"
-.\"O The filesize quota for the recipient on the filesystem containing "x"
-.\"O does not permit delivering the message to the file.
+procmail から起動されたプログラムが、EXIT_SUCCESS (=0) ではなく nnn を返した; nnn
+が負なら、そのプログラムが死んだことを示すシグナルである。
+.TP 
 Quota exceeded while writing "x" ("x" の書き込み中にディスクの割当量を超過した)
-"x" を含むそのファイルシステムにおける、受取人に対するファイルサイズの制限の為に、
-メッセージをファイルへ配送することが許されない。
-.TP
-.\"O Renaming bogus "x" into "x"
-.\"O The system mailbox of the recipient was found to be bogus, procmail performed
-.\"O evasive actions.
+"x" を含むそのファイルシステムにおける、受取人に対するファイルサイズの制限の為に、 メッセージをファイルへ配送することが許されない。
+.TP 
 Renaming bogus "x" into "x" (間違っている名前 "x" を "x" に変更する)
-受取人のシステムメールボックスが誤りだったので、
-procmail は回避動作を行った。
-.TP
-.\"O Rescue of unfiltered data succeeded/failed
-.\"O A filter returned unsuccessfully, procmail tried to get back the original text.
+受取人のシステムメールボックスが誤りだったので、 procmail は回避動作を行った。
+.TP 
 Rescue of unfiltered data succeeded/failed (フィルタされていないデータの救出に
-成功した / 失敗した)
-【訳注: procmail から起動した】フィルタの実行に失敗したので、procmail はメールをフィルタに渡す以前のテキストに戻そうとした。
-.TP
-.\"O Skipped: "x"
-.\"O Couldn't do anything with "x" in the rcfile (syntax error), ignoring it.
+成功した / 失敗した)  (procmail から起動した) フィルタの実行に失敗したので、procmail
+はメールをフィルタに渡す以前のテキストに戻そうとした。
+.TP 
 Skipped: "x" ("x" はスキップされた)
 rcfile の "x" については (文法エラーに因り) 何も行われず無視された。
-.TP
-.\"O Suspicious rcfile "x"
-.\"O The owner of the rcfile was not the recipient or root, the file was
-.\"O world writable, or the directory that contained it was world writable,
-.\"O or this was the default rcfile ($HOME/.procmailrc) and either it was group
-.\"O writable or the directory that contained it was group writable (the
-.\"O rcfile was not used).
+.TP 
 Suspicious rcfile "x" (rcfile "x" は疑わしい)
-rcfile の所有者が受取人もしくは root のいずれでもないか、
-rcfile 自体またはこれが存在するディレクトリが誰でも書き込み可能になっているか、
-この rcfile がデフォルトの rcfile ($HOME/.procmailrc) である場合はそのファイル自体または
-ファイルを含むディレクトリがグループ書き込み可能である【訳注: group writable】かのいずれかであった。
-(したがって rcfile は使われなかった)
-.TP
-.\"O Terminating prematurely whilst waiting for .\|.\|.
-.\"O Procmail received a signal while it was waiting for .\|.\|.
+rcfile の所有者が受取人もしくは root のいずれでもないか、 rcfile
+自体またはこれが存在するディレクトリが誰でも書き込み可能になっているか、 この rcfile がデフォルトの rcfile
+($HOME/.procmailrc) である場合はそのファイル自体または ファイルを含むディレクトリがグループ書き込み可能である (group
+writable) かのいずれかであった。 (したがって rcfile は使われなかった)
+.TP 
 Terminating prematurely whilst waiting for .\|.\|. (.\|.\|. を待っている間の中途終了)
 procmail は .\|.\| を待っている間にシグナルを受信した。
-.TP
-.\"O Timeout, terminating "x"
-.\"O Timeout has occurred on program or filter "x".
+.TP 
 Timeout, terminating "x" (時間切れ: "x" の終了)
 プログラムまたはフィルタ "x" は実行中に時間切れとなった。
-.TP
-.\"O Timeout, was waiting for "x"
-.\"O Timeout has occurred on program, filter or file "x".  If it was a program or
-.\"O filter, then it didn't seem to be running anymore.
+.TP 
 Timeout, was waiting for "x" ("x" を待っていたが時間切れになった)
-プログラム或はフィルタの実行中、またはファイル "x" の処理中に時間切れとなった。
-"x" がプログラムまたはフィルタの場合、もはや動作していないように見えた。
-.TP
-.\"O Truncated file to former size
-.\"O The file could not be delivered to successfully, so the file was truncated
-.\"O to its former size.
+プログラム或はフィルタの実行中、またはファイル "x" の処理中に時間切れとなった。 "x"
+がプログラムまたはフィルタの場合、もはや動作していないように見えた。
+.TP 
 Truncated file to former size (ファイルを元のサイズに切り詰めた)
 ファイルの配送が成功しなかったので、そのファイルは元のサイズに切り詰められた。
-.TP
-.\"O Truncating "x" and retrying lock
-.\"O "x" does not seem to be a valid filename or the file is not empty.
+.TP 
 Truncating "x" and retrying lock ("x" の切り詰めとロックの再試行)
 "x" は有効なファイル名ではないか。またはファイルが空ではない。
-.TP
-.\"O Unable to treat as directory "x"
-.\"O Either the suffix on "x" would indicate that it should be an MH or
-.\"O maildir folder, or it was listed as an second folder into which to link,
-.\"O but it already exists and is not a directory.
+.TP 
 Unable to treat as directory "x" ("x" をディレクトリとして扱えない)
 "x" の末尾が MH または maildir フォルダであることを示しているか、
-或はそれらのいずれかへリンクされている二番目のフォルダとして記述されていたが、
-"x" は既に存在していて、且つディレクトリではない。
-【訳注: メールボックス名の末尾が "/" で終る場合は maildir として、 "/." で終る場合は MH として扱われる。詳細は procmailrc (5) を参照。】
-.TP
-.\"O Unexpected EOL
-.\"O Missing closing quote, or trying to escape EOF.
+或はそれらのいずれかへリンクされている二番目のフォルダとして記述されていたが、 "x" は既に存在していて、且つディレクトリではない。 (訳注:
+メールボックス名の末尾が "/" で終る場合は maildir として、 "/." で終る場合は MH として扱われる。詳細は procmailrc
+(5) を参照。)
+.TP 
 Unexpected EOL (予期しない EOL)
-引用符を閉じ忘れているか、 EOF の回避をし忘れている。
-【訳注: 原文及びソース中のエラーメッセージには EOL (End Of Line: 行末) と書かれているが、ソースを参酌すると EOF (End Of File: ファイル終端) の間違いと推測する。】
-.\"O 【訳注: 「EOF を回避し忘れる」というのがどういうことを意味しているのか、ソースを見てもわからない。】
-.TP
-.\"O Unknown user "x"
-.\"O The specified recipient does not have a corresponding uid.
+引用符を閉じ忘れているか、 EOF の回避をし忘れている。 (訳注: 原文及びソース中のエラーメッセージには EOL (End Of Line: 行末)
+と書かれているが、ソースを参酌すると EOF (End Of File: ファイル終端) の間違いと推測する。)
+.TP 
 Unknown user "x" (未知のユーザ "x")
 指定された受取人に対応する uid がない。
-.\"O .SH "EXTENDED DIAGNOSTICS"
-.\"O Extended diagnostics can be turned on and off through setting the
-.\"O VERBOSE variable.
-.SH "拡張診断"
+.SH 拡張診断
 VERBOSE 変数に値を設定すると、拡張診断機能を有効/無効にできる。
-.TP 2.3i
+.TP  2.3i
 [pid] time & date
-.\"O Procmail's pid and a timestamp.  Generated whenever procmail logs a
-.\"O diagnostic and at least a second has elapsed since the last timestamp.
-procmail の pid とタイムスタンプである。
-procmail が診断をログ記録する時にはいつでも生成され、
+procmail の pid とタイムスタンプである。 procmail が診断をログ記録する時にはいつでも生成され、
 少なくとも最後のタイムスタンプから1秒は経過している。
-.TP
-.\"O Acquiring kernel-lock
-.\"O Procmail now tries to kernel-lock the most recently opened file (descriptor).
-Acquiring kernel-lock (カーネルロックの獲得)
+.TP 
+Acquiring kernel\-lock (カーネルロックの獲得)
 procmail は、直前に開いたファイル (記述子) をカーネルロックしようとしている。
-.TP
-.\"O Assigning "x"
-.\"O Environment variable assignment.
+.TP 
 Assigning "x" ("x" の割り当て)
 環境変数割り当て。
-.TP
-.\"O Assuming identity of the recipient, VERBOSE=off
-.\"O Dropping all privileges (if any), implicitly turns off extended diagnostics.
+.TP 
 Assuming identity of the recipient, VERBOSE=off (受取人のユーザ属性を想定する。VERBOSE=off)
 特権があればそれらをすべて破棄し、拡張診断機能を自動的に無効にする。
-.TP
-.\"O Bypassed locking "x"
-.\"O The mail spool directory was not accessible to procmail, it relied solely
-.\"O on kernel locks.
+.TP 
 Bypassed locking "x" ("x" のロック回避)
 procmail はメールスプールディレクトリへアクセスできなかったので、カーネルのロック機能しかあてにならなかった。
-.TP
-.\"O Executing "x"
-.\"O Starting program "x".  If it is started by procmail directly (without an
-.\"O intermediate shell), procmail will show where it separated the arguments
-.\"O by inserting commas.
+.TP 
 Executing "x" ("x" の実行)
-プログラム "x" を起動する。
-シェルを介在させずに procmail から直接 "x" を起動する場合、
-procmail は引数と引数の間にカンマを挿入して引数の区切りを示す。
-.TP
-.\"O HOST mismatched "x"
-.\"O This host was called "x", HOST contained something else.
+プログラム "x" を起動する。 シェルを介在させずに procmail から直接 "x" を起動する場合、 procmail
+は引数と引数の間にカンマを挿入して引数の区切りを示す。
+.TP 
 HOST mismatched "x" (このホストのホスト名は "x" と一致しない)
-このホストのホスト名を "x" と認識した。 HOST には何か余計なものが含まれていた。
-【訳注: ホスト名の検証結果に関するメッセージ。】
-.TP
-.\"O Locking "x"
-.\"O Creating lockfile "x".
+このホストのホスト名を "x" と認識した。 HOST には何か余計なものが含まれていた。 (訳注: ホスト名の検証結果に関するメッセージ。)
+.TP 
 Locking "x" ("x" をロックする)
 ロックファイル "x" を作成する。
-.TP
-.\"O Linking to "x"
-.\"O Creating a hardlink between directory folders.
+.TP 
 Linking to "x" ("x" にリンクする)
 ディレクトリフォルダ間にハードリンクを作成する。
-.TP
-.\"O Match on "x"
-.\"O Condition matched.
+.TP 
 Match on "x" ("x" で一致する)
 条件が一致した。
-.TP
-.\"O Matched "x"
-.\"O Assigned "x" to
-.\"O .BR MATCH .
+.TP 
 Matched "x" (一致した "x")
-"x" が
-.BR MATCH
-に 割り当てられた。
-.TP
-.\"O No match on "x"
-.\"O Condition didn't match, recipe skipped.
+"x" が \fBMATCH\fP に 割り当てられた。
+.TP 
 No match on "x" ("x" には何も一致しない)
 条件が一致せず、レシピは読み飛ばされた。
-.TP
-.\"O Non-zero exitcode (nnn) by "x"
-.\"O Program that was started by procmail as a condition or as the action of
-.\"O a recipe with the `W' flag returned nnn instead of
-.\"O EXIT_SUCCESS (=0); the usage indicates that this is not an
-.\"O entirely unexpected condition.
-Non-zero exitcode (nnn) by "x" ("x" は 0 以外の終了コード (nnn) で終了した)
-レシピの条件文として、或は `W' フラグのを用いるアクション行として procmail から起動されたプログラムは、 EXIT_SUCCESS (=0) ではない終了コード nnn を返して終了した。
-この使い方は全く予期しない状態ではないことを示す。
-【訳注: すなわち、プログラムの終了コードを条件分岐に用いるレシピにおいては、このメッセージが出ても必ずしも何らかの異常を示すものではない。】
-.TP
-.\"O Notified comsat: "$LOGNAME@offset:file"
-.\"O Sent comsat/biff a notice that mail arrived for user $LOGNAME at `offset'
-.\"O in `file'.
+.TP 
+Non\-zero exitcode (nnn) by "x" ("x" は 0 以外の終了コード (nnn) で終了した)
+レシピの条件文として、或は `W' フラグのを用いるアクション行として procmail から起動されたプログラムは、 EXIT_SUCCESS
+(=0) ではない終了コード nnn を返して終了した。 この使い方は全く予期しない状態ではないことを示す。 (訳注:
+すなわち、プログラムの終了コードを条件分岐に用いるレシピにおいては、このメッセージが出ても必ずしも何らかの異常を示すものではない。)
+.TP 
 Notified comsat: "$LOGNAME@offset:file" (comsat の通知: "$LOGNAME@offset:file")
-`file' の `offset' の位置に、ユーザ $LOGNAME 宛てのメールが
-到着したと、comsat/biff へ通知した。
-【訳注: biff はメールの到着を通知するユーティリティ。 comsat は biff サーバ。各々 biff.1 及び comsat.1 を参照。】
-.TP
-.\"O Opening "x"
-.\"O Opening file "x" for appending.
+`file' の `offset' の位置に、ユーザ $LOGNAME 宛てのメールが 到着したと、comsat/biff へ通知した。 (訳注:
+biff はメールの到着を通知するユーティリティ。 comsat は biff サーバ。各々 biff.1 及び comsat.1 を参照。)
+.TP 
 Opening "x" ("x" を開いている)
-Opening "x" ("x" のオープン)
-追加のためにファイル "x" を開く。
-【訳注: append mode: 追加モード】
-.TP
-.\"O Rcfile: "x"
-.\"O Rcfile changed to "x".
+Opening "x" ("x" のオープン)  追加のためにファイル "x" を開く (訳注: append mode: 追加モード)
+.TP 
 Rcfile: "x"
 rcfile は "x" に変更された。
-.TP
-.\"O Reiterating kernel-lock
-.\"O While attempting several locking methods, one of these failed.  Procmail will
-.\"O reiterate until they all succeed in rapid succession.
-Reiterating kernel-lock (カーネルロックの繰り返し)
-いくつかのロック方式を試行している最中に、そのうちの一つが失敗した。
-その試行のすべてが間をおかず連続して成功するまで、
-procmail はカーネルロックを繰り返す。
-.TP
-.\"O Score: added newtotal "x"
-.\"O This condition scored `added' points, which resulted in a `newtotal' score.
+.TP 
+Reiterating kernel\-lock (カーネルロックの繰り返し)
+いくつかのロック方式を試行している最中に、そのうちの一つが失敗した。 その試行のすべてが間をおかず連続して成功するまで、 procmail
+はカーネルロックを繰り返す。
+.TP 
 Score: added newtotal "x" (スコア: 追加の結果、新しい合計値は "x" となった)
-この条件によってスコアに点が追加された。
-スコアは `新しい合計値' になった。
-.TP
-.\"O Unlocking "x"
-.\"O Removing lockfile "x" again.
+この条件によってスコアに点が追加された。 スコアは `新しい合計値' になった。
+.TP 
 Unlocking "x" ("x" のロック解除)
 ロックファイル "x" を再び削除する。
-.\"O .SH WARNINGS
-.\"O You should create a shell script that uses
-.\"O .BR lockfile (1)
-.\"O before invoking your mail shell on any mailbox file other than the system
-.\"O mailbox (unless of course, your mail shell uses the same lockfiles (local
-.\"O or global) you specified in your rcfile).
 .SH 警告
-システムメールボックス以外の任意のメールボックスに対して自分のメールシェルを起動する場合は、その前に
-.BR lockfile (1)
-を使用するシェルスクリプトを作成すること。
-(もちろん、自分のメールシェルが (ローカルであるかグローバルであるかにかかわらず) rcfile で指定したロックファイルと同じものを使用している場合は別である。)
+システムメールボックス以外の任意のメールボックスに対して自分のメールシェルを起動する場合は、その前に \fBlockfile\fP(1)
+を使用するシェルスクリプトを作成すること。 (もちろん、自分のメールシェルが (ローカルであるかグローバルであるかにかかわらず) rcfile
+で指定したロックファイルと同じものを使用している場合は別である。)
 .PP
-.\"O In the unlikely event that you absolutely need to kill procmail before it has
-.\"O finished, first try and use the regular kill command (i.e.,
-.\"O .I not
-.\"O kill \-9, see the subsection
-.\"O .I Signals
-.\"O for suggestions), otherwise some
-.\"O .I lockfiles
-.\"O might not get removed.
-万が一 procmail を自身の正常終了前に絶対 kill しなければならない場合は、
-まず最初に通常の kill コマンドを試してみること。
-(つまり kill \-9
-.I ではない
-。終了コードについては
-.I シグナル
-を参照のこと)
-さもないと、
-.I ロックファイル
+万が一 procmail を自身の正常終了前に絶対 kill しなければならない場合は、 まず最初に通常の kill コマンドを試してみること。
+(つまり kill \-9 \fIではない\fP 。終了コードについては \fIシグナル\fP を参照のこと)  さもないと、 \fIロックファイル\fP
 がいくつか削除されない場合がある。
 .PP
-.\"O Beware when using the
-.\"O .B \-t
-.\"O option, if procmail repeatedly is unable to deliver the mail (e.g., due to
-.\"O an incorrect rcfile), the system mailqueue could fill up.  This could
-.\"O aggravate both the local postmaster and other users.
-.B \-t
-オプションは注意して使用すること。
-(例えば rcfile に誤りがあるために)
-procmail が何度もメールの配送失敗を繰り返すと、システムのメールキューが
-溢れる可能性がある。
-こうなると、ローカルの postmaster と他のユーザの両方に迷惑をかけるだろう。
+\fB\-t\fP オプションは注意して使用すること。 (例えば rcfile に誤りがあるために)  procmail
+が何度もメールの配送失敗を繰り返すと、システムのメールキューが 溢れる可能性がある。 こうなると、ローカルの postmaster
+と他のユーザの両方に迷惑をかけるだろう。
 .PP
-.\"O The
-.\"O .B /etc/procmailrc
-.\"O file might be executed with root privileges, so be very careful of what you .\"O put in it.
-.B /etc/procmailrc
-ファイルは root 権限で実行される場合があるので、
-このファイルに書き込む内容には十分に注意すること。
-.\"O .B SHELL
-.\"O will be equal to that of the current recipient, so if procmail has to invoke the shell, you'd better set it to some safe value first.
-.\"O See also\h'-\w' 'u' :
-.\"O .BR DROPPRIVS .
-.B SHELL
-は現在の受取人のシェルと同じになるため、 procmail でシェルを起動する
-必要がある場合は、最初にこの変数を何らかの無難な値に設定しておくとよい。
-.BR DROPPRIVS
-も参照のこと。
-
+\fB/etc/procmailrc\fP ファイルは root 権限で実行される場合があるので、 このファイルに書き込む内容には十分に注意すること。
+\fBSHELL\fP は現在の受取人のシェルと同じになるため、 procmail でシェルを起動する
+必要がある場合は、最初にこの変数を何らかの無難な値に設定しておくとよい。 \fBDROPPRIVS\fP も参照のこと。
 .PP
-.\"O Keep in mind that if
-.\"O .BR chown (1)
-.\"O is permitted on files in
-.\"O .BR /etc/procmailrcs/ ,
-.\"O that they can be chowned to root (or anyone else) by their current owners.
-.\"O For maximum security, make sure this directory is
-.\"O .I executable
-.\"O to root only.
-.BR /etc/procmailrcs/
-にあるファイルに対して
-.BR chown (1)
-が許可されていれば、そのファイルの現在の所有者は、そのファイルを
-rootにでも (他の誰にでも) chown できることを心に留めておくこと。
-そこで、セキュリティを最大限強化するため、このディレクトリは
-必ず root だけが
-.I 実行可能
-であることを確認すること。
-
+\fB/etc/procmailrcs/\fP にあるファイルに対して \fBchown\fP(1)
+が許可されていれば、そのファイルの現在の所有者は、そのファイルを rootにでも (他の誰にでも) chown できることを心に留めておくこと。
+そこで、セキュリティを最大限強化するため、このディレクトリは 必ず root だけが \fI実行可能\fP であることを確認すること。
 .PP
-.\"O Procmail is not the proper tool for sharing one mailbox among many
-.\"O users, such as when you have one POP account for all mail to your
-.\"O domain. It can be done if you manage to configure your MTA to add some
-.\"O headers with the envelope recipient data in order to tell Procmail who
-.\"O a message is for, but this is usually not the right thing to do.
-.\"O Perhaps you want to investigate if your MTA offers `virtual user
-.\"O tables', or check out the `multidrop' facility of Fetchmail.
-自分のドメイン宛ての全てのメールに対して POP アカウントが1つしかないような、
-1つのメールボックスを複数のユーザが共有する場合、
-procmail は適切なツールではない。
-使用している MTA をどうにかして設定して、
-そのメッセージの宛先を procmail に伝えるいくつかのヘッダを受取人データのエンベロープに追加すればそのような共有も可能になるだろう。
-しかしこれは通常正しい行為ではない。
-おそらく、その MTA に「仮想ユーザテーブル」機能が備わっているかどうかを調べるか、 
-Fetchmail の `multidrop' 機能を調べる方がいい。
-.\"O .SH BUGS
-.\"O After removing a lockfile by force, procmail waits $SUSPEND seconds before
-.\"O creating a new lockfile so that another process that decides to remove the
-.\"O stale lockfile will not remove the newly created lock by mistake.
+自分のドメイン宛ての全てのメールに対して POP アカウントが1つしかないような、 1つのメールボックスを複数のユーザが共有する場合、 procmail
+は適切なツールではない。 使用している MTA をどうにかして設定して、 そのメッセージの宛先を procmail
+に伝えるいくつかのヘッダを受取人データのエンベロープに追加すればそのような共有も可能になるだろう。 しかしこれは通常正しい行為ではない。 おそらく、その
+MTA に「仮想ユーザテーブル」機能が備わっているかどうかを調べるか、 Fetchmail の `multidrop' 機能を調べる方がいい。
 .SH バグ
-procmail は強制的にロックファイルを削除した後、
-新しいロックファイルを作成する前に $SUSPEND 秒待つ。
-これは、古くなったロックファイルを削除しようとする他のプロセスが、
-新たに作成されたロックファイルを誤って削除しないようにする為である。
+procmail は強制的にロックファイルを削除した後、 新しいロックファイルを作成する前に $SUSPEND 秒待つ。
+これは、古くなったロックファイルを削除しようとする他のプロセスが、 新たに作成されたロックファイルを誤って削除しないようにする為である。
 .PP
-.\"O Procmail uses the regular TERMINATE signal to terminate any runaway filter,
-.\"O but it does not check if the filter responds to that signal and it only sends
-.\"O it to the filter itself, not to any of the filter's children.
 procmail は、暴走したフィルタを終了する為に通常の TERMINATE シグナルを使用する。
-しかし、そのシグナルにフィルタが応答するかどうかは確認しない。
-それに procmail がシグナルを送るのはそのフィルタ自体であり、
+しかし、そのシグナルにフィルタが応答するかどうかは確認しない。 それに procmail がシグナルを送るのはそのフィルタ自体であり、
 そのフィルタのどの子プロセスにもシグナルは送らない。
 .PP
-.\"O A continued
-.\"O .B Content-Length:
-.\"O field is not handled correctly.
-複数行に渡る、長過ぎる
-.B Content-Length:
-フィールドは正しく処理されない。
+複数行に渡る、長過ぎる \fBContent\-Length:\fP フィールドは正しく処理されない。
 .PP
-.\"O The embedded newlines in a continued header should be skipped when
-.\"O matching instead of being treated as a single space as they are now.
-複数行に渡る一つのヘッダに含まれる改行は、
-マッチングの際にはそれをそのまま1個の空白として扱うのではなく、
-無視されるだろう。
-.\"O .SH MISCELLANEOUS
+複数行に渡る一つのヘッダに含まれる改行は、 マッチングの際にはそれをそのまま1個の空白として扱うのではなく、 無視されるだろう。
 .SH その他
-.\"O If there is an existing
-.\"O .B Content-Length:
-.\"O field in the header of the mail and the
-.\"O .B \-Y
-.\"O option is not specified, procmail will trim the field to report the correct
-.\"O size.  Procmail does not change the fieldwidth.
-メールヘッダに
-.B Content-Length:
-フィールドがあり、
-.B \-Y
-オプションが指定されていなければ、
-procmail はそのフィールドに指定されているサイズを正しいサイズになるように調整する。
-その際、 procmail は Content-Length: フィールドのフィールド幅を変更しない。
-.PP
-.\"O If there is no
-.\"O .B Content-Length:
-.\"O field or the
-.\"O .B \-Y
-.\"O option has been specified and procmail appends to regular mailfolders, any
-.\"O lines in the body of the message that look like postmarks are prepended with
-.\"O `>' (disarms bogus mailheaders).  The regular expression that is used
-.\"O to search for these postmarks is:
-.\"O .RS
-.\"O `\\nFrom '
-.\"O .RE
-.B Content-Length:
-フィールドがない場合、または
-.B \-Y
-オプションが指定されている状態で procmail が通常のメールフォルダに
-メールを追加する場合、メッセージ本文中で消印と間違えそうな
-全ての行の行頭には `>' が追加される
-(これによって偽造メールヘッダを無害化する)。
-この消印は、以下の正規表現を用いて検索する:
+メールヘッダに \fBContent\-Length:\fP フィールドがあり、 \fB\-Y\fP オプションが指定されていなければ、 procmail
+はそのフィールドに指定されているサイズを正しいサイズになるように調整する。 その際、 procmail は Content\-Length:
+フィールドのフィールド幅を変更しない。
+.PP
+\fBContent\-Length:\fP フィールドがない場合、または \fB\-Y\fP オプションが指定されている状態で procmail
+が通常のメールフォルダに メールを追加する場合、メッセージ本文中で消印 (postmark) と間違えそうな 全ての行の行頭には `>'
+が追加され、これにより偽造メールヘッダを無害化する。 この消印は、以下の正規表現を用いて検索する。 (訳注: 消印 (postmark) はエンベロープ
+From を示す行のことである。 mbox 形式メールボックスにメッセージを配送する際には、 識別文字列 "From " と混同しないように、
+本文中で行頭に "From" がある場合は、該当する全ての行の行頭に引用符 '>' を付加する。 なお、引用符の追加は MH フォルダ形式と
+maildir フォルダ形式では行われない。)
 .RS
-`\\nFrom '
+`\enFrom '
 .RE
-【訳注: 消印: postmark: エンベロープ From を示す行のこと。
-mbox 形式メールボックスにメッセージを配送する際には、
-識別文字列 "From " と混同しないように、
-本文中で行頭に "From" がある場合は、該当する全ての行の行頭に引用符 '>' を付加する。
-なお、引用符の追加は MH フォルダ形式と maildir フォルダ形式では行われない。】
 .PP
-.\"O If the destination name used in explicit delivery mode is not in /etc/passwd,
-.\"O procmail will proceed as if explicit delivery mode was not in effect.
-.\"O If not in explicit delivery mode and
-.\"O should the uid procmail is running under, have no corresponding /etc/passwd
-.\"O entry, then HOME will default to /, LOGNAME will default to #uid,
-.\"O SHELL will default to /bin/sh, and ORGMAIL will default to
-.\"O /tmp/dead.letter.
-明示的配送モードで使用される配送先のユーザ名が /etc/passwd になければ、
-procmail は明示的配送モードになっていなかったものとして処理を継続する。
-明示的配送モードになっておらず、且つ実行中の procmail の uid に
-対応する /etc/passwd エントリがない場合、HOME , LOGNAME , SHELL 及び
-ORGMAIL の各変数のデフォルト値は、それぞれ / , #uid , /bin/sh , /tmp/dead.letter
-になる。
+明示的配送モードで使用される配送先のユーザ名が /etc/passwd になければ、 procmail
+は明示的配送モードになっていなかったものとして処理を継続する。 明示的配送モードになっておらず、且つ実行中の procmail の uid に 対応する
+/etc/passwd エントリがない場合、HOME , LOGNAME , SHELL 及び ORGMAIL の各変数のデフォルト値は、それぞれ /
+, #uid , /bin/sh , /tmp/dead.letter になる。
 .PP
-.\"O When in explicit delivery mode, procmail will generate a leading `From '
-.\"O line if none is present.  If one is already present procmail will leave it
-.\"O intact.  If procmail is not invoked with one of the following user or group ids\h'-\w' 'u' : root, daemon, uucp, mail, x400, network, list, slist, lists or news, but still has to generate or accept a new `From ' line,
-.\"O it will generate an additional `>From ' line to help distinguish
-.\"O fake mails.
-明示的配送モードの時、メッセージヘッダの先頭に `From ' 行がない場合、procmail はこれを生成する。
-`From '行が既にある場合は、 procmail はそれには手を付けずにそのまま残す。
-procmail を起動したユーザのユーザ或はグループ ID が
-root, daemon, uucp, mail, x400, network, list, slist, lists or news
-のいずれでもなく、それでも新しい `From ' 行を生成ないし受け入れる
-必要がある場合は、偽造メールと区別しやすくするために
-procmail は `>From ' 行を追加する。
+明示的配送モードの時、メッセージヘッダの先頭に `From ' 行がない場合、procmail はこれを生成する。 `From '行が既にある場合は、
+procmail はそれには手を付けずにそのまま残す。 procmail を起動したユーザのユーザ或はグループ ID が root, daemon,
+uucp, mail, x400, network, list, slist, lists or news のいずれでもなく、それでも新しい `From
+\&' 行を生成ないし受け入れる 必要がある場合は、偽造メールと区別しやすくするために procmail は `>From ' 行を追加する。
 .PP
-.\"O For security reasons procmail will only use an absolute or
-.\"O $HOME-relative rcfile if it is owned by the recipient or root, not
-.\"O world writable, and the directory it is contained in is not world
-.\"O writable.  The $HOME/.procmailrc file has the additional constraint of not
-.\"O being group-writable or in a group-writable directory.
-セキュリティ上の理由から、 procmail が使用する rcfile は絶対パスか
-$HOME からの相対パス指定であり、且つその所有者が受取人または root であり、
-且つ rcfile 自体とこれを含むディレクトリの両方共誰でも書き込みできる状態であってはならない。
-【訳注: world writable: other (その他) の書き込みビット (w) が立っている状態を指す。 man chmod 参照。】
-更に、$HOME/.procmailrc ファイルの場合は、同一グループユーザが書き込み可能であってはならないし、
-また $HOME ディレクトリが同一グループから書き込み可能であってはならない。
+セキュリティ上の理由から、 procmail が使用する rcfile は絶対パスか $HOME からの相対パス指定であり、且つその所有者が受取人または
+root であり、 且つ rcfile 自体とこれを含むディレクトリの両方共誰でも書き込みできる状態であってはならない (訳注: world
+writable: other (その他) の書き込みビット (w) が立っている状態を指す。 man chmod 参照。)
+更に、$HOME/.procmailrc ファイルの場合は、同一グループユーザが書き込み可能であってはならないし、 また $HOME
+ディレクトリが同一グループから書き込み可能であってはならない。
 .PP
-.\"O If /var/mail/$LOGNAME is a bogus mailbox (i.e., does not belong to the
-.\"O recipient, is unwritable, is a symbolic link or is a hard link), procmail will
-.\"O upon startup try to rename it into a file starting
-.\"O with `BOGUS.$LOGNAME.' and
-.\"O ending in an inode-sequence-code.  If this turns out to be impossible,
-.\"O .B ORGMAIL
-.\"O will have
-.\"O .I no
-.\"O initial value, and hence will inhibit delivery without a proper rcfile.
-/var/mail/$LOGNAME が偽のメールボックスである (すなわち、メールボックスの所有者が受取人でないか、
-メールボックスが書き込みできないか、メールボックスがシンボリックリンク或はハードリンクである) 場合、
-procmail は起動時にそのメールボックスを `BOGUS.$LOGNAME.' で始まり、
-inode-sequence-code で終わるファイル名に変更しようとする。
-もしこれができないとわかると、
-.B ORGMAIL
-には初期値が
-.I 設定されない。
-結果として、適切な rcfile のない状態でメールの配送が行われなくなる。
+/var/spool/mail/$LOGNAME が偽のメールボックスである (すなわち、メールボックスの所有者が受取人でないか、
+メールボックスが書き込みできないか、メールボックスがシンボリックリンク或はハードリンクである) 場合、 procmail は起動時にそのメールボックスを
+`BOGUS.$LOGNAME.' で始まり、 inode\-sequence\-code で終わるファイル名に変更しようとする。
+もしこれができないとわかると、 \fBORGMAIL\fP には初期値が \fI設定されない。\fP 結果として、適切な rcfile
+のない状態でメールの配送が行われなくなる。
 .PP
-.\"O If /var/mail/$LOGNAME already is a valid mailbox, but has got too loose
-.\"O permissions on it, procmail will correct this.  To prevent procmail from doing
-.\"O this make sure the u+x bit is set.
-.\"O 【訳注: この文章の意味が不明。】
-/var/mail/$LOGNAME は正規のメールボックスだが、
-パーミッションが甘すぎる場合は、 procmail はこれを修正する。
-procmail にこのようなパーミッション操作をさせないようにするには、
-メールボックスに必ず u+x ビットを立てること。
+/var/spool/mail/$LOGNAME は正規のメールボックスだが、 パーミッションが甘すぎる場合は、 procmail はこれを修正する。
+procmail にこのようなパーミッション操作をさせないようにするには、 メールボックスに必ず u+x ビットを立てること。
 .PP
-.\"O When delivering to directories, MH folders, or maildir folders, you
-.\"O .B don't
-.\"O need to use lockfiles to prevent several concurrently running procmail
-.\"O programs from messing up.
-メールをディレクトリ、MH フォルダ、または maildir フォルダに配送する際には、
-procmail の複数起動による混乱を防ぐ為にロックファイルを使う必要は
-.B ない。
+メールをディレクトリ、MH フォルダ、または maildir フォルダに配送する際には、 procmail
+の複数起動による混乱を防ぐ為にロックファイルを使う必要は \fBない。\fP
 .PP
-.\"O Delivering to MH folders is slightly more time consuming than delivering
-.\"O to normal directories or mailboxes, because procmail has to search for
-.\"O the next available number (instead of having the filename immediately
-.\"O available).
-MH フォルダへの配送は、通常のディレクトリや mailbox への配送よりも若干の時間を
-要する。
-これは procmail が (すぐに使えるファイル名を採用しないで) MH フォルダ内で
-ファイル名として使える次の番号を検索しなければならないからである。
+MH フォルダへの配送は、通常のディレクトリや mailbox への配送よりも若干の時間を 要する。 これは procmail が
+(すぐに使えるファイル名を採用しないで) MH フォルダ内で ファイル名として使える次の番号を検索しなければならないからである。
 .PP
-.\"O On general failure procmail will return EX_CANTCREAT, unless option
-.\"O .B \-t
-.\"O is specified, in which case it will return EX_TEMPFAIL.
-.B \-t
-オプションが指定されていない限り、procmail は一般的な失敗に関して EX_CANTCREAT
-を返す。
-.B \-t
+\fB\-t\fP オプションが指定されていない限り、procmail は一般的な失敗に関して EX_CANTCREAT を返す。 \fB\-t\fP
 オプションが指定されている場合には EX_TEMPFAIL を返す。
 .PP
-.\"O To make `egrepping' of headers more consistent, procmail concatenates all
-.\"O continued header fields; but only internally.  When delivering the mail, line
-.\"O breaks will appear as before.
-egrep 風のヘッダ検索をより良く行う為に、 procmail は複数行にわたる
-全てのヘッダフィールドを連結して一行にする。
-但し、これは内部的な処理であり、メールを配送する際には、
-改行は元の状態に戻る。
+egrep 風のヘッダ検索をより良く行う為に、 procmail は複数行にわたる 全てのヘッダフィールドを連結して一行にする。
+但し、これは内部的な処理であり、メールを配送する際には、 改行は元の状態に戻る。
 .PP
-.\"O If procmail is called under a name not starting with `procmail' (e.g., if it
-.\"O is linked to another name and invoked as such), it comes up in explicit
-.\"O delivery mode, and expects the recipients' names as command line arguments
-.\"O (as if \-d had been specified).
-(たとえば procmail が違う名前でリンクされていて、その違う名前で
-起動される場合のように) 起動する procmail の名前が `procmail' で
-始まっていない場合、その procmail は明示的配送モードで起動され、
-(\-d オプションが指定された時と同様に) コマンドラインの引数に
-受取人名が必要になる。
+(たとえば procmail が違う名前でリンクされていて、その違う名前で 起動される場合のように) 起動する procmail の名前が
+`procmail' で 始まっていない場合、その procmail は明示的配送モードで起動され、 (\-d オプションが指定された時と同様に)
+コマンドラインの引数に 受取人名が必要になる。
 .PP
-.\"O Comsat/biff notifications are done using udp.  They are sent off
-.\"O once when procmail generates the regular logfile entry.  The notification
-.\"O messages have the following extended format (or as close as you can get when
-.\"O final delivery was not to a file):
-Comsat/biff 通知は udp を使用して行われる。
-この通知は、procmail が通常のログファイルのエントリを生成した時に
-一回送出される。通知メッセージは下記の拡張フォーマット
-(または最後の配送先がファイル以外の時のフォーマットと酷似したもの)
-である:
+Comsat/biff 通知は udp を使用して行われる。 この通知は、procmail が通常のログファイルのエントリを生成した時に
+一回送出される。通知メッセージは下記の拡張フォーマット (または最後の配送先がファイル以外の時のフォーマットと酷似したもの)  である:
 .RS
 $LOGNAME@offset_of_message_in_mailbox\h'-\w' 'u' :absolute_path_to_mailbox
 .RE
 .PP
-.\"O Whenever procmail itself opens a file to deliver to, it
-.\"O consistently uses the following kernel locking strategies\h'-\w' 'u' :
-.\"O .BR fcntl (2).
-procmail がメールの配送の際にファイルを開く時は、 procmail は常に
-.BR fcntl (2)
-によるカーネルロックの方法を使用する。
+procmail がメールの配送の際にファイルを開く時は、 procmail は常に \fBfcntl\fP(2)  によるカーネルロックの方法を使用する。
 .PP
-.\"O Procmail is NFS-resistant and eight-bit clean.
-.\"O .br
-.\"O .ne 11
-procmail は NFS 環境でも使用可能で、 8 ビット問題はない。【訳注: 8bit clean: データの8ビット目を遮ることなく透過的にデータ転送を行えることを指す。】
+procmail は NFS 環境でも使用可能で、 8 ビット問題はない。(訳注: 8bit clean:
+データの8ビット目を遮ることなく透過的にデータ転送を行えることを指す。)
 .br
 .ne 11
-.\"O .SH NOTES
-.\"O Calling up procmail with the \-h or \-? options will cause
-.\"O it to display a command-line help and recipe flag quick-reference page.
-.SH その他
-procmail をコマンドラインオプション \-h または \-? にて起動すると、
-コマンドラインヘルプとレシピフラグのクイックリファレンスのページが
+.SH 備考
+procmail をコマンドラインオプション \-h または \-? にて起動すると、 コマンドラインヘルプとレシピフラグのクイックリファレンスのページが
 表示される。
 .PP
-.\"O There exists an excellent newbie FAQ about mailfilters (and procmail
-.\"O in particular); it is maintained by Nancy McGough <nancym@ii.com>
-.\"O and can be obtained by sending a mail to mail-server@rtfm.mit.edu with
-.\"O the following in the body:
-メールフィルタ(特に procmail)に関して、初心者向けに優れた FAQ がある:
-これは Nancy McGough <nancym@ii.com> が保守しており、
-mail-server@rtfm.mit.edu に以下の内容の本文をメールすれば入手できる:
+メールフィルタ(特に procmail)に関して、初心者向けに優れた FAQ がある: これは Nancy McGough
+<nancym@ii.com> が保守しており、 mail\-server@rtfm.mit.edu
+に以下の内容の本文をメールすれば入手できる (訳注: http://www.faqs.org/faqs/mail/filtering\-faq/
+からも閲覧可能)。
 .RS
-send usenet/news.answers/mail/filtering-faq
+send usenet/news.answers/mail/filtering\-faq
 .RE
-【訳注: 2004年5月現在、上記文書は http://www.faqs.org/faqs/mail/filtering-faq/ からも閲覧可能。】
 .PP
-.\"O If procmail is
-.\"O .I not
-.\"O installed globally as the default mail delivery agent (ask your system administrator), you have to make sure it is invoked when your mail arrives.
-もし procmail が当該ホストのデフォルトのメール配送エージェントとしてインストール
-.I されていなければ
-(システム管理者に問い合わせること)、自分宛のメールが到着した時に
-起動されることを確認する必要がある。
-.\"O In this case your $HOME/.forward (beware, it
-.\"O .B has
-.\"O to be world readable) file should contain the line below.  Be sure to include
-.\"O the single and double quotes, and unless you know your site to be running
-.\"O smrsh (the SendMail Restricted SHell), it must be an
-.\"O .I absolute
-.\"O path.
-この場合、自分の $HOME/.forward に以下の行を書いておくこと
-(このファイルは誰でも読み込み可能で
-.B なければならない
-ことに注意)。
-その際、必ずシングルクォートとダブルクォートを含むこと。
-さらに、自分のサイトで smrsh (the SendMail Restricted SHell) が動いている
-と分かっていれば別だが、そうでなければ、このパスは
-.I 絶対パス
-にすること。
+もし procmail が当該ホストのデフォルトのメール配送エージェントとしてインストール \fIされていなければ\fP
+(システム管理者に問い合わせること)、自分宛のメールが到着した時に 起動されることを確認する必要がある。 この場合、自分の $HOME/.forward
+に以下の行を書いておくこと (このファイルは誰でも読み込み可能で \fBなければならない\fP ことに注意)。
+その際、必ずシングルクォートとダブルクォートを含むこと。 さらに、自分のサイトで smrsh (the SendMail Restricted
+SHell) が動いている と分かっていれば別だが、そうでなければ、このパスは \fI絶対パス\fP にすること。
 .PP
 .na
 .nf
@@ -1457,34 +641,13 @@ send usenet/news.answers/mail/filtering-faq
 .fi
 .ad
 .PP
-.\"O Some mailers (notably exim) do not currently accept the above syntax.
-.\"O In such case use this instead:
-(特に exim のような) メール配送ソフトの中には、現在のところ上記文法を
-許さないものがある。
-その場合は、代わりに以下のコマンド行を使用する:
-.PP
-.na
-.nf
-|/usr/bin/procmail
-.fi
-.ad
-.PP
-.\"O Procmail can also be invoked to postprocess an already filled system
-.\"O mailbox.  This can be useful if you don't want to or can't use a
-.\"O $HOME/.forward file (in which case the following script could
-.\"O periodically be called from within
-.\"O .BR cron (1),
-.\"O or whenever you start reading mail):
-procmail は、既に一杯になっているシステムメールボックスの
-後処理にも使用できる。 $HOME/.forward ファイルを使いたくないとか、
-使用できない場合にこれが役に立つ場合がある。
-(この場合は以下のスクリプトを
-.BR cron (1)
+procmail は、既に一杯になっているシステムメールボックスの 後処理にも使用できる。 $HOME/.forward ファイルを使いたくないとか、
+使用できない場合にこれが役に立つ場合がある。 (この場合は以下のスクリプトを \fBcron\fP(1)
 から定期的に呼び出しても良いし、メールを読み始める際に必ず起動するようにしても良い。)
 .Sx 17
 #!/bin/sh
 
-ORGMAIL=/var/mail/$LOGNAME
+ORGMAIL=/var/spool/mail/$LOGNAME
 
 if cd $HOME &&
  test \-s $ORGMAIL &&
@@ -1503,7 +666,6 @@ fi
 exit 0
 .Ex
 .ne 14
-.\"O .SS "A sample small $HOME/.procmailrc:"
 .SS "$HOME/.procmailrc のちょっとしたサンプル:"
 .na
 .nf
@@ -1522,52 +684,29 @@ from_me
 .fi
 .ad
 .PP
-.\"O Other examples for rcfile recipes can be looked up in the
-.\"O .BR procmailex (5)
-.\"O man page.
-その他の rcfile レシピの例は
-.BR procmailex (5)
-マニュアルページを参照されたい。
-.Sh ソース
-.\"O This program is part of the
-.\"O .I procmail mail-processing-package
-.\"O (v3.22) available at http://www.procmail.org/ or
-.\"O ftp.procmail.org in
-.\"O .BR pub/procmail/ .
-このプログラムは http://www.procmail.org/ または ftp.procmail.org の
-.BR pub/procmail/
-で取得可能な
-.I procmail mail-processing-package
-(v3.22) の一部である。
-.\"O .Sh MAILINGLIST
-.\"O There exists a mailinglist for questions relating to any program in the
-.\"O procmail package:
-.Sh メーリングリスト
-procmail パッケージの全てのプログラムに関連した質問へのメーリングリストが
-ある:
+その他の rcfile レシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  マニュアルページを参照されたい。
+.Sh SOURCE
+このプログラムは \fIprocmail mail\-processing\-package\fP (v3.22) の一部で
+あり、http://www.procmail.org/ または ftp.procmail.org の
+\fBpub/procmail/\fP で入手できる。
+.Sh MAILINGLIST
+procmail パッケージの全てのプログラムに関連した質問へのメーリングリストが ある:
 .RS
-<procmail-users@procmail.org>
+<procmail\-users@procmail.org>
 .RS
-.\"O for submitting questions/answers.
 質問/回答の投稿用アドレス。
 .RE
-<procmail-users-request@procmail.org>
+<procmail\-users\-request@procmail.org>
 .RS
-.\"O for subscription requests.
 参加申込用のアドレス。
 .RE
 .PP
 .RE
-.\"O If you would like to stay informed about new versions and official patches send
-.\"O a subscription request to
-新しいバージョンやオフィシャルパッチについての情報を常時入手したい場合
-には、以下のメールアドレスに参加申込をすること:
+新しいバージョンやオフィシャルパッチについての情報を常時入手したい場合 には、以下のメールアドレスに参加申込をすること:
 .RS
-procmail-announce-request@procmail.org
+procmail\-announce\-request@procmail.org
 .RE
-.\"O (this is a readonly list).
-(これは読み込み専用のメーリングリストである)。
-.\"O .SH AUTHORS
+(これは購読専用のメーリングリストである)。
 .SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
index 5ac5362..e551002 100644 (file)
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailex.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
 .\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI
 .\"         all rights reserved.
 .\" Translated Mon Jun 23 22:53:33 JST 2003
 .\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
 .\"
-.\"WORD:       autoreply               自動返信
-.\"WORD:       unseen sequences        未読番号
-.\"WORD:       recipe                  レシピ
-.\"
-.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailex.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
-.TH PROCMAILEX 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILEX 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .na
-.\"O .SH NAME
 .SH 名前
-.\"O procmailex \- procmail rcfile examples
 procmailex \- procmail 設定ファイルの例
-.\"O .SH SYNOPSIS
 .SH 書式
-.\"O .B $HOME/.procmailrc examples
-.B $HOME/.procmailrc の設定例
+\fB$HOME/.procmailrc の設定例\fP
 .ad
-.\"O .SH DESCRIPTION
 .SH 説明
-.\"O For a description of the rcfile format see
-.\"O .BR procmailrc (5).
-設定ファイル (rcfile) の書式の説明は
-.BR procmailrc (5)
-を参照のこと。
+設定ファイル (rcfile) の書式の説明は \fBprocmailrc\fP(5)  を参照のこと。
 .PP
-.\"O The weighted scoring technique is described in detail in the
-.\"O .BR procmailsc (5)
-.\"O man page.
-重みつきスコアリング手法については
-.BR procmailsc (5)
-に詳しい説明がある。
+重みつきスコアリング手法については \fBprocmailsc\fP(5) に詳しい説明がある。
 .PP
-.\"O This man page shows several example recipes.  For examples of complete rcfiles
-.\"O you can check the NOTES section in
-.\"O .BR procmail (1),
-.\"O or look at the example rcfiles part of the procmail source distribution
-.\"O (procmail*/examples/?procmailrc).
-この manpage は、いろいろなレシピの例を示したものである。
-rcfile 全体の例については、
-.BR procmail (1)
-の
-.B 備考
-の節や、procmail のソース配布に含まれる rcfile のサンプル
-(procmail*/examples/?procmailrc) を参照してほしい。
-.\"O .SH EXAMPLES
+この manpage は、いろいろなレシピの例を示したものである。 rcfile 全体の例については、 \fBprocmail\fP(1)  の \fB備考\fP
+の節や、procmail のソース配布に含まれる rcfile のサンプル (procmail*/examples/?procmailrc)
+を参照してほしい。
 .SH 例
-.\"O Sort out all mail coming from the scuba-dive mailing list into the mailfolder
-.\"O scubafile (uses the locallockfile scubafile.lock).
-scuba-dive メーリングリストからのメールをすべて選び出して scubafile と
-いうメールフォルダに入れる (ロックファイルとして scubafile.lock を使用する)。
+scuba\-dive メーリングリストからのメールをすべて選び出して scubafile と いうメールフォルダに入れる (ロックファイルとして
+scubafile.lock を使用する)。
 .Sx 3
-:0:
-* ^TOscuba
-scubafile
-.Ex
-.\"O Forward all mail from peter about compilers to william (and keep a copy
-.\"O of it here in petcompil).
-peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを
-すべて william に転送する
-(かつメールのコピーを petcompil に保存する)。
+:0: * ^TOscuba scubafile
+.Ex
+peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを すべて william に転送する (かつメールのコピーを
+petcompil に保存する)。
 .Sx 10
 :0
 * ^From.*peter
@@ -118,193 +89,87 @@ peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを
    petcompil
 }
 .Ex
-.\"O An equivalent solution that accomplishes the same:
 上記と同じことを実現する別の方法:
 .Sx 7
-:0 c
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-! william@somewhere.edu
+:0 c * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers ! william@somewhere.edu
 
    :0 A
    petcompil
 .Ex
-.\"O An equivalent, but slightly slower solution that accomplishes the same:
 同じことを実現できるが、上記の方法より少し動作が遅い方法:
 .Sx 9
-:0 c
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-! william@somewhere.edu
+:0 c * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers ! william@somewhere.edu
 
-:0
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-petcompil
-.Ex
-.\"O If you are fairly new to procmail and plan to experiment a little bit
-.\"O it often helps to have a
-.\"O .I safety net
-.\"O of some sort.  Inserting the following two recipes above all other recipes
-.\"O will make sure that of all arriving mail always the last 32 messages will
-.\"O be preserved.  In order for it to work as intended, you have to create
-.\"O a directory named `backup' in $MAILDIR prior to inserting these two recipes.
-procmail を使うのがほとんど初めてで、ちょっとだけ試してみたい場合は、
-何らかの
-.I セーフティネット
-を設けておくと助かることが多い。
-以下の 2 つのレシピを、他のどのレシピより前に入れておくと、
-到着したメールのうち常に最新の 32 通を保存することができる。
-この機能を働かせるためには、これら 2 つのレシピを追加する前に $MAILDIR に
-`backup' という名前のディレクトリを作っておかなければならない。
+:0 * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers petcompil
+.Ex
+procmail を使うのがほとんど初めてで、ちょっとだけ試してみたい場合は、 何らかの \fIセーフティネット\fP を設けておくと助かることが多い。
+以下の 2 つのレシピを、他のどのレシピより前に入れておくと、 到着したメールのうち常に最新の 32 通を保存することができる。
+この機能を働かせるためには、これら 2 つのレシピを追加する前に $MAILDIR に `backup'
+という名前のディレクトリを作っておかなければならない。
 .Sx 5
-:0 c
-backup
+:0 c backup
 
-:0 ic
-| cd backup && rm \-f dummy `ls \-t msg.* | sed \-e 1,32d`
-.Ex
-.\"O If your system doesn't generate or generates incorrect leading `From '
-.\"O lines on every mail, you can fix this by calling up procmail with
-.\"O the \-f- option.  To fix the same problem by
-.\"O different means, you could have inserted the following two
-.\"O recipes above all other recipes in your rcfile.  They will filter the header
-.\"O of any mail through formail which will strip any leading `From ', and
-.\"O automatically regenerates it subsequently.
-使っているメールシステムが、各メールの先頭の `From ' 行を生成しなかったり、
-間違った `From ' 行を生成したりする場合は、procmail を \-f- オプションをつけ
-て呼び出すことでこの問題を修正する (すなわち、正しい `From ' 行をつける) 
-ことができる。
-この問題を解決する別の方法としては、以下のレシピを rcfile の中で一番最初の
-レシピとして入れる方法もある。こうすると、全てのメールのヘッダは formail に
-よりフィルタリングされる。 formail は、メールの先頭にある `From ' 行を
-取り除いた上で、さらに `From ' 行を自動生成する。
+:0 ic | cd backup && rm \-f dummy `ls \-t msg.* | sed \-e 1,32d`
+.Ex
+使っているメールシステムが、各メールの先頭の `From ' 行を生成しなかったり、 間違った `From '
+行を生成したりする場合は、procmail を \-f\- オプションをつけ て呼び出すことでこの問題を修正する (すなわち、正しい `From '
+行をつける)  ことができる。 この問題を解決する別の方法としては、以下のレシピを rcfile の中で一番最初の
+レシピとして入れる方法もある。こうすると、全てのメールのヘッダは formail に よりフィルタリングされる。 formail は、メールの先頭にある
+`From ' 行を 取り除いた上で、さらに `From ' 行を自動生成する。
 .Sx 2
-:0 fhw
-| formail \-I "From " \-a "From "
-.Ex
-.\"O Add the headers of all messages that didn't come from the postmaster
-.\"O to your private header collection (for
-.\"O statistics or mail debugging); and use the lockfile `headc.lock'.  In order
-.\"O to make sure the lockfile is not removed until the pipe has finished,
-.\"O you have to specify option `w'; otherwise the lockfile would be
-.\"O removed as soon as the pipe has accepted the mail.
-管理者 (postmaster) 以外から来た全てのメールのヘッダを、(統計をとったり、
-メールのデバッグのために) 自分だけのヘッダコレクションに追加するには、
-次のように設定する。書きこみ時のロックファイルとして `headc.lock' を
-使用する。パイプ処理が完了する前にロックファイルが削除されることがないよ
-うに、`w' オプションを指定しなければいけない。指定しなかった場合、
-パイプが処理対象のメールを受け付けるとすぐに
-ロックファイルは削除されてしまう。
+:0 fhw | formail \-I "From " \-a "From "
+.Ex
+管理者 (postmaster) 以外から来た全てのメールのヘッダを、(統計をとったり、 メールのデバッグのために)
+自分だけのヘッダコレクションに追加するには、 次のように設定する。書きこみ時のロックファイルとして `headc.lock' を
+使用する。パイプ処理が完了する前にロックファイルが削除されることがないよ うに、`w' オプションを指定しなければいけない。指定しなかった場合、
+パイプが処理対象のメールを受け付けるとすぐに ロックファイルは削除されてしまう。
 .Sx 3
-:0 hwc:
-* !^FROM_MAILER
-| uncompress headc.Z; cat >>headc; compress headc
+:0 hwc: * !^FROM_MAILER | uncompress headc.Z; cat >>headc; compress
+headc
 .Ex
-.\"O Or, if you would use the more efficient gzip instead of compress:
-上記のレシピで compress の代わりに、もっと圧縮率が良い gzip を使用するには
-以下のようにすればよい。
+上記のレシピで compress の代わりに、もっと圧縮率が良い gzip を使用するには 以下のようにすればよい。
 .Sx 3
-:0 hwc:
-* !^FROM_MAILER
-| gzip >>headc.gz
-.Ex
-.\"O Forward all mails shorter than 1000 bytes to my home address (no lockfile
-.\"O needed on this recipe).
-1000 バイト未満のメールをすべて自宅のアドレスに転送する
-(このレシピの場合、ロックファイルは必要ない)。
+:0 hwc: * !^FROM_MAILER | gzip >>headc.gz
+.Ex
+1000 バイト未満のメールをすべて自宅のアドレスに転送する (このレシピの場合、ロックファイルは必要ない)。
 .Sx 3
-:0
-* < 1000
-! myname@home
+:0 * < 1000 ! myname@home
 .Ex
-.\"O Split up incoming digests from the surfing mailing list into their individual
-.\"O messages, and store them into surfing, using surfing.lock as the locallockfile.
-surfing メーリングリストのまとめ送りのメールを個々のメッセージに分割して、
-メールフォルダ surfing に格納する。ロックファイルとして surfing.lock を使用する。
+surfing メーリングリストのまとめ送りのメールを個々のメッセージに分割して、 メールフォルダ surfing に格納する。ロックファイルとして
+surfing.lock を使用する。
 .Sx 3
-:0:
-* ^Subject:.*surfing.*Digest
-| formail +1 \-ds >>surfing
-.Ex
-.\"O Store everything coming from the postmaster or mailer-daemon (like bounced
-.\"O mail) into the file postm, using postm.lock as the locallockfile.
-postmaster や mailer-daemon から来た全てのメール(エラーで戻ってきたメールなど)
-を postm ファイルに格納する。ロックファイルとして postm.lock を使用する。
+:0: * ^Subject:.*surfing.*Digest | formail +1 \-ds >>surfing
+.Ex
+postmaster や mailer\-daemon から来た全てのメール(エラーで戻ってきたメールなど)  を postm
+ファイルに格納する。ロックファイルとして postm.lock を使用する。
 .Sx 3
-:0:
-* ^FROM_MAILER
-postm
-.Ex
-.\"O A simple autoreply recipe.  It makes sure that neither mail from any daemon
-.\"O (like bouncing mail or mail from mailing-lists), nor autoreplies coming from
-.\"O yourself will be autoreplied to.  If this precaution would not be taken,
-.\"O disaster could result (`ringing' mail).  In order for this recipe to autoreply
-.\"O to all the incoming mail, you should of course insert it before all other
-.\"O recipes in your rcfile.  However, it is advisable to put it
-.\"O .I after
-.\"O any recipes that process the mails from subscribed mailinglists; it generally
-.\"O is not a good idea to generate autoreplies to mailinglists (yes, the
-.\"O !^FROM_DAEMON regexp should already catch those, but if the mailinglist
-.\"O doesn't follow accepted conventions, this might
-.\"O .I not
-.\"O be
-.\"O .IR enough ).
-簡単な自動返信用のレシピ。このレシピは、デーモンからのメール (戻ってきた
-メールやメーリングリストからのメールなど) や自分自身からの自動返信のメールには
-自動返信しないことを保証している。もしこのような注意を怠ったならば、 (メール
-ループなど) 大変なことが起こり得る。
-このレシピを用いて、受信したすべてのメールに対して自動応答を行うためには、
-言うまでもないが、 rcfile の他の全てのレシピより前にこれを置く必要がある。
-実際には、講読しているメーリングリストからのメールを処理するレシピの
-.I 後ろ
-にこのレシピを置くことを推奨する。一般的には、
-メーリングリストに対して自動返信を行うのはよい考えではない。
-(確かに、正規表現 !^FROM_DAEMON によってそのようなメールはすでに捕まえ
-られているはずだが、メーリングリストが一般的な慣習に従っていない場合は、
-これだけでは
-.I 不十分
-だからである。)
+:0: * ^FROM_MAILER postm
+.Ex
+簡単な自動返信用のレシピ。このレシピは、デーモンからのメール (戻ってきた メールやメーリングリストからのメールなど)
+や自分自身からの自動返信のメールには 自動返信しないことを保証している。もしこのような注意を怠ったならば、 (メール ループなど)
+大変なことが起こり得る。 このレシピを用いて、受信したすべてのメールに対して自動応答を行うためには、 言うまでもないが、 rcfile
+の他の全てのレシピより前にこれを置く必要がある。 実際には、講読しているメーリングリストからのメールを処理するレシピの \fI後ろ\fP
+にこのレシピを置くことを推奨する。一般的には、 メーリングリストに対して自動返信を行うのはよい考えではない。 (確かに、正規表現
+!^FROM_DAEMON によってそのようなメールはすでに捕まえ られているはずだが、メーリングリストが一般的な慣習に従っていない場合は、
+これだけでは \fI不十分\fP だからである。)
 .Sx 6
 :0 h c
 * !^FROM_DAEMON
-* !^X-Loop: your@own.mail.address
+* !^X\-Loop: your@own.mail.address
 | (formail \-r \-I"Precedence: junk" \e
-        \-A"X-Loop: your@own.mail.address" ; \e
-       echo "Mail received.") | $SENDMAIL \-t
-.Ex
-.\"O A more complicated autoreply recipe that implements the functional equivalent
-.\"O of the well known
-.\"O .BR vacation (1)
-.\"O program.  This recipe is based on the same principles as the last one (prevent
-.\"O `ringing' mail).  In addition to that however, it maintains a vacation database
-.\"O by extracting the name of the sender and inserting it in the vacation.cache
-.\"O file if the name was new (the vacation.cache file is maintained by formail
-.\"O which will make sure that it always contains the most recent names, the size
-.\"O of the file is limited to a maximum of approximately 8192 bytes).  If the name
-.\"O was new, an autoreply will be sent.
-以下はもっと複雑な自動返信のレシピの例で、有名な
-.BR vacation (1)
-プログラムと同じ機能を実現するものである。
-このレシピは (メールループを防ぐなどの) 直前のレシピと同じ方針で作られている。
-さらに、このレシピでは送信者の名前を抽出して vacation データベースを作っており、
-名前が新しいものだったときには vacation.cache ファイルにその名前が追加
-される (vacation.cache ファイルは formail により管理されており、
-常に最近の送信者名が格納され、ファイルのサイズの上限が約 8192 バイトに
-なることが formail により保証される)。
-新しい送信者名だった場合は、自動応答メッセージが送信される。
+    \-A"X\-Loop: your@own.mail.address" ; \e
+   echo "Mail received.") | $SENDMAIL \-t
+.Ex
+以下はもっと複雑な自動返信のレシピの例で、有名な \fBvacation\fP(1)  プログラムと同じ機能を実現するものである。 このレシピは
+(メールループを防ぐなどの) 直前のレシピと同じ方針で作られている。 さらに、このレシピでは送信者の名前を抽出して vacation
+データベースを作っており、 名前が新しいものだったときには vacation.cache ファイルにその名前が追加 される
+(vacation.cache ファイルは formail により管理されており、 常に最近の送信者名が格納され、ファイルのサイズの上限が約 8192
+バイトに なることが formail により保証される)。 新しい送信者名だった場合は、自動応答メッセージが送信される。
 .PP
-.\"O As you can see, the following recipe has comments
-.\"O .B between
-.\"O the conditions.
-.\"O This is allowed.  Do
-.\"O .B not
-.\"O put comments on the same line as a condition though.
-見て分かるように、以下のレシピでは条件の「間」にコメントが
-入っている。このようなコメントの入れ方は認められている。
+見て分かるように、以下のレシピでは条件の「間」にコメントが 入っている。このようなコメントの入れ方は認められている。
 しかし、条件と同じ行にコメントを入れては「いけない」。
 .Sx 18
-SHELL=/bin/sh    # for other shells, this might need adjustment
+SHELL=/bin/sh # for other shells, this might need adjustment
 
 :0 Whc: vacation.lock
  # Perform a quick check to see if the mail was addressed to us
@@ -312,344 +177,168 @@ SHELL=/bin/sh    # for other shells, this might need adjustment
  # Don't reply to daemons and mailinglists
 * !^FROM_DAEMON
  # Mail loops are evil
-* !^X-Loop: your@own.mail.address
+* !^X\-Loop: your@own.mail.address
 | formail \-rD 8192 vacation.cache
 
   :0 ehc         # if the name was not in the cache
   | (formail \-rI"Precedence: junk" \e
-           \-A"X-Loop: your@own.mail.address" ; \e
+           \-A"X\-Loop: your@own.mail.address" ; \e
          echo "I received your mail,"; \e
          echo "but I won't be back until Monday."; \e
-         echo "-- "; cat $HOME/.signature \e
+         echo "\-\- "; cat $HOME/.signature \e
         ) | $SENDMAIL \-oi \-t
 .Ex
-.\"O Store all messages concerning TeX in separate, unique filenames, in a directory
-.\"O named texmail (this directory has to exist); there is no need to use lockfiles
-.\"O in this case, so we won't.
-TeX に関係する全メッセージを、texmail というディレクトリに、一通毎に別の、
-他とは重複しない名前のファイルに保存する (ここで指定するディレクトリは
-あらかじめ存在しなければならない)。
-この場合、ロックファイルを使用する必要がないので、
-レシピでもそうなっている。
+TeX に関係する全メッセージを、texmail というディレクトリに、一通毎に別の、 他とは重複しない名前のファイルに保存する
+(ここで指定するディレクトリは あらかじめ存在しなければならない)。 この場合、ロックファイルを使用する必要がないので、 レシピでもそうなっている。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail
 .Ex
-.\"O The same as above, except now we store the mails in numbered files (MH mail
-.\"O folder).
-上と同じだが、メールを番号が振られたファイル (MH 形式のフォルダ)
-に格納する点が異なる。
+上と同じだが、メールを番号が振られたファイル (MH 形式のフォルダ)  に格納する点が異なる。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail/.
-.Ex
-.\"O Or you could file the mail in several directory folders at the same time.
-.\"O The following recipe will deliver the mail to two MH-folders and one
-.\"O directory folder.  It is actually only one file with two extra hardlinks.
-メールを同時に複数のディレクトリ・フォルダに振り分けることもできる。
-以下のレシピは、メールを 2 つの MH 形式のフォルダと 1 つのディレクトリ・
-フォルダに振り分ける。実際にはファイルは 1 つ作成されるだけで、追加で
-ハードリンクが 2 つ作成される。
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail/.
+.Ex
+メールを同時に複数のディレクトリ・フォルダに振り分けることもできる。 以下のレシピは、メールを 2 つの MH 形式のフォルダと 1 つのディレクトリ・
+フォルダに振り分ける。実際にはファイルは 1 つ作成されるだけで、追加で ハードリンクが 2 つ作成される。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail/. wordprocessing dtp/.
-.Ex
-.\"O Store all the messages about meetings in a folder that is in a directory
-.\"O that changes every month.  E.g. if it were January 1994, the folder
-.\"O would have the name `94-01/meeting' and the locallockfile would be
-.\"O `94-01/meeting.lock'.
-会議 (meeting) に関する全メッセージを月毎に異なるディレクトリに
-保存する。例えば、1994 年 1 月だったとすると、フォルダ名は `94-01/meeting'
-という名前となり、ローカルロックファイルは `94-01/meeting.lock' になる。
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail/. wordprocessing dtp/.
+.Ex
+会議 (meeting) に関する全メッセージを月毎に異なるディレクトリに 保存する。例えば、1994 年 1 月だったとすると、フォルダ名は
+`94\-01/meeting' という名前となり、ローカルロックファイルは `94\-01/meeting.lock' になる。
 .Sx 3
-:0:
-* meeting
-`date +%y-%m`/meeting
-.Ex
-.\"O The same as above, but, if the `94-01' directory wouldn't have existed, it
-.\"O is created automatically:
-上と同じだが、`94-01' ディレクトリが存在しなかった場合、
-自動的に作成される。
+:0: * meeting `date +%y\-%m`/meeting
+.Ex
+上と同じだが、`94\-01' ディレクトリが存在しなかった場合、 自動的に作成される。
 .Sx 9
-MONTHFOLDER=`date +%y-%m`
+MONTHFOLDER=`date +%y\-%m`
 
-:0 Wic
-* ? test ! \-d $MONTHFOLDER
-| mkdir $MONTHFOLDER
+:0 Wic * ? test ! \-d $MONTHFOLDER | mkdir $MONTHFOLDER
 
-:0:
-* meeting
-${MONTHFOLDER}/meeting
+:0: * meeting ${MONTHFOLDER}/meeting
 .Ex
-.\"O The same as above, but now by slightly different means:
 上と同じだが、少しだけ違う方法:
 .Sx 6
-MONTHFOLDER=`date +%y-%m`
-DUMMY=`test \-d $MONTHFOLDER || mkdir $MONTHFOLDER`
+MONTHFOLDER=`date +%y\-%m` DUMMY=`test \-d $MONTHFOLDER || mkdir $MONTHFOLDER`
 
-:0:
-* meeting
-${MONTHFOLDER}/meeting
-.Ex
-.\"O If you are subscribed to several mailinglists and people cross-post to
-.\"O some of them, you usually receive several duplicate mails (one from every
-.\"O list).  The following simple recipe eliminates duplicate mails.  It tells
-.\"O formail to keep an 8KB cache file in which it will store the Message-IDs of
-.\"O the most recent mails you received.  Since Message-IDs are guaranteed to
-.\"O be unique for every new mail, they are ideally suited to weed out duplicate
-.\"O mails.  Simply put the following recipe at the top of your rcfile, and
-.\"O no duplicate mail will get past it.
-複数のメーリングリストを講読していて、そのメーリングリストのいくつかに
-クロスポストする人がいる場合、同じメッセージを何回か受け取ることがよくある
-(各メーリングリストからは一通だが)。以下の簡単なレシピを使うと、重複した
-メールを除去することができる。このレシピでは、 formail を通じて最近受信した
-メールの Message-ID を格納する 8KB のキャッシュ・ファイルを作っている。
-Message-ID は新着メール毎に一意であることが保証されているので、Message-ID
-を使うのは重複するメールを除くのにまさにぴったりの方法である。このレシピを
+:0: * meeting ${MONTHFOLDER}/meeting
+.Ex
+複数のメーリングリストを講読していて、そのメーリングリストのいくつかに クロスポストする人がいる場合、同じメッセージを何回か受け取ることがよくある
+(各メーリングリストからは一通だが)。以下の簡単なレシピを使うと、重複した メールを除去することができる。このレシピでは、 formail
+を通じて最近受信した メールの Message\-ID を格納する 8KB のキャッシュ・ファイルを作っている。 Message\-ID
+は新着メール毎に一意であることが保証されているので、Message\-ID を使うのは重複するメールを除くのにまさにぴったりの方法である。このレシピを
 rcfile の一番最初に置くだけで、重複するメールはこのレシピを通過できなくなる。
 .Sx 2
-:0 Wh: msgid.lock
-| formail \-D 8192 msgid.cache
-.Ex
-.\"O .B Beware
-.\"O if you have delivery problems in recipes below this one and procmail tries
-.\"O to requeue the mail, then on the next queue run, this mail will be considered
-.\"O a duplicate and will be thrown away.  For those not quite so confident in
-.\"O their own scripting capabilities, you can use the following recipe instead.
-.\"O It puts duplicates in a separate folder instead of throwing them away.
-.\"O It is up to you to periodically empty the folder of course.
+:0 Wh: msgid.lock | formail \-D 8192 msgid.cache
+.Ex
 注意すべきこととして、これより後のレシピで配信に問題があると procmail は
-そのメールをキューにもう一度入れようとする。そうすると、次回のキュー処理の
-際にこのメールは重複しているとみなされ、なくなってしまう。
-自分のスクリプト作成技術にあまり自信がない場合は、代わりに以下のレシピを
-使うことができる。このレシピは、重複するメールをどこか捨ててしまうのではなく、
-別のフォルダに入れる。もちろん、定期的にこのフォルダを空にするのは、
-自分でやらないといけない。
+そのメールをキューにもう一度入れようとする。そうすると、次回のキュー処理の 際にこのメールは重複しているとみなされ、なくなってしまう。
+自分のスクリプト作成技術にあまり自信がない場合は、代わりに以下のレシピを 使うことができる。このレシピは、重複するメールをどこか捨ててしまうのではなく、
+別のフォルダに入れる。もちろん、定期的にこのフォルダを空にするのは、 自分でやらないといけない。
 .Sx 5
-:0 Whc: msgid.lock
-| formail \-D 8192 msgid.cache
+:0 Whc: msgid.lock | formail \-D 8192 msgid.cache
 
-:0 a:
-duplicates
-.Ex
-.\"O Procmail can deliver to MH folders directly, but, it does not update
-.\"O the unseen sequences the real MH manages.  If you want procmail to
-.\"O update those as well, use a recipe like the following which will file
-.\"O everything that contains the word spam in the body of the mail into an
-.\"O MH folder called spamfold.  Note the local lockfile, which is needed
-.\"O because MH programs do not lock the sequences file.  Asynchronous
-.\"O invocations of MH programs that change the sequences file may therefore
-.\"O corrupt it or silently lose changes.  Unfortunately, the lockfile
-.\"O doesn't completely solve the problem as rcvstore could be invoked while
-.\"O `show' or `mark' or some other MH program is running.  This problem is
-.\"O expected to be fixed in some future version of MH, but until then,
-.\"O you'll have to balance the risk of lost or corrupt sequences against
-.\"O the benefits of the unseen sequence.
-procmail は MH 形式のフォルダに直接メッセージを配信することができるが、
-本物の MH が管理している未読番号 (unseen sequence) の更新は行わない。
-procmail にも未読番号の更新を行わせたい場合は、以下のようなレシピを使うとよい。
-この例では、本文に spam という言葉を含む全てのメールを spamfold という
-MH フォルダに入れている。ローカルロックファイルが必要な点に注意すること。
-なぜなら、MH のプログラム群は番号ファイル (sequences file) のロックを
-行わないからである。したがって、番号ファイルを変更する MH のプログラムが
-非同期で複数実行されると、内容がおかしくなったり、いつの間にか変更が失われる
-可能性がある。残念ながら、ロックファイルを使ってもこの問題を完全に解決する
-ことはできない。`show'、`mark' や他の MH プログラムの実行中に rcvstore
-が起動されることがあり得るからである。この問題が MH の将来のバージョンで
-修正されることを期待しているが、それまでは、番号が失なわれたりおかしく
-なったりする危険と、未読番号を使う利点を、天秤にかけた上で使わなけらば
+:0 a: duplicates
+.Ex
+procmail は MH 形式のフォルダに直接メッセージを配信することができるが、 本物の MH が管理している未読番号 (unseen
+sequence) の更新は行わない。 procmail にも未読番号の更新を行わせたい場合は、以下のようなレシピを使うとよい。 この例では、本文に
+spam という言葉を含む全てのメールを spamfold という MH フォルダに入れている。ローカルロックファイルが必要な点に注意すること。
+なぜなら、MH のプログラム群は番号ファイル (sequences file) のロックを 行わないからである。したがって、番号ファイルを変更する MH
+のプログラムが 非同期で複数実行されると、内容がおかしくなったり、いつの間にか変更が失われる
+可能性がある。残念ながら、ロックファイルを使ってもこの問題を完全に解決する ことはできない。`show'、`mark' や他の MH
+プログラムの実行中に rcvstore が起動されることがあり得るからである。この問題が MH の将来のバージョンで
+修正されることを期待しているが、それまでは、番号が失なわれたりおかしく なったりする危険と、未読番号を使う利点を、天秤にかけた上で使わなけらば
 ならないだろう。
 .Sx 3
-:0 :spamfold/$LOCKEXT
-* B ?? spam
-| rcvstore +spamfold
-.Ex
-.\"O When delivering to emacs folders (i.e., mailfolders managed by any emacs
-.\"O mail package, e.g., RMAIL or VM) directly, you should use emacs-compatible
-.\"O lockfiles.  The emacs mailers are a bit braindamaged in that respect, they get
-.\"O very upset if someone delivers to mailfolders which they already have in their
-.\"O internal buffers.  The following recipe assumes that $HOME equals /home/john.
-emacs のメールフォルダ (RMAIL や VM といった emacs 上で動作するメール・
-パッケージで管理されているメールフォルダ) に直接配信する場合、 emacs と
-同じロックファイルを使用すべきである。 emacs のメーラーはこの点で少し
-おかしなところがあり、すでに emacs の内部バッファに読み込まれている
-メールフォルダに第三者がメールを配信すると、非常に混乱してしまう。
-以下のレシピは $HOME の値が /home/john の場合の例である。
+:0 :spamfold/$LOCKEXT * B ?? spam | rcvstore +spamfold
+.Ex
+emacs のメールフォルダ (RMAIL や VM といった emacs 上で動作するメール・ パッケージで管理されているメールフォルダ)
+に直接配信する場合、 emacs と 同じロックファイルを使用すべきである。 emacs のメーラーはこの点で少し おかしなところがあり、すでに
+emacs の内部バッファに読み込まれている メールフォルダに第三者がメールを配信すると、非常に混乱してしまう。 以下のレシピは $HOME の値が
+/home/john の場合の例である。
 .Sx 5
 MAILDIR=Mail
 
-:0:/usr/local/lib/emacs/lock/!home!john!Mail!mailbox
-* ^Subject:.*whatever
+:0:/usr/local/lib/emacs/lock/!home!john!Mail!mailbox * ^Subject:.*whatever
 mailbox
 .Ex
-.\"O Alternatively, you can have procmail deliver into its own set of mailboxes,
-.\"O which you then periodically empty and copy over to your emacs files using
-.\"O .BR movemail .
-.\"O Movemail uses mailbox.lock local lockfiles per mailbox.  This actually is
-.\"O the preferred mode of operation in conjunction with procmail.
-別の方法としては、procmail 専用のメールボックスを設け、procmail はそこに
-メールを配信するようにして、定期的に
-.B movemail
-を使ってメールボックスを空にし、内容を emacs メーラーのファイルにコピーする
-こともできる。 movemail はメールボックス単位のローカルロックファイル
-mailbox.lock を使用する。
-実のところ、procmail と一緒に使う場合、この方法を使う方が望ましい。
+別の方法としては、procmail 専用のメールボックスを設け、procmail はそこに メールを配信するようにして、定期的に \fBmovemail\fP
+を使ってメールボックスを空にし、内容を emacs メーラーのファイルにコピーする こともできる。 movemail
+はメールボックス単位のローカルロックファイル mailbox.lock を使用する。 実のところ、procmail
+と一緒に使う場合、この方法を使う方が望ましい。
 .PP
-.\"O To extract certain headers from a mail and put them into environment
-.\"O variables you can use any of the following constructs:
-メールから特定のヘッダを抽出して環境変数に設定するには、
-以下のいずれかの方法も使用することができる。
+メールから特定のヘッダを抽出して環境変数に設定するには、 以下のいずれかの方法も使用することができる。
 .Sx 5
-SUBJECT=`formail \-xSubject:`    # 通常のフィールド
-FROM=`formail \-rt \-xTo:`        # 特殊な例
+SUBJECT=`formail \-xSubject:` # 通常のフィールド FROM=`formail \-rt \-xTo:` # 特殊な例
 
-:0 h                            # 他の方法
-KEYWORDS=| formail \-xKeywords:
+:0 h # 他の方法 KEYWORDS=| formail \-xKeywords:
 .Ex
-.\"O If you are using temporary files in a procmailrc file, and want to make
-.\"O sure that they are removed just before procmail exits, you could use
-.\"O something along the lines of:
 procmailrc ファイル内で一時ファイルを使っていて、procmail 終了直前に
 一時ファイルが確実に削除されるようにするには、以下のようにすればよい。
 .Sx 2
-TEMPORARY=$HOME/tmp/pmail.$$
-TRAP="/bin/rm \-f $TEMPORARY"
-.Ex
-.\"O The TRAP keyword can also be used to change the exitcode of procmail.
-.\"O I.e. if you want procmail to return an exitcode of `1' instead of its
-.\"O regular exitcodes, you could use:
-キーワード TRAP は procmail の終了コードを変更するために使うこともできる。
-つまり、通常の終了コードの代わりに終了コード `1' を procmail が返すように
-したい場合、以下のようにすればよい:
+TEMPORARY=$HOME/tmp/pmail.$$ TRAP="/bin/rm \-f $TEMPORARY"
+.Ex
+キーワード TRAP は procmail の終了コードを変更するために使うこともできる。 つまり、通常の終了コードの代わりに終了コード `1' を
+procmail が返すように したい場合、以下のようにすればよい:
 .Sx 3
 EXITCODE=""
 TRAP="exit 1;"   # 最後のセミコロンは大事である。 exit は独立した
                  # コマンドではなくシェルのコマンドだからである。
 .Ex
-.\"O Or, if the exitcode does not need to depend on the programs run from
-.\"O the TRAP, you can use a mere:
-終了コードに TRAP から起動されたプログラムの結果を反映させる必要がない
-場合は、以下のように書くだけでもよい。
+終了コードに TRAP から起動されたプログラムの結果を反映させる必要がない 場合は、以下のように書くだけでもよい。
 .Sx 1
 EXITCODE=1
 .Ex
-.\"O The following recipe prints every incoming mail that looks like a postscript
-.\"O file.
-以下のレシピは、受信したメールのうち postscript ファイルと思われるメールを
-全部印刷する。
+以下のレシピは、受信したメールのうち postscript ファイルと思われるメールを 全部印刷する。
 .Sx 3
-:0 Bb
-* ^^%!
-| lpr
-.Ex
-.\"O The following recipe does the same, but is a bit more selective.  It only
-.\"O prints the postscript file if it comes from the print-server.  The first
-.\"O condition matches only if it is found in the header.  The second condition
-.\"O only matches at the start of the body.
-次のレシピは同じ動作をするが、もう少し選択条件が厳しくなっている。
-print-server から来た postscript ファイルだけを印刷する。
-最初の条件は、ヘッダ内に指定パタンが見つかった場合のみマッチする。
-二番目の条件は、メール本文の先頭でのみマッチする。
+:0 Bb * ^^%! | lpr
+.Ex
+次のレシピは同じ動作をするが、もう少し選択条件が厳しくなっている。 print\-server から来た postscript ファイルだけを印刷する。
+最初の条件は、ヘッダ内に指定パタンが見つかった場合のみマッチする。 二番目の条件は、メール本文の先頭でのみマッチする。
 .Sx 4
-:0 b
-* ^From[ :].*print-server
-* B ?? ^^%!
-| lpr
+:0 b * ^From[ :].*print\-server * B ?? ^^%! | lpr
 .Ex
-.\"O The same as above, but now by slightly different means:
-上記と同じだが、ちょっとだけ違った方法:
+上と同じだが、少しだけ違う方法:
 .Sx 7
 :0
-* ^From[ :].*print-server
+* ^From[ :].*print\-server
 {
   :0 B b
   * ^^%!
   | lpr
 }
 .Ex
-.\"O Likewise:
 これも同様:
 .Sx 4
-:0 HB b
-* ^^(.+$)*From[ :].*print-server
-* ^^(.+$)*^%!
-| lpr
-.Ex
-.\"O Suppose you have two accounts, you use both accounts regularly, but they are
-.\"O in very distinct places (i.e., you can only read mail that arrived at either one
-.\"O of the accounts).  You would like to forward mail arriving at account one to
-.\"O account two, and the other way around.  The first thing that comes to mind is
-.\"O using .forward files at both sites; this won't work of course, since you will
-.\"O be creating a mail loop.  This mail loop can be avoided by inserting the
-.\"O following recipe in front of all other recipes in the $HOME/.procmailrc files on
-.\"O both sites.  If you make sure that you add the same X-Loop: field at both
-.\"O sites, mail can now safely be forwarded to the other account from either of
-.\"O them.
-メールアカウントを 2つ持っているとしよう。どちらも常時使用しているが、
-とても離れた場所にあるとする (つまり、いずれか一方のアカウントに届いた
-メールしか読むことができないとする)。アカウント 1 に届いたメールを
-アカウント 2 に転送し、反対向きも行いたいという状況を考える。
-まず思いつくのは、両方のサイトで .forward ファイルを使う方法だが、
-もちろんうまく動かない。メールのループが起こってしまうからだ。
-このメールのループは、両方のサイトの $HOME/.procmailrc ファイルの先頭に
-以下のレシピを入れておくことで避けることができる。
-両方のサイトで同じ X-Loop: フィールドを追加するようにしておけば、
-メールはどちらのアカウントからでも安全に
+:0 HB b * ^^(.+$)*From[ :].*print\-server * ^^(.+$)*^%! | lpr
+.Ex
+メールアカウントを 2つ持っているとしよう。どちらも常時使用しているが、 とても離れた場所にあるとする (つまり、いずれか一方のアカウントに届いた
+メールしか読むことができないとする)。アカウント 1 に届いたメールを アカウント 2 に転送し、反対向きも行いたいという状況を考える。
+まず思いつくのは、両方のサイトで .forward ファイルを使う方法だが、 もちろんうまく動かない。メールのループが起こってしまうからだ。
+このメールのループは、両方のサイトの $HOME/.procmailrc ファイルの先頭に 以下のレシピを入れておくことで避けることができる。
+両方のサイトで同じ X\-Loop: フィールドを追加するようにしておけば、 メールはどちらのアカウントからでも安全に
 もう一方のアカウントに転送することができるようになる。
 .Sx 4
 :0 c
-* !^X-Loop: yourname@your.main.mail.address
-| formail \-A "X-Loop: yourname@your.main.mail.address" | \e
-       $SENDMAIL \-oi yourname@the.other.account
-.Ex
-.\"O If someone sends you a mail with the word `retrieve' in the subject, the
-.\"O following will automatically send back the contents of info_file to the
-.\"O sender.  Like in all recipes where we send mail, we watch out for mail
-.\"O loops.
-誰かが件名に `retrieve' というキーワードを入れたメールを送ってくると、
-以下のレシピは自動的に info_file の内容を送信者に送り返す。
-メールを送信するレシピではいつもそうであるが、メールのループが起こらない
-ように気を付けること。
+* !^X\-Loop: yourname@your.main.mail.address
+| formail \-A "X\-Loop: yourname@your.main.mail.address" | \e
+   $SENDMAIL \-oi yourname@the.other.account
+.Ex
+誰かが件名に `retrieve' というキーワードを入れたメールを送ってくると、 以下のレシピは自動的に info_file
+の内容を送信者に送り返す。 メールを送信するレシピではいつもそうであるが、メールのループが起こらない ように気を付けること。
 .Sx 6
-:0
-* !^From +YOUR_USERNAME
-* !^Subject:.*Re:
-* !^FROM_DAEMON
-* ^Subject:.*retrieve
-| (formail \-r ; cat info_file) | $SENDMAIL \-oi \-t
-.Ex
-.\"O Now follows an example for a very simple fileserver accessible by mail.
-.\"O For more demanding applications, I suggest you take a look at
-.\"O .B SmartList
-.\"O (available from the same place as the procmail distribution).
-.\"O As listed, this fileserver sends back at most one file per request, it
-.\"O ignores the body of incoming mails, the Subject: line has to look
-.\"O like "Subject: send file the_file_you_want" (the blanks are significant),
-.\"O it does not return files that have names starting with a dot, nor does
-.\"O it allow files to be retrieved that are outside the fileserver directory
-.\"O tree (if you decide to munge this example, make sure you do not inadvertently
-.\"O loosen this last restriction).
-今度は、メールでアクセス可能な非常に簡単なファイルサーバの例である。
-もっと高度な機能が必要な場合には、
-.B SmartList
-を調べてみることをお薦めする
-(SmartList は procmail の配布場所と同じ場所で入手できる)。
-以下のリストにあるように、このファイルサーバは一つのリクエストに対し
-最大でも一つのファイルしか送り返さない。また、受信したメールの本文は無視され、
+:0 * !^From +YOUR_USERNAME * !^Subject:.*Re: * !^FROM_DAEMON *
+^Subject:.*retrieve | (formail \-r ; cat info_file) | $SENDMAIL \-oi \-t
+.Ex
+今度は、メールでアクセス可能な非常に簡単なファイルサーバの例である。 もっと高度な機能が必要な場合には、 \fBSmartList\fP
+を調べてみることをお薦めする (SmartList は procmail の配布場所と同じ場所で入手できる)。
+以下のリストにあるように、このファイルサーバは一つのリクエストに対し 最大でも一つのファイルしか送り返さない。また、受信したメールの本文は無視され、
 Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味がある)
-という形式になっていなければならない。
-ファイルネームがドット (.) で始まるファイルは送り返さないし、
-ファイルサーバのディレクトリ・ツリーの外部にあるファイルを
-取り出すこともできないようになっている
-(この例に手を入れる場合は、この最後の制限項目を不注意で
-緩めることがないように気をつけること)。
+という形式になっていなければならない。 ファイルネームがドット (.) で始まるファイルは送り返さないし、
+ファイルサーバのディレクトリ・ツリーの外部にあるファイルを 取り出すこともできないようになっている
+(この例に手を入れる場合は、この最後の制限項目を不注意で 緩めることがないように気をつけること)。
 .Sx 18
 :0
-* ^Subject: send file [0-9a-z]
-* !^X-Loop: yourname@your.main.mail.address
+* ^Subject: send file [0\-9a\-z]
+* !^X\-Loop: yourname@your.main.mail.address
 * !^Subject:.*Re:
 * !^FROM_DAEMON
 * !^Subject: send file .*[/.]\e.
@@ -658,7 +347,7 @@ Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味が
 
   :0 fhw                   # 返信用ヘッダ作成とファイル名抽出
   * ^Subject: send file \e/[^ ]*
-  | formail \-rA "X-Loop: yourname@your.main.mail.address"
+  | formail \-rA "X\-Loop: yourname@your.main.mail.address"
 
   FILE="$MATCH"            # 要求のあったファイル名
 
@@ -666,114 +355,66 @@ Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味が
   | cat \- ./$FILE 2>&1 | $SENDMAIL \-oi \-t
 }
 .Ex
-.\"O The following example preconverts all plain-text mail arriving in certain
-.\"O encoded MIME formats into a more compact 8-bit format which can be used
-.\"O and displayed more easily by most programs.  The
-.\"O .BR mimencode (1)
-.\"O program is part of Nathaniel Borenstein's metamail package.
-以下の例は、特定の MIME 形式でエンコードされて届いた plain-text
-のメールを、よりコンパクトな 8 ビット形式に前もって変換する。
-こうすることで、多くのプログラムで簡単に使用したり表示したり
-できるようになる。
-.BR mimencode (1)
-プログラムは Nathaniel Borenstein の metamail パッケージに含まれている。
+以下の例は、特定の MIME 形式でエンコードされて届いた plain\-text のメールを、よりコンパクトな 8 ビット形式に前もって変換する。
+こうすることで、多くのプログラムで簡単に使用したり表示したり できるようになる。 \fBmimencode\fP(1)  プログラムは Nathaniel
+Borenstein の metamail パッケージに含まれている。
 .Sx 17
 :0
-* ^Content-Type: *text/plain
+* ^Content\-Type: *text/plain
 {
   :0 fbw
-  * ^Content-Transfer-Encoding: *quoted-printable
+  * ^Content\-Transfer\-Encoding: *quoted\-printable
   | mimencode \-u \-q
 
-         :0 Afhw
-         | formail \-I "Content-Transfer-Encoding: 8bit"
+     :0 Afhw
+     | formail \-I "Content\-Transfer\-Encoding: 8bit"
 
   :0 fbw
-  * ^Content-Transfer-Encoding: *base64
+  * ^Content\-Transfer\-Encoding: *base64
   | mimencode \-u \-b
 
-         :0 Afhw
-         | formail \-I "Content-Transfer-Encoding: 8bit"
+     :0 Afhw
+     | formail \-I "Content\-Transfer\-Encoding: 8bit"
 }
 .Ex
-.\"O The following one is rather exotic, but it only serves to demonstrate a
-.\"O feature.  Suppose you have a file in your HOME directory called ".urgent",
-.\"O and the (one) person named in that file is the sender of an incoming mail,
-.\"O you'd like that mail to be stored in $MAILDIR/urgent instead of in any of the
-.\"O normal mailfolders it would have been sorted in.  Then this is what you could
-.\"O do (beware, the filelength of $HOME/.urgent should be well below $LINEBUF,
-.\"O increase LINEBUF if necessary):
-以下の例はあまり見かけないものだが、こんな機能もこともできるという
-紹介である。HOME ディレクトリに ".urgent" という名前のファイルがあり、
-そのファイルに (一人の) 人の名前が書かれていて、その人からメールが来た場合、
-通常のメールフォルダに入れる代わりに $MAILDIR/urgent に格納したいとする。
-このレシピでそれができる。
-(気を付けるべき点として、$HOME/.urgent のファイルサイズは $LINEBUF より
-小さくすべきである。必要なら LINEBUF の値を増やすこと。)
+以下の例はあまり見かけないものだが、こんな機能もこともできるという 紹介である。HOME ディレクトリに ".urgent"
+という名前のファイルがあり、 そのファイルに (一人の) 人の名前が書かれていて、その人からメールが来た場合、 通常のメールフォルダに入れる代わりに
+$MAILDIR/urgent に格納したいとする。 このレシピでそれができる。 (気を付けるべき点として、$HOME/.urgent
+のファイルサイズは $LINEBUF より 小さくすべきである。必要なら LINEBUF の値を増やすこと。)
 .Sx 5
 URGMATCH=`cat $HOME/.urgent`
 
-:0:
-* $^From.*${URGMATCH}
-urgent
-.Ex
-.\"O An entirely different application for procmail would be to conditionally
-.\"O apply filters to a certain (outgoing) text or mail.  A typical example
-.\"O would be a filter through which you pipe all outgoing mail, in order
-.\"O to make sure that it will be MIME encoded only if it needs to be.
-.\"O I.e. in this case you could start procmail in the middle of a pipe like:
+:0: * $^From.*${URGMATCH} urgent
+.Ex
 procmail の全く別の使い方として、特定の (外に出ていく) テキストやメールに
-条件に応じてフィルタを適用するといった方法がある。代表的な例としては、
-外に出ていく全てのメールを通すフィルタで、
-必要な場合のみ MIME エンコードされるようにするものがある。
-この場合には、パイプの中段として procmail を起動することになる。
+条件に応じてフィルタを適用するといった方法がある。代表的な例としては、 外に出ていく全てのメールを通すフィルタで、 必要な場合のみ MIME
+エンコードされるようにするものがある。 この場合には、パイプの中段として procmail を起動することになる。
 .Sx 1
 cat newtext | procmail ./mimeconvert | mail chris@where.ever
 .Ex
-.\"O The
-.\"O .B mimeconvert
-.\"O rcfile could contain something like (the =0x80= and =0xff= should
-.\"O be substituted with the real 8-bit characters):
-.B mimeconvert
-rcfile には、以下のようなルールが入ることだろう (=0x80= や =0xff= には
-実際の 8 ビット文字を入れること):
+\fBmimeconvert\fP rcfile には、以下のようなルールが入ることだろう (=0x80= や =0xff= には 実際の 8
+ビット文字を入れること):
 .Sx 10
 DEFAULT=|    # いつものようにメールを配信するのではなく
              # 標準出力にパイプする
 :0 Bfbw
-* [=0x80=-=0xff=]
+* [=0x80=\-=0xff=]
 | mimencode \-q
 
   :0 Afhw
-  | formail \-I 'MIME-Version: 1.0' \e
-     \-I 'Content-Type: text/plain; charset=ISO-8859-1' \e
-     \-I 'Content-Transfer-Encoding: quoted-printable'
+  | formail \-I 'MIME\-Version: 1.0' \e
+     \-I 'Content\-Type: text/plain; charset=ISO\-8859\-1' \e
+     \-I 'Content\-Transfer\-Encoding: quoted\-printable'
 .Ex
-.\"O .SH "SEE ALSO"
 .SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailsc (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR mimencode (1),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1)
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailsc\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1), \fBaliases\fP(5),
+\fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1), \fBcomsat\fP(8),
+\fBmimencode\fP(1), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1)
 .hy
 .ad
-.\"O .SH AUTHORS
 .SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
index c33a5b0..adec45d 100644 (file)
@@ -1,5 +1,14 @@
-.\"WORD:       mail            メール
-.\"WORD:       processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailrc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (C)COOL WEB 1998
 .\"          ALL RIGHTS RESERVED
 .\" References: http://www.jaist.ac.jp/~fjt/procmail.html
 .\"
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailrc.man,v 1.85 2001/08/04 06:08:21 guenther Exp $
-.TH PROCMAILRC 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILRC 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .na
-.\"O .SH NAME
 .SH 名前
-.\"O procmailrc \- procmail rcfile
 procmailrc \- procmail の rcfile 【訳注: 設定ファイル】
-.\"O .SH SYNOPSIS
 .SH 書式
-.B $HOME/.procmailrc
+\fB$HOME/.procmailrc\fP
 .ad
-.\"O .SH DESCRIPTION
 .SH 説明
-.\"O For a quick start, see
-.\"O .B NOTES
-.\"O at the end of the
-.\"O .BR procmail (1)
-.\"O man page.
-取り敢えずすぐ始めたい場合は、
-.B procmail (1)
-マニュアルの後の
-.B 注意
-章を参照されたい。
+取り敢えずすぐ始めたい場合は、 \fBprocmail (1)\fP マニュアルの最後
+にある\fB備考\fPを参照されたい。
 .PP
-.\"O The rcfile can contain a mixture of environment variable assignments (some
-.\"O of which have special meanings to procmail), and recipes.  In their most
-.\"O simple appearance, the recipes are simply one line regular expressions
-.\"O that are searched for in the header of the arriving mail.  The first recipe
-.\"O that matches is used to determine where the mail has to go (usually a file).
-.\"O If processing falls off the end of the rcfile, procmail will deliver the mail
-.\"O to
-.\"O .BR $DEFAULT .
-rcfile は (procmail にとって特別な意味を持つものもある) いくつもの
-環境変数への値の設定とレシピを含めることができる。
-最も簡単な形式は、到着したメールのヘッダを検索する、一行におさまる
-正規表現よりなるレシピである。
-マッチした最初のレシピは、メールの行き先
-(通常はファイル)を決定する為に使われる。
-もし、処理が rcfile の終りに到達すると、 procmail はメールを
-.BR $DEFAULT
-へ配送する。
-【訳注: procmail では、受信するメールに対する様々な処理の命令を
-recipe (レシピ/処方)と呼んでいる。】
+rcfile は (procmail にとって特別な意味を持つものもある) いくつもの 環境変数への値の設定とレシピを含めることができる。
+最も簡単な形式は、到着したメールのヘッダを検索する、一行におさまる 正規表現よりなるレシピである。 マッチした最初のレシピは、メールの行き先
+(通常はファイル)を決定する為に使われる。 もし、処理が rcfile の終りに到達すると、 procmail はメールを \fB$DEFAULT\fP
+へ配送する。 【訳注: procmail では、受信するメールに対する様々な処理の命令を recipe (レシピ/処方)と呼んでいる。】
 .PP
-.\"O There are two kinds of recipes: delivering and non-delivering recipes.
-.\"O If a
-.\"O .I delivering recipe
-.\"O is found to match, procmail considers the mail (you guessed it) delivered and
-.\"O will
-.\"O .I cease processing
-.\"O the rcfile after having successfully executed the action line of the recipe.
-.\"O If a
-.\"O .I non-delivering recipe
-.\"O is found to match, processing of the rcfile will
-.\"O .I continue
-.\"O after the action line of this recipe has been executed.
-レシピは2種類存在する: 配送指示と非配送指示である。
-マッチする
-.I 配送の指示
-がある場合、 procmail は (推測した) メールが配送されたと見なす。
-そして、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の
-.I 処理を終了する。
-.I 非配送の指示
-がある場合、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の処理は
-.I 続行される。
+レシピは2種類存在する: 配送指示と非配送指示である。 マッチする \fI配送の指示\fP がある場合、 procmail は (推測した)
+メールが配送されたと見なす。 そして、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の \fI処理を終了する。\fP \fI非配送の指示\fP
+がある場合、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の処理は \fI続行される。\fP
 .PP
-.\"O Delivering recipes are those that cause header and/or body of the mail to
-.\"O be: written into a file, absorbed by a program or forwarded to a mailaddress.
 配送レシピはメールのヘッダ及び/又は本文に以下の作用を引き起こす:
 ファイルへ書き込まれる、プログラムに呑み込まれる、あるいはメールアドレスへ転送される。
 .PP
-.\"O Non-delivering recipes are: those that cause the output of a program or
-.\"O filter to be captured back by procmail or those that start a nesting block.
-非配送の指示は以下の通り: 
-プログラムあるいはフィルタの出力の procmail による
-取り込み 【訳注: capturing: キャプチャリング、原文は captured back】 を実行するもの、あるいは入れ子構造【訳注: nesting block: ネストされたブロック】のブロックを開始させるもの。
+非配送のレシピは以下の通り: プログラムやフィルタの出力を procmail が
+取り込むもの、あるいは入れ子構造のブロックを開始させるもの。
 .PP
-.\"O You can tell procmail to treat a
-.\"O .I delivering recipe
-.\"O as if it were a non-delivering recipe by specifying the `c' flag on
-.\"O such a recipe.  This will make procmail generate a
-.\"O .I carbon copy
-.\"O of the mail by delivering it to this recipe, yet continue processing the
-.\"O rcfile.
-procmail に対し、
-.I 配送レシピ
-をあたかも非配送レシピであるかのように
-取り扱うように命令することもできる。
-その際には、該当するレシピに `c' フラグを指定する。
-こうすると procmail は当該レシピへ配送する為のメールの
-.I カーボンコピー
-を作成し、 rcfile の処理を続行する。
+procmail に対し、 \fI配送レシピ\fP をあたかも非配送レシピであるかのように 取り扱うように命令することもできる。 その際には、該当するレシピに
+`c' フラグを指定する。 こうすると procmail は当該レシピへ配送する為のメールの \fIカーボンコピー\fP を作成し、 rcfile
+の処理を続行する。
 .PP
-.\"O By using any number of recipes you can presort your mail extremely
-.\"O straightforward into several mailfolders.  Bear in mind though that the mail
-.\"O can arrive concurrently in these mailfolders (if several procmail programs
-.\"O happen to run at the same time, not unlikely if a lot of mail arrives).  To
-.\"O make sure this does not result in a mess, proper use of lockfiles is highly
-.\"O recommended.
-沢山のレシピを使うことによって、受信したメールを、幾つかのメールフォルダへ
-とても簡単に振り分けることができる。
-但し、メールはそれらメールフォルダに同時に到達するかも知れない、ということも
-心に留めておいて欲しい。(幾つかの procmail プログラムが同時に起動する場合を
-想定している。沢山のメールが到着するなら、あり得ないことではない。)
-このことでぐちゃくちゃにならない為に、是非ともロックファイルを正しく使って
-頂きたい。
+沢山のレシピを使うことによって、受信したメールを、幾つかのメールフォルダへ とても簡単に振り分けることができる。
+但し、メールはそれらメールフォルダに同時に到達するかも知れない、ということも 心に留めておいて欲しい。(幾つかの procmail
+プログラムが同時に起動する場合を 想定している。沢山のメールが到着するなら、あり得ないことではない。)
+このことでぐちゃくちゃにならない為に、是非ともロックファイルを正しく使って 頂きたい。
 .PP
-.\"O The environment variable
-.\"O .B assignments
-.\"O and
-.\"O .B recipes
-.\"O can be freely intermixed in the rcfile. If any environment variable has
-.\"O a special meaning to procmail, it will be used appropriately the moment
-.\"O it is parsed (i.e., you can change the current directory whenever you
-.\"O want by specifying a new
-.\"O .BR MAILDIR ,
-.\"O switch lockfiles by specifying a new
-.\"O .BR LOCKFILE ,
-.\"O change the umask at any time, etc., the possibilities are endless :\-).
-環境変数の
-.B 指定
-と
-.B レシピ
-は rcfile 中に自由に配置できる。
-procmail にとって特別な意味を持つ環境変数は全て、解析された瞬間に、適切に
-使われる。(すなわち、必要なときにはいつでも新たに 
-.BR MAILDIR
-を指定すれば、カレントディレクトリを変更できるし、新たに
-.BR LOCKFILE
-を指定すればロックファイルを切替えることができるし、いつでも umask を
-変更できる等々。可能性は無限である :\-) 。
+環境変数の \fB指定\fP と \fBレシピ\fP は rcfile 中に自由に配置できる。 procmail
+にとって特別な意味を持つ環境変数は全て、解析された瞬間に、適切に 使われる。(すなわち、必要なときにはいつでも新たに \fBMAILDIR\fP
+を指定すれば、カレントディレクトリを変更できるし、新たに \fBLOCKFILE\fP を指定すればロックファイルを切替えることができるし、いつでも
+umask を 変更できる等々。可能性は無限である :\-) 。
 .PP
-.\"O The assignments and substitutions of these environment variables are handled
-.\"O exactly like in
-.\"O .BR sh (1)
-.\"O (that includes all possible quotes and escapes),
-.\"O with the added bonus that blanks around the '=' sign are ignored and that,
-.\"O if an environment variable appears without a trailing '=', it will be
-.\"O removed from the environment.  Any program in backquotes started by procmail
-.\"O will have the entire mail at its stdin.
-これら環境変数の設定や値の置換は
-.BR sh (1)
-における処理と完全に等しい。(これはあらゆる引用符やエスケープを含む。)
-更に特典として、 '=' の前後の空白は無視してくれるし、
-環境変数の後に '=' がない場合はその環境変数自体を環境から消去してくれる。
-procmail から起動される、バッククォートで囲まれたプログラムは、
-メール全体を標準入力から受け取る。
+これら環境変数の設定や値の置換は \fBsh\fP(1)  における処理と完全に等しい。(これはあらゆる引用符やエスケープを含む。)  更に特典として、
+\&'=' の前後の空白は無視してくれるし、 環境変数の後に '=' がない場合はその環境変数自体を環境から消去してくれる。 procmail
+から起動される、バッククォートで囲まれたプログラムは、 メール全体を標準入力から受け取る。
 .PP
-.\"O .SS Comments
 .SS コメント
-.\"O A word beginning with # and all the following characters up to a NEWLINE
-.\"O are ignored.  This does not apply to condition lines, which cannot be
-.\"O commented.
-# から始まる行は、全ての文字が改行まで無視される。
-但し、条件行には当てはまらない。
-条件行にはコメントが付けられない。
-.\"O .SS Recipes
+# から始まる行は、全ての文字が改行まで無視される。 但し、条件行には当てはまらない。 条件行にはコメントが付けられない。
 .SS レシピ
 .PP
-.\"O A line starting with ':' marks the beginning of a recipe.  It has the
-.\"O following format:
-\(cq:'で始まる行はレシピの開始を示す。
-書式は以下の通り:
+\&':'で始まる行はレシピの開始を示す。 書式は以下の通り:
 .Sx 3
-:0 [\fIflags\fP] [ : [\fIlocallockfile\fP] ]
-.\"O <zero or more conditions (one per line)>
-.\"O <exactly one action line>
-<ゼロあるいはそれ以上の条件 (1行に1つ)>
+:0 [\fIflags\fP] [ : [\fIlocallockfile\fP] ] <ゼロあるいはそれ以上の条件 (1行に1つ)>
 <アクション行は厳密に1つ>
 .Ex
-.\"O Conditions start with a leading `*', everything after that character
-.\"O is passed on to the internal egrep
-.\"O .BR literally ,
-.\"O except for leading and trailing whitespace.
-.\"O These regular expressions are
-.\"O .B completely
-.\"O compatible to the normal
-.\"O .BR egrep (1)
-.\"O extended regular expressions.  See also
-.\"O .BR "Extended regular expressions" .
-条件行は先頭に `*' が付く。この文字に続く全ての文字は、先頭と末尾の
-空白を除き、procmail 内部の egrep へ
-.BR 正確に
-渡される。これらの正規表現は一般的な
-.BR egrep (1)
-の拡張正規表現と
-.B 完全に
-互換性がある。
-.BR "拡張正規表現"
-の章も参照されたい。
+条件行は先頭に `*' が付く。この文字に続く全ての文字は、先頭と末尾の 空白を除き、procmail 内部の egrep へ \fB正確に\fP
+渡される。これらの正規表現は一般的な \fBegrep\fP(1)  の拡張正規表現と \fB完全に\fP 互換性がある。 \fB拡張正規表現\fP の章も参照されたい。
 .PP
-.\"O Conditions are anded; if there are no conditions the result will be true
-.\"O by default.
 条件行は論理積で評価される; 条件がない時はデフォルトで全て真となる。
 .PP
-.\"O .I Flags
-.\"O can be any of the following:
-使用可能な
-.I フラグ
-は以下の通り:
-.TP 0.5i
-.B H
-.\"O Egrep the header (default).
+使用可能な \fIフラグ\fP は以下の通り:
+.TP  0.5i
+\fBH\fP
 ヘッダを egrep する (デフォルト)。
-【訳注: "egrep と同じ正規表現の解釈にて検索を行う" がより正確な意味になる。フラグを省略すると、この `H' フラグが付されたものと見倣され、続く条件行はヘッダが対象となる。】
-.TP
-.B B
-.\"O Egrep the body.
+(訳注: 正確には、egrep と同じ正規表現の解釈にて検索を行う。
+フラグを省略すると、この `H' フラグが付されたものとみなされ、
+続く条件行はヘッダが対象となる。)
+.TP 
+\fBB\fP
 本文を egrep する。
-.TP
-.B D
-.\"O Tell the internal egrep to distinguish between upper and lower case (contrary
-.\"O to the default which is to ignore case).
-内部の egrep に対して大文字と小文字を区別するよう指示する。
-(デフォルトでは逆に大小文字を区別しない。)
-.TP
-.B A
-.\"O This recipe will not be executed unless the conditions on the last preceding
-.\"O recipe (on the current block-nesting level) without the `A' or
-.\"O `a' flag matched as well.  This allows you to chain actions
-.\"O that depend on a common condition.
-このレシピは、(現在のネスト構造の段階における) `A' あるいは `a' フラグが
-付されていない直前のレシピも同様にマッチしない限り、実行されない。
-.\"O 【訳注: この文章の意味に自信なし。unless は "without the `A' or `a' flag" と "matched as well" のどちらの状態を指すのか?】
+.TP 
+\fBD\fP
+内部の egrep に対して大文字と小文字を区別するよう指示する
+(デフォルトでは逆に大小文字を区別しない)。
+.TP 
+\fBA\fP
+このレシピは、(現在のネスト構造の段階における) `A' あるいは `a' フラグが 付されていない直前のレシピも同様にマッチしない限り、実行されない。
 これによって、ある条件が成立した時に実行されるアクションを複数列挙できる。
-.TP
-.B a
-.\"O Has the same meaning as the `A' flag, with the additional
-.\"O condition that the immediately preceding recipe must have been
-.\"O .I successfully
-.\"O completed before this recipe is executed.
-は `A' と同じ意味を持つが、更に追加される条件として、現在のレシピが
-実行される前に、直前のレシピは必ず
-.I 正常終了
+.TP 
+\fBa\fP
+`A' と同じ意味を持つが、更に追加される条件として、現在のレシピが 実行される前に、直前のレシピは必ず \fI正常終了\fP
 しなければならない、という制約がある。
-.TP
-.B E
-.\"O This recipe only executes if the immediately preceding recipe was not
-.\"O executed.  Execution of this recipe also disables any immediately
-.\"O following recipes with the 'E' flag.  This allows you to specify
-.\"O `else if' actions.
-このレシピは直前のレシピが実行されなかった時にだけ実行される。
-このレシピの実行はまた、直後に `E' フラグを伴う全てのレシピの実行が禁止される。
+.TP 
+\fBE\fP
+このレシピは直前のレシピが実行されなかった時にだけ実行される。 このレシピの実行はまた、直後に `E' フラグを伴う全てのレシピの実行が禁止される。
 これにより、 `else if' アクションを構築することができる。
-.TP
-.B e
-.\"O This recipe only executes if the immediately preceding recipe
-.\"O .IR failed
-.\"O (i.e., the action line was attempted, but resulted in an error).
-このレシピは直前のレシピの実行が
-.IR 失敗した
-時にだけ実行される。(すなわち、直前のアクション行の実行結果がエラーを伴う終了であった場合である。)
-.TP
-.B h
-.\"O Feed the header to the pipe, file or mail destination (default).
+.TP 
+\fBe\fP
+このレシピは直前のレシピの実行が \fI失敗した\fP 時にだけ実行される。(すなわち、直前のアクション行の実行結果がエラーを伴う終了であった場合である。)
+.TP 
+\fBh\fP
 メールのヘッダをパイプ、ファイルあるいはメール配送先(デフォルト)に渡す。
-.TP
-.B b
-.\"O Feed the body to the pipe, file or mail destination (default).
+.TP 
+\fBb\fP
 メールの本文をパイプ、ファイルあるいはメール配送先(デフォルト)に渡す。
-.TP
-.B f
-.\"O Consider the pipe as a filter.
+.TP 
+\fBf\fP
 パイプをフィルタと見なす。
-.TP
-.B c
-.\"O Generate a
-.\"O .B carbon copy
-.\"O of this mail.  This only makes sense on
-.\"O .I delivering
-.\"O recipes.  The only non-delivering recipe this flag has an effect on is
-.\"O on a nesting block, in order to generate a carbon copy this will
-.\"O .B clone
-.\"O the running procmail process (lockfiles will not be inherited), whereby
-.\"O the clone will proceed as usual and the parent will jump across the block.
-受信したメールの
-.B カーボンコピー
-を作成する。
-これは
-.I 配送
-レシピにだけ意味がある。
-このフラグが唯一有効な非配送レシピは入れ子構造
-にて使われる場合である。
-この時、カーボンコピーを生成する為に、実行中の procmail プロセスの
-.B クローン
-が作成される。(ロックファイルは継承されない。)
-これによってクローンは普通に実行され、親プロセスはこの時点のブロックの
-処理を飛ばして次に進む。
-.TP
-.B w
-.\"O Wait for the filter or program to finish and check its exitcode (normally
-.\"O ignored); if the filter is unsuccessful, then the text will not have been
-.\"O filtered.
-フィルタあるいはプログラムの実行終了を待ち、その終了コードをチェックする
-(通常は無視される); フィルタが正常終了しなかった場合、テキストは
+.TP 
+\fBc\fP
+受信したメールの \fBカーボンコピー\fP を作成する。 これは \fI配送\fP レシピにだけ意味がある。 このフラグが唯一有効な非配送レシピは入れ子構造
+にて使われる場合である。 この時、カーボンコピーを生成する為に、実行中の procmail プロセスの \fBクローン\fP
+が作成される。(ロックファイルは継承されない。)  これによってクローンは普通に実行され、親プロセスはこの時点のブロックの 処理を飛ばして次に進む。
+.TP 
+\fBw\fP
+フィルタあるいはプログラムの実行終了を待ち、その終了コードをチェックする (通常は無視される); フィルタが正常終了しなかった場合、テキストは
 フィルタされず、フィルタに渡す以前の状態のままになる。
-.TP
-.B W
-.\"O Has the same meaning as the `w' flag, but will suppress any
-.\"O `Program failure' message.
-は `w' フラグと同じ意味を持つが、あらゆる `プログラムの失敗' の
-メッセージは抑止され、出力されない。
-.TP
-.B i
-.\"O Ignore any write errors on this recipe (i.e., usually due to an early closed
-.\"O pipe).
-このレシピにおけるあらゆる書き込みエラーを無視する
-(すなわち、通常は早期に閉じられたパイプに起因する)。
-.TP
-.B r
-.\"O Raw mode, do not try to ensure the mail ends with an empty line, write
-.\"O it out as is.
-Raw mode である。メールの最後が空行となるような処理を行わず、
-メールが入力されたとおりに書き出す。
-.PP
-.\"O There are some special conditions you can use that are not straight regular
-.\"O expressions.  To select them, the condition must start with:
-正しい正規表現ではないものの、特殊な条件を設定するものがある。
-使用する際に、下記の条件記号は先頭になければならない:
-.\"O 【訳注: この訳に自信なし。必ず先頭になければならないものばかりなのか? $ は先頭でなくても使えるのではないだろうか? 未検証。】
-.TP 0.5i
-.B !
-.\"O Invert the condition.
+.TP 
+\fBW\fP
+`w' フラグと同じ意味を持つが、あらゆる `プログラムの失敗' の メッセージは抑止され、出力されない。
+.TP 
+\fBi\fP
+このレシピにおけるあらゆる書き込みエラーを無視する (すなわち、通常は早期に閉じられたパイプに起因する)。
+.TP 
+\fBr\fP
+Raw mode である。メールの最後が空行となるような処理を行わず、 メールが入力されたとおりに書き出す。
+.PP
+正しい正規表現ではないものの、特殊な条件を設定するものがある。 使用する際に、下記の条件記号は先頭になければならない:
+.TP  0.5i
+\fB!\fP
 条件の論理否定。
-.TP
-.B $
-.\"O Evaluate the remainder of this condition according to
-.\"O .BR sh (1)
-.\"O substitution rules inside double quotes, skip leading whitespace,
-.\"O then reparse it.
-この条件の直後に続くダブルクォートで囲まれた中身を
-.BR sh (1)
-の置換ルールに従って置換する。
-そして先頭の空白を読み飛ばした後、再度解析する。
-.TP
-.B ?
-.\"O Use the exitcode of the specified program.
+.TP 
+\fB$\fP
+この条件の直後に続くダブルクォートで囲まれた中身を \fBsh\fP(1)  の置換ルールに従って置換する。 そして先頭の空白を読み飛ばした後、再度解析する。
+.TP 
+\fB?\fP
 指定したプログラムの終了コードを使う。
-.TP
-.B <
-.\"O Check if the total length of the mail is shorter than the specified (in
-.\"O decimal) number of bytes.
+.TP 
+\fB<\fP
 指定したバイト数(10進数)よりメール全体のバイト数が小さいか否か比較する。
-.TP
-.B >
-.\"O Analogous to '<'.
-\(cq<' の反対。
-.TP
-.\"O .B "variablename \fI??\fP"
-.B "変数名 \fI??\fP"
-.\"O Match the remainder of this condition against the value of this environment
-.\"O variable (which cannot be a pseudo variable).  A special case is if
-.\"O variablename is equal to `B', `H', `HB' or `BH'; this merely overrides the
-.\"O default header/body search area defined by the initial flags on this recipe.
-この環境変数の値に対し、この条件の後に続く項目と照合する (疑似変数は指定できない)。
-特殊なケースとして、環境変数名が `B', `H', `HB' および `BH' の場合は;
-このレシピの初期フラグによって定義されたデフォルトのヘッダ/本文検索領域を単に上書きする。
-.TP
-.B \e
-.\"O To quote any of the above at the start of the line.
+.TP 
+\fB>\fP
+\&'<' の反対。
+.TP 
+\fB変数名 \fP\fI??\fP
+この環境変数の値に対し、この条件の後に続く項目と照合する (疑似変数は指定できない)。 特殊なケースとして、環境変数名が `B', `H', `HB'
+および `BH' の場合は; このレシピの初期フラグによって定義されたデフォルトのヘッダ/本文検索領域を単に上書きする。
+.TP 
+\fB\e\fP
 上述の条件記号の意味を消す為に、記号の直前に置いて使われる。
-【訳注: この `\e' (バッククォート) は、条件記号の意味を消して通常の文字 (literal character: リテラル文字) として扱う機能を持つものであり、条件記号ではない。よって、本来は条件記号と同列に扱われて説明されるべきものではない。また、このマニュアルの後半に例示があるが、これら条件記号の先頭に使われるだけに留まらないので、注意が必要である。】
-.\"O .SS "Local lockfile"
-.SS "ローカルロックファイル"
-.PP
-.\"O If you put a second (trailing) ':' on the first recipe line, then procmail
-.\"O will use a
-.\"O .I locallockfile
-.\"O (for this recipe only).  You can optionally specify the locallockfile
-.\"O to use; if you don't however, procmail will use the destination filename
-.\"O (or the filename following the first '>>') and will append $LOCKEXT to it.
-最初のレシピ行に2個目の ':' をレシピの末尾に付加すると、 procmail は
-.I ローカルロックファイル
-を (このレシピに対してのみ) 使用する。
-':' の後に、オプションとして任意のローカルロックファイル名を指定できる;
-もし、 ':' の後にローカルロックファイル名を指定しない場合は、配送先のファイル名 (あるいは '>>' 【訳注: 追加リダイレクタ】 の後に指定されるファイル名) に拡張子 $LOCKEXT を付加したファイル名がローカルロックファイル名として使われる。
-.\"O 【訳注: この英文は良くない。多分この訳で合っていると思う。こう訳さないと意味が通らない。】
-.\"O .SS "Recipe action line"
-.SS "レシピのアクション行"
+(訳注: この `\e' (バッククォート) は、条件記号の意味を消して通常の
+文字 (literal character: リテラル文字) として扱う機能を持つものであり、
+条件記号ではない。よって、本来は条件記号と同列に扱われて説明されるべき
+ものではない。また、このマニュアルの後半に例示があるが、これら条件記号
+の先頭に使われるだけに留まらないので、注意が必要である。)
+.SS ローカルロックファイル
+.PP
+最初のレシピ行に2個目の ':' をレシピの末尾に付加すると、 procmail は \fIローカルロックファイル\fP を (このレシピに対してのみ)
+使用する。 ':' の後に、 オプションとして任意のローカルロックファイル名を指定できる; もし、 ':'
+の後にローカルロックファイル名を指定しない場合は、配送先のファイル名 (あるいは '>>' 【訳注: 追加リダイレクタ】
+の後に指定されるファイル名) に拡張子 $LOCKEXT を付加したファイル名がローカルロックファイル名として使われる。
+.SS レシピのアクション行
 .PP
-.\"O The action line can start with the following characters:
 アクション行は以下に記す文字で開始する:
-.TP
-.B !
-.\"O Forwards to all the specified mail addresses.
-この後に指定される全てのメールアドレスにメールを転送する。
-【訳注: メールアドレスはスペースで区切って列挙可能。】
-.TP
-.B |
-.\"O Starts the specified program, possibly in $SHELL if any
-.\"O of the characters $SHELLMETAS are spotted.  You can optionally prepend this
-.\"O pipe symbol with
-.\"O .IR variable= ,
-.\"O which will cause stdout of the program to be captured in the environment
-.\"O .I variable
-.\"O (procmail will
-.\"O .B not
-.\"O terminate processing the rcfile at this point).
-.\"O If you specify just this pipe symbol, without any program, then procmail will
-.\"O pipe the mail to stdout.
-指定したプログラムを実行し、そのプログラムの標準入力にメールをパイプで渡す。
-.\"O 【訳注: この訳に自信がない。多分合っているとは思うのだが。】
-もし、 $SHELLMETAS に含まれる文字が '|' 直後に指定されるプログラムのコマンドライン中にあれば、プログラムは $SHELL を介して起動される。
-オプションとして、このパイプ記号の前に
-.IR variable=
-を指定すると、プログラムの標準出力が環境変数
-.I variable
-に取り込まれる。
-(この時点において procmail は rcfile の処理を終了
-.B しない
-。)
-【訳注: すなわち、パイプ記号の後に指定されるプログラムが終了しないと、 procmail のプロセスは終了できない。】
-このパイプ記号だけを指定し、パイプ記号の後にプログラム等の記述を一切しない場合には、 procmail はメールを標準出力に書き出す。
-.TP
-.B {
-.\"O Followed by at least one space, tab or newline will mark the start of a
-.\"O nesting block.  Everything up till the next closing brace will depend on
-.\"O the conditions specified for this recipe.  Unlimited nesting is permitted.
-.\"O The closing brace exists merely to delimit the block, it will
-.\"O .I not
-.\"O cause procmail to terminate in any way.  If the end of a block is reached
-.\"O processing will continue as usual after the block.
-.\"O On a nesting block, the flags `H' and `B' only affect
-.\"O the conditions leading up to the block, the flags `h' and
-.\"O `b' have no effect whatsoever.
+.TP 
+\fB!\fP
+この後に指定される全てのメールアドレスにメールを転送する。 【訳注: メールアドレスはスペースで区切って列挙可能。】
+.TP 
+\fB|\fP
+指定したプログラムを実行し、そのプログラムの標準入力にメールをパイプで渡す。 もし、 $SHELLMETAS に含まれる文字が '|'
+直後に指定されるプログラムのコマンドライン中にあれば、プログラムは $SHELL を介して起動される。 オプションとして、このパイプ記号の前に
+\fIvariable=\fP を指定すると、プログラムの標準出力が環境変数 \fIvariable\fP に取り込まれる。 (この時点において procmail
+は rcfile の処理を終了 \fBしない\fP 。)  【訳注: すなわち、パイプ記号の後に指定されるプログラムが終了しないと、 procmail
+のプロセスは終了できない。】 このパイプ記号だけを指定し、パイプ記号の後にプログラム等の記述を一切しない場合には、 procmail
+はメールを標準出力に書き出す。
+.TP 
+\fB{\fP
 の後にスペース、タブ、改行のいずれか一つ以上を伴うことにより、入れ子構造の開始を示す。
-次の閉じ括弧までの全ては、このレシピにて指定される条件に依存する。
-ネストの数は無制限である。
+次の閉じ括弧までの全ては、このレシピにて指定される条件に依存する。 ネストの数は無制限である。
 閉じ括弧は単にブロックの終りを示す為だけに存在し、どのような状態であっても閉じ括弧に procmail を終了させる機能はない。
-ブロックの終了に到達すれば、そのブロックの後の処理を続行する。
\83\8dã\82¹ã\83\88ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ä¸\8aã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\80\81ã\83\95ã\83©ã\82° `H' ã\81¨ `B' ã\81 ã\81\91ã\81\8cã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\82\92å°\8eã\81\8fæ\9d¡ä»¶ã\81¨ã\81\97ã\81¦ä½\9cç\94¨ã\81\97ã\80\81é\80\86ã\81«ã\83\95ã\83©ã\82° `h' ã\81¨ `b' ã\81¯ã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯å\86\85ã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\81¯å\85¨ã\81\8fæ\84\8få\91³ã\82\92ã\81ªã\81\95ã\81ªã\81\84ã\80\82
+ブロックの終了に到達すれば、そのブロックの後の処理を続行する。 ネストされたブロック上において、フラグ `H' と `B'
+だけがブロックを導く条件として作用し、逆にフラグ `h' と `b' はブロック内においては全く意味をなさない。
 .PP
-.\"O Anything else will be taken as a mailbox name (either a filename or a
-.\"O directory, absolute or relative to the current directory (see MAILDIR)).
-.\"O If it is a (possibly yet nonexistent) filename, the mail will be appended to
-.\"O it.
-以上に示した以外のものは全てメールボックス名 (ファイル名、ディレクトリ、絶対パスあるいはカレントディレクトリからの相対パス(MAILDIR を参照のこと)) として解釈される。
-ファイル名の場合 (まだ存在していない可能性もある) は、メールはそのファイルに追加される。
+以上に示した以外のものは全てメールボックス名 (ファイル名、ディレクトリ、絶対パスあるいはカレントディレクトリからの相対パス(MAILDIR
+を参照のこと)) として解釈される。 ファイル名の場合 (まだ存在していない可能性もある) は、メールはそのファイルに追加される。
 .PP
-.\"O If it is a directory, the mail will be delivered to a newly created,
-.\"O guaranteed to be unique file named $MSGPREFIX* in the specified directory.
-.\"O If the mailbox name ends in "/.", then this directory is
-.\"O presumed to be an MH folder; i.e., procmail will use the next number it
-.\"O finds available.  If the mailbox name ends in "/", then this
-.\"O directory is presumed to be a maildir folder; i.e., procmail will deliver
-.\"O the message to a file in a subdirectory named "tmp" and rename it to be
-.\"O inside a subdirectory named "new".  If the mailbox is specified to be an MH
-.\"O folder or maildir folder, procmail will create the necessary directories if
-.\"O they don't exist, rather than treat the mailbox as a non-existent
-.\"O filename.  When procmail is delivering to directories, you can specify
-.\"O multiple directories to deliver to (procmail will do so utilising
-.\"O hardlinks).
 ディレクトリ名の場合、メールは指定されたディレクトリ内に重複しないことを保証されたファイル名 $MSGPREFIX* として新たに作成され、配送される。
-メールボックスのディレクトリ名が "/." で終っていると、当該ディレクトリは MH フォルダと見なされる; すなわち、 procmail はそのディレクトリ内に存在する有効な最終メッセージ番号のファイル名を探し、その次の番号を新たなメールのファイル名とする。
-メールボックスのディレクトリが "/" で終っていると、当該ディレクトリは maildir フォルダと見なされる; すなわち、 procmail は一旦メッセージを "tmp" というサブディレクトリにファイルとして配送した後、 "new" というサブディレクトリへリネーム (rename) する。
-メールボックスを MH フォルダあるいは maildir フォルダとして指定した際に、もし指定されたディレクトリがない場合は、 procmail はそのディレクトリを新たに作成する。
-メールボックスの作成規則として、当該ディレクトリ名をその時点で存在していないファイル名として置き換えるような処理は行わない。
-procmail がディレクトリに配送している時には、配送先に複数のディレクトリを指定できる。( procmail は複数ディレクトリへの配送をハードリンクを用いて行う。)
-.\"O .SS "Environment variable defaults"
-.SS "環境変数のデフォルト値"
-.TP 2.2i
-.\"O .B "LOGNAME, HOME and SHELL"
-.B "LOGNAME, HOME およびSHELL"
-.\"O Your (the recipient's) defaults
+メールボックスのディレクトリ名が "/." で終っていると、当該ディレクトリは MH フォルダと見なされる; すなわち、 procmail
+はそのディレクトリ内に存在する有効な最終メッセージ番号のファイル名を探し、その次の番号を新たなメールのファイル名とする。 メールボックスのディレクトリが
+"/" で終っていると、当該ディレクトリは maildir フォルダと見なされる; すなわち、 procmail は一旦メッセージを "tmp"
+というサブディレクトリにファイルとして配送した後、 "new" というサブディレクトリへリネーム (rename) する。 メールボックスを MH
+フォルダあるいは maildir フォルダとして指定した際に、もし指定されたディレクトリがない場合は、 procmail
+はそのディレクトリを新たに作成する。
+メールボックスの作成規則として、当該ディレクトリ名をその時点で存在していないファイル名として置き換えるような処理は行わない。 procmail
+がディレクトリに配送している時には、配送先に複数のディレクトリを指定できる。( procmail
+は複数ディレクトリへの配送をハードリンクを用いて行う。)
+.SS 環境変数のデフォルト値
+.TP  2.2i
+\fBLOGNAME, HOME およびSHELL\fP
 あなた (受信者) のデフォルト値
-.TP
-.B PATH
+.TP 
+\fBPATH\fP
 .na
-\&$HOME/bin\h'-\w' 'u' :/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/bin
-.\"O (Except
-(但し、
+\&$HOME/bin\h'-\w' 'u' :/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u'
+:/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin/X11 (但し、
 .ad
-.\"O during the processing of an /etc/procmailrc file, when it will be set
-.\"O to
-/etc/procmailrc を除く。 /etc/procmailrc の場合は、次のようになる: 
+/etc/procmailrc を除く。 /etc/procmailrc の場合は、次のようになる:
 .na
-`\&/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/bin'.)
+`\&/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/usr/local/bin\h'-\w' 'u'
+:/usr/bin/X11'.)
 .ad
-.TP
-.B SHELLMETAS
+.TP 
+\fBSHELLMETAS\fP
 \&&\h'-\w' 'u' |<>~;?*[
-.TP
-.B SHELLFLAGS
-\&-c
-.TP
-.BR ORGMAIL
-\&/var/mail/$LOGNAME
+.TP 
+\fBSHELLFLAGS\fP
+\&\-c
+.TP 
+\fBORGMAIL\fP
+\&/var/spool/mail/$LOGNAME
 .br
-.\"O (Unless
-.\"O .B \-m
-.\"O has been specified, in which case it is unset)
-(オプション \-m を指定していない場合に限る。 \-m を指定すると設定されない。)
-.TP
-.B MAILDIR
+(オプション \fB\-m\fP を指定していない場合に限る。 \fB\-m\fP を指定すると設定
+されない。)
+.TP 
+\fBMAILDIR\fP
 \&$HOME
 .br
-.\"O (Unless the name of the first successfully opened rcfile starts with
-.\"O `./' or if
-.\"O .B \-m
-.\"O has been specified, in which case it defaults to `.')
-(但し、最初の読み込みに成功した rcfile のファイル名が `./' で始まっているか、 
-.B \-m
+(但し、最初の読み込みに成功した rcfile のファイル名が `./' で始まっているか、 \fB\-m\fP
 オプションが指定されている場合を除く。これらの場合、 MAILDIR のデフォルト値は `.' になる。)
-.TP
-.B DEFAULT
+.TP 
+\fBDEFAULT\fP
 \&$ORGMAIL
-.TP
-.B MSGPREFIX
+.TP 
+\fBMSGPREFIX\fP
 \&msg.
-.TP
-.B SENDMAIL
+.TP 
+\fBSENDMAIL\fP
 \&/usr/sbin/sendmail
-.TP
-.B SENDMAILFLAGS
-\&-oi
-.TP
-.B HOST
-.\"O The current hostname
+.TP 
+\fBSENDMAILFLAGS\fP
+\&\-oi
+.TP 
+\fBHOST\fP
 現在のホスト名
-.TP
-.B COMSAT
+.TP 
+\fBCOMSAT\fP
 \&no
 .br
-.\"O (If an rcfile is specified on the command line)
 (rcfile がコマンド行で指定されている場合)
-.TP
-.B PROCMAIL_VERSION
+.TP 
+\fBPROCMAIL_VERSION\fP
 \&3.22
-.TP
-.B LOCKEXT
+.TP 
+\fBLOCKEXT\fP
 \&.lock
 .na
 .PP
-.\"O Other cleared or preset environment variables are IFS, ENV and PWD.
-上記以外に、 procmail の実行の際に初期化されるか予め設定される環境変数
-として、 IFS, ENV, PWD がある。
+上記以外に、 procmail の実行の際に初期化されるか予め設定される環境変数 として、 IFS, ENV, PWD がある。
 .ad
 .PP
-.\"O For security reasons, upon startup procmail will wipe out all environment variables that are suspected of modifying the behavior of the runtime linker.
-セキュリティ上の理由により、 procmail の実行開始の際に procmail プログラムにリンクされているランタイムリンカの動作を変更する恐れのある環境変数は全て除去される。
-.\"O .SS Environment
+セキュリティ上の理由により、 procmail の実行開始の際に procmail
+プログラムにリンクされているランタイムリンカの動作を変更する恐れのある環境変数は全て除去される。
 .SS 環境変数
 .PP
-.\"O Before you get lost in the multitude of environment variables, keep in mind
-.\"O that all of them have reasonable defaults.
 沢山の環境変数に面食らってしまう前に、これらは全て妥当なデフォルト値を備えていることを忘れないでいて欲しい。
-.TP 1.2i
-.B MAILDIR
-.\"O Current directory while procmail is executing (that means that all paths
-.\"O are relative to $MAILDIR).
-procmail が動作する際のカレントディレクトリ。
-(すなわち、全てのパスは $MAILDIR からの相対指定であることを意味する。)
-.TP
-.B DEFAULT
-.\"O Default
-.\"O .B mailbox
-.\"O file (if not told otherwise, procmail will dump mail in this mailbox).
-.\"O Procmail will automatically use $DEFAULT$LOCKEXT as lockfile prior to writing
-.\"O to this mailbox.  You do not need to set this variable, since it already
-.\"O points to the standard system mailbox.
-デフォルトの
-.B メールボックス
-ファイル。
-(特に指定しない場合、 procmail はこのメールボックスへメールを追記する。)
+.TP  1.2i
+\fBMAILDIR\fP
+procmail が動作する際のカレントディレクトリ。 (すなわち、全てのパスは $MAILDIR からの相対指定であることを意味する。)
+.TP 
+\fBDEFAULT\fP
+デフォルトの \fBメールボックス\fP ファイル。 (特に指定しない場合、 procmail はこのメールボックスへメールを追記する。)
 このメールボックスファイルへの書き込みに先立ち、 procmail は $DEFAULT$LOCKEXT というロックファイルを自動的に作成して用いる。
-この変数を明示的に設定する必要はない。デフォルトでシステム標準のメールボックスが設定されているからである。
-【訳注: 但し、 qmail にて /var/mail/useraccountname から 
-$HOME/Mailbox へのシンボリックリンクが張られている環境下では、 
-src/authenticate.c の MAILSPOOLHOME のコメントアウトを外し、
-#define MAILSPOOLHOME "/Mailbox"
-と定義させてビルドした上で、 ~/.procmailrc では
-DEFAULT=$HOME/Mailbox に設定する必要がある。
-そうしないと、シンボリックリンクは /var/mail/BOGUS.useraccountname.PID
-にリネームされてしまう。
+この変数を明示的に設定する必要はない。デフォルトでシステム標準のメールボックスが設定されているからである。 【訳注: 但し、 qmail にて
+/var/mail/useraccountname から $HOME/Mailbox へのシンボリックリンクが張られている環境下では、
+src/authenticate.c の MAILSPOOLHOME のコメントアウトを外し、 #define MAILSPOOLHOME
+"/Mailbox" と定義させてビルドした上で、 ~/.procmailrc では DEFAULT=$HOME/Mailbox に設定する必要がある。
+そうしないと、シンボリックリンクは /var/spool/mail/BOGUS.useraccountname.PID にリネームされてしまう。
 シンボリックリンクのファイル名を書き換える理由は procmail.1 を参照されたい。】
-.TP
-.B LOGFILE
-.\"O This file will also contain any error or diagnostic messages from procmail
-.\"O (normally none :\-) or any other programs started by procmail.  If this file
-.\"O is not specified, any diagnostics or error messages will
-.\"O be mailed back to the sender.
-.\"O See also
-.\"O .BR LOGABSTRACT .
-このファイルには procmail から発生したエラーメッセージあるいは診断メッセージ
-(通常は何もない :\-) あるいは procmail から起動された任意のプログラムのメッセージ
-も含まれる。 
-このファイルが設定されない場合、診断メッセージあるいはエラーメッセージは送信者へメールにて返送される。
-.BR LOGABSTRACT
-も参照のこと。
-.TP
-.B VERBOSE
-.\"O You can turn on
-.\"O .I extended diagnostics
-.\"O by setting this variable to `yes' or `on', to turn it off again set it to `no'
-.\"O or `off'.
-この変数に `yes' または `on' を書き込むと、
-.I 拡張診断メッセージ
-機能が有効になる。
-再度これを無効にするには、 `no' または `off' を設定する。
-.TP
-.B LOGABSTRACT
-.\"O Just before procmail exits it logs an abstract of the delivered message in
-.\"O $LOGFILE showing the `From ' and `Subject:' fields of the header, what folder
-.\"O it finally went to and how long (in bytes) the message was.  By setting this
-.\"O variable to `no', generation of this abstract is suppressed.  If you set
-.\"O it to `all', procmail will log an abstract for every successful
-.\"O .I delivering recipe
-.\"O it processes.
-実行終了する直前に、 procmail は配送メッセージの要約を $LOGFILE にログ記録する。
-ログにはヘッダの `From ' と 'Subject:' 、最終的に送達されたフォルダ、
-メッセージのバイト数が記録される。
-この環境変数に `no' を設定すると、このような要約の生成が抑止される。
-この環境変数に `all' を設定すると、実行に成功した
-.I 配送レシピ
+.TP 
+\fBLOGFILE\fP
+このファイルには procmail から発生したエラーメッセージあるいは診断メッセージ (通常は何もない :\-) あるいは procmail
+から起動された任意のプログラムのメッセージ も含まれる。
+このファイルが設定されない場合、診断メッセージあるいはエラーメッセージは送信者へメールにて返送される。 \fBLOGABSTRACT\fP も参照のこと。
+.TP 
+\fBVERBOSE\fP
+この変数に `yes' または `on' を書き込むと、 \fI拡張診断メッセージ\fP 機能が有効になる。 再度これを無効にするには、 `no' または
+`off' を設定する。
+.TP 
+\fBLOGABSTRACT\fP
+実行終了する直前に、 procmail は配送メッセージの要約を $LOGFILE にログ記録する。 ログにはヘッダの `From ' と
+\&'Subject:' 、最終的に送達されたフォルダ、 メッセージのバイト数が記録される。 この環境変数に `no'
+を設定すると、このような要約の生成が抑止される。 この環境変数に `all' を設定すると、実行に成功した \fI配送レシピ\fP
 の処理結果の要約をログ記録する。
-.TP
-.B LOG
-.\"O Anything assigned to this variable will be appended to $LOGFILE.
+.TP 
+\fBLOG\fP
 この変数に割り当てられたものはすべて $LOGFILE に追加される。
-.TP
-.B ORGMAIL
-.\"O Usually the system mailbox (\fBOR\fPi\fBG\fPinal \fBMAIL\fPbox).  If, for
-.\"O some obscure reason (like `\fBfilesystem full\fP') the mail could not be
-.\"O delivered, then this mailbox will be the last resort.  If procmail
-.\"O fails to save the mail in here (deep, deep trouble :\-), then the mail
-.\"O will bounce back to the sender.
-通常、システムメールボックス (\fBOR\fPi\fBG\fPinal \fBMAIL\fPbox の略)
-を指す。
-(`\fBfilesystem full\fP' 等の) 何らかの原因でメールを配送できない場合、
-このメールボックスが最後の手段となる。
-procmail がこのメールボックスへの保存に失敗した場合
+.TP 
+\fBORGMAIL\fP
+通常、システムメールボックス (\fBOR\fPi\fBG\fPinal \fBMAIL\fPbox の略)  を指す。 (`\fBfilesystem full\fP'
+等の) 何らかの原因でメールを配送できない場合、 このメールボックスが最後の手段となる。 procmail がこのメールボックスへの保存に失敗した場合
 (深刻な、深刻なトラブルである :\-)、メールは送信元に返送される。
-.TP
-.B LOCKFILE
-.\"O Global semaphore file.  If this file already exists, procmail
-.\"O will wait until it has gone before proceeding, and will create it itself
-.\"O (cleaning it up when ready, of course).  If more than one
-.\"O .I lockfile
-.\"O are specified, then the previous one will be removed before trying to create
-.\"O the new one.  The use of a global lockfile is discouraged, whenever possible
-.\"O use locallockfiles (on a per recipe basis) instead.
-グローバルなロックファイル。
-このファイルが既に存在している場合、 procmail は処理を進める前にこのファイルが除去される迄待ち、 (当該ファイルが除去されたら) 処理に先立って同様のロックファイルを自ら作成しようとする。
-グローバルロックファイルの使用はできるだけ控えて欲しい。
+.TP 
+\fBLOCKFILE\fP
+グローバルなロックファイル。 このファイルが既に存在している場合、 procmail は処理を進める前にこのファイルが除去される迄待ち、
+(当該ファイルが除去されたら) 処理に先立って同様のロックファイルを自ら作成しようとする。 グローバルロックファイルの使用はできるだけ控えて欲しい。
 可能な限り、代わりに (レシピ毎に) ローカルロックファイルを使って欲しい。
-.TP
-.B LOCKEXT
-.\"O Default extension that is appended to a destination file to determine
-.\"O what local
-.\"O .I lockfile
-.\"O to use (only if turned on, on a per-recipe basis).
-ローカル
-.I ロックファイル
-を識別する為に、配送先ファイルのファイル名に付加する拡張子。
-(オン設定されている時のみ、レシピ毎に。)
-.\"O 【訳注: この括弧の部分の意味が不明であると共に、このLOCKEXTの機能の説明
-.\"O 自体に疑問あり。
-.\"O 
-.\"O    リンク名 Procmail / Set Up
-.\"O         URL: http://www.akatsuki.ne.jp/daemon/procmail/setup.html
-.\"O    リンク名 Linux my Tips
-.\"O         URL:
-.\"O           http://web.kyoto-inet.or.jp/people/jeanne/linux/linuxtips.html
-.\"O    リンク名 Ryosuke KATSU's Page: Diary: Jan (2), 2002
-.\"O         URL: http://seri.gr.jp/~katsu/diary/200201_2.html
-.\"O 等の説明では、この変数にフルパスのディレクトリ名を格納することで、ロック
-.\"O ファイルの作成場所を指定できる、とある。
-.\"O これは "default extension" という説明とは整合しない。
-.\"O 現在未検証。】
-.TP
-.B LOCKSLEEP
-.\"O Number of seconds procmail will sleep before retrying on a
-.\"O .I lockfile
-.\"O (if it already existed); if not specified, it defaults to 8
-.\"O seconds.
-もし、 procmail が処理に先立って
-.I ロックファイル
-を作成しようとした際に、
-.I ロックファイル
-が既に存在していた場合、 procmail が
-.I ロックファイル
-の再作成を待つ秒数。
-特に指定なき場合、デフォルトとして8秒が設定されている。
-.\"O 【訳注: やや訳に自信なし。多分合っているのではないかと思うが。
-.\"O この文章には、 lockfile をどうする為に待つ秒数なのかの明確な説明が
-.\"O ない。良い文章とは言えない。】
-.TP
-.B LOCKTIMEOUT
-.\"O Number of seconds that have to have passed since a
-.\"O .I lockfile
-.\"O was last modified/created before procmail decides that this must be an
-.\"O erroneously leftover lockfile that can be removed by force now.  If zero,
-.\"O then no timeout will be used and procmail will wait forever until the
-.\"O lockfile is removed; if not specified, it defaults to 1024 seconds.
-.\"O This variable is useful to prevent indefinite hangups of
-.\"O .BR sendmail /procmail.
-.\"O Procmail is immune to clock skew across machines.
-.I ロックファイル
-が最後に変更された/作成された時点から、procmail が
-「これは誤って残ったロックファイルであり、今、強制的に削除できる」
-と決定する前に経過しなければならない秒数。
-これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。
-すなわち、 procmail はロックファイルが取り除かれる迄永遠に待つこととなる。
-特に指定なき場合、デフォルトとして1024秒が設定されている。
-この変数は
-.BR sendmail /procmail
-の不明瞭なハングアップを防ぐ為に有用である。
-procmail はマシンを跨ったクロックずれに影響されない。
-.TP
-.B TIMEOUT
-.\"O Number of seconds that have to have passed before procmail decides that
-.\"O some child it started must be hanging.  The offending program will receive
-.\"O a TERMINATE signal from procmail, and processing of the rcfile will continue.
-.\"O If zero, then no timeout will be used and procmail will wait forever until the
-.\"O child has terminated; if not specified, it defaults to 960 seconds.
+.TP 
+\fBLOCKEXT\fP
+ローカル \fIロックファイル\fP を識別する為に、配送先ファイルのファイル名に付加する拡張子。 (オン設定されている時のみ、レシピ毎に。)
+.TP 
+\fBLOCKSLEEP\fP
+もし、 procmail が処理に先立って \fIロックファイル\fP を作成しようとした際に、 \fIロックファイル\fP が既に存在していた場合、
+procmail が \fIロックファイル\fP の再作成を待つ秒数。 特に指定なき場合、デフォルトとして8秒が設定されている。
+.TP 
+\fBLOCKTIMEOUT\fP
+\fIロックファイル\fP が最後に変更された/作成された時点から、procmail が 「これは誤って残ったロックファイルであり、今、強制的に削除できる」
+と決定する前に経過しなければならない秒数。 これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。 すなわち、 procmail
+はロックファイルが取り除かれる迄永遠に待つこととなる。 特に指定なき場合、デフォルトとして1024秒が設定されている。 この変数は
+\fBsendmail\fP/procmail の不明瞭なハングアップを防ぐ為に有用である。 procmail はマシンを跨ったクロックずれに影響されない。
+.TP 
+\fBTIMEOUT\fP
 procmail が、「いくつか起動した子プロセスのどれかがハングしている」と決定する迄に経過しなければならない秒数。
-この変数に設定された時間が経過すると、問題となるプログラムは procmail から TERMINATE シグナルを受け、 rcfile の処理は続行される。
-これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。
-すなわち、 procmail は子プロセスが終了する迄永遠に待つこととなる。
+この変数に設定された時間が経過すると、問題となるプログラムは procmail から TERMINATE シグナルを受け、 rcfile
+の処理は続行される。 これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。 すなわち、 procmail は子プロセスが終了する迄永遠に待つこととなる。
 特に指定なき場合、デフォルトとして960秒が設定されている。
-.TP
-.B MSGPREFIX
-.\"O Filename prefix that is used when delivering to a directory (not used when
-.\"O delivering to a maildir or an MH directory).
-メッセージをディレクトリに配送する際に使用する、ファイル名の接頭辞。
-(但し、 maildir 或いは MH ディレクトリに配送する際には使われない。)
-.TP
-.B HOST
-.\"O If this is not the
-.\"O .I hostname
-.\"O of the machine, processing of the current
-.\"O .I rcfile
-.\"O will immediately cease. If other rcfiles were specified on the
-.\"O command line, processing will continue with the next one.  If all rcfiles
-.\"O are exhausted, the program will terminate, but will not generate an error
-.\"O (i.e., to the mailer it will seem that the mail has been delivered).
-これがマシンの
-.I ホスト名
-と異なる場合、現在の rcfile の処理を直ちに中断する。
-この他にも rcfile がコマンドラインにて指定された場合は、処理は次の rcfile
-へ続行される。
-全ての rcfile が使い尽くされると、プログラムは終了するが、エラーは生成されない。
-(すなわち、メイラにとってみればメールは配送されたかのように見える。)
-.TP
-.B UMASK
-.\"O The name says it all (if it doesn't, then forget about this one :\-).
-.\"O Anything assigned to UMASK is taken as an
-.\"O .B octal
-.\"O number.  If not specified, the umask defaults to 077.  If the umask
-.\"O permits o+x, all the mailboxes procmail delivers to directly will receive
-.\"O an o+x mode change.  This can be used to check if new mail arrived.
-この変数名が全てを物語っている。 (わからないなら気にしないで欲しい:\-)
-UMASK への指定は全て
-.B 8進数
-の数値として取り扱われる。
-特に指定なき場合、デフォルトとして077が設定されている。
-umask の指定が o+x を許可する設定になっている場合、 procmail が直接配送する全てのメールボックスは o+x モード変更を受け入れる。
-これは新着メールの有無のチェックに役立つ。
-.\"O 【訳注: この意味が不明。 UMASK による o+x モード変更にて、どのように
-.\"O 新着メールの確認が出来るのだろうか?
-.\"O 】
-.TP
-.B SHELLMETAS
-.\"O If any of the characters in SHELLMETAS appears in the line specifying
-.\"O a filter or program, the line will be fed to $SHELL
-.\"O instead of being executed directly.
-もし、 SHELLMETAS に含まれる文字が指定されるフィルタやプログラムの
-コマンドライン中にあれば、プログラムは直接実行されず、コマンドラインは
+.TP 
+\fBMSGPREFIX\fP
+メッセージをディレクトリに配送する際に使用する、ファイル名の接頭辞。 (但し、 maildir 或いは MH ディレクトリに配送する際には使われない。)
+.TP 
+\fBHOST\fP
+これがマシンの \fIホスト名\fP と異なる場合、現在の rcfile の処理を直ちに中断する。 この他にも rcfile
+がコマンドラインにて指定された場合は、処理は次の rcfile へ続行される。 全ての rcfile
+が使い尽くされると、プログラムは終了するが、エラーは生成されない。 (すなわち、メイラにとってみればメールは配送されたかのように見える。)
+.TP 
+\fBUMASK\fP
+この変数名が全てを物語っている。 (わからないなら気にしないで欲しい:\-)  UMASK への指定は全て \fB8進数\fP の数値として取り扱われる。
+特に指定なき場合、デフォルトとして077が設定されている。 umask の指定が o+x を許可する設定になっている場合、 procmail
+が直接配送する全てのメールボックスは o+x モード変更を受け入れる。 これは新着メールの有無のチェックに役立つ。
+.TP 
+\fBSHELLMETAS\fP
+もし、 SHELLMETAS に含まれる文字が指定されるフィルタやプログラムの コマンドライン中にあれば、プログラムは直接実行されず、コマンドラインは
 $SHELL に渡され、$SHELL を介して起動される。
-.TP
-.B SHELLFLAGS
-.\"O Any invocation of $SHELL will be like:
+.TP 
+\fBSHELLFLAGS\fP
 $SHELL の実行は以下のようなコマンドラインにて実行される:
 .br
 "$SHELL" "$SHELLFLAGS" "$*";
-.TP
-.B SENDMAIL
-.\"O If you're not using the
-.\"O .I forwarding
-.\"O facility don't worry about this one.  It specifies the program being
-.\"O called to forward any mail.
-.I 転送
-機能を使っていない場合、気にする必要はない。
-この変数には、あらゆるメールを転送する為に呼び出されるプログラムを指定する。
+.TP 
+\fBSENDMAIL\fP
+\fI転送\fP 機能を使っていない場合、気にする必要はない。 この変数には、あらゆるメールを転送する為に呼び出されるプログラムを指定する。
 .br
-.\"O It gets invoked as: "$SENDMAIL" $SENDMAILFLAGS "$@";
 起動方法は次の通り: "$SENDMAIL" $SENDMAILFLAGS "$@";
-.TP
-.B NORESRETRY
-.\"O Number of retries that are to be made if any `\fBprocess table full\fP',
-.\"O `\fBfile table full\fP', `\fBout of memory\fP' or
-.\"O `\fBout of swap space\fP' error should occur.  If this number is negative,
-.\"O then procmail will retry indefinitely; if not specified, it defaults to
-.\"O 4 times.  The retries occur with a $SUSPEND second interval.  The
-.\"O idea behind this is that if, e.g., the
-.\"O .I swap
-.\"O .I space
-.\"O has been exhausted or the
-.\"O .I process
-.\"O .I table
-.\"O is full, usually several other programs will either detect this as well
-.\"O and abort or crash 8\-), thereby freeing valuable
-.\"O .I resources
-.\"O for procmail.
-`\fBprocess table full\fP',
-`\fBfile table full\fP', `\fBout of memory\fP' あるいは
-`\fBout of swap space\fP' というエラーが発生した際の、再試行の回数。
-この変数に設定する数が負の値の場合、 procmail は無限に再試行する;
-特に指定なき場合、デフォルトとして4回が設定されている。
-再試行は $SUSPEND 秒の間隔を伴って実行される。
-これは、元々以下のようなアイディアから端を発している。
-例えば、
-.I スワップ
-.I スペース
-が使い尽くされたか、あるいは
-.I プロセス
-.I テーブル
-が一杯になった場合、大概は他の幾つかのプログラムもこの状態を同様に検出して中断するか、クラッシュするだろう。8\-)
-このことにより、貴重な
-.I リソース
-が procmail の為に開放されるであろうことを期待している。
-.TP
-.B SUSPEND
-.\"O Number of seconds that procmail will pause if it has to wait for something
-.\"O that is currently unavailable (memory, fork, etc.); if not specified, it will
-.\"O default to 16 seconds.  See also:
-.\"O .BR LOCKSLEEP .
-何らかの利用できないもの (メモリ、 fork 【訳注: 子プロセスの生成】等) の為に procmail が待たなければならない際に、一時停止する秒数。
-特に指定なき場合、デフォルトとして16秒が設定されている。
-.BR LOCKSLEEP
-も参照のこと。
-.TP
-.B LINEBUF
-.\"O Length of the internal line buffers, cannot be set smaller than 128.
-.\"O All lines read from the
-.\"O .I rcfile
-.\"O should not exceed $LINEBUF characters before and after expansion.  If not
-.\"O specified, it defaults to 2048.  This limit, of course, does
-.\"O .I not
-.\"O apply to the mail itself, which can have arbitrary line lengths, or could
-.\"O be a binary file for that matter.  See also PROCMAIL_OVERFLOW.
-内部ラインバッファの大きさ。
-128未満には設定できない。
-.I rcfile
-から読み込む行は、展開前後にかかわらず $LINEBUF を越えてはならない。
-特に指定なき場合、デフォルトとして2048バイトが設定されている。
-勿論、この制限はメール自身の読み込みには
-.I 適用されない。
-メールの行は任意の長さになり得るし、バイナリファイルもあり得る。
-PROCMAIL_OVERFLOW も参照のこと。
-.TP
-.B DELIVERED
-.\"O If set to `yes' procmail will pretend (to the mail agent) the mail
-.\"O has been delivered.  If mail cannot be delivered after having met this
-.\"O assignment (set to `yes'), the mail will be lost (i.e., it will not bounce).
-これに `yes' が設定されていると、 procmail は (メールエージェントに対し)
-メールが配送されたかの如く振舞う。
-この変数に `yes' が設定された後にメールの配送に失敗した場合、メールは
-失われる。(すなわち、送信元に返送されない。)
-.TP
-.B TRAP
-.\"O When procmail terminates of its own accord and not because it
-.\"O received a signal, it will execute the contents of this variable.
-.\"O A copy of the mail can be read from stdin.  Any output produced by this
-.\"O command will be appended to $LOGFILE.  Possible uses for TRAP are: removal
-.\"O of temporary files, logging customised abstracts, etc.  See also
-.\"O .B EXITCODE
-.\"O and
-.\"O .BR LOGABSTRACT .
-procmail の処理がシグナルの受信によらず、一致によって正常終了する時、
-この変数の内容を実行する。
-メールのコピーは標準入力から読み込める。
-このコマンドにて生成される全ての出力は $LOGFILE へ追記される。
-TRAP の用途としては: 一時ファイルの消去、カスタマイズした要約のログ記録等。
-.B EXITCODE
-及び
-.BR LOGABSTRACT
-も参照されたい。
-.TP
-.B EXITCODE
-.\"O By default, procmail returns an exitcode of zero (success) if it
-.\"O successfully delivered the message or if the
-.\"O .B HOST
-.\"O variable was misset and there were no more rcfiles on the command
-.\"O line; otherwise it returns failure.  Before doing so, procmail
-.\"O examines the value of this variable.  If it is set to a positive
-.\"O numeric value, procmail will instead use that value as its exitcode.
-.\"O If this variable is set but empty and
-.\"O .B TRAP
-.\"O is set, procmail will set the exitcode to whatever the
-.\"O .B TRAP
-.\"O program returns.  If this variable is not set, procmail will set
-.\"O it shortly before calling up the
-.\"O .B TRAP
-.\"O program.
-デフォルトでは、 procmail は以下の場合において終了コード "0" (正常終了)
-を返す:
-メッセージを正常に配送できた場合。
-変数
-.B HOST
-が設定されておらず、コマンドラインにて rcfile が全く指定されていなかった場合。
-上記以外の場合、 procmail は失敗を示す終了コードを返す。
-上述のデフォルト動作を実行する前に、 procmail はこの変数の値を調べる。
-この変数に正の値が設定されている場合、 procmail は正常終了時の終了コードとして
-この値を用いる。
-この変数が設定されていながらその値が空であり、且つ変数
-.B TRAP
-が設定されている場合は、 procmail は変数
-.B TRAP
-に記述されているプログラムの帰り値を終了コードとして返す。
-この変数が設定されていない場合、変数
-.B TRAP
-に記述されているプログラムを実行する直前に、終了コードを設定する。
-【訳注: すなわち、 TRAP プログラムの終了コードは用いられない。】
-.TP
-.B LASTFOLDER
-.\"O This variable is assigned to by procmail whenever it is delivering
-.\"O to a folder or program.  It always contains the name of the last file
-.\"O (or program) procmail delivered to.  If the last delivery was to
-.\"O several directory folders together then $LASTFOLDER will contain
-.\"O the hardlinked filenames as a space separated list.
-procmail がメールをフォルダやプログラムに配送する際には、必ず
-この変数に値が設定される。
-この変数の値は、 procmail がメールを配送した最後のファイル (あるいはプログラム)
-の名前である。
-最終配送が複数のディレクトリフォルダに対するものであるなら、
+.TP 
+\fBNORESRETRY\fP
+`\fBprocess table full\fP', `\fBfile table full\fP', `\fBout of memory\fP' あるいは
+`\fBout of swap space\fP' というエラーが発生した際の、再試行の回数。 この変数に設定する数が負の値の場合、 procmail
+は無限に再試行する; 特に指定なき場合、デフォルトとして4回が設定されている。 再試行は $SUSPEND 秒の間隔を伴って実行される。
+これは、元々以下のようなアイディアから端を発している。 例えば、 \fIスワップ\fP \fIスペース\fP が使い尽くされたか、あるいは \fIプロセス\fP
+\fIテーブル\fP が一杯になった場合、大概は他の幾つかのプログラムもこの状態を同様に検出して中断するか、クラッシュするだろう。8\-)
+このことにより、貴重な \fIリソース\fP が procmail の為に開放されるであろうことを期待している。
+.TP 
+\fBSUSPEND\fP
+何らかの利用できないもの (メモリ、 fork 【訳注: 子プロセスの生成】等) の為に procmail
+が待たなければならない際に、一時停止する秒数。 特に指定なき場合、デフォルトとして16秒が設定されている。 \fBLOCKSLEEP\fP も参照のこと。
+.TP 
+\fBLINEBUF\fP
+内部ラインバッファの大きさ。 128未満には設定できない。 \fIrcfile\fP から読み込む行は、展開前後にかかわらず $LINEBUF
+を越えてはならない。 特に指定なき場合、デフォルトとして2048バイトが設定されている。 勿論、この制限はメール自身の読み込みには \fI適用されない。\fP
+メールの行は任意の長さになり得るし、バイナリファイルもあり得る。 PROCMAIL_OVERFLOW も参照のこと。
+.TP 
+\fBDELIVERED\fP
+これに `yes' が設定されていると、 procmail は (メールエージェントに対し)  メールが配送されたかの如く振舞う。 この変数に
+`yes' が設定された後にメールの配送に失敗した場合、メールは 失われる。(すなわち、送信元に返送されない。)
+.TP 
+\fBTRAP\fP
+procmail の処理がシグナルの受信によらず、一致によって正常終了する時、 この変数の内容を実行する。 メールのコピーは標準入力から読み込める。
+このコマンドにて生成される全ての出力は $LOGFILE へ追記される。 TRAP の用途としては:
+一時ファイルの消去、カスタマイズした要約のログ記録等。 \fBEXITCODE\fP 及び \fBLOGABSTRACT\fP も参照されたい。
+.TP 
+\fBEXITCODE\fP
+デフォルトでは、 procmail は以下の場合において終了コード "0" (正常終了)  を返す: メッセージを正常に配送できた場合。 変数
+\fBHOST\fP が設定されておらず、コマンドラインにて rcfile が全く指定されていなかった場合。 上記以外の場合、 procmail
+は失敗を示す終了コードを返す。 上述のデフォルト動作を実行する前に、 procmail はこの変数の値を調べる。 この変数に正の値が設定されている場合、
+procmail は正常終了時の終了コードとして この値を用いる。 この変数が設定されていながらその値が空であり、且つ変数 \fBTRAP\fP
+が設定されている場合は、 procmail は変数 \fBTRAP\fP に記述されているプログラムの帰り値を終了コードとして返す。
+この変数が設定されていない場合、変数 \fBTRAP\fP に記述されているプログラムを実行する直前に、終了コードを設定する。 【訳注: すなわち、 TRAP
+プログラムの終了コードは用いられない。】
+.TP 
+\fBLASTFOLDER\fP
+procmail がメールをフォルダやプログラムに配送する際には、必ず この変数に値が設定される。 この変数の値は、 procmail
+がメールを配送した最後のファイル (あるいはプログラム)  の名前である。 最終配送が複数のディレクトリフォルダに対するものであるなら、
 $LASTFOLDER にはスペースで区切られたハードリンクのファイル名リストが格納される。
-.TP
-.B MATCH
-.\"O This variable is assigned to by procmail whenever it is told to extract
-.\"O text from a matching regular expression.  It will contain all text
-.\"O matching the regular expression past the `\fB\e/\fP' token.
-レシピ中に正規表現のマッチング文字列を抽出する指示があると、この変数が
-設定される。
-`\fB\e/\fP' トークン以後の正規表現に合致するテキストが全て格納される。
-.TP
-.B SHIFT
-.\"O Assigning a positive value to this variable has the same effect as
-.\"O the `shift' command in
-.\"O BR sh (1).
-.\"O This command is most useful to extract extra arguments passed to procmail
-.\"O when acting as a generic mailfilter.
-この変数に正の値を設定すると、
-.BR sh (1)
-の `shift' コマンドと同じ効果が得られる。
-このコマンドは procmail を一般的なメールフィルタとして使う際に、 procmail
-に渡された引数を抽出する時に最も有用である。
-.TP
-.B INCLUDERC
-.\"O Names an rcfile (relative to the current directory) which will be
-.\"O included here as if it were part of the current rcfile.  Nesting is
-.\"O permitted and only limited by systems resources (memory and file
-.\"O descriptors).  As no checking is done on the permissions or ownership
-.\"O of the rcfile, users of
-.\"O .B INCLUDERC
-.\"O should make sure that only trusted users have write access to the included
-.\"O rcfile or the directory it is in.  Command line assignments to
-.\"O .B INCLUDERC
-.\"O have no effect.
-(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、
-そのファイルを現在の rcfile の一部として組み込む。【訳注: include: インクルード】
-入れ子構造ができ、その数はシステムリソース (メモリ及びファイルディスクリプタ)
-によってのみ制限される。
-インクルードされる rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされないので、
-.B INCLUDERC
-を使用する場合には、インクルードされる rcfile あるいは rcfile
-のあるディレクトリへの書き込み権限を、信用できる
-ユーザだけが持つことを確認すべきである。
-なお、
-.B INCLUDERC
-に対するコマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
-.TP
-.B SWITCHRC
-.\"O Names an rcfile (relative to the current directory) to which processing
-.\"O will be switched.  If the named rcfile doesn't exist or is not a normal
-.\"O file or /dev/null then an error will be logged and processing will
-.\"O continue in the current rcfile.  Otherwise, processing of the current
-.\"O rcfile will be aborted and the named rcfile started.  Unsetting
-.\"O .B SWITCHRC
-.\"O aborts processing of the current rcfile as if it had ended at the
-.\"O assignment.  As with
-.\"O .BR INCLUDERC ,
-.\"O no checking is done on the permissions or ownership of the rcfile
-.\"O and command line assignments have no effect.
-(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、
-procmail の処理はそのファイルへ切替えられる。
-この変数に指定された rcfile のファイル名が存在しないものであるか、
-通常のファイルでないか、あるいは /dev/null である場合は、エラーがログ記録
-され、それ以降の現在の rcfile の処理が継続される。
-そうでない場合、 procmail による現在の rcfile の処理は中断され、この
-変数に記述された rcfile の処理が開始される。
-変数
-.B SWITCHRC
-の内容を消去すると、その時点で割り当てが終了したかの如く、それまで
-実行していた現在の rcfile の処理を中断する。
-.\"O 【訳注: この訳が駄目。at the assignment は何の割り当て?】
-.BR INCLUDERC
-と同様、 rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされず、また
-コマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
-.TP
-.B PROCMAIL_VERSION
-.\"O The version number of the running procmail binary.
+.TP 
+\fBMATCH\fP
+レシピ中に正規表現のマッチング文字列を抽出する指示があると、この変数が 設定される。 `\fB\e/\fP'
+トークン以後の正規表現に合致するテキストが全て格納される。
+.TP 
+\fBSHIFT\fP
+この変数に正の値を設定すると、 \fBsh\fP(1)  の `shift' コマンドと同じ効果が得られる。 このコマンドは procmail
+を一般的なメールフィルタとして使う際に、 procmail に渡された引数を抽出する時に最も有用である。
+.TP 
+\fBINCLUDERC\fP
+(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、 そのファイルを現在の rcfile の一部として組み込む。【訳注:
+include: インクルード】 入れ子構造ができ、その数はシステムリソース (メモリ及びファイルディスクリプタ)  によってのみ制限される。
+インクルードされる rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされないので、 \fBINCLUDERC\fP を使用する場合には、インクルードされる
+rcfile あるいは rcfile のあるディレクトリへの書き込み権限を、信用できる ユーザだけが持つことを確認すべきである。 なお、
+\fBINCLUDERC\fP に対するコマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
+.TP 
+\fBSWITCHRC\fP
+(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、 procmail の処理はそのファイルへ切替えられる。
+この変数に指定された rcfile のファイル名が存在しないものであるか、 通常のファイルでないか、あるいは /dev/null
+である場合は、エラーがログ記録 され、それ以降の現在の rcfile の処理が継続される。 そうでない場合、 procmail による現在の
+rcfile の処理は中断され、この 変数に記述された rcfile の処理が開始される。 変数 \fBSWITCHRC\fP
+の内容を消去すると、その時点で割り当てが終了したかの如く、それまで 実行していた現在の rcfile の処理を中断する。 \fBINCLUDERC\fP
+と同様、 rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされず、また コマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
+.TP 
+\fBPROCMAIL_VERSION\fP
 実行中の procmail バイナリのバージョン番号。
-.TP
-.B PROCMAIL_OVERFLOW
-.\"O This variable will be set to a non-empty value if procmail detects a
-.\"O buffer overflow.  See the
-.\"O .B BUGS
-.\"O section below for other details of operation when overflow occurs.
-procmail がバッファオーバフローを検出すると、この変数に何らかの値が設定される。
-オーバフロー発生時の操作の詳細は、
-.B バグ
+.TP 
+\fBPROCMAIL_OVERFLOW\fP
+procmail がバッファオーバフローを検出すると、この変数に何らかの値が設定される。 オーバフロー発生時の操作の詳細は、 \fBバグ\fP
 の章を参照のこと。
-.TP
-.B COMSAT
-.\"O .BR Comsat (8)/ biff (1)
-.\"O notification is on by default, it can be turned off by setting this variable
-.\"O to `no'.  Alternatively the biff-service can be customised by setting it to
-.\"O either `service@', `@hostname', or
-.\"O `service@hostname'.  When not specified it defaults
-.\"O to biff@localhost.
-デフォルトでは
-.BR Comsat (8)/ biff (1)
-によるメール到着時の通知が有効になっている。
-この変数に `no' を設定すると、この機能をオフにできる。
-別の方法として、この変数に `service@', `@hostname' あるいは `service@hostname'
-と設定することにより、 biff サービスをカスタマイズできる。
-特に指定なき場合、デフォルトは `biff@localhost' である。
-.TP
-.B DROPPRIVS
-.\"O If set to `yes' procmail will drop all privileges it might have had (suid or sgid).  This is only useful if you want to guarantee that the bottom half of the /etc/procmailrc file is executed on behalf of the recipient.
-この変数に `yes' を設定すると、 procmail は本来持っている権限
-(suid あるいは sgid) を全て放棄する。
-これは /etc/procmailrc ファイルの後半を確実に受信者の権限にて実行させたい
-時にのみ役立つ。
-.\"O 【訳注: この訳にやや自信なし。】
-.\"O .SS "Extended regular expressions"
-.SS "拡張正規表現"
-.\"O The following tokens are known to both the procmail internal egrep and the
-standard
-.\"O .BR egrep (1)
-.\"O (beware that some egrep implementations include other non-standard extensions):
-次のトークンは procmail 内部の egrep および標準的な egrep(1) の両方で
-知られた表現である
-(egrep の一部には非標準の拡張を含む実装があることに注意されたい):
-.TP 1.0i
-.B ^
-.\"O Start of a line.
+.TP 
+\fBCOMSAT\fP
+デフォルトでは \fBComsat\fP(8)/\fBbiff\fP(1)  によるメール到着時の通知が有効になっている。 この変数に `no'
+を設定すると、この機能をオフにできる。 別の方法として、この変数に `service@', `@hostname' あるいは
+`service@hostname' と設定することにより、 biff サービスをカスタマイズできる。 特に指定なき場合、デフォルトは
+`biff@localhost' である。
+.TP 
+\fBDROPPRIVS\fP
+この変数に `yes' を設定すると、 procmail は本来持っている権限 (suid あるいは sgid) を全て放棄する。 これは
+/etc/procmailrc ファイルの後半を確実に受信者の権限にて実行させたい 時にのみ役立つ。
+.SS 拡張正規表現
+standard 次のトークンは procmail 内部の egrep および標準的な egrep(1) の両方で 知られた表現である (egrep
+の一部には非標準の拡張を含む実装があることに注意されたい):
+.TP  1.0i
+\fB^\fP
 行頭
-.TP
-.B $
-.\"O End of a line.
+.TP 
+\fB$\fP
 行末
-.TP
-.B .
-.\"O Any character except a newline.
+.TP 
+\&\fB.\fP
 改行以外のすべての1文字とマッチする
-.TP
-.B a*
-.\"O Any sequence of zero or more a's.
+.TP 
+\fBa*\fP
 *の直前の文字aの0回以上の繰り返し
-.TP
-.B a+
-.\"O Any sequence of one or more a's.
+.TP 
+\fBa+\fP
 *の直前の文字aの1回以上の繰り返し
-.TP
-.B a?
-.\"O Either zero or one a.
+.TP 
+\fBa?\fP
 0個あるいは1個のa
-.TP
-.B [^-a-d]
-.\"O Any character which is
-.\"O .B not
-.\"O either a dash, a, b, c, d or newline.
+.TP 
+\fB[^\-a\-d]\fP
 ハイフン(dash)でもなく、aからdまででもなく、改行でもない、任意の1文字
-.TP
-.B de|abc
-.\"O Either the sequence `de' or `abc'.
+.TP 
+\fBde|abc\fP
 `de'あるいは`abc'の文字列のいずれか
-.TP
-.B (abc)*
-.\"O Zero or more times the sequence `abc'.
+.TP 
+\fB(abc)*\fP
 文字列 `abc' の0回以上の繰り返し
-.TP
-.B \e.
-.\"O Matches a single dot; use \e to quote any of the magic characters to get
-.\"O rid of their special meaning.  See also $\e variable substitution.
-単一のドット; あらゆる特殊文字の特別な意味付けを除去し、リテラル文字として
-マッチングさせたい場合には、\e を先頭に置いて使う。
-$\e の変数代入も参照のこと。
+.TP 
+\fB\e.\fP
+単一のドット; あらゆる特殊文字の特別な意味付けを除去し、リテラル文字として マッチングさせたい場合には、\e を先頭に置いて使う。 $\e
+の変数代入も参照のこと。
 .PP
-.\"O These were only samples, of course, any more complex combination is valid
-.\"O as well.
 勿論、これらは単なる一例でしかないので、より複雑な組合せも有効である。
 .PP
-.\"O The following token meanings are special procmail extensions:
 次のトークンの意味は procmail 特有の拡張定義である:
-.TP 1.0i
+.TP  1.0i
 \fB^\fP or \fB$\fP
-.\"O Match a newline (for multiline matches).
 改行 とマッチする (複数行にわたるマッチング用)
-.TP
-.B ^^
-.\"O Anchor the expression at the very start of the search area, or if encountered
-.\"O at the end of the expression, anchor it at the very end of the search area.
+.TP 
+\fB^^\fP
 正規表現の先頭に記述することにより、検索領域の一番最初の部分にマッチする。
 あるいは、正規表現の末尾に記述することにより、検索領域の一番最後の部分にマッチする。
-.TP
+.TP 
 \fB\e<\fP or \fB\e>\fP
-.\"O Match the character before or after a word.  They are merely a shorthand
-.\"O for `[^a-zA-Z0-9_]', but can also match newlines.
-.\"O Since they match actual characters, they are only suitable to delimit
-.\"O words, not to delimit inter-word space.
-単語の直前あるいは直後の文字にマッチする。
-これらは単に `[^a-zA-Z0-9_]' の省略形でしかないが、但し、改行にもマッチする。
-これらは実際の文字にマッチするので、単語の区切りにのみ有用であり、
-単語間のスペースを区切るものではない。
-.\"O 【訳注: この訳に自信なし。 inter-word space とは?】
-.TP
-.B \e/
-.\"O Splits the expression in two parts.  Everything matching the right part
-.\"O will be assigned to the MATCH environment variable.
-正規表現を、 \e/ を境にして二つに分ける。
-\e/ の右側の正規表現にマッチした文字列は、環境変数 MATCH に格納される。
-.\"O .SH EXAMPLES
+単語の直前あるいは直後の文字にマッチする。 これらは単に `[^a\-zA\-Z0\-9_]' の省略形でしかないが、但し、改行にもマッチする。
+これらは実際の文字にマッチするので、単語の区切りにのみ有用であり、 単語間のスペースを区切るものではない。
+.TP 
+\fB\e/\fP
+正規表現を、 \e/ を境にして二つに分ける。 \e/ の右側の正規表現にマッチした文字列は、環境変数 MATCH に格納される。
 .SH 例
-.\"O Look in the
-.\"O .BR procmailex (5)
-.\"O man page.
-procmailex(5) man page を参照されたい。
-.\"O .SH CAVEATS
-.SH 注意
-.\"O Continued lines in an action line that specifies a program always have to end
-.\"O in a backslash, even if the underlying shell would not need or want the
-.\"O backslash to indicate continuation.  This is due to the two pass parsing
-.\"O process needed (first procmail, then the shell (or not, depending on
-.\"O .BR SHELLMETAS )).
-例え環境の基礎となるシェルがコマンドラインの継続行【訳注: continued line: 
-連続する行】の指示にバックスラッシュを必要としないものであったとしても、
-プログラム名を指定するアクション行における継続行は、常にバックスラッシュで
-終っていなければならない。
-これは二段階の構文解析処理が必要だからである
-(第一に procmail, 次にシェル (あるいはそうでない場合は、変数
-.BR SHELLMETAS
-の内容に依存する))。
-.PP
-.\"O Don't put comments on the regular expression condition lines in a
-.\"O recipe, these lines are fed to the internal egrep
-.\"O .I literally
-.\"O (except for continuation backslashes at the end of a line).
-レシピ中の正規表現の条件行にコメントを入れないこと。
-それらの行は内部の egrep に
-.I 文字通りそのまま
+\fBprocmailex\fP(5) man page を参照されたい。
+.SH 警告
+環境の基礎となるシェルがコマンドラインの継続行の指示にバックスラッシュ
+を必要としないものであったとしても、 プログラム名を指定するアクション行
+における継続行は、常にバックスラッシュで 終っていなければならない。
+これは二段階の構文解析処理が必要だからである (第一に procmail, 次にシェ
+ル (あるいはそうでない場合は、変数 \fBSHELLMETAS\fP の内容に依存する))。
+.PP
+レシピ中の正規表現の条件行にコメントを入れないこと。 それらの行は内部の egrep に \fI文字通りそのまま\fP
 渡される(但し、行末の継続行指定の為のバックスラッシュを除く)。
 .PP
-.\"O Leading whitespace on continued regular expression condition lines
-.\"O is usually ignored (so that they can be indented), but
-.\"O .B not
-.\"O on continued condition lines that are evaluated according to the
-.\"O .BR sh (1)
-.\"O substitution rules inside double quotes.
-複数行にわたる正規表現条件行における行頭の空白は、通常無視される
-(すなわち、インデント可能である)。
-但し、連続する条件行がダブルクォーテーション内の
-.BR sh (1)
-の置換規則に従って評価される場合を除く。
+複数行にわたる正規表現条件行における行頭の空白は、通常無視される (すなわち、インデント可能である)。 但し、連続する条件行がダブルクォーテーション内の
+\fBsh\fP(1)  の置換規則に従って評価される場合を除く。
 .PP
-.\"O Watch out for deadlocks when doing unhealthy things like forwarding mail
-.\"O to your own account.  Deadlocks can be broken by proper use of
-.\"O .BR LOCKTIMEOUT .
-あなた自身のアカウントへメールを転送する等の危険な行為を行う際には、
-デッドロックを見張っていて頂きたい。
-デッドロックは変数
-.BR LOCKTIMEOUT
-に指定されている時間が経過すると、正常終了の結果としてなくなってしまう。
+あなた自身のアカウントへメールを転送する等の危険な行為を行う際には、 デッドロックを見張っていて頂きたい。 デッドロックは変数
+\fBLOCKTIMEOUT\fP に指定されている時間が経過すると、正常終了の結果としてなくなってしまう。
 .PP
-.\"O Any default values that procmail has for some environment variables will
-.\"O .B always
-.\"O override the ones that were already defined.  If you really want to
-.\"O override the defaults, you either have to put them in the
-.\"O .B rcfile
-.\"O or on the command line as arguments.
-幾つかの環境変数のデフォルト値は、 procmail 内部に定義済のデフォルト値にて
-.B 常に
-上書きされる。
-このデフォルト値を更に上書きしたい場合は、
-.B rcfile
-にて直接指定するか、あるいはコマンドラインの引数にて指定しなければならない。
-.\"O 【訳注: この原文は論理的に変ではないだろうか? procmail has は一体どこに
-.\"O かかるのだろうか?
-.\"O Any default values of some environment variables will always be
-.\"O overridden by procmail internal default values that were already defined.
-.\"O 】
+幾つかの環境変数のデフォルト値は、 procmail 内部に定義済のデフォルト値にて \fB常に\fP 上書きされる。
+このデフォルト値を更に上書きしたい場合は、 \fBrcfile\fP にて直接指定するか、あるいはコマンドラインの引数にて指定しなければならない。
 .PP
-.\"O The /etc/procmailrc file cannot change the PATH setting seen by user rcfiles
-.\"O as the value is reset when procmail finishes the /etc/procmailrc file.  While
-.\"O future enhancements are expected in this area, recompiling procmail
-.\"O with the desired value is currently the only correct solution.
-/etc/procmailrc は、ユーザ rcfile を処理する時点の PATH 設定を変更することは
-できない。
-/etc/procmailrc にて PATH を設定しても、 /etc/procmailrc の処理を終了した
-時点でリセットされてしまう。
-この領域における将来の拡張が望まれるが、 procmail を所望の値にて定義して
-再コンパイルするのが、現時点での唯一の解決法である。
+/etc/procmailrc は、ユーザ rcfile を処理する時点の PATH 設定を変更することは できない。 /etc/procmailrc
+にて PATH を設定しても、 /etc/procmailrc の処理を終了した 時点でリセットされてしまう。 この領域における将来の拡張が望まれるが、
+procmail を所望の値にて定義して 再コンパイルするのが、現時点での唯一の解決法である。
 .PP
-.\"O Environment variables set
-.\"O .B inside
-.\"O the shell-interpreted-`|' action part of a recipe will
-.\"O .B not
-.\"O retain their value after the recipe has finished since they are set in a
-.\"O subshell of procmail.  To make sure the value of an environment variable is
-.\"O retained you have to put the assignment to the variable before the leading `|'
-.\"O of a recipe, so that it can capture stdout of the program.
-レシピの一部分においてシェルが解釈する `|' によるパイプ動作の内部で設定する環境変数は、
-レシピの終了後にその値は保持
-.B されない
-。
-何故なら、それら環境変数の指定は procmail のサブシェル上で行われるからである。
-環境変数の設定を確実に保持したいなら、レシピの `|' の前に環境変数を
-設定しなければならない。
-そうすれば、プログラムの標準出力がその環境変数の値としてキャプチャされる。
+レシピの一部分においてシェルが解釈する `|' によるパイプ動作の内部で設定する環境変数は、 レシピの終了後にその値は保持 \fBされない\fP 。
+何故なら、それら環境変数の指定は procmail のサブシェル上で行われるからである。 環境変数の設定を確実に保持したいなら、レシピの `|'
+の前に環境変数を 設定しなければならない。 そうすれば、プログラムの標準出力がその環境変数の値としてキャプチャされる。
 .PP
-.\"O If you specify only a `h' or a `b' flag on a delivering
-.\"O recipe, and the recipe matches, then, unless the `c' flag is
-.\"O present as well, the body respectively the header of the mail will be silently
-.\"O lost.
-もし、配送指示で `h' あるいは `b' フラグのみ指定され、且つレシピがマッチ
-し、そして更に `c' フラグがない場合、各々のフラグに対応するメールの本文
-あるいはヘッダは、エラーメッセージ等を伴うことなく静かに消え去る。
-【訳注: すなわち、レシピの指示行が `c' フラグを伴わない `h' のみの場合はメール本文が、同様に `b' のみの場合はメールヘッダが、各々失われる。】
-.\"O 【訳注: この原文も曖昧な表現に見える。】
-.\"O .SH "SEE ALSO"
-.SH "参照"
+もし、配送指示で `h' あるいは `b' フラグのみ指定され、且つレシピがマッチ し、そして更に `c'
+フラグがない場合、各々のフラグに対応するメールの本文 あるいはヘッダは、エラーメッセージ等を伴うことなく静かに消え去る。 【訳注:
+すなわち、レシピの指示行が `c' フラグを伴わない `h' のみの場合はメール本文が、同様に `b' のみの場合はメールヘッダが、各々失われる。】
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailsc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR regexp (5),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1)
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailsc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1), \fBaliases\fP(5),
+\fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBregexp\fP(5), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1),
+\fBcomsat\fP(8), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1)
 .hy
 .ad
-.\"O .SH BUGS
 .SH バグ
-.\"O The only substitutions of environment variables that can be handled by
-.\"O procmail itself are of the type $name, ${name}, ${name:-text}, ${name:+text},
-.\"O ${name-text}, ${name+text}, $\ename, $#, $n, $$, $?, $_, $\- and $=;
-.\"O whereby $\ename will be substituted by the
-.\"O all-magic-regular-expression-characters-disarmed
-.\"O equivalent of $name, $_ by the name of the current rcfile, $\- by
-.\"O $LASTFOLDER and $= will contain the score of the last recipe.
-.\"O Furthermore, the result of $\ename substitution will never be split on
-.\"O whitespace.  When the
-.\"O .B \-a
-.\"O or
-.\"O .B \-m
-.\"O options are used, $# will expand to the number of arguments so
-.\"O specified and "$@" (the quotes are required) will expand to the
-.\"O specified arguments.  However, "$@" will only be expanded when
-.\"O used in the argument list to a program, and
-.\"O then only one such occurrence will be expanded.
-procmail 自身が処理できる環境変数の置換機能は以下の通り:
-$name, ${name}, ${name:-text}, ${name:+text},
-${name-text}, ${name+text}, $\ename, $#, $n, $$, $?, $_, $\-,  $=;
-procmail の置換機能によれば、上述の置換機能は以下のように置換される:
-$\ename は $name 内に存在する全ての特殊正規表現文字の機能を \e で無効化した
-文字列に等しく置換される。
-$_ は現在の rcfile のファイル名に置換される。
-$\- は $LASTFOLDER に置換される。
-$= は最後のレシピのスコアを含む。
-更に、 $\ename の置換結果は決して空白文字では分割されない。
-.B \-a
-あるいは
-.B \-m
-オプションが用いられる時、 $# は指定した引数の数に展開される。
-そして、 "$@" (ダブルクォーテーションは必須) は指定した引数に
-展開される。
-しかしながら、 "$@" はプログラムの引数リストに使う時にだけ展開され、
-且つこの展開動作は一回だけである。
+procmail 自身が処理できる環境変数の置換機能は以下の通り: $name, ${name}, ${name:\-text},
+${name:+text}, ${name\-text}, ${name+text}, $\ename, $#, $n, $$, $?, $_, $\-,
+$=; procmail の置換機能によれば、上述の置換機能は以下のように置換される: $\ename は $name
+内に存在する全ての特殊正規表現文字の機能を \e で無効化した 文字列に等しく置換される。 $_ は現在の rcfile のファイル名に置換される。
+$\- は $LASTFOLDER に置換される。 $= は最後のレシピのスコアを含む。 更に、 $\ename
+の置換結果は決して空白文字では分割されない。 \fB\-a\fP あるいは \fB\-m\fP オプションが用いられる時、 $# は指定した引数の数に展開される。
+そして、 "$@" (ダブルクォーテーションは必須) は指定した引数に 展開される。 しかしながら、 "$@"
+はプログラムの引数リストに使う時にだけ展開され、 且つこの展開動作は一回だけである。
 .PP
-.\"O Unquoted variable expansions performed by procmail are always split on
-.\"O space, tab, and newline characters; the IFS variable is not used internally.
 procmail によって行われるクォートされない変数展開は、常にスペース、タブ、
-及び改行文字によって分割される;
-IFS 変数は内部では用いられない。
\80\90訳注: Internal Field Separator: å\86\85é\83¨ã\83\95ã\82£ã\83¼ã\83«ã\83\89ã\82»ã\83\91ã\83¬ã\83¼ã\82¿ã\80\82ã\81\82ã\82\8bæ\96\87å­\97å\88\97ã\82\92
-指定した文字毎に分割し、配列変数に格納する際に指定する区切り文字。
-sh や bash 等のコマンドライン展開に用いられるが、この環境変数に異常な値を
-設定すると、セキュリティが脅かされる可能性が指摘されている。】
+及び改行文字によって分割される; IFS 変数は内部では用いられない。
+(訳注: IFS は Internal Field Separator (内部フィールドセパレータ) のこ
\81¨ã\81§ã\80\81ã\81\82ã\82\8bæ\96\87å­\97å\88\97ã\82\92 æ\8c\87å®\9aã\81\97ã\81\9fæ\96\87å­\97æ¯\8eã\81«å\88\86å\89²ã\81\97ã\80\81é\85\8då\88\97å¤\89æ\95°ã\81«æ ¼ç´\8dã\81\99ã\82\8bé\9a\9bã\81«æ\8c\87å®\9a
+する区切り文字である。 sh や bash 等のコマンドライン展開に用いられるが、
+この環境変数におかしな値を設定すると、セキュリティが脅かされる可能性が
+指摘されている。)
 .PP
-.\"O Procmail does not support the expansion of `~'.
 procmail は `~'の展開をサポートしない。
 .PP
-.\"O A line buffer of length $LINEBUF is used when processing the
-.\"O .IR rcfile ,
-.\"O any expansions that don't fit within this limit will be truncated and
-.\"O PROCMAIL_OVERFLOW will be set.  If the overflowing line is a condition
-.\"O or an action line, then it will be considered failed and procmail will
-.\"O continue processing.  If it is a variable assignment or recipe start
-.\"O line then procmail will abort the entire rcfile.
-ラインバッファ長 $LINEBUF は
-.IR rcfile
-の処理の際に用いられる。
-$LINEBUF の制限からはみ出てしまう変数展開は切り詰められ、その時点で
-PROCMAIL_OVERFLOW が設定される。
-オーバフローした行が条件行あるいはアクション行である場合、当該行は解析あるいは処理に
-失敗したものと見倣され、 procmail はそれ以降の処理を継続する。
-オーバーフローした行が変数設定あるいはレシピの開始行である場合、 procmail は
-その時点で当該 rcfile 全体の処理を中断する。
+ラインバッファ長 $LINEBUF は \fIrcfile\fP の処理の際に用いられる。 $LINEBUF
+の制限からはみ出てしまう変数展開は切り詰められ、その時点で PROCMAIL_OVERFLOW が設定される。
+オーバフローした行が条件行あるいはアクション行である場合、当該行は解析あるいは処理に 失敗したものと見倣され、 procmail
+はそれ以降の処理を継続する。 オーバーフローした行が変数設定あるいはレシピの開始行である場合、 procmail は その時点で当該 rcfile
+全体の処理を中断する。
 .PP
-.\"O If the global lockfile has a
-.\"O .I relative
-.\"O path, and the current directory
-.\"O is not the same as when the global lockfile was created, then the global
-.\"O lockfile will not be removed if procmail exits at that point (remedy:
-.\"O use
-.\"O .I absolute
-.\"O paths to specify global lockfiles).
-グローバルロックファイルが
-.I 相対
-パスであり、且つカレントディレクトリがグローバルロックファイルが作成された
-時点とは異なる時に procmail が終了した場合、グローバルロックファイルは消去
-されない (処方箋: グローバルロックファイルは
-.I 絶対
-パスにて指定すべし)。
+グローバルロックファイルが \fI相対\fP パスであり、且つカレントディレクトリがグローバルロックファイルが作成された 時点とは異なる時に procmail
+が終了した場合、グローバルロックファイルは消去 されない (処方箋: グローバルロックファイルは \fI絶対\fP パスにて指定すべし)。
 .PP
-.\"O If an rcfile has a
-.\"O .I relative
-.\"O path and when the rcfile is first opened
-.\"O .B MAILDIR
-.\"O contains a relative path, and if at one point procmail is instructed to
-.\"O clone itself and the current directory has changed since the rcfile was
-.\"O opened, then procmail will not be able to clone itself (remedy: use an
-.\"O .I absolute
-.\"O path to reference the rcfile or make sure MAILDIR contains an absolute
-.\"O path as the rcfile is opened).
-rcfile が
-.I 相対
-パスであり、 rcfile 中にて最初に開いた
-.B MAILDIR
-が相対パスを含んでおり、且つ、 rcfile を開いた時からカレントディレクトリが
-変更された後に procmail に自身のクローンを作成する指示がなされた場合、
-procmail は自身のクローンを作成できない (処方箋: rcfile の指定は
-.I 絶対
-パスにて行うか、 rcfile 中の MAILDIR の指定に絶対パスが含まれるように
-注意すべし)。
+rcfile が \fI相対\fP パスであり、 rcfile 中にて最初に開いた \fBMAILDIR\fP が相対パスを含んでおり、且つ、 rcfile
+を開いた時からカレントディレクトリが 変更された後に procmail に自身のクローンを作成する指示がなされた場合、 procmail
+は自身のクローンを作成できない (処方箋: rcfile の指定は \fI絶対\fP パスにて行うか、 rcfile 中の MAILDIR
+の指定に絶対パスが含まれるように 注意すべし)。
 .PP
-.\"O A locallockfile on the recipe that marks the start of a non-forking nested
-.\"O block does not work as expected.
-レシピ上で fork しないネストされたブロックの先頭に記すローカルロックファイルは、
-期待通りには動作しない。
-.\"O 【訳注: この意味が不明。具体的にどのようなレシピの記述において、
-.\"O どのような動作になるのかが全くわからない。】
+レシピ上で fork しないネストされたブロックの先頭に記すローカルロックファイルは、 期待通りには動作しない。
 .PP
-.\"O When capturing stdout from a recipe into an environment variable, exactly
-.\"O one trailing newline will be stripped.
 レシピから標準出力を環境変数へ取り込む時、必ず最後の改行が一つだけ取り除かれる。
-.\"O 【訳注: from a recipe ? on a recipe ではないか?
-.\"O あるいは from a program specified on a recipe ではないか?】
 .PP
-.\"O Some non-optimal and non-obvious regexps set MATCH to an incorrect
-.\"O value.  The regexp can be made to work by removing one or more unneeded
-.\"O '*', '+', or '?' operator on the left-hand side of the \e/ token.
-幾つかの適切でない、あるいは不明瞭な正規表現は変数 MATCH に不正な値を設定してしまう。
-その際、正規表現中の \e/ トークンの左側にある一つ以上の不要な '*', '+',
-あるいは '?' 記述子は正常動作の為に除去される。
-.\"O 【訳注: この訳に自信なし。原文が曖昧で、本当にこの訳で良いのか
-.\"O わからない。】
-.\"O .SH MISCELLANEOUS
+幾つかの適切でない、あるいは不明瞭な正規表現は変数 MATCH に不正な値を設定してしまう。 その際、正規表現中の \e/
+トークンの左側にある一つ以上の不要な '*', '+', あるいは '?' 記述子は正常動作の為に除去される。
 .SH その他
-.\"O If the regular expression contains `\fB^TO_\fP' it will be substituted by
 正規表現に `^TO_' とある場合、
 .na
 .nh
-.\"O `\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^-a-zA-Z0-9_.])?)\fP',
-`\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^-a-zA-Z0-9_.])?)\fP'
-.\"O which should catch all destination specifications containing a specific
-.\"O .IR address .
-と置換される。
-これにより、特定の
-.IR アドレス
-を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
+`\fB(^((Original\-)?(Resent\-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u'
+|(X\-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(\-Resent)?)\-To)\h'-\w' 'u'
+:(.*[^\-a\-zA\-Z0\-9_.])?)\fP' と置換される。 これにより、特定の \fIアドレス\fP を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
-.\"O If the regular expression contains `\fB^TO\fP' it will be substituted by
 正規表現に `^TO' とある場合、
 .na
 .nh
-.\"O `\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^a-zA-Z])?)\fP',
-`\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^a-zA-Z])?)\fP'
-.\"O which should catch all destination specifications containing a specific
-.\"O .IR word .
-と置換される。
-これにより、特定の
-.IR 単語
-を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
+`\fB(^((Original\-)?(Resent\-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u'
+|(X\-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(\-Resent)?)\-To)\h'-\w' 'u'
+:(.*[^a\-zA\-Z])?)\fP' と置換される。 これにより、特定の \fI単語\fP を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
-.\"O If the regular expression contains `\fB^FROM_DAEMON\fP' it will be
-.\"O substituted by
 正規表現に `^FROM_DAEMON' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^(Mailing-List\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |Precedence\h'-\w' 'u' :.*(junk\h'-\w' 'u' |bulk\h'-\w' 'u' |list)\h'-\w' 'u' |To\h'-\w' 'u' : Multiple recipients of |(((Resent-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u' |X-Envelope-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From )([^>]*[^(.%@a-z0-9])?(Post(ma?(st(e?r)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u' |office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u' |m(mdf\h'-\w' 'u' |ajordomo)\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |LIST(SERV\h'-\w' 'u' |proc)\h'-\w' 'u' |NETSERV\h'-\w' 'u' |o(wner\h'-\w' 'u' |ps)\h'-\w' 'u' |r(e(quest\h'-\w' 'u' |sponse)\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |b(ounce\h'-\w' 'u' |bs\e.smtp)\h'-\w' 'u' |echo\h'-\w' 'u' |mirror\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |mtp(error)?\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR\h'-\w' 'u' |utoanswer))(([^).!\h'-\w' 'u' :a-z0-9][-_a-z0-9]*)?[%@>\\t ][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$)))\fP',
-.\"O which should catch mails coming from most daemons (how's that for a regular
-.\"O expression :\-).
-と置換される。
-これにより、大多数のデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
-(正規表現としていかがかな? :\-)
+`\fB(^(Mailing\-List\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |Precedence\h'-\w' 'u'
+:.*(junk\h'-\w' 'u' |bulk\h'-\w' 'u' |list)\h'-\w' 'u' |To\h'-\w' 'u' :
+Multiple recipients of |(((Resent\-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u'
+|X\-Envelope\-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From
+)([^>]*[^(.%@a\-z0\-9])?(Post(ma?(st(e?r)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u'
+|office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u'
+|m(mdf\h'-\w' 'u' |ajordomo)\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |LIST(SERV\h'-\w'
+\&'u' |proc)\h'-\w' 'u' |NETSERV\h'-\w' 'u' |o(wner\h'-\w' 'u' |ps)\h'-\w' 'u'
+|r(e(quest\h'-\w' 'u' |sponse)\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |b(ounce\h'-\w'
+\&'u' |bs\e.smtp)\h'-\w' 'u' |echo\h'-\w' 'u' |mirror\h'-\w' 'u'
+|s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |mtp(error)?\h'-\w' 'u'
+|ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR\h'-\w' 'u'
+|utoanswer))(([^).!\h'-\w' 'u' :a\-z0\-9][\-_a\-z0\-9]*)?[%@>\et
+][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$)))\fP', と置換される。
+これにより、大多数のデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。 (正規表現としていかがかな? :\-)
 .hy
 .ad
 .PP
-.\"O If the regular expression contains `\fB^FROM_MAILER\fP' it will be
-.\"O substituted by
 正規表現に `^FROM_MAILER' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^(((Resent-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u' |X-Envelope-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From )([^>]*[^(.%@a-z0-9])?(Post(ma(st(er)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u' |office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u' |mmdf\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |ops\h'-\w' 'u' |r(esponse\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |(bbs\e.)?smtp(error)?\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR))(([^).!\h'-\w' 'u' :a-z0-9][-_a-z0-9]*)?[%@>\\t ][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$))\fP'
-.\"O (a stripped down version of `\fB^FROM_DAEMON\fP'),
-.\"O which should catch mails coming from most mailer-daemons.
-と置換される (`\fB^FROM_DAEMON\fP' の機能制約バージョンである)。
-これにより、大多数のメイラデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
+`\fB(^(((Resent\-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u'
+|X\-Envelope\-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From
+)([^>]*[^(.%@a\-z0\-9])?(Post(ma(st(er)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u'
+|office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u'
+|mmdf\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |ops\h'-\w' 'u' |r(esponse\h'-\w' 'u'
+|oot)\h'-\w' 'u' |(bbs\e.)?smtp(error)?\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u'
+|er)\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u'
+|MMGR))(([^).!\h'-\w' 'u' :a\-z0\-9][\-_a\-z0\-9]*)?[%@>\et
+][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$))\fP' と置換される
+(`\fB^FROM_DAEMON\fP' の機能制約バージョンである)。 これにより、大多数のメイラデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
-.\"O When assigning boolean values to variables like VERBOSE, DELIVERED or COMSAT,
-.\"O procmail accepts as true every string starting with: a non-zero value, `on',
-.\"O `y', `t' or `e'.  False is every string starting with: a zero value, `off',
-.\"O `n', `f' or `d'.
-.\"O When assigning boolean values to variables like 
-VERBOSE, DELIVERED あるいは COMSAT のような、変数にブール値を割り当てる時、
-procmail は以下の文字列から始まる文字列を論理真と認識する: 非ゼロの数、
-`on', `y', `t' あるいは `e' 。
-同様に、procmail は以下の文字列から始まる文字列を論理偽と認識する: ゼロ、
-`off', `n', `f' あるいは `d' 。
+VERBOSE, DELIVERED あるいは COMSAT のような、変数にブール値を割り当てる時、 procmail
+は以下の文字列から始まる文字列を論理真と認識する: 非ゼロの数、 `on', `y', `t' あるいは `e' 。 同様に、procmail
+は以下の文字列から始まる文字列を論理偽と認識する: ゼロ、 `off', `n', `f' あるいは `d' 。
 .PP
-.\"O If the action line of a recipe specifies a program, a sole backslash-newline
-.\"O pair in it on an otherwise empty line will be converted into a newline.
-レシピのアクション行がプログラムを指定している場合、空行に唯一
-「バックスラッシュ-改行」の組合せのみ存在する行は、改行へ変換される。
+レシピのアクション行がプログラムを指定している場合、空行に唯一 「バックスラッシュ\-改行」の組合せのみ存在する行は、改行へ変換される。
 .PP
-.\"O The regular expression engine built into procmail does not support named
-.\"O character classes.
-procmail に組み込まれている正規表現エンジンは名前付けされた文字クラスを
-サポートしない。
-.\"O 【訳注: この意味が不明。 named character classes とは具体的に
-.\"O どのようなものなのかが全くわからない。】
-.\"O .SH NOTES
-.SH 注意
-.\"O Since unquoted leading whitespace is generally ignored in the rcfile you can
-.\"O indent everything to taste.
-rcfile 内において、囲み記号等で囲まれていない行頭の空白は、通常無視される。
-よって、好みに応じてインデント可能である。
-.\"O 【訳注: この原文も単語が不足しているように見える。】
+procmail に組み込まれている正規表現エンジンは名前付けされた文字クラスを サポートしない。
+.SH 備考
+rcfile 内において、囲み記号等で囲まれていない行頭の空白は、通常無視される。 よって、好みに応じてインデント可能である。
 .PP
-.\"O The leading `|' on the action line to specify a program or filter is stripped
-.\"O before checking for $SHELLMETAS.
-プログラムあるいはフィルタを指定する、アクション行の先頭の `|' は $SHELLMETAS
-のチェックの前に除去される。
+プログラムあるいはフィルタを指定する、アクション行の先頭の `|' は $SHELLMETAS のチェックの前に除去される。
 .PP
-.\"O Files included with the INCLUDERC directive containing only environment
-.\"O variable assignments can be shared with sh.
-環境変数の指定だけを含む、INCLUDERC ディレクティブに含まれるファイルは
-sh と共有されうる。
-.\"O 【訳注: この意味が不明。共有されるのはファイルなのか、それとも環境変数
-.\"O なのか? どのような場合において共有されるのか?】
+環境変数の指定だけを含む、INCLUDERC ディレクティブに含まれるファイルは sh と共有されうる。
 .PP
-.\"O The current behavior of assignments on the command line to
-.\"O .B INCLUDERC
-.\"O and
-.\"O .B SWITCHRC
-.\"O is not guaranteed, has been changed once already, and may be changed
-.\"O again or removed in future releases.
-現在のコマンドラインにおける
-.B INCLUDERC
-及び
-.B SWITCHRC
-の動作の仕様は未確定である。
+現在のコマンドラインにおける \fBINCLUDERC\fP 及び \fBSWITCHRC\fP の動作の仕様は未確定である。
 既に動作仕様は一度変更されており、将来には変更あるいは除去される可能性がある。
-.\"O 【訳注: この訳が今一つ自信なし。
-.\"O The current behavior of assignments on the command line とは、
-.\"O どのように訳せば良いのだろうか?
-.\"O 「コマンドラインの割当の現在の振るまい」?】
 .PP
-.\"O For
-.\"O .I really
-.\"O complicated processing you can even consider calling
-.\"O .B procmail
-.\"O recursively.
-.I 本当に
-複雑な処理を行いたいなら、
-.B procmail
-を再帰的に呼び出すことも検討すると良いだろう。
+\fI本当に\fP 複雑な処理を行いたいなら、 \fBprocmail\fP を再帰的に呼び出すことも検討すると良いだろう。
 .PP
-.\"O In the old days, the `:0' that marks the beginning of a recipe, had to
-.\"O be changed to `:n', whereby `n' denotes the number of conditions that
-.\"O follow.
-かつて、レシピの始まりを示す `:0' は、条件の数 n に応じて `:n' と
-書き換える必要があった。
-.\"O 【訳注: 上記訳は以下より引用した:
-.\"O    リンク名 横着プログラミング: scmail: Scheme によるメールフィルタ
-.\"O         URL: http://www.namazu.org/~satoru/unimag/10/
-.\"O 】
-.SH AUTHORS
+かつて、レシピの始まりを示す `:0' は、条件の数 n に応じて `:n' と 書き換える必要があった。
+.SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
 <srb@cuci.nl>
index 9281b56..fc27264 100644 (file)
-.\"WORD:        mail            メール
-.\"WORD:        processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailsc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Tue Sep 09 02:25:00 JST 2003
 .\"         by MATSUDA Yoh-ichi (yoh@flcl.org)
 .\" References: http://www.jaist.ac.jp/~fjt/procmail.html
 .\"
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailsc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
-.TH PROCMAILSC 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILSC 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
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 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .na
-.\"O .SH NAME
 .SH 名前
-.\"O procmailsc \- procmail weighted scoring technique
 procmailsc \- procmail の重みつきスコアリング手法
-.\"O .SH SYNOPSIS
 .SH 書式
-.RB [ * ]
-.\"O .B "w^x condition"
-.B "w^x 条件文"
+[\fB*\fP] \fBw^x 条件文\fP
 .ad
-.\"O .SH DESCRIPTION
 .SH 説明
-.\"O In addition to the traditional true or false conditions you can specify
-.\"O on a recipe, you can use a weighted scoring technique to decide if
-.\"O a certain recipe matches or not.  When weighted scoring is used in a
-.\"O recipe, then the final score for that recipe must be positive for it
-.\"O to match.
-レシピには伝統的な真偽条件を指定できるが、
-それに加えてマッチする -- あるいはマッチしない -- 条件に対して、
-重みつきスコアリング手法を採り入れることもできる。
-レシピに重みつきスコアリング手法を使う場合、
+レシピには伝統的な真偽条件を指定できるが、 それに加えてマッチする \-\- あるいはマッチしない \-\- 条件に対して、
+重みつきスコアリング手法を採り入れることもできる。 レシピに重みつきスコアリング手法を使う場合、
 あるレシピがマッチするということは、その最終スコアは必ず正の値である。
 
-.\"O A certain condition can contribute to the score if you allocate it
-.\"O a `weight'
-.\"O .RB ( w )
-.\"O and an `exponent'
-.\"O .RB ( x ).
-その条件に `weight' 【訳注: 重み】
-.RB ( w )
-及び `exponent' 【訳注: 指数】
-.RB ( x )
-を置くことで、スコアが適用される。
-.\"O You do this by preceding the condition (on the same line) with:
-.\"O .RS
-.\"O .B w^x
-.\"O .RE
-条件(の同一行)に
+その条件に `weight' (重み) (\fBw\fP) 及び `exponent' (指数) (\fBx\fP) を置く
+ことで、スコアが適用される。 条件(の同一行)に
 .RS
-.B w^x
+\fBw^x\fP
 .RE
-を前置すればスコアリング手法を適用できる。
-.\"O Whereas both
-.\"O .B w
-.\"O and
-.\"O .B x
-.\"O are real numbers between -2147483647.0 and 2147483647.0 inclusive.
-但し、
-.B w
-及び
-.B x
-は
-\-2147483647.0 〜 2147483647.0 の範囲内(両端を含む)の実数である。
-.\"O .SH "Weighted regular expression conditions"
-.SH "重み付き正規表現条件"
-.\"O The first time the regular expression is found, it will add
-.\"O .I w
-.\"O to the score.  The second time it is found,
-.\"O .I w*x
-.\"O will be added.  The third time it is found,
-.\"O .I w*x*x
-.\"O will be added.  The fourth time
-.\"O .I w*x*x*x
-.\"O will be added.  And so forth.
-最初に正規表現を見つけると、スコアに
-.I w
-を加算する。二番目を見つけると、
-.I w*x
-を加算する。三番目を見つけると、
-.I w*x*x
-を加算する。四番目を見つけると、
-.I w*x*x*x
-を加算する。以下同様。
-.\"O This can be described by the following concise formula:
+を前置すればスコアリング手法を適用できる。 但し、 \fBw\fP 及び \fBx\fP は \-2147483647.0 〜 2147483647.0
+の範囲内(両端を含む)の実数である。
+
+.SH 重み付き正規表現条件
+最初に正規表現を見つけると、スコアに \fIw\fP を加算する。二番目を見つけると、 \fIw*x\fP を加算する。三番目を見つけると、 \fIw*x*x\fP
+を加算する。四番目を見つけると、 \fIw*x*x*x\fP を加算する。以下同様。
+
 これは以下の簡単な公式で記述できる:
-.\"O .Sx 4
-.\"O                      n
-.\"O      n   k\-1        x \- 1
-.\"O w * Sum x    = w * \-\-\-\-\-\-\-
-.\"O     k=1             x \- 1
-.\"O .Ex
 .Sx 4
-                       n
-     n    k\-1         x \- 1
- w * Σ  x     = w * ───
-     k=1              x \- 1
-
+                     n
+     n   k\-1        x \- 1
+w * Sum x    = w * \-\-\-\-\-\-\-
+    k=1             x \- 1
 .Ex
-\"O It represents the total added score for this condition if
-.\"O .B n
-.\"O matches are found.
-これは上記の条件において
-.B n
-回マッチする際のスコアの合計を表す。
-.\"O Note that the following case distinctions can be made:
+これは上記の条件において \fBn\fP 回マッチする際のスコアの合計を表す。
+
 以下の場合は区別されるので注意されたい:
-.TP 8
+.TP  8
 x=0
-.\"O Only the first match will contribute w to the score.  Any subsequent
-.\"O matches are ignored.
 最初のマッチのみがスコア w に影響する。後続のマッチは無視される。
-.TP
+.TP 
 x=1
-.\"O Every match will contribute the same w to the score.  The score grows
-.\"O linearly with the number of matches found.
-全てのマッチはスコア w に等しく影響する。スコアはマッチする度毎にその数に
-比例して線形的に増加する。
-.TP
+全てのマッチはスコア w に等しく影響する。スコアはマッチする度毎にその数に 比例して線形的に増加する。
+.TP 
 0<x<1
-.\"O Every match will contribute less to the score than the previous one.
-.\"O The score will asymptotically approach a certain value (see the
-.\"O .B NOTES
-.\"O section below).
-全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより少なく影響する。
-スコアはある値に向けて漸近線状に変化する (後述の
-.B 注意
-の章を参照のこと。)
-.TP
+全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより少なく影響する。 スコアはある値に向けて漸近線状に変化する (後述の \fB備考\fP の章を参照のこと。)
+.TP 
 1<x
-.\"O Every match will contribute more to the score than the previous one.
-.\"O The score will grow exponentially.
-全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより多く影響する。
-スコアは指数的に増加する。
-.TP
+全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより多く影響する。 スコアは指数的に増加する。
+.TP 
 x<0
-.\"O Can be utilised to favour odd or even number of matches.
 奇数あるいは偶数番目のマッチを与えるのに便利である。
 .PP
-.\"O If the regular expression is negated (i.e., matches if it isn't found),
-.\"O then
-.\"O .B n
-.\"O obviously can either be zero or one.
-正規表現が否定された場合(例: マッチしなかった場合)、
-.B n
-は明らかに 0 あるいは 1となる。
-.\"O .SH "Weighted program conditions"
-.SH "重み付きプログラム条件"
-.\"O If the program returns an exitcode of EXIT_SUCCESS (=0), then the total
-.\"O added score will be
-.\"O .BR w .
-.\"O If it returns any other exitcode (indicating failure), the total added
-.\"O score will be
-.\"O .BR x .
-プログラムが正常終了の結果として終了コード EXIT_SUCCESS (=0) を返す
-場合、スコアの合計は
-.BR w
-となる。
-上記以外の(実行失敗を示す)終了コードを返す場合、スコアの合計は
-.BR x
-となる。
+正規表現が否定された場合(例: マッチしなかった場合)、 \fBn\fP は明らかに 0 あるいは 1となる。
+.SH 重み付きプログラム条件
+プログラムが正常終了の結果として終了コード EXIT_SUCCESS (=0) を返す 場合、スコアの合計は \fBw\fP となる。
+上記以外の(実行失敗を示す)終了コードを返す場合、スコアの合計は \fBx\fP となる。
 .PP
-.\"O If the exitcode of the program is negated, then, the exitcode will
-.\"O be considered as if it were a virtual number of matches.  Calculation
-.\"O of the added score then proceeds as if it had been a normal regular
-.\"O expression with
-.\"O .B n=`exitcode'
-.\"O matches.
-プログラムの終了コードが否定される場合、終了コードはあたかもマッチした
-数であったかの如く見倣される。
-そして、スコアの合計は通常の正規表現が
-.B n=`exitcode'
-回数マッチしたものとして処理される。
-.\"O .SH "Weighted length conditions"
-.SH "重み付き長さ条件"
-.\"O If the length of the actual mail is
-.\"O .B M
-.\"O then:
-現在のメールの長さが
-.B M
-である場合:
+プログラムの終了コードが否定される場合、終了コードはあたかもマッチした 数であったかの如く見倣される。 そして、スコアの合計は通常の正規表現が
+\fBn=`exitcode'\fP 回数マッチしたものとして処理される。
+.SH 重み付き長さ条件
+現在のメールの長さが \fBM\fP である場合:
 .Sx 1
-* w^x  > L
+* w^x > L
 .Ex
-.\"O will generate an additional score of:
 という条件式は以下のような式でスコアに加算する:
 .Sx 4
            x
@@ -233,12 +123,10 @@ x<0
 w * | \-\-\- |
     \e  L  /
 .Ex
-.\"O And:
 また:
 .Sx 1
-* w^x  < L
+* w^x < L
 .Ex
-.\"O will generate an additional score of:
 という条件式は以下のような式でスコアに加算する:
 .Sx 4
            x
@@ -247,112 +135,44 @@ w * | \-\-\- |
     \e  M  /
 .Ex
 .PP
-.\"O In both cases, if L=M, this will add w to the score.  In the former case
-.\"O however, larger mails will be favoured, in the latter case, smaller
-.\"O mails will be favoured.  Although x can be varied to fine-tune the
-.\"O steepness of the function, typical usage sets x=1.
-両者共、 L=M であればスコアに w を加算する。
-しかしながら前者の場合は大きいメールが有利であり、後者の場合は
-小さいメールが有利である。
-x の値によって関数の勾配を微調整することができるが、
-典型的には x=1 である。
-.\"O .SH MISCELLANEOUS
+両者共、 L=M であればスコアに w を加算する。 しかしながら前者の場合は大きいメールが有利であり、後者の場合は 小さいメールが有利である。 x
+の値によって関数の勾配を微調整することができるが、 典型的には x=1 である。
 .SH その他
-.\"O You can query the final score of all the conditions on a recipe from the
-.\"O environment variable
-.\"O .BR $= .
-.\"O This variable is set
-.\"O .I every
-.\"O time just after procmail has parsed all conditions on a recipe (even if the
-.\"O recipe is not being executed).
-レシピの全ての条件の最終的な合計スコアを問い合わせるには、環境変数
-.BR $=
-を用いる。
-この変数は procmail がレシピ内の全ての条件をパースした後はいつでも参照可能である。
-(例えレシピが実行されなかったとしても。)
-.\"O .SH EXAMPLES
+レシピの全ての条件の最終的な合計スコアを問い合わせるには、環境変数 \fB$=\fP を用いる。 この変数は procmail
+がレシピ内の全ての条件をパースした後はいつでも参照可能である。 (例えレシピが実行されなかったとしても。)
 .SH 例
-.\"O The following recipe will ditch all mails having more than 150 lines in the
-.\"O body.
-以下のレシピは本文が150行以上のメールを全て捨てる。
-.\"O The first condition contains an empty regular expression which, because
-.\"O it always matches, is used to give our score a negative offset.
-最初の条件は空の正規表現を含む。
+以下のレシピは本文が150行以上のメールを全て捨てる。 最初の条件は空の正規表現を含む。
 すなわち、この条件は全てにマッチし、予めスコアに負の値のオフセットを与える為に使われる。
-.\"O The second condition then matches every line in the mail, and consumes
-.\"O up the previous negative offset we gave (one point per line).  In the end,
-.\"O the score will only be positive if the mail contained more than 150 lines.
 2番目の条件はメール中の全ての行にマッチし、1行毎に+1ポイントずつ加算することで、直前に設定していた負のオフセット値を消費する。
 最後の条件では、メールが150行以上である場合のみにスコアが正の値になる。
 .Sx 5
-:0 Bh
-* \-150^0
-*    1^1  ^.*$
-/dev/null
+:0 Bh * \-150^0 * 1^1 ^.*$ /dev/null
 .Ex
-.\"O Suppose you have a priority folder which you always read first.  The next
-.\"O recipe picks out the priority mail and files them in this special folder.
-.\"O The first condition is a regular one, i.e., it doesn't contribute to the
-.\"O score, but simply has to be satisfied.  The other conditions describe things
-.\"O like: john and claire usually have something important to say, meetings
-.\"O are usually important, replies are favoured a bit, mails about Elvis
-.\"O (this is merely an example :\-) are favoured (the more he is mentioned, the
-.\"O more the mail is favoured, but the maximum extra score due to Elvis will
-.\"O be 4000, no matter how often he is mentioned), lots of quoted lines are
-.\"O disliked, smileys are appreciated (the score for those will reach a maximum
-.\"O of 3500), those three people usually don't send
-.\"O interesting mails, the mails should preferably be small (e.g., 2000 bytes long
-.\"O mails will score \-100, 4000 bytes long mails do \-800).
-あなたがいつも真っ先に読む優先度の高いフォルダがあると仮定しよう。
-次のレシピは重要度の高いメールを抜き出して特別なフォルダに放り込む。
-最初の条件は定型的なものであり、スコアには何ら作用しないが、今回のケースにおいてはこの条件が満たされていなければならない。【訳注: Precedence: 行は各種メイリングリストや vacation 等の自動応答ソフト等、人手を介さない配送ソフトがメールを配送する際に付加したり、配送すべきか否かを判断するヘッダである。】
-これ以外の条件は以下のような状況を記述する:
-John と Claire はいつも何らかの重要な発言をする。
-会議は大概重要である。
-彼らに対する返答はやや優先する。
-Elvis に関するメール (これはあくまでも単なる一例に過ぎないのであしからず :\-)
-は優先する (更に言えば、そのメールはもっと優先するが、 Elvis に割り当てられる特別なスコアは、彼がどれほど頻繁に言及しても、最大 4000 である)。
+あなたがいつも真っ先に読む優先度の高いフォルダがあると仮定しよう。 次のレシピは重要度の高いメールを抜き出して特別なフォルダに放り込む。
+最初の条件は定型的なものであり、スコアには何ら作用しないが、今回のケースにおいてはこの条件が満たされていなければならない。【訳注:
+Precedence: 行は各種メイリングリストや vacation
+等の自動応答ソフト等、人手を介さない配送ソフトがメールを配送する際に付加したり、配送すべきか否かを判断するヘッダである。】
+これ以外の条件は以下のような状況を記述する: John と Claire はいつも何らかの重要な発言をする。 会議は大概重要である。
+彼らに対する返答はやや優先する。 Elvis に関するメール (これはあくまでも単なる一例に過ぎないのであしからず :\-)  は優先する
+(更に言えば、そのメールはもっと優先するが、 Elvis に割り当てられる特別なスコアは、彼がどれほど頻繁に言及しても、最大 4000 である)。
 沢山の引用行は忌み嫌われ、顔マークは評価される (これらのスコアは最大 3500 に達する)。
-彼ら3人は通常は興味深いメールを送信しないし、短いメールを好むはずだ (例えば、 2000バイトの長いメールはスコアを \-100 、 4000バイトの長いメールはスコアを \-800 減じる。)。
-.\"O As you see, if some of the uninteresting people send mail, then the mail
-.\"O still has a chance of landing in the priority folder, e.g., if it is about
-.\"O a meeting, or if it contains at least two smileys.
-ご覧の通り、重要でない誰かがメールを送信すると、まだ優先度の高いフォルダに
-格納される機会がある。
-例えば、会議に関するメールや、少なくとも2つの顔マークを含んでいる場合である。
+彼ら3人は通常は興味深いメールを送信しないし、短いメールを好むはずだ (例えば、 2000バイトの長いメールはスコアを \-100 、
+4000バイトの長いメールはスコアを \-800 減じる。)。 ご覧の通り、重要でない誰かがメールを送信すると、まだ優先度の高いフォルダに
+格納される機会がある。 例えば、会議に関するメールや、少なくとも2つの顔マークを含んでいる場合である。
 .Sx 11
-:0 HB
-*         !^Precedence:.*(junk|bulk)
-* 2000^0   ^From:.*(john@home|claire@work)
-* 2000^0   ^Subject:.*meeting
-*  300^0   ^Subject:.*Re:
-* 1000^.75 elvis|presley
-* \-100^1   ^>
-*  350^.9  :\-\e)
-* \-500^0   ^From:.*(boss|jane|henry)@work
-* \-100^3   > 2000
-priority_folder
+:0 HB * !^Precedence:.*(junk|bulk)  * 2000^0 ^From:.*(john@home|claire@work)
+* 2000^0 ^Subject:.*meeting * 300^0 ^Subject:.*Re: * 1000^.75 elvis|presley
+* \-100^1 ^> * 350^.9 :\-\e)  * \-500^0 ^From:.*(boss|jane|henry)@work *
+\-100^3 > 2000 priority_folder
 .Ex
-.\"O If you are subscribed to a mailinglist, and just would like to read
-.\"O the quality mails, then the following recipes could do the trick.
-.\"O First we make sure that the mail is coming from the mailinglist.
-.\"O Then we check if it is from certain persons of whom we value
-.\"O the opinion, or about a subject we absolutely want to know everything
-.\"O about.  If it is, file it.  Otherwise, check if the ratio of quoted lines
-.\"O to original lines is at most 1:2.  If it exceeds that, ditch the mail.
-.\"O Everything that survived the previous test, is filed.
-仮にあなたがメイリングリストに加入して、そして良質のメールだけを
-読みたければ、以下のレシピが目的に適うはずだ。
-先ず、当該メールがメイリングリストからのものであることを確認する。
-次に、評価に値する意見を述べる重要人物からのメールであるか、あるいは
-確実に全ての内容を知りたい表題に関するものであるかをチェックする。
-もしそうならば、当該メールを前述のフォルダへファイリングする。
-さもなくば、引用行と原文行の比率が最大 1:2 であるかチェックする。
-もしこの比率を越えるものであれば、当該メールを捨てる。
+仮にあなたがメイリングリストに加入して、そして良質のメールだけを 読みたければ、以下のレシピが目的に適うはずだ。
+先ず、当該メールがメイリングリストからのものであることを確認する。 次に、評価に値する意見を述べる重要人物からのメールであるか、あるいは
+確実に全ての内容を知りたい表題に関するものであるかをチェックする。 もしそうならば、当該メールを前述のフォルダへファイリングする。
+さもなくば、引用行と原文行の比率が最大 1:2 であるかチェックする。 もしこの比率を越えるものであれば、当該メールを捨てる。
 これらのテストを通過した全てのメールはファイリングする。
 .Sx 15
 :0
-^From mailinglist-request@some.where
+^From mailinglist\-request@some.where
 {
   :0:
   * ^(From:.*(paula|bill)|Subject:.*skiing)
@@ -367,109 +187,47 @@ priority_folder
   mailinglist
 }
 .Ex
-.\"O For further examples you should look in the
-.\"O .BR procmailex (5)
-.\"O man page.
-更なる実例は
-.BR procmailex (5)
-を参照されたい。
-.\"O .SH CAVEATS
+更なる実例は \fBprocmailex\fP(5)  を参照されたい。
 .SH 警告
-.\"O Because this speeds up the search by an order of magnitude,
-.\"O the procmail internal egrep will always search for the leftmost
-.\"O .I shortest
-.\"O match, unless it is determining what to assign to
-.\"O .BR MATCH ,
-.\"O in which case it searches the leftmost
-.\"O .I longest
-.\"O match.
-.\"O E.g. for the leftmost
-.\"O .I shortest
-.\"O match, by itself, the regular expression:
-重みの順番による検索スピードを高速化させるために、
-procmail の内部 egrep エンジンは常に最左の
-.I 最短
-のマッチを探す。
-ただし、変数
-.BR MATCH
-への割り当てを【訳注: \e/によって】行っている最中は、最左の
-.I 最長
-のマッチを探す。
-例えば、それ自身による最左の
-.I 最短
-のマッチに用いる正規表現は:
-.TP
-.B .*
-.\"O will always match a zero length string at the same spot.
+重みの順番による検索スピードを高速化させるために、 procmail の内部 egrep エンジンは常に最左の \fI最短\fP のマッチを探す。
+ただし、変数 \fBMATCH\fP への割り当てを【訳注: \e/によって】行っている最中は、最左の \fI最長\fP のマッチを探す。
+例えば、それ自身による最左の \fI最短\fP のマッチに用いる正規表現は:
+.TP 
+\&\fB.*\fP
 は常に同じ点でゼロ長さの文字列にマッチする。
-.TP
-.B .+
-.\"O will always match one character (except newlines of course).
+.TP 
+\&\fB.+\fP
 は常に(勿論、改行を除く)任意の1文字にマッチする。
-.\"O .SH "SEE ALSO"
-.SH "関連項目"
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1),
 .hy
 .ad
-.\"O .SH BUGS
 .SH バグ
-.\"O If, in a length condition, you specify an
-.\"O .B x
-.\"O that causes an overflow, procmail is at the mercy of the
-.\"O .BR pow (3)
-.\"O function in your mathematical library.
-もし、長さ条件において、指定した
-.B x
-がオーバフローを起こした場合、 procmail は数学ライブラリの関数
-.BR pow (3)
+もし、長さ条件において、指定した \fBx\fP がオーバフローを起こした場合、 procmail は数学ライブラリの関数 \fBpow\fP(3)
 のなすがままとなる。
 .PP
-.\"O Floating point numbers in `engineering' format (e.g., 12e5) are not accepted.
 `工学'フォーマットの浮動小数点数値 (例: 12e5) は認められない。
-.\"O .SH MISCELLANEOUS
 .SH その他
-.\"O As soon as `plus infinity' (2147483647) is reached, any subsequent
-.\"O .I weighted
-.\"O conditions will simply be skipped.
-`正の極大値' (2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の
-.I 重み付けされた
-条件は単純に読み飛ばされる。
+`正の極大値' (2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の \fI重み付けされた\fP 条件は単純に読み飛ばされる。
 .PP
-.\"O As soon as `minus infinity' (-2147483647) is reached, the condition will
-.\"O be considered as `no match' and the recipe will terminate early.
-`負の極大値' (-2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の
-条件は `マッチしないもの' として見倣され、レシピは早々に終了する。
-.\"O .SH NOTES
-.SH 注意
-.\"O If in a regular expression weighted formula
-.\"O .BR 0<x<1 ,
-.\"O the total added score for this condition will asymptotically approach:
-もし、正規表現重み付け公式
-.BR 0<x<1
-において、この条件におけるスコア加算の総和は漸近的に変化する:
+`負の極大値' (\-2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の 条件は `マッチしないもの' として見倣され、レシピは早々に終了する。
+.SH 備考
+もし、正規表現重み付け公式 \fB0<x<1\fP において、この条件におけるスコア加算の総和は漸近的に変化する:
 .Sx 3
    w
 \-\-\-\-\-\-\-
  1 \- x
 .Ex
-.\"O In order to reach half the maximum value you need
 最大値の半分に至る為には、
 .Sx 3
      \- ln 2
 n = \-\-\-\-\-\-\-\-
        ln x
 .Ex
-.\"O matches.
 というマッチが必要になる。
-.\"O .SH AUTHORS
 .SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
index 154290d..554780d 100644 (file)
@@ -1,6 +1,14 @@
-.\"WORD:        mail            メール
-.\"WORD:        mailer          メーラ
-.\"WORD:        processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmail.1,v 1.1 2003/06/16 17:06:40 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (C)COOL WEB 1998
 .\"          ALL RIGHTS RESERVED
 .\"   OKANO Takayoshi <kano@na.rim.or.jp>
 .\"   HAGA Yasufumi <yasufumi.haga@nifty.com>
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmail.1,v 1.4 2004/08/14 15:03:08 jm Exp $
-.TH PROCMAIL 1 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAIL 1 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .SH 名前
 procmail \- 自律型メールプロセッサ
 .SH 書式
-.B procmail
-.RB [ \-ptoY ]
-.RB [ "\-f \fIfromwhom\fP" ]
-.if n .ti +0.5i
-.RI [ "parameter\fB=\fPvalue " | " rcfile" ]
-\&.\|.\|.
+\fBprocmail\fP [\fB\-ptoY\fP] [\fB\-f \fP\fIfromwhom\fP]
+.if  n .ti +0.5i
+[\fIparameter\fP\fB=\fP\fIvalue \fP|\fI rcfile\fP] \&.\|.\|.
 .br
-.B procmail
-.RB [ \-toY ]
-.RB [ "\-f \fIfromwhom\fP" ]
-.RB [ "\-a \fI引数\fP" ]
-\&.\|.\|.
-.if n .ti +0.5i
-.B \-d
-.I 受取人
-\&.\|.\|.
+\fBprocmail\fP [\fB\-toY\fP] [\fB\-f \fP\fIfromwhom\fP] [\fB\-a \fP\fIargument\fP] \&.\|.\|.
+.if  n .ti +0.5i
+\fB\-d\fP \fIrecipient\fP \&.\|.\|.
 .br
-.B procmail
-.RB [ \-ptY ]
-.B \-m
-.RI [ "パラメータ\fB=\fP値" ]
-\&.\|.\|.
-.I rcfile
-.if n .ti +0.5i
-.RI [ 引数 ]
-\&.\|.\|.
-.br
-.B procmail
-.B \-v
+\fBprocmail\fP [\fB\-ptY\fP] \fB\-m\fP [\fIparameter\fP\fB=\fP\fIvalue\fP] \&.\|.\|.  \fIrcfile\fP
+.if  n .ti +0.5i
+[\fIargument\fP] \&.\|.\|..br \fBprocmail\fP \fB\-v\fP
 .ad
 .SH 説明
-取り敢えずすぐ始めたい場合は、後の
-.B その他
-を参照されたい。
-.PP
-.B procmail
-は、メールの到着後
-.B .forward
-ファイルの仕組みを通じてただちに自動起動されるだろう。
-あるいは、システム管理者がインストールした場合は、
-メーラ内部から直接起動されることもある。
-【訳注: 原文は mailer と書かれているが、ここでは MUA ではなく MTA を指しているものと推測する。】
-
-procmail は起動すると、まずいくつかの環境変数をデフォルト値に設定する。
-それから EOF【訳注: End Of File: ファイルの終端】に行き当たるまで、
-標準入力からメールメッセージを読み込み、ヘッダーと本文を分離する。
-その後、コマンドラインに引数が指定されていなければ、
-.BR $HOME/.procmailrc
-という名前のファイルを探し始める。
-
-このファイル内の処理レシピに従って、到着したメールメッセージは適切なフォルダ
-(及びその他) に配送される。
-もし rcfile が見つからないか、 rcfile の処理が終わったら、 procmail は
-メールをシステムのデフォルトのメールボックスに保存する。
-.PP
-rcfile が存在せず、さらにコマンドラインに
-.B \-p
-も指定されていない場合、
-.B /etc/procmailrc
-ファイルが存在すれば、procmail は $HOME/.procmailrc を読み込む前に、
-このファイルに書かれているコマンドを解釈する。
-/etc/procmailrc を作成するときは十分に注意を払わなければならない。
-なぜなら、状況によっては、このファイルの解釈は root 権限で
-実行される場合がありえるからである
-(もちろん $HOME/.procmailrc の場合はそのようなことはない)
+取り敢えずすぐ始めたい場合は、後の \fB備考\fP を参照されたい。
+.PP
+\fBprocmail\fP は、メールの到着後 \fB.forward\fP ファイルの仕組みを通じてただちに自動起動されるだろう。
+あるいは、システム管理者がインストールした場合は、 メーラ内部から直接起動されることもある (訳注: 原文は mailer と書かれているが、ここでは
+MUA ではなく MTA を指しているものと推測する)。 procmail は起動すると、まずいくつかの環境変数をデフォルト値に設定する。 それから
+EOF (End Of File; ファイルの終端) に行き当たるまで、 標準入力からメールメッセージを読み込み、ヘッダーと本文を分離する。
+その後、コマンドラインに引数が指定されていなければ、 \fB$HOME/.procmailrc\fP という名前のファイルを探し始める。
+このファイル内の処理レシピに従って、到着したメールメッセージは適切なフォルダ (及びその他) に配送される。 もし rcfile が見つからないか、
+rcfile の処理が終わったら、 procmail は メールをシステムのデフォルトのメールボックスに保存する。
+.PP
+rcfile が存在せず、さらにコマンドラインに \fB\-p\fP も指定されていない場合、 \fB/etc/procmailrc\fP
+ファイルが存在すれば、procmail は $HOME/.procmailrc を読み込む前に、 このファイルに書かれているコマンドを解釈する。
+/etc/procmailrc を作成するときは十分に注意を払わなければならない。 なぜなら、状況によっては、このファイルの解釈は root 権限で
+実行される場合がありえるからである (もちろん $HOME/.procmailrc の場合はそのようなことはない)
 .PP
 procmail は、 suid root されているか、或は root 権限で動作している場合、
 機能拡張され、下位互換性のあるメール配送エージェントとして動作できるようになる。
-
 .PP
-また、procmail は汎用のメールフィルタとしても使える。
-つまり、【訳注: 元々は一般的な目的のメールフィルタだったが、】特別な
-sendmail のルールを使用して procmail を実行できるようにする仕組みが
-設けられたのである。
-
+また、procmail は汎用のメールフィルタとしても使える。 つまり、(元々は一般的な目的のメールフィルタだったが) 特別な sendmail
+のルールを使用して procmail を実行できるようにする仕組みが 設けられたのである。
 .PP
-
-rcfile のフォーマットは
-.BR procmailrc (5)
-マニュアルページで詳細に解説されている。
-
+rcfile のフォーマットは \fBprocmailrc\fP(5)  マニュアルページで詳細に解説されている。
 .PP
-
-「重み付けを伴う得点加算方法 (weighted scoring technique)」は
-.BR procmailsc (5)
-マニュアルページで詳細に解説されている。
-
+重みつきスコアリング手法については \fBprocmailsc\fP(5) に詳しい説明がある。
 .PP
-
-rcfile のレシピの例は
-.BR procmailex (5)
-マニュアルページを参照されたい。
-
+rcfile のレシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  マニュアルページを参照されたい。
 .SS シグナル
-.TP 1.2i
-.B TERMINATE
+.TP  1.2i
+\fBTERMINATE\fP
 直ちに終了し、メールをキューに戻す。
-
-.TP
-.B HANGUP
+.TP 
+\fBHANGUP\fP
 直ちに終了し、メールを送信元へ送り返す。
-
-.TP
-.B INTERRUPT
+.TP 
+\fBINTERRUPT\fP
 直ちに終了し、メールを送信元へ送り返す。
-
-.TP
-.B QUIT
+.TP 
+\fBQUIT\fP
 直ちに終了し、ユーザには何も通知せずにメールを消去する。
-
-.TP
-.B ALARM
-強制的に時間切れで終了させる (
-.BR TIMEOUT
-を参照されたい)。
-
-.TP
-.B USR1
-.BR VERBOSE =off
-と同じ意味。
-
-.TP
-.B USR2
-.BR VERBOSE =on
-と同じ意味。
-
+.TP 
+\fBALARM\fP
+強制的に時間切れで終了させる ( \fBTIMEOUT\fP を参照されたい)。
+.TP 
+\fBUSR1\fP
+\fBVERBOSE\fP=off と同じ意味。
+.TP 
+\fBUSR2\fP
+\fBVERBOSE\fP=on と同じ意味。
 .SH オプション
-
-.TP 0.5i
-.B \-v
+.TP  0.5i
+\fB\-v\fP
 バージョン番号とコンパイル時の環境設定を表示して終了する。
-
-.TP
-.B \-p
-古い環境をすべて保存する。
-procmail は通常、起動時に TZ を除くすべての環境変数の値を消去する。
-但し、どのような場合においても:
-procmail が内包するあらゆるデフォルト値は同一名の既存の環境変数より優先される。
-すなわち、 procmail は既に定義されている同名の環境変数には全くお構いなく、
-procmail のデフォルト値にてそれらを適切に上書きする。
-procmail で予め設定されている環境変数の一覧については、
-.BR procmailrc (5)
-を参照のこと。
-\-p と \-m が両方指定されている場合は、予め設定する環境変数は
-LOGNAME、HOME、SHELL、ORGMAIL および MAILDIR だけに限定される。
-【訳注: procmail の通常動作は、 TZ 以外の親プロセスの環境変数を全削除すると共に、自身の動作にかかわる環境変数を多数「上書き」設定する。 -p オプションが指定されると、 procmail は自身の動作にかかわる5つの環境変数のみを設定し、それ以外の親プロセスにて設定されている環境変数を削除しない。結果として親プロセスの環境が保持される。】
-
-.TP
-.B \-t
-procmail をフェールソフトにする。
-つまり、ユーザが指定したどの配送先にも procmail がメールを配送できない場合、
-メールはバウンス
-【訳注: 配送エラーメールとしてローカルメールスプールへ送られる。】
-せず、メールキューに戻る。
-その後しばらくしてから再度配送を試みる。
-
-.TP
-.I "\fB\-f\fP fromwhom"
-.I fromwhom
-を送信者(sender)にして、先頭の `From ' 行を再作成する
-(\-f の代わりに、今では使われなくなっているが \-r が使用できる)。
-.I fromwhom
-が `-' 1個だけの場合、procmail は `From ' 行のタイムスタンプの
-更新のみ行う
+.TP 
+\fB\-p\fP
+古い環境をすべて保存する。 procmail は通常、起動時に TZ を除くすべての環境変数の値を消去する。 但し、どのような場合においても:
+procmail が内包するあらゆるデフォルト値は同一名の既存の環境変数より優先される。 すなわち、 procmail
+は既に定義されている同名の環境変数には全くお構いなく、 procmail のデフォルト値にてそれらを適切に上書きする。 procmail
+で予め設定されている環境変数の一覧については、 \fBprocmailrc\fP(5)  を参照のこと。 \-p と \-m
+が両方指定されている場合は、予め設定する環境変数は LOGNAME、HOME、SHELL、ORGMAIL および MAILDIR だけに限定される。
+(訳注: procmail の通常動作は、 TZ 以外の親プロセスの環境変数を全削除すると共に、自身の動作にかかわる環境変数を多数「上書き」設定する。
+\-p オプションが指定されると、 procmail
+は自身の動作にかかわる5つの環境変数のみを設定し、それ以外の親プロセスにて設定されている環境変数を削除しない。結果として親プロセスの環境が保持される。)
+.TP 
+\fB\-t\fP
+procmail をフェールソフトにする。 つまり、ユーザが指定したどの配送先にも procmail がメールを配送できない場合、 メールはバウンスせず
+(配送エラーメールとして送り返されず)  メールキューに戻る。 その後しばらくしてから再度配送を試みる。
+.TP 
+\fB\-f\fP\fI fromwhom\fP
+\fIfromwhom\fP を送信者(sender)にして、先頭の `From ' 行を再作成する (\-f の代わりに、今では使われなくなっているが \-r
+が使用できる)。 \fIfromwhom\fP が `\-' 1個だけの場合、procmail は `From ' 行のタイムスタンプの 更新のみ行う
 (これはタイムスタンプが存在する場合である。なければ新たに作成する)。
-
-.TP
-.B \-o
+.TP 
+\fB\-o\fP
 誰にも `From ' 行の生成を許可させないで、単に偽物を上書きする。
-
-.TP
-.B \-Y
-従来の Berkeley mailbox フォーマットを想定し、
-.B Content-Length:
-フィールドはすべて無視する。
-
-.TP
-.I "\fB\-a\fP 引数"
-このオプションは、 $1 にコマンドライン引数を設定する。
-後続する
-.I "\fB\-a\fP 引数"
-はそれぞれ次の番号の変数 ($2、$3、他) に設定される。
-このオプションで procmail にメタ情報を渡すことができる。
-通常、sendmail メーラルールから $@x 情報を渡すことに用いられる。
-
-.TP
-.I "\fB\-d\fP recipient .\|.\|."
-これは明示的な配送モードを有効にする。
-配送はローカルユーザ
-.IR recipient
-へ行われる。
-もちろん、これは procmail が root 権限を備える場合 (或は procmail が受取人の euid 及び egid で動作している場合) にのみ可能である。
-procmail は指定された受取人に setuid され、
-受取人により引数のない状態で起動されたかのようにメールを配送する。
-(すなわち、 rcfile が見つからない場合、配送は通常のメールのように
-行われる)。
-このオプションは
-.BR \-p
-とは互換性がない。
-
-.TP
-.B \-m
-procmail を汎用のメールフィルタにする。
-このモードでは rcfile をコマンドラインで一つ指定しなければならない。
-rcfile に後続する引数に制限はない。
-rcfile が後方参照のない
-.B /etc/procmailrcs/
-で始まる絶対パスである (すなわち、親ディレクトリが指定できない) 場合、
-セキュリティの侵害がない場合のみ procmailは rcfile (またはシンボリックリンク)
-の所有者のユーザ属性になる。
-
-このオプションのより詳細な使用法は下記の
-.B 例
-を参照されたい。
-
-引数に `=' が入っている場合は、すべて環境変数への値の割り当てと見なす。
-この割り当ては、全てデフォルト値が割り当てられてから評価され、
+.TP 
+\fB\-Y\fP
+従来の Berkeley mailbox フォーマットを想定し、 \fBContent\-Length:\fP フィールドはすべて無視する。
+.TP 
+\fB\-a\fP\fI 引数\fP
+このオプションは、 $1 にコマンドライン引数を設定する。 後続する \fB\-a\fP\fI 引数\fP はそれぞれ次の番号の変数 ($2、$3、他)
+に設定される。 このオプションで procmail にメタ情報を渡すことができる。 通常、sendmail メーラルールから $@x
+情報を渡すことに用いられる。
+.TP 
+\fB\-d\fP\fI recipient .\|.\|.\fP
+これは明示的な配送モードを有効にする。 配送はローカルユーザ \fIrecipient\fP へ行われる。 もちろん、これは procmail が root
+権限を備える場合 (或は procmail が 受取人の euid 及び egid で動作している場合) にのみ可能である。 procmail
+は指定された受取人に setuid され、 受取人により引数のない状態で起動されたかのようにメールを配送する。 (すなわち、 rcfile
+が見つからない場合、配送は通常のメールのように 行われる)。 このオプションは \fB\-p\fP とは互換性がない。
+.TP 
+\fB\-m\fP
+procmail を汎用のメールフィルタにする。 このモードでは rcfile をコマンドラインで一つ指定しなければならない。 rcfile
+に後続する引数に制限はない。 rcfile が後方参照のない \fB/etc/procmailrcs/\fP で始まる絶対パスである
+(すなわち、親ディレクトリが指定できない) 場合、 セキュリティの侵害がない場合のみ procmailは rcfile (またはシンボリックリンク)
+の所有者のユーザ属性になる。 このオプションのより詳細な使用法は下記の \fB例\fP を参照されたい。 引数に `='
+が入っている場合は、すべて環境変数への値の割り当てと見なす。 デフォルト値が割り当てられた後に、この割り当てがI<全て>評価され、
 その後に最初の rcfile がオープンされる。
-
 .PP
-その他の引数はすべて rcfile のパスと見なされる。
-(このパスは絶対パスか、または `./' で始まっていれば
-現在のディレクトリからの相対パスのいずれかである。
-.B その他のすべての相対
-パスは、
-.B \-m
-オプションを使用しない限り $HOME からの相対パスである。
-.B \-m
-オプションを使用した場合、すべての相対パスは現在のディレクトリからの
-相対パスとなる。)
-そして procmail は、コマンドラインで最初に見つかった rcfile を使用して
-起動する。
-先行する引数に指定されている rcfile に合致する HOST 指示
-【訳注: matching HOST-directive entry】 を有しない場合、または引数が
-存在しない場合にのみ、コマンドライン上にて次に指定されている rcfile が
+その他の引数はすべて rcfile のパスと見なされる。 (このパスは絶対パスか、または `./' で始まっていれば
+現在のディレクトリからの相対パスのいずれかである。 \fBその他のすべての相対\fP パスは、 \fB\-m\fP オプションを使用しない限り $HOME
+からの相対パスである。 \fB\-m\fP オプションを使用した場合、すべての相対パスは現在のディレクトリからの 相対パスとなる。)  そして procmail
+は、コマンドラインで最初に見つかった rcfile を使用して 起動する。 先行する引数に指定されている rcfile に合致する HOST 指示
+(HOST\-directive) を有しない場合、または引数が 存在しない場合にのみ、コマンドライン上にて次に指定されている rcfile が
 一つだけ解析される。
-
 .PP
-rcfile を何も指定しない場合は
-.BR $HOME/.procmailrc
-を検索する。
-rcfile が見つからなくても、環境変数のデフォルト設定と
-コマンドラインで指定された値に従って処理を続行する。
-
+rcfile を何も指定しない場合は \fB$HOME/.procmailrc\fP を検索する。 rcfile
+が見つからなくても、環境変数のデフォルト設定と コマンドラインで指定された値に従って処理を続行する。
 .SH 例
-rcfile のレシピの例は
-.BR procmailex (5)
-のマニュアルページを参照されたい。
-rcfile のちょっとしたサンプルは、後述する
-.B その他
-にを参照のこと。
-
+rcfile のレシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  のマニュアルページを参照されたい。 rcfile のちょっとしたサンプルは、後述する
+\fB備考\fP にを参照のこと。
 .PP
-sendmail.cf の文法を多少なりとも知っているシステム管理者以外は、
-これ以降の「例」は読み飛ばして頂きたい。
+sendmail.cf の文法を多少なりとも知っているシステム管理者以外は、 これ以降の「例」は読み飛ばして頂きたい。
 .PP
-.B \-m
-オプションは、sendmail.cf ファイルのルールから procmail を呼び出す際に
-使われるのが一般的である。このようにするには、自分の sendmail.cf ファイルに、
-(procmail を立ち上げる `local' メーラはおそらく既に存在するだろうが、
-それに加えて)  `procmail' メーラを別途追加すると都合が良い。
-このような `procmail' メーラを作成するには、次のようにすればいいだろう:
+\fB\-m\fP オプションは、sendmail.cf ファイルのルールから procmail を呼び出す際に
+使われるのが一般的である。このようにするには、自分の sendmail.cf ファイルに、 (procmail を立ち上げる `local'
+メーラはおそらく既に存在するだろうが、 それに加えて)  `procmail' メーラを別途追加すると都合が良い。 このような `procmail'
+メーラを作成するには、次のようにすればいいだろう:
 .Sx 2
 Mprocmail, P=/usr/bin/procmail, F=mSDFMhun, S=11, R=21,
         A=procmail \-m $h $g $u
 .Ex
-こうすれば、 (大抵の場合 ruleset 0 にある) 以下のようなルールを使用して、
-メールを procmail メーラを通じてフィルタできる。
-(ただし、ルールを継続して記述するために行頭にタブがあることと、
-コメントを分離するためにタブがあることに注意。)
-
+こうすれば、 (大抵の場合 ruleset 0 にある) 以下のようなルールを使用して、 メールを procmail メーラを通じてフィルタできる。
+(ただし、ルールを継続して記述するために行頭にタブがあることと、 コメントを分離するためにタブがあることに注意。)
 .Sx 4
 R$*<@some.where>$*
         $#procmail $@/etc/procmailrcs/some.rc $:$1@some.where.procmail$2
@@ -341,600 +208,446 @@ R$*<@$*.procmail>$*
 .Ex
 そして /etc/procmailrcs/some.rc は次のように簡単になる:
 .Sx 9
-SENDER = "<$1>"                 # 空の送信者アドレスを修正
-SHIFT = 1                       # $@ から除去
+SENDER = "<$1>" # 空の送信者アドレスを修正 SHIFT = 1 # $@ から除去
 
-:0                              # 全てのゴミメールを放り込む
-* ^Subject:.*junk
-/dev/null
+:0 # 全てのゴミメールを放り込む * ^Subject:.*junk /dev/null
 
-:0 w                            # それ以外の全てのメールを通過させる
-! \-oi \-f "$SENDER" "$@"
+:0 w # それ以外の全てのメールを通過させる ! \-oi \-f "$SENDER" "$@"
 .Ex
-/etc/procmailrcs/some.rc ファイルの中からメールを送信するときには
-特に注意されたい。
-最初のルールに合致するアドレスにメールを再度送信すると、メールの
-無限ループを引き起こすことになる。
+/etc/procmailrcs/some.rc ファイルの中からメールを送信するときには 特に注意されたい。
+最初のルールに合致するアドレスにメールを再度送信すると、メールの 無限ループを引き起こすことになる。
 .SH ファイル
-.TP 2.3i
-.B /etc/passwd
+.TP  2.3i
+\fB/etc/passwd\fP
 受取人の LOGNAME, HOME, SHELL の各変数のデフォルトを設定する。
-.TP
-.B /var/mail/$LOGNAME
-システムメールボックス;
-システムメールボックスとそれを格納するすぐ上のディレクトリが存在しなければ、
-両方とも procmail が起動する度毎に作成される。
-.TP
-.B /etc/procmailrc
+.TP 
+\fB/var/spool/mail/$LOGNAME\fP
+システムメールボックス; システムメールボックスとそれを格納するすぐ上のディレクトリが存在しなければ、 両方とも procmail
+が起動する度毎に作成される。
+.TP 
+\fB/etc/procmailrc\fP
 初期のグローバル rcfile
-.TP
-.B /etc/procmailrcs/
+.TP 
+\fB/etc/procmailrcs/\fP
 rcfile に特権を与えるパス
-.TP
-.B $HOME/.procmailrc
+.TP 
+\fB$HOME/.procmailrc\fP
 デフォルトの rcfile
-.TP
-.B /var/mail/$LOGNAME.lock
-システムメールボックスのlockfile
-(procmail が自動的に使用することはない。
-但し、変数 $DEFAULT が /var/mail/$LOGNAME と等しく、且つ procmail が
-$DEFAULT へ配送する場合を除く。)
-.TP
-.B /usr/sbin/sendmail
+.TP 
+\fB/var/spool/mail/$LOGNAME.lock\fP
+システムメールボックスのlockfile (procmail が自動的に使用することはない。
+但し、変数 $DEFAULT が /var/spool/mail/$LOGNAME と等しく、且つ
+procmail が $DEFAULT へ配送する場合を除く。)
+.TP 
+\fB/usr/sbin/sendmail\fP
 デフォルトのメール転送ソフト
-.TP
-.B _????`hostname`
-procmail が一時的に作成する、大きさが 0 バイトで `ファイル名が重複しない'
-ファイル
-.SH "関連項目"
+.TP 
+\fB_????`hostname`\fP
+procmail が一時的に作成する、大きさが 0 バイトで `ファイル名が重複しない' ファイル
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailsc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1),
-.BR cron (1)
+\fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailsc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1),
+\fBcsh\fP(1), \fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1),
+\fBaliases\fP(5), \fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1),
+\fBcomsat\fP(8), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1), \fBcron\fP(1)
 .hy
 .ad
-.SH 診断【訳注: エラーメッセージ一覧】
-.TP 2.3i
+.SH "診断 (エラーメッセージ一覧)"
+.TP  2.3i
 Autoforwarding mailbox found (自動転送メールボックスが見つかった)
-システムメールボックスに suid または sgid ビットがセットされている場合、
-procmail は当該メールボックスへ配送してはいけないことを示すべく、 EX_NOUSER で
-終了する。
-.TP
+システムメールボックスに suid または sgid ビットがセットされている場合、 procmail
+は当該メールボックスへ配送してはいけないことを示すべく、 EX_NOUSER で 終了する。
+.TP 
 Bad substitution of "x" ("x" の不正な置換)
 有効な環境変数名が指定されていない。
-.TP
+.TP 
 Closing brace unexpected (閉じ括弧が検出されない)
 開き括弧に対応する閉じ括弧がない(ブロックがネストしている)。
-.TP
+.TP 
 Conflicting options (オプションが矛盾する)
 有効な組み合わせになっていないオプションがある。
-.TP
+.TP 
 Conflicting x suppressed (矛盾する x は削除された)
 フラグ x は当該レシピの他のフラグと併存できない。
-.TP
+.TP 
 Couldn't create "x" ("x" を作成できない)
 システムメールボックスが見つからず、作成できない。または作成されない。
-.TP
+.TP 
 Couldn't create maildir part "x" (maildir "x" を作成できない)
-maildir フォルダ "x" の作成に必要な1つまたは複数のサブディレクトリが
-なく、また procmail はそのサブディレクトリを作成できない。
-.TP
+maildir フォルダ "x" の作成に必要な1つまたは複数のサブディレクトリが なく、また procmail はそのサブディレクトリを作成できない。
+.TP 
 Couldn't create or rename temp file "x" (一時ファイル "x" の作成または名前変更ができない)
 ディレクトリフォルダ "x" への配送の仕組みにエラーが発生した。
-.TP
+.TP 
 Couldn't determine implicit lockfile from "x" ("x" から暗黙の lockfile が決定できない)
 リダイレクタ `>>' がないので、単純に `$LOCKEXT' をローカルロックファイルのファイル名として使用する。
-.TP
+.TP 
 Couldn't read "x" ("x" が読めない)
-procmail が rcfile を開くことができなかったか、 rcfile が通常のファイルでなかったか、
-或は procmail が最大番号のファイル名のファイルを探そうとしても MH ディレクトリを開くことができなかった。
-.TP
+procmail が rcfile を開くことができなかったか、 rcfile が通常のファイルでなかったか、 或は procmail
+が最大番号のファイル名のファイルを探そうとしても MH ディレクトリを開くことができなかった。
+.TP 
 Couldn't unlock "x" ("x" のロックが解除できない)
-ロックファイルが既に消滅しているか、またはロックファイルがあるディレクトリの書き込み
-権限がない。
-.TP
+ロックファイルが既に消滅しているか、またはロックファイルがあるディレクトリの書き込み 権限がない。
+.TP 
 Deadlock attempted on "x" ("x" のデッドロック未遂)
-当該レシピで指定されているローカルロックファイルは、
-まだ有効に機能し続けている $LOCKFILE と同じである。
-.TP
+当該レシピで指定されているローカルロックファイルは、 まだ有効に機能し続けている $LOCKFILE と同じである。
+.TP 
 Denying special privileges for "x" ("x" への特別な権限を拒否)
-セキュリティ侵害が見つかった
-(例: 
-.B \-p 
-オプションまたはコマンドラインの変数割り当て)か、 procmail が不十分な権限しか持っていないので、 procmail は rcfile に付随する識別情報【訳注: ユーザ ID 及びグループ ID】にならない。
-【訳注: rcfile のユーザ ID とグループ ID に setuid / setgid しない。 setuid / setgid に関するセキュリティ上の問題に対応するエラーメッセージ。】
-.TP
+セキュリティ侵害が見つかった (例: \fB\-p\fP オプションまたはコマンドラインの変数割り当て)か、 procmail
+が不十分な権限しか持っていないので、 procmail は rcfile に付随する識別情報 (ユーザ ID 及びグループ ID) にならない。
+(訳注: rcfile のユーザ ID とグループ ID に setuid / setgid しない。 setuid / setgid
+に関するセキュリティ上の問題に対応するエラーメッセージ。)
+.TP 
 Descriptor "x" was not open (ファイル記述子 "x" を開けられなかった)
 procmail は起動したが、 stdin, stdout または stderr と接続されなかった。
 (おそらくセキュリティが破壊されそうになったためであろう。)
-.TP
+.TP 
 Enforcing stricter permissions on "x" ("x" のパーミッションをより厳しくする)
-受取人のシステムメールボックスが安全でないことがわかったので、
-安全性を向上させた。
-.TP
+受取人のシステムメールボックスが安全でないことがわかったので、 安全性を向上させた。
+.TP 
 Error while writing to "x" ("x" へ書き込みをする際にエラーが発生した)
-サブディレクトリが存在しないか、書き込み許可がないか、パイプが壊れてしまったか、
-またはディスクが一杯である。
-.TP
+サブディレクトリが存在しないか、書き込み許可がないか、パイプが壊れてしまったか、 またはディスクが一杯である。
+.TP 
 Exceeded LINEBUF (LINEBUF 超過)
-バッファオーバーフローが検出された。LINEBUF が小さすぎる。
-PROCMAIL_OVERFLOW が設定された。
-.TP
+バッファオーバーフローが検出された。LINEBUF が小さすぎる。 PROCMAIL_OVERFLOW が設定された。
+.TP 
 MAILDIR is not an absolute path (MAILDIR が絶対パスでない。)
-.TP
+.TP 
 MAILDIR path too long (MAILDIR パスが長すぎる。)
-.TP
+.TP 
 ORGMAIL is not an absolute path (ORGMAIL が絶対パスでない。)
-.TP
+.TP 
 ORGMAIL path too long (ORGMAIL パスが長すぎる。)
-.TP
+.TP 
 default rcfile is not an absolute path (デフォルトの rcfile が絶対パスでない。)
-.TP
+.TP 
 default rcfile path too long (デフォルトの rcfile へのパスが長すぎる。)
-指定された項目のフルパスは、展開すると LINEBUF よりも長かったか、或は
-そのフルパスの先頭がファイルセパレータではなかった。
-.TP
+指定された項目のフルパスは、展開すると LINEBUF よりも長かったか、或は そのフルパスの先頭がファイルセパレータではなかった。
+.TP 
 Excessive output quenched from "x" ("x" からの過剰な出力が抑止された)
-プログラムまたはフィルタ "x" の出力が procmail の LINEBUF のサイズを越えたので、
-溢れた残りの分は破棄され、 PROCMAIL_OVERFLOW がセットされた。
-.TP
+プログラムまたはフィルタ "x" の出力が procmail の LINEBUF のサイズを越えたので、 溢れた残りの分は破棄され、
+PROCMAIL_OVERFLOW がセットされた。
+.TP 
 Extraneous x ignored (無関係な x は無視された)
-このレシピで使用しているアクション行、または他のフラグがあるので、
-フラグ x は無意味になる。
-.TP
+このレシピで使用しているアクション行、または他のフラグがあるので、 フラグ x は無意味になる。
+.TP 
 Failed forking "x" ( "x" の fork に失敗した)
 プロセステーブルが一杯である (と共に NORESRETRY が使い尽くされた)。
-.TP
+.TP 
 Failed to execute "x" ("x" の実行に失敗した)
 プログラムがパスにないか、実行可能ではない。
-.TP
+.TP 
 Forced unlock denied on "x" ("x" へのアンロックの強行に失敗した)
-.B ロックファイル 
-"x" が存在するディレクトリに書き込み許可がないか、または複数の
-procmail が全く同時にロックを強行しようとしている。
-.TP
+\fBロックファイル\fP "x" が存在するディレクトリに書き込み許可がないか、または複数の procmail が全く同時にロックを強行しようとしている。
+.TP 
 Forcing lock on "x" ("x" のロックを強行する)
-タイムアウトしたため、
-.B ロックファイル
-"x" は強制的に削除される。(
-.BR LOCKTIMEOUT
-も合わせて参照されたい)
-.TP
+タイムアウトしたため、 \fBロックファイル\fP "x" は強制的に削除される。
+(\fBLOCKTIMEOUT\fP も合わせて参照されたい)
+.TP 
 Incomplete recipe (不完全なレシピ)
 レシピの開始は見つかったが、レシピの終了が見つからないまま EOF で行き詰まってしまった。
-.TP
+.TP 
 Insufficient privileges (不十分な権限)
-procmail が配送モードで動作するには、procmail に root 権限が
-必要であるか、 procmail の (e)uid
-.B および
+procmail が配送モードで動作するには、procmail に root 権限が 必要であるか、 procmail の (e)uid \fBおよび\fP
 (e)gid が正しいものでなければならない。メールはバウンスする。
-.TP
+.TP 
 Invalid regexp "x" (無効な正規表現 "x")
 正規表現 "x" にはエラーがある (多くの場合、括弧が不足していたり余計だったりする)。
-.TP
-Kernel-lock failed (カーネルロックが失敗した)
-カーネルがサポートするロック機能を試みている間に、
-それら機能呼び出しのうちの1つが失敗した (通常 OS エラーを示す)。
-procmail はこのエラーを無視し、処理を続行する。
-.TP
-Kernel-unlock failed (カーネルアンロックが失敗した)
+.TP 
+Kernel\-lock failed (カーネルロックが失敗した)
+カーネルがサポートするロック機能を試みている間に、 それら機能呼び出しのうちの1つが失敗した (通常 OS エラーを示す)。 procmail
+はこのエラーを無視し、処理を続行する。
+.TP 
+Kernel\-unlock failed (カーネルアンロックが失敗した)
 上記説明を参照。
-.TP
+.TP 
 Lock failure on "x" ("x" のロック失敗)
-このエラーは、適切でない (そして不正な) ロックファイル名を指定しているか、
-または権限が不足していたり存在しないサブディレクトリを指定したために
-.B ロックファイル
-が作成できなかった場合にのみ生じる。
-.TP
+このエラーは、適切でない (そして不正な) ロックファイル名を指定しているか、 または権限が不足していたり存在しないサブディレクトリを指定したために
+\fBロックファイル\fP が作成できなかった場合にのみ生じる。
+.TP 
 Lost "x" ("x" が消失した)
-procmail は自身のクローンを作ろうとしたが、 rcfile "x" が
-見つからなかった (その rcfile が削除されたか、或は rcfile が相対パスで指定されていて、
-前回 procmail がその rcfile を開いてからディレクトリを変更したかのいずれかである)。
-.TP
+procmail は自身のクローンを作ろうとしたが、 rcfile "x" が 見つからなかった (その rcfile が削除されたか、或は
+rcfile が相対パスで指定されていて、 前回 procmail がその rcfile を開いてからディレクトリを変更したかのいずれかである)。
+.TP 
 Missing action (動作の不足)
 現在のレシピが不完全であることがわかった。
-.TP
+.TP 
 Missing closing brace (閉じ括弧不足)
 ネストしているブロックの開始はあるが終了が無い。
-.TP
+.TP 
 Missing name (名前の不足)
 \-f オプションには特別な引数が必要である。
-.TP
+.TP 
 Missing argument (引数の不足)
 \-a オプションが指定されたが、引数が忘れられている。
-.TP
+.TP 
 Missing rcfile (rcfile がない)
-\-m オプションが指定されているが、 \-m オプションは引数として
-rcfile 名が必要である。
-.TP
+\-m オプションが指定されているが、 \-m オプションは引数として rcfile 名が必要である。
+.TP 
 Missing recipient (受取人がない)
-\-d オプションを指定したか、または別の名前で procmail が呼び出された。
-その際、引数として 1つ以上の受取人が必要である。
-.TP
+\-d オプションを指定したか、または別の名前で procmail が呼び出された。 その際、引数として 1つ以上の受取人が必要である。
+.TP 
 No space left to finish writing "x" ("x" の書き込みを終了させるだけの容量がない)
 "x" を含むファイルシステムに、配送メッセージをファイルに書き込むだけの十分な空き容量がない。
-.TP
+.TP 
 Out of memory (メモリ不足)
 システムにスワップスペースが不足している (そして NORESRETRY が使い尽くされた)。
-.TP
+.TP 
 Processing continued (処理が続行されている)
 コマンドラインで認識されないオプションは無視され、そのまま処理を続行する。
-.TP
+.TP 
 Program failure (nnn) of "x" (プログラム "x" が失敗した (nnn))
-procmail から起動されたプログラムが、EXIT_SUCCESS (=0) ではなく
-nnn を返した;
-nnn が負なら、そのプログラムが死んだことを示すシグナルである。
-.TP
+procmail から起動されたプログラムが、EXIT_SUCCESS (=0) ではなく nnn を返した; nnn
+が負なら、そのプログラムが死んだことを示すシグナルである。
+.TP 
 Quota exceeded while writing "x" ("x" の書き込み中にディスクの割当量を超過した)
-"x" を含むそのファイルシステムにおける、受取人に対するファイルサイズの制限の為に、
-メッセージをファイルへ配送することが許されない。
-.TP
+"x" を含むそのファイルシステムにおける、受取人に対するファイルサイズの制限の為に、 メッセージをファイルへ配送することが許されない。
+.TP 
 Renaming bogus "x" into "x" (間違っている名前 "x" を "x" に変更する)
-受取人のシステムメールボックスが誤りだったので、
-procmail は回避動作を行った。
-.TP
+受取人のシステムメールボックスが誤りだったので、 procmail は回避動作を行った。
+.TP 
 Rescue of unfiltered data succeeded/failed (フィルタされていないデータの救出に
-成功した / 失敗した)
\80\90訳注: procmail ã\81\8bã\82\89èµ·å\8b\95ã\81\97ã\81\9fã\80\91ã\83\95ã\82£ã\83«ã\82¿ã\81®å®\9fè¡\8cã\81«å¤±æ\95\97ã\81\97ã\81\9fã\81®ã\81§ã\80\81procmail ã\81¯ã\83¡ã\83¼ã\83«ã\82\92ã\83\95ã\82£ã\83«ã\82¿ã\81«æ¸¡ã\81\99以å\89\8dã\81®ã\83\86ã\82­ã\82¹ã\83\88ã\81«æ\88»ã\81\9dã\81\86ã\81¨ã\81\97ã\81\9fã\80\82
-.TP
+成功した / 失敗した)  (procmail から起動した) フィルタの実行に失敗したので、procmail
+はメールをフィルタに渡す以前のテキストに戻そうとした。
+.TP 
 Skipped: "x" ("x" はスキップされた)
 rcfile の "x" については (文法エラーに因り) 何も行われず無視された。
-.TP
+.TP 
 Suspicious rcfile "x" (rcfile "x" は疑わしい)
-rcfile の所有者が受取人もしくは root のいずれでもないか、
-rcfile 自体またはこれが存在するディレクトリが誰でも書き込み可能になっているか、
-この rcfile がデフォルトの rcfile ($HOME/.procmailrc) である場合はそのファイル自体または
-ファイルを含むディレクトリがグループ書き込み可能である【訳注: group writable】かのいずれかであった。
-(したがって rcfile は使われなかった)
-.TP
+rcfile の所有者が受取人もしくは root のいずれでもないか、 rcfile
+自体またはこれが存在するディレクトリが誰でも書き込み可能になっているか、 この rcfile がデフォルトの rcfile
+($HOME/.procmailrc) である場合はそのファイル自体または ファイルを含むディレクトリがグループ書き込み可能である (group
+writable) かのいずれかであった。 (したがって rcfile は使われなかった)
+.TP 
 Terminating prematurely whilst waiting for .\|.\|. (.\|.\|. を待っている間の中途終了)
 procmail は .\|.\| を待っている間にシグナルを受信した。
-.TP
+.TP 
 Timeout, terminating "x" (時間切れ: "x" の終了)
 プログラムまたはフィルタ "x" は実行中に時間切れとなった。
-.TP
+.TP 
 Timeout, was waiting for "x" ("x" を待っていたが時間切れになった)
-プログラム或はフィルタの実行中、またはファイル "x" の処理中に時間切れとなった。
-"x" がプログラムまたはフィルタの場合、もはや動作していないように見えた。
-.TP
+プログラム或はフィルタの実行中、またはファイル "x" の処理中に時間切れとなった。 "x"
+がプログラムまたはフィルタの場合、もはや動作していないように見えた。
+.TP 
 Truncated file to former size (ファイルを元のサイズに切り詰めた)
 ファイルの配送が成功しなかったので、そのファイルは元のサイズに切り詰められた。
-.TP
+.TP 
 Truncating "x" and retrying lock ("x" の切り詰めとロックの再試行)
 "x" は有効なファイル名ではないか。またはファイルが空ではない。
-.TP
+.TP 
 Unable to treat as directory "x" ("x" をディレクトリとして扱えない)
 "x" の末尾が MH または maildir フォルダであることを示しているか、
-或はそれらのいずれかへリンクされている二番目のフォルダとして記述されていたが、
-"x" は既に存在していて、且つディレクトリではない。
-【訳注: メールボックス名の末尾が "/" で終る場合は maildir として、 "/." で終る場合は MH として扱われる。詳細は procmailrc (5) を参照。】
-.TP
+或はそれらのいずれかへリンクされている二番目のフォルダとして記述されていたが、 "x" は既に存在していて、且つディレクトリではない。 (訳注:
+メールボックス名の末尾が "/" で終る場合は maildir として、 "/." で終る場合は MH として扱われる。詳細は procmailrc
+(5) を参照。)
+.TP 
 Unexpected EOL (予期しない EOL)
-引用符を閉じ忘れているか、 EOF の回避をし忘れている。
\80\90訳注: å\8e\9fæ\96\87å\8f\8aã\81³ã\82½ã\83¼ã\82¹ä¸­ã\81®ã\82¨ã\83©ã\83¼ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\81«ã\81¯ EOL (End Of Line: è¡\8cæ\9c«) ã\81¨æ\9b¸ã\81\8bã\82\8cã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\81\8cã\80\81ã\82½ã\83¼ã\82¹ã\82\92å\8f\82é\85\8cã\81\99ã\82\8bã\81¨ EOF (End Of File: ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«çµ\82端) ã\81®é\96\93é\81\95ã\81\84ã\81¨æ\8e¨æ¸¬ã\81\99ã\82\8bã\80\82ã\80\91
-.TP
+引用符を閉じ忘れているか、 EOF の回避をし忘れている。 (訳注: 原文及びソース中のエラーメッセージには EOL (End Of Line: 行末)
\81¨æ\9b¸ã\81\8bã\82\8cã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\81\8cã\80\81ã\82½ã\83¼ã\82¹ã\82\92å\8f\82é\85\8cã\81\99ã\82\8bã\81¨ EOF (End Of File: ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«çµ\82端) ã\81®é\96\93é\81\95ã\81\84ã\81¨æ\8e¨æ¸¬ã\81\99ã\82\8bã\80\82)
+.TP 
 Unknown user "x" (未知のユーザ "x")
 指定された受取人に対応する uid がない。
-.SH "拡張診断"
+.SH 拡張診断
 VERBOSE 変数に値を設定すると、拡張診断機能を有効/無効にできる。
-.TP 2.3i
+.TP  2.3i
 [pid] time & date
-procmail の pid とタイムスタンプである。
-procmail が診断をログ記録する時にはいつでも生成され、
+procmail の pid とタイムスタンプである。 procmail が診断をログ記録する時にはいつでも生成され、
 少なくとも最後のタイムスタンプから1秒は経過している。
-.TP
-Acquiring kernel-lock (カーネルロックの獲得)
+.TP 
+Acquiring kernel\-lock (カーネルロックの獲得)
 procmail は、直前に開いたファイル (記述子) をカーネルロックしようとしている。
-.TP
+.TP 
 Assigning "x" ("x" の割り当て)
 環境変数割り当て。
-.TP
+.TP 
 Assuming identity of the recipient, VERBOSE=off (受取人のユーザ属性を想定する。VERBOSE=off)
 特権があればそれらをすべて破棄し、拡張診断機能を自動的に無効にする。
-.TP
+.TP 
 Bypassed locking "x" ("x" のロック回避)
 procmail はメールスプールディレクトリへアクセスできなかったので、カーネルのロック機能しかあてにならなかった。
-.TP
+.TP 
 Executing "x" ("x" の実行)
-プログラム "x" を起動する。
-シェルを介在させずに procmail から直接 "x" を起動する場合、
-procmail は引数と引数の間にカンマを挿入して引数の区切りを示す。
-.TP
+プログラム "x" を起動する。 シェルを介在させずに procmail から直接 "x" を起動する場合、 procmail
+は引数と引数の間にカンマを挿入して引数の区切りを示す。
+.TP 
 HOST mismatched "x" (このホストのホスト名は "x" と一致しない)
-このホストのホスト名を "x" と認識した。 HOST には何か余計なものが含まれていた。
-【訳注: ホスト名の検証結果に関するメッセージ。】
-.TP
+このホストのホスト名を "x" と認識した。 HOST には何か余計なものが含まれていた。 (訳注: ホスト名の検証結果に関するメッセージ。)
+.TP 
 Locking "x" ("x" をロックする)
 ロックファイル "x" を作成する。
-.TP
+.TP 
 Linking to "x" ("x" にリンクする)
 ディレクトリフォルダ間にハードリンクを作成する。
-.TP
+.TP 
 Match on "x" ("x" で一致する)
 条件が一致した。
-.TP
+.TP 
 Matched "x" (一致した "x")
-"x" が
-.BR MATCH
-に 割り当てられた。
-.TP
+"x" が \fBMATCH\fP に 割り当てられた。
+.TP 
 No match on "x" ("x" には何も一致しない)
 条件が一致せず、レシピは読み飛ばされた。
-.TP
-Non-zero exitcode (nnn) by "x" ("x" は 0 以外の終了コード (nnn) で終了した)
-レシピの条件文として、或は `W' フラグのを用いるアクション行として procmail から起動されたプログラムは、 EXIT_SUCCESS (=0) ではない終了コード nnn を返して終了した。
-この使い方は全く予期しない状態ではないことを示す。
\80\90訳注: ã\81\99ã\81ªã\82\8fã\81¡ã\80\81ã\83\97ã\83­ã\82°ã\83©ã\83 ã\81®çµ\82äº\86ã\82³ã\83¼ã\83\89ã\82\92æ\9d¡ä»¶å\88\86å²\90ã\81«ç\94¨ã\81\84ã\82\8bã\83¬ã\82·ã\83\94ã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\81¯ã\80\81ã\81\93ã\81®ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\81\8cå\87ºã\81¦ã\82\82å¿\85ã\81\9aã\81\97ã\82\82ä½\95ã\82\89ã\81\8bã\81®ç\95°å¸¸ã\82\92示ã\81\99ã\82\82ã\81®ã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84ã\80\82ã\80\91
-.TP
+.TP 
+Non\-zero exitcode (nnn) by "x" ("x" は 0 以外の終了コード (nnn) で終了した)
+レシピの条件文として、或は `W' フラグのを用いるアクション行として procmail から起動されたプログラムは、 EXIT_SUCCESS
+(=0) ではない終了コード nnn を返して終了した。 この使い方は全く予期しない状態ではないことを示す。 (訳注:
\81\99ã\81ªã\82\8fã\81¡ã\80\81ã\83\97ã\83­ã\82°ã\83©ã\83 ã\81®çµ\82äº\86ã\82³ã\83¼ã\83\89ã\82\92æ\9d¡ä»¶å\88\86å²\90ã\81«ç\94¨ã\81\84ã\82\8bã\83¬ã\82·ã\83\94ã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\81¯ã\80\81ã\81\93ã\81®ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\81\8cå\87ºã\81¦ã\82\82å¿\85ã\81\9aã\81\97ã\82\82ä½\95ã\82\89ã\81\8bã\81®ç\95°å¸¸ã\82\92示ã\81\99ã\82\82ã\81®ã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84ã\80\82)
+.TP 
 Notified comsat: "$LOGNAME@offset:file" (comsat の通知: "$LOGNAME@offset:file")
-`file' の `offset' の位置に、ユーザ $LOGNAME 宛てのメールが
-到着したと、comsat/biff へ通知した。
-【訳注: biff はメールの到着を通知するユーティリティ。 comsat は biff サーバ。各々 biff.1 及び comsat.1 を参照。】
-.TP
+`file' の `offset' の位置に、ユーザ $LOGNAME 宛てのメールが 到着したと、comsat/biff へ通知した。 (訳注:
+biff はメールの到着を通知するユーティリティ。 comsat は biff サーバ。各々 biff.1 及び comsat.1 を参照。)
+.TP 
 Opening "x" ("x" を開いている)
-Opening "x" ("x" のオープン)
-追加のためにファイル "x" を開く。
-【訳注: append mode: 追加モード】
-.TP
+Opening "x" ("x" のオープン)  追加のためにファイル "x" を開く (訳注: append mode: 追加モード)
+.TP 
 Rcfile: "x"
 rcfile は "x" に変更された。
-.TP
-Reiterating kernel-lock (カーネルロックの繰り返し)
-いくつかのロック方式を試行している最中に、そのうちの一つが失敗した。
-その試行のすべてが間をおかず連続して成功するまで、
-procmail はカーネルロックを繰り返す。
-.TP
+.TP 
+Reiterating kernel\-lock (カーネルロックの繰り返し)
+いくつかのロック方式を試行している最中に、そのうちの一つが失敗した。 その試行のすべてが間をおかず連続して成功するまで、 procmail
+はカーネルロックを繰り返す。
+.TP 
 Score: added newtotal "x" (スコア: 追加の結果、新しい合計値は "x" となった)
-この条件によってスコアに点が追加された。
-スコアは `新しい合計値' になった。
-.TP
+この条件によってスコアに点が追加された。 スコアは `新しい合計値' になった。
+.TP 
 Unlocking "x" ("x" のロック解除)
 ロックファイル "x" を再び削除する。
 .SH 警告
-システムメールボックス以外の任意のメールボックスに対して自分のメールシェルを起動する場合は、その前に
-.BR lockfile (1)
-を使用するシェルスクリプトを作成すること。
-(もちろん、自分のメールシェルが (ローカルであるかグローバルであるかにかかわらず) rcfile で指定したロックファイルと同じものを使用している場合は別である。)
-.PP
-万が一 procmail を自身の正常終了前に絶対 kill しなければならない場合は、
-まず最初に通常の kill コマンドを試してみること。
-(つまり kill \-9
-.I ではない
-。終了コードについては
-.I シグナル
-を参照のこと)
-さもないと、
-.I ロックファイル
+システムメールボックス以外の任意のメールボックスに対して自分のメールシェルを起動する場合は、その前に \fBlockfile\fP(1)
+を使用するシェルスクリプトを作成すること。 (もちろん、自分のメールシェルが (ローカルであるかグローバルであるかにかかわらず) rcfile
+で指定したロックファイルと同じものを使用している場合は別である。)
+.PP
+万が一 procmail を自身の正常終了前に絶対 kill しなければならない場合は、 まず最初に通常の kill コマンドを試してみること。
+(つまり kill \-9 \fIではない\fP 。終了コードについては \fIシグナル\fP を参照のこと)  さもないと、 \fIロックファイル\fP
 がいくつか削除されない場合がある。
 .PP
-.B \-t
-オプションは注意して使用すること。
-(例えば rcfile に誤りがあるために)
-procmail が何度もメールの配送失敗を繰り返すと、システムのメールキューが
-溢れる可能性がある。
-こうなると、ローカルの postmaster と他のユーザの両方に迷惑をかけるだろう。
-.PP
-.B /etc/procmailrc
-ファイルは root 権限で実行される場合があるので、
-このファイルに書き込む内容には十分に注意すること。
-.B SHELL
-は現在の受取人のシェルと同じになるため、 procmail でシェルを起動する
-必要がある場合は、最初にこの変数を何らかの無難な値に設定しておくとよい。
-.BR DROPPRIVS
-も参照のこと。
-
+\fB\-t\fP オプションは注意して使用すること。 (例えば rcfile に誤りがあるために)  procmail
+が何度もメールの配送失敗を繰り返すと、システムのメールキューが 溢れる可能性がある。 こうなると、ローカルの postmaster
+と他のユーザの両方に迷惑をかけるだろう。
 .PP
-.BR /etc/procmailrcs/
-にあるファイルに対して
-.BR chown (1)
-が許可されていれば、そのファイルの現在の所有者は、そのファイルを
-rootにでも (他の誰にでも) chown できることを心に留めておくこと。
-そこで、セキュリティを最大限強化するため、このディレクトリは
-必ず root だけが
-.I 実行可能
-であることを確認すること。
-
+\fB/etc/procmailrc\fP ファイルは root 権限で実行される場合があるので、 このファイルに書き込む内容には十分に注意すること。
+\fBSHELL\fP は現在の受取人のシェルと同じになるため、 procmail でシェルを起動する
+必要がある場合は、最初にこの変数を何らかの無難な値に設定しておくとよい。 \fBDROPPRIVS\fP も参照のこと。
 .PP
-自分のドメイン宛ての全てのメールに対して POP アカウントが1つしかないような、
-1つのメールボックスを複数のユーザが共有する場合、
-procmail は適切なツールではない
-使用している MTA をどうにかして設定して、
-そのメッセージの宛先を procmail に伝えるいくつかのヘッダを受取人データのエンベロープに追加すればそのような共有も可能になるだろう。
\81\97ã\81\8bã\81\97ã\81\93ã\82\8cã\81¯é\80\9a常正ã\81\97ã\81\84è¡\8cç\82ºã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84ã\80\82
\81\8aã\81\9dã\82\89ã\81\8fã\80\81ã\81\9dã\81® MTA ã\81«ã\80\8cä»®æ\83³ã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83\86ã\83¼ã\83\96ã\83«ã\80\8dæ©\9fè\83½ã\81\8cå\82\99ã\82\8fã\81£ã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\81\8bã\81©ã\81\86ã\81\8bã\82\92調ã\81¹ã\82\8bã\81\8bã\80\81 
-Fetchmail の `multidrop' 機能を調べる方がいい。
+\fB/etc/procmailrcs/\fP にあるファイルに対して \fBchown\fP(1)
+が許可されていれば、そのファイルの現在の所有者は、そのファイルを rootにでも (他の誰にでも) chown できることを心に留めておくこと。
+そこで、セキュリティを最大限強化するため、このディレクトリは 必ず root だけが \fI実行可能\fP であることを確認すること
+.PP
+自分のドメイン宛ての全てのメールに対して POP アカウントが1つしかないような、 1つのメールボックスを複数のユーザが共有する場合、 procmail
\81¯é\81©å\88\87ã\81ªã\83\84ã\83¼ã\83«ã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84ã\80\82 ä½¿ç\94¨ã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\82\8b MTA ã\82\92ã\81©ã\81\86ã\81«ã\81\8bã\81\97ã\81¦è¨­å®\9aã\81\97ã\81¦ã\80\81 ã\81\9dã\81®ã\83¡ã\83\83ã\82»ã\83¼ã\82¸ã\81®å®\9bå\85\88ã\82\92 procmail
\81«ä¼\9dã\81\88ã\82\8bã\81\84ã\81\8fã\81¤ã\81\8bã\81®ã\83\98ã\83\83ã\83\80ã\82\92å\8f\97å\8f\96人ã\83\87ã\83¼ã\82¿ã\81®ã\82¨ã\83³ã\83\99ã\83­ã\83¼ã\83\97ã\81«è¿½å\8a ã\81\99ã\82\8cã\81°ã\81\9dã\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªå\85±æ\9c\89ã\82\82å\8f¯è\83½ã\81«ã\81ªã\82\8bã\81 ã\82\8dã\81\86ã\80\82 ã\81\97ã\81\8bã\81\97ã\81\93ã\82\8cã\81¯é\80\9a常正ã\81\97ã\81\84è¡\8cç\82ºã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84ã\80\82 ã\81\8aã\81\9dã\82\89ã\81\8fã\80\81ã\81\9dã\81®
+MTA に「仮想ユーザテーブル」機能が備わっているかどうかを調べるか、 Fetchmail の `multidrop' 機能を調べる方がいい。
 .SH バグ
-procmail は強制的にロックファイルを削除した後、
-新しいロックファイルを作成する前に $SUSPEND 秒待つ。
-これは、古くなったロックファイルを削除しようとする他のプロセスが、
-新たに作成されたロックファイルを誤って削除しないようにする為である。
+procmail は強制的にロックファイルを削除した後、 新しいロックファイルを作成する前に $SUSPEND 秒待つ。
+これは、古くなったロックファイルを削除しようとする他のプロセスが、 新たに作成されたロックファイルを誤って削除しないようにする為である。
 .PP
 procmail は、暴走したフィルタを終了する為に通常の TERMINATE シグナルを使用する。
-しかし、そのシグナルにフィルタが応答するかどうかは確認しない。
-それに procmail がシグナルを送るのはそのフィルタ自体であり、
+しかし、そのシグナルにフィルタが応答するかどうかは確認しない。 それに procmail がシグナルを送るのはそのフィルタ自体であり、
 そのフィルタのどの子プロセスにもシグナルは送らない。
 .PP
-複数行に渡る、長過ぎる
-.B Content-Length:
-フィールドは正しく処理されない。
+複数行に渡る、長過ぎる \fBContent\-Length:\fP フィールドは正しく処理されない。
 .PP
-複数行に渡る一つのヘッダに含まれる改行は、
-マッチングの際にはそれをそのまま1個の空白として扱うのではなく、
-無視されるだろう。
+複数行に渡る一つのヘッダに含まれる改行は、 マッチングの際にはそれをそのまま1個の空白として扱うのではなく、 無視されるだろう。
 .SH その他
-メールヘッダに
-.B Content-Length:
-フィールドがあり、
-.B \-Y
-オプションが指定されていなければ、
-procmail はそのフィールドに指定されているサイズを正しいサイズになるように調整する。
-その際、 procmail は Content-Length: フィールドのフィールド幅を変更しない。
-.PP
-.B Content-Length:
-フィールドがない場合、または
-.B \-Y
-オプションが指定されている状態で procmail が通常のメールフォルダに
-メールを追加する場合、メッセージ本文中で消印と間違えそうな
-全ての行の行頭には `>' が追加される
-(これによって偽造メールヘッダを無害化する)。
-この消印は、以下の正規表現を用いて検索する:
+メールヘッダに \fBContent\-Length:\fP フィールドがあり、 \fB\-Y\fP オプションが指定されていなければ、 procmail
+はそのフィールドに指定されているサイズを正しいサイズになるように調整する。 その際、 procmail は Content\-Length:
+フィールドのフィールド幅を変更しない。
+.PP
+\fBContent\-Length:\fP フィールドがない場合、または \fB\-Y\fP オプションが指定されている状態で procmail
+が通常のメールフォルダに メールを追加する場合、メッセージ本文中で消印 (postmark) と間違えそうな 全ての行の行頭には `>'
+が追加され、これにより偽造メールヘッダを無害化する。 この消印は、以下の正規表現を用いて検索する。 (訳注: 消印 (postmark) はエンベロープ
+From を示す行のことである。 mbox 形式メールボックスにメッセージを配送する際には、 識別文字列 "From " と混同しないように、
+本文中で行頭に "From" がある場合は、該当する全ての行の行頭に引用符 '>' を付加する。 なお、引用符の追加は MH フォルダ形式と
+maildir フォルダ形式では行われない。)
 .RS
-`\\nFrom '
+`\enFrom '
 .RE
-【訳注: 消印: postmark: エンベロープ From を示す行のこと。
-mbox 形式メールボックスにメッセージを配送する際には、
-識別文字列 "From " と混同しないように、
-本文中で行頭に "From" がある場合は、該当する全ての行の行頭に引用符 '>' を付加する。
-なお、引用符の追加は MH フォルダ形式と maildir フォルダ形式では行われない。】
-.PP
-明示的配送モードで使用される配送先のユーザ名が /etc/passwd になければ、
-procmail は明示的配送モードになっていなかったものとして処理を継続する。
-明示的配送モードになっておらず、且つ実行中の procmail の uid に
-対応する /etc/passwd エントリがない場合、HOME , LOGNAME , SHELL 及び
-ORGMAIL の各変数のデフォルト値は、それぞれ / , #uid , /bin/sh , /tmp/dead.letter
-になる。
-.PP
-明示的配送モードの時、メッセージヘッダの先頭に `From ' 行がない場合、procmail はこれを生成する。
-`From '行が既にある場合は、 procmail はそれには手を付けずにそのまま残す。
-procmail を起動したユーザのユーザ或はグループ ID が
-root, daemon, uucp, mail, x400, network, list, slist, lists or news
-のいずれでもなく、それでも新しい `From ' 行を生成ないし受け入れる
-必要がある場合は、偽造メールと区別しやすくするために
-procmail は `>From ' 行を追加する。
-.PP
-セキュリティ上の理由から、 procmail が使用する rcfile は絶対パスか
-$HOME からの相対パス指定であり、且つその所有者が受取人または root であり、
-且つ rcfile 自体とこれを含むディレクトリの両方共誰でも書き込みできる状態であってはならない。
-【訳注: world writable: other (その他) の書き込みビット (w) が立っている状態を指す。 man chmod 参照。】
-更に、$HOME/.procmailrc ファイルの場合は、同一グループユーザが書き込み可能であってはならないし、
-また $HOME ディレクトリが同一グループから書き込み可能であってはならない。
-.PP
-/var/mail/$LOGNAME が偽のメールボックスである (すなわち、メールボックスの所有者が受取人でないか、
-メールボックスが書き込みできないか、メールボックスがシンボリックリンク或はハードリンクである) 場合、
-procmail は起動時にそのメールボックスを `BOGUS.$LOGNAME.' で始まり、
-inode-sequence-code で終わるファイル名に変更しようとする。
-もしこれができないとわかると、
-.B ORGMAIL
-には初期値が
-.I 設定されない。
-結果として、適切な rcfile のない状態でメールの配送が行われなくなる。
-.PP
-/var/mail/$LOGNAME は正規のメールボックスだが、
-パーミッションが甘すぎる場合は、 procmail はこれを修正する。
-procmail にこのようなパーミッション操作をさせないようにするには、
-メールボックスに必ず u+x ビットを立てること。
-.PP
-メールをディレクトリ、MH フォルダ、または maildir フォルダに配送する際には、
-procmail の複数起動による混乱を防ぐ為にロックファイルを使う必要は
-.B ない。
-.PP
-MH フォルダへの配送は、通常のディレクトリや mailbox への配送よりも若干の時間を
-要する。
-これは procmail が (すぐに使えるファイル名を採用しないで) MH フォルダ内で
-ファイル名として使える次の番号を検索しなければならないからである。
-.PP
-.B \-t
-オプションが指定されていない限り、procmail は一般的な失敗に関して EX_CANTCREAT
-を返す。
-.B \-t
+.PP
+明示的配送モードで使用される配送先のユーザ名が /etc/passwd になければ、 procmail
+は明示的配送モードになっていなかったものとして処理を継続する。 明示的配送モードになっておらず、且つ実行中の procmail の uid に 対応する
+/etc/passwd エントリがない場合、HOME , LOGNAME , SHELL 及び ORGMAIL の各変数のデフォルト値は、それぞれ /
+, #uid , /bin/sh , /tmp/dead.letter になる。
+.PP
+明示的配送モードの時、メッセージヘッダの先頭に `From ' 行がない場合、procmail はこれを生成する。 `From '行が既にある場合は、
+procmail はそれには手を付けずにそのまま残す。 procmail を起動したユーザのユーザ或はグループ ID が root, daemon,
+uucp, mail, x400, network, list, slist, lists or news のいずれでもなく、それでも新しい `From
+\&' 行を生成ないし受け入れる 必要がある場合は、偽造メールと区別しやすくするために procmail は `>From ' 行を追加する。
+.PP
+セキュリティ上の理由から、 procmail が使用する rcfile は絶対パスか $HOME からの相対パス指定であり、且つその所有者が受取人または
+root であり、 且つ rcfile 自体とこれを含むディレクトリの両方共誰でも書き込みできる状態であってはならない (訳注: world
+writable: other (その他) の書き込みビット (w) が立っている状態を指す。 man chmod 参照。)
+更に、$HOME/.procmailrc ファイルの場合は、同一グループユーザが書き込み可能であってはならないし、 また $HOME
+ディレクトリが同一グループから書き込み可能であってはならない。
+.PP
+/var/spool/mail/$LOGNAME が偽のメールボックスである (すなわち、メールボックスの所有者が受取人でないか、
+メールボックスが書き込みできないか、メールボックスがシンボリックリンク或はハードリンクである) 場合、 procmail は起動時にそのメールボックスを
+`BOGUS.$LOGNAME.' で始まり、 inode\-sequence\-code で終わるファイル名に変更しようとする。
+もしこれができないとわかると、 \fBORGMAIL\fP には初期値が \fI設定されない。\fP 結果として、適切な rcfile
+のない状態でメールの配送が行われなくなる。
+.PP
+/var/spool/mail/$LOGNAME は正規のメールボックスだが、 パーミッションが甘すぎる場合は、 procmail はこれを修正する。
+procmail にこのようなパーミッション操作をさせないようにするには、 メールボックスに必ず u+x ビットを立てること。
+.PP
+メールをディレクトリ、MH フォルダ、または maildir フォルダに配送する際には、 procmail
+の複数起動による混乱を防ぐ為にロックファイルを使う必要は \fBない。\fP
+.PP
+MH フォルダへの配送は、通常のディレクトリや mailbox への配送よりも若干の時間を 要する。 これは procmail が
+(すぐに使えるファイル名を採用しないで) MH フォルダ内で ファイル名として使える次の番号を検索しなければならないからである。
+.PP
+\fB\-t\fP オプションが指定されていない限り、procmail は一般的な失敗に関して EX_CANTCREAT を返す。 \fB\-t\fP
 オプションが指定されている場合には EX_TEMPFAIL を返す。
 .PP
-egrep 風のヘッダ検索をより良く行う為に、 procmail は複数行にわたる
-全てのヘッダフィールドを連結して一行にする。
-但し、これは内部的な処理であり、メールを配送する際には、
-改行は元の状態に戻る。
-.PP
-(たとえば procmail が違う名前でリンクされていて、その違う名前で
-起動される場合のように) 起動する procmail の名前が `procmail' で
-始まっていない場合、その procmail は明示的配送モードで起動され、
-(\-d オプションが指定された時と同様に) コマンドラインの引数に
-受取人名が必要になる。
-.PP
-Comsat/biff 通知は udp を使用して行われる。
-この通知は、procmail が通常のログファイルのエントリを生成した時に
-一回送出される。通知メッセージは下記の拡張フォーマット
-(または最後の配送先がファイル以外の時のフォーマットと酷似したもの)
-である:
+egrep 風のヘッダ検索をより良く行う為に、 procmail は複数行にわたる 全てのヘッダフィールドを連結して一行にする。
+但し、これは内部的な処理であり、メールを配送する際には、 改行は元の状態に戻る。
+.PP
+(たとえば procmail が違う名前でリンクされていて、その違う名前で 起動される場合のように) 起動する procmail の名前が
+`procmail' で 始まっていない場合、その procmail は明示的配送モードで起動され、 (\-d オプションが指定された時と同様に)
+コマンドラインの引数に 受取人名が必要になる。
+.PP
+Comsat/biff 通知は udp を使用して行われる。 この通知は、procmail が通常のログファイルのエントリを生成した時に
+一回送出される。通知メッセージは下記の拡張フォーマット (または最後の配送先がファイル以外の時のフォーマットと酷似したもの)  である:
 .RS
 $LOGNAME@offset_of_message_in_mailbox\h'-\w' 'u' :absolute_path_to_mailbox
 .RE
 .PP
-procmail がメールの配送の際にファイルを開く時は、 procmail は常に
-.BR fcntl (2)
-によるカーネルロックの方法を使用する。
+procmail がメールの配送の際にファイルを開く時は、 procmail は常に \fBfcntl\fP(2)  によるカーネルロックの方法を使用する。
 .PP
-procmail は NFS 環境でも使用可能で、 8 ビット問題はない。【訳注: 8bit clean: データの8ビット目を遮ることなく透過的にデータ転送を行えることを指す。】
+procmail は NFS 環境でも使用可能で、 8 ビット問題はない。(訳注: 8bit clean:
+データの8ビット目を遮ることなく透過的にデータ転送を行えることを指す。)
 .br
 .ne 11
-.SH その他
-procmail をコマンドラインオプション \-h または \-? にて起動すると、
-コマンドラインヘルプとレシピフラグのクイックリファレンスのページが
+.SH 備考
+procmail をコマンドラインオプション \-h または \-? にて起動すると、 コマンドラインヘルプとレシピフラグのクイックリファレンスのページが
 表示される。
 .PP
-メールフィルタ(特に procmail)に関して、初心者向けに優れた FAQ がある:
-これは Nancy McGough <nancym@ii.com> が保守しており、
-mail-server@rtfm.mit.edu に以下の内容の本文をメールすれば入手できる:
+メールフィルタ(特に procmail)に関して、初心者向けに優れた FAQ がある: これは Nancy McGough
+<nancym@ii.com> が保守しており、 mail\-server@rtfm.mit.edu
+に以下の内容の本文をメールすれば入手できる (訳注: http://www.faqs.org/faqs/mail/filtering\-faq/
+からも閲覧可能)。
 .RS
-send usenet/news.answers/mail/filtering-faq
+send usenet/news.answers/mail/filtering\-faq
 .RE
-【訳注: 2004年5月現在、上記文書は http://www.faqs.org/faqs/mail/filtering-faq/ からも閲覧可能。】
-.PP
-もし procmail が当該ホストのデフォルトのメール配送エージェントとしてインストール
-.I されていなければ
-(システム管理者に問い合わせること)、自分宛のメールが到着した時に
-起動されることを確認する必要がある。
-この場合、自分の $HOME/.forward に以下の行を書いておくこと
-(このファイルは誰でも読み込み可能で
-.B なければならない
-ことに注意)。
-その際、必ずシングルクォートとダブルクォートを含むこと。
-さらに、自分のサイトで smrsh (the SendMail Restricted SHell) が動いている
-と分かっていれば別だが、そうでなければ、このパスは
-.I 絶対パス
-にすること。
-.PP
-.na
-.nf
-"\h'-\w' 'u' |exec /usr/bin/procmail"
-.fi
-.ad
 .PP
-(特に exim のような) メール配送ソフトの中には、現在のところ上記文法を
-許さないものがある。
-その場合は、代わりに以下のコマンド行を使用する:
+もし procmail が当該ホストのデフォルトのメール配送エージェントとしてインストール \fIされていなければ\fP
+(システム管理者に問い合わせること)、自分宛のメールが到着した時に 起動されることを確認する必要がある。 この場合、自分の $HOME/.forward
+に以下の行を書いておくこと (このファイルは誰でも読み込み可能で \fBなければならない\fP ことに注意)。
+その際、必ずシングルクォートとダブルクォートを含むこと。 さらに、自分のサイトで smrsh (the SendMail Restricted
+SHell) が動いている と分かっていれば別だが、そうでなければ、このパスは \fI絶対パス\fP にすること。
 .PP
 .na
 .nf
-|/usr/bin/procmail
+"\h'-\w' 'u' |exec /usr/bin/procmail"
 .fi
 .ad
 .PP
-procmail は、既に一杯になっているシステムメールボックスの
-後処理にも使用できる。 $HOME/.forward ファイルを使いたくないとか、
-使用できない場合にこれが役に立つ場合がある。
-(この場合は以下のスクリプトを
-.BR cron (1)
+procmail は、既に一杯になっているシステムメールボックスの 後処理にも使用できる。 $HOME/.forward ファイルを使いたくないとか、
+使用できない場合にこれが役に立つ場合がある。 (この場合は以下のスクリプトを \fBcron\fP(1)
 から定期的に呼び出しても良いし、メールを読み始める際に必ず起動するようにしても良い。)
 .Sx 17
 #!/bin/sh
 
-ORGMAIL=/var/mail/$LOGNAME
+ORGMAIL=/var/spool/mail/$LOGNAME
 
 if cd $HOME &&
  test \-s $ORGMAIL &&
@@ -971,35 +684,29 @@ from_me
 .fi
 .ad
 .PP
-その他の rcfile レシピの例は
-.BR procmailex (5)
-マニュアルページを参照されたい。
-.Sh ソース
-このプログラムは http://www.procmail.org/ または ftp.procmail.org の
-.BR pub/procmail/
-で取得可能な
-.I procmail mail-processing-package
-(v3.22) の一部である。
-.Sh メーリングリスト
-procmail パッケージの全てのプログラムに関連した質問へのメーリングリストが
-ある:
+その他の rcfile レシピの例は \fBprocmailex\fP(5)  マニュアルページを参照されたい。
+.Sh SOURCE
+このプログラムは \fIprocmail mail\-processing\-package\fP (v3.22) の一部で
+あり、http://www.procmail.org/ または ftp.procmail.org の
+\fBpub/procmail/\fP で入手できる。
+.Sh MAILINGLIST
+procmail パッケージの全てのプログラムに関連した質問へのメーリングリストが ある:
 .RS
-<procmail-users@procmail.org>
+<procmail\-users@procmail.org>
 .RS
 質問/回答の投稿用アドレス。
 .RE
-<procmail-users-request@procmail.org>
+<procmail\-users\-request@procmail.org>
 .RS
 参加申込用のアドレス。
 .RE
 .PP
 .RE
-新しいバージョンやオフィシャルパッチについての情報を常時入手したい場合
-には、以下のメールアドレスに参加申込をすること:
+新しいバージョンやオフィシャルパッチについての情報を常時入手したい場合 には、以下のメールアドレスに参加申込をすること:
 .RS
-procmail-announce-request@procmail.org
+procmail\-announce\-request@procmail.org
 .RE
-(ã\81\93ã\82\8cã\81¯èª­ã\81¿è¾¼ã\81¿専用のメーリングリストである)。
+(ã\81\93ã\82\8cã\81¯è³¼èª­専用のメーリングリストである)。
 .SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
index 9bcf6e5..e551002 100644 (file)
@@ -1,55 +1,57 @@
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailex.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
 .\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI
 .\"         all rights reserved.
 .\" Translated Mon Jun 23 22:53:33 JST 2003
 .\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
 .\"
-.\"WORD:       autoreply               自動返信
-.\"WORD:       unseen sequences        未読番号
-.\"WORD:       recipe                  レシピ
-.\"
-.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailex.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
-.TH PROCMAILEX 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILEX 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .SH 名前
 procmailex \- procmail 設定ファイルの例
 .SH 書式
-.B $HOME/.procmailrc の設定例
+\fB$HOME/.procmailrc の設定例\fP
 .ad
 .SH 説明
-設定ファイル (rcfile) の書式の説明は
-.BR procmailrc (5)
-を参照のこと。
+設定ファイル (rcfile) の書式の説明は \fBprocmailrc\fP(5)  を参照のこと。
 .PP
-重みつきスコアリング手法については
-.BR procmailsc (5)
-に詳しい説明がある。
+重みつきスコアリング手法については \fBprocmailsc\fP(5) に詳しい説明がある。
 .PP
-この manpage は、いろいろなレシピの例を示したものである。
-rcfile 全体の例については、
-.BR procmail (1)
-の
-.B 備考
-の節や、procmail のソース配布に含まれる rcfile のサンプル
-(procmail*/examples/?procmailrc) を参照してほしい。
+この manpage は、いろいろなレシピの例を示したものである。 rcfile 全体の例については、 \fBprocmail\fP(1)  の \fB備考\fP
+の節や、procmail のソース配布に含まれる rcfile のサンプル (procmail*/examples/?procmailrc)
+を参照してほしい。
 .SH 例
-scuba-dive メーリングリストからのメールをすべて選び出して scubafile と
-いうメールフォルダに入れる (ロックファイルとして scubafile.lock を使用する)。
+scuba\-dive メーリングリストからのメールをすべて選び出して scubafile と いうメールフォルダに入れる (ロックファイルとして
+scubafile.lock を使用する)。
 .Sx 3
-:0:
-* ^TOscuba
-scubafile
+:0: * ^TOscuba scubafile
 .Ex
-peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを
-すべて william に転送する
-(かつメールのコピーを petcompil に保存する)。
+peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを すべて william に転送する (かつメールのコピーを
+petcompil に保存する)。
 .Sx 10
 :0
 * ^From.*peter
@@ -100,132 +91,85 @@ peter からのメールで、Subject に compilers が入っているものを
 .Ex
 上記と同じことを実現する別の方法:
 .Sx 7
-:0 c
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-! william@somewhere.edu
+:0 c * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers ! william@somewhere.edu
 
    :0 A
    petcompil
 .Ex
 同じことを実現できるが、上記の方法より少し動作が遅い方法:
 .Sx 9
-:0 c
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-! william@somewhere.edu
+:0 c * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers ! william@somewhere.edu
 
-:0
-* ^From.*peter
-* ^Subject:.*compilers
-petcompil
-.Ex
-procmail を使うのがほとんど初めてで、ちょっとだけ試してみたい場合は、
-何らかの
-.I セーフティネット
-を設けておくと助かることが多い。
-以下の 2 つのレシピを、他のどのレシピより前に入れておくと、
-到着したメールのうち常に最新の 32 通を保存することができる。
-この機能を働かせるためには、これら 2 つのレシピを追加する前に $MAILDIR に
-`backup' という名前のディレクトリを作っておかなければならない。
+:0 * ^From.*peter * ^Subject:.*compilers petcompil
+.Ex
+procmail を使うのがほとんど初めてで、ちょっとだけ試してみたい場合は、 何らかの \fIセーフティネット\fP を設けておくと助かることが多い。
+以下の 2 つのレシピを、他のどのレシピより前に入れておくと、 到着したメールのうち常に最新の 32 通を保存することができる。
+この機能を働かせるためには、これら 2 つのレシピを追加する前に $MAILDIR に `backup'
+という名前のディレクトリを作っておかなければならない。
 .Sx 5
-:0 c
-backup
+:0 c backup
 
-:0 ic
-| cd backup && rm \-f dummy `ls \-t msg.* | sed \-e 1,32d`
-.Ex
-使っているメールシステムが、各メールの先頭の `From ' 行を生成しなかったり、
-間違った `From ' 行を生成したりする場合は、procmail を \-f- オプションをつけ
-て呼び出すことでこの問題を修正する (すなわち、正しい `From ' 行をつける) 
-ことができる。
-この問題を解決する別の方法としては、以下のレシピを rcfile の中で一番最初の
-レシピとして入れる方法もある。こうすると、全てのメールのヘッダは formail に
-よりフィルタリングされる。 formail は、メールの先頭にある `From ' 行を
-取り除いた上で、さらに `From ' 行を自動生成する。
+:0 ic | cd backup && rm \-f dummy `ls \-t msg.* | sed \-e 1,32d`
+.Ex
+使っているメールシステムが、各メールの先頭の `From ' 行を生成しなかったり、 間違った `From '
+行を生成したりする場合は、procmail を \-f\- オプションをつけ て呼び出すことでこの問題を修正する (すなわち、正しい `From '
+行をつける)  ことができる。 この問題を解決する別の方法としては、以下のレシピを rcfile の中で一番最初の
+レシピとして入れる方法もある。こうすると、全てのメールのヘッダは formail に よりフィルタリングされる。 formail は、メールの先頭にある
+`From ' 行を 取り除いた上で、さらに `From ' 行を自動生成する。
 .Sx 2
-:0 fhw
-| formail \-I "From " \-a "From "
-.Ex
-管理者 (postmaster) 以外から来た全てのメールのヘッダを、(統計をとったり、
-メールのデバッグのために) 自分だけのヘッダコレクションに追加するには、
-次のように設定する。書きこみ時のロックファイルとして `headc.lock' を
-使用する。パイプ処理が完了する前にロックファイルが削除されることがないよ
-うに、`w' オプションを指定しなければいけない。指定しなかった場合、
-パイプが処理対象のメールを受け付けるとすぐに
-ロックファイルは削除されてしまう。
+:0 fhw | formail \-I "From " \-a "From "
+.Ex
+管理者 (postmaster) 以外から来た全てのメールのヘッダを、(統計をとったり、 メールのデバッグのために)
+自分だけのヘッダコレクションに追加するには、 次のように設定する。書きこみ時のロックファイルとして `headc.lock' を
+使用する。パイプ処理が完了する前にロックファイルが削除されることがないよ うに、`w' オプションを指定しなければいけない。指定しなかった場合、
+パイプが処理対象のメールを受け付けるとすぐに ロックファイルは削除されてしまう。
 .Sx 3
-:0 hwc:
-* !^FROM_MAILER
-| uncompress headc.Z; cat >>headc; compress headc
+:0 hwc: * !^FROM_MAILER | uncompress headc.Z; cat >>headc; compress
+headc
 .Ex
-上記のレシピで compress の代わりに、もっと圧縮率が良い gzip を使用するには
-以下のようにすればよい。
+上記のレシピで compress の代わりに、もっと圧縮率が良い gzip を使用するには 以下のようにすればよい。
 .Sx 3
-:0 hwc:
-* !^FROM_MAILER
-| gzip >>headc.gz
+:0 hwc: * !^FROM_MAILER | gzip >>headc.gz
 .Ex
-1000 バイト未満のメールをすべて自宅のアドレスに転送する
-(このレシピの場合、ロックファイルは必要ない)。
+1000 バイト未満のメールをすべて自宅のアドレスに転送する (このレシピの場合、ロックファイルは必要ない)。
 .Sx 3
-:0
-* < 1000
-! myname@home
+:0 * < 1000 ! myname@home
 .Ex
-surfing メーリングリストのまとめ送りのメールを個々のメッセージに分割して、
-メールフォルダ surfing に格納する。ロックファイルとして surfing.lock を使用する。
+surfing メーリングリストのまとめ送りのメールを個々のメッセージに分割して、 メールフォルダ surfing に格納する。ロックファイルとして
+surfing.lock を使用する。
 .Sx 3
-:0:
-* ^Subject:.*surfing.*Digest
-| formail +1 \-ds >>surfing
+:0: * ^Subject:.*surfing.*Digest | formail +1 \-ds >>surfing
 .Ex
-postmaster や mailer-daemon から来た全てのメール(エラーで戻ってきたメールなど)
\82\92 postm ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81«æ ¼ç´\8dã\81\99ã\82\8bã\80\82ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81¨ã\81\97ã\81¦ postm.lock ã\82\92使ç\94¨ã\81\99ã\82\8bã\80\82
+postmaster や mailer\-daemon から来た全てのメール(エラーで戻ってきたメールなど)  を postm
+ファイルに格納する。ロックファイルとして postm.lock を使用する。
 .Sx 3
-:0:
-* ^FROM_MAILER
-postm
-.Ex
-簡単な自動返信用のレシピ。このレシピは、デーモンからのメール (戻ってきた
-メールやメーリングリストからのメールなど) や自分自身からの自動返信のメールには
-自動返信しないことを保証している。もしこのような注意を怠ったならば、 (メール
-ループなど) 大変なことが起こり得る。
-このレシピを用いて、受信したすべてのメールに対して自動応答を行うためには、
-言うまでもないが、 rcfile の他の全てのレシピより前にこれを置く必要がある。
-実際には、講読しているメーリングリストからのメールを処理するレシピの
-.I 後ろ
-にこのレシピを置くことを推奨する。一般的には、
-メーリングリストに対して自動返信を行うのはよい考えではない。
-(確かに、正規表現 !^FROM_DAEMON によってそのようなメールはすでに捕まえ
-られているはずだが、メーリングリストが一般的な慣習に従っていない場合は、
-これだけでは
-.I 不十分
-だからである。)
+:0: * ^FROM_MAILER postm
+.Ex
+簡単な自動返信用のレシピ。このレシピは、デーモンからのメール (戻ってきた メールやメーリングリストからのメールなど)
+や自分自身からの自動返信のメールには 自動返信しないことを保証している。もしこのような注意を怠ったならば、 (メール ループなど)
+大変なことが起こり得る。 このレシピを用いて、受信したすべてのメールに対して自動応答を行うためには、 言うまでもないが、 rcfile
+の他の全てのレシピより前にこれを置く必要がある。 実際には、講読しているメーリングリストからのメールを処理するレシピの \fI後ろ\fP
+にこのレシピを置くことを推奨する。一般的には、 メーリングリストに対して自動返信を行うのはよい考えではない。 (確かに、正規表現
+!^FROM_DAEMON によってそのようなメールはすでに捕まえ られているはずだが、メーリングリストが一般的な慣習に従っていない場合は、
+これだけでは \fI不十分\fP だからである。)
 .Sx 6
 :0 h c
 * !^FROM_DAEMON
-* !^X-Loop: your@own.mail.address
+* !^X\-Loop: your@own.mail.address
 | (formail \-r \-I"Precedence: junk" \e
-        \-A"X-Loop: your@own.mail.address" ; \e
-       echo "Mail received.") | $SENDMAIL \-t
-.Ex
-以下はもっと複雑な自動返信のレシピの例で、有名な
-.BR vacation (1)
-プログラムと同じ機能を実現するものである。
-このレシピは (メールループを防ぐなどの) 直前のレシピと同じ方針で作られている。
-さらに、このレシピでは送信者の名前を抽出して vacation データベースを作っており、
-名前が新しいものだったときには vacation.cache ファイルにその名前が追加
-される (vacation.cache ファイルは formail により管理されており、
-常に最近の送信者名が格納され、ファイルのサイズの上限が約 8192 バイトに
-なることが formail により保証される)。
-新しい送信者名だった場合は、自動応答メッセージが送信される。
+    \-A"X\-Loop: your@own.mail.address" ; \e
+   echo "Mail received.") | $SENDMAIL \-t
+.Ex
+以下はもっと複雑な自動返信のレシピの例で、有名な \fBvacation\fP(1)  プログラムと同じ機能を実現するものである。 このレシピは
+(メールループを防ぐなどの) 直前のレシピと同じ方針で作られている。 さらに、このレシピでは送信者の名前を抽出して vacation
+データベースを作っており、 名前が新しいものだったときには vacation.cache ファイルにその名前が追加 される
+(vacation.cache ファイルは formail により管理されており、 常に最近の送信者名が格納され、ファイルのサイズの上限が約 8192
+バイトに なることが formail により保証される)。 新しい送信者名だった場合は、自動応答メッセージが送信される。
 .PP
-見て分かるように、以下のレシピでは条件の「間」にコメントが
-入っている。このようなコメントの入れ方は認められている。
+見て分かるように、以下のレシピでは条件の「間」にコメントが 入っている。このようなコメントの入れ方は認められている。
 しかし、条件と同じ行にコメントを入れては「いけない」。
 .Sx 18
-SHELL=/bin/sh    # for other shells, this might need adjustment
+SHELL=/bin/sh # for other shells, this might need adjustment
 
 :0 Whc: vacation.lock
  # Perform a quick check to see if the mail was addressed to us
@@ -233,188 +177,129 @@ SHELL=/bin/sh    # for other shells, this might need adjustment
  # Don't reply to daemons and mailinglists
 * !^FROM_DAEMON
  # Mail loops are evil
-* !^X-Loop: your@own.mail.address
+* !^X\-Loop: your@own.mail.address
 | formail \-rD 8192 vacation.cache
 
   :0 ehc         # if the name was not in the cache
   | (formail \-rI"Precedence: junk" \e
-           \-A"X-Loop: your@own.mail.address" ; \e
+           \-A"X\-Loop: your@own.mail.address" ; \e
          echo "I received your mail,"; \e
          echo "but I won't be back until Monday."; \e
-         echo "-- "; cat $HOME/.signature \e
+         echo "\-\- "; cat $HOME/.signature \e
         ) | $SENDMAIL \-oi \-t
 .Ex
-TeX に関係する全メッセージを、texmail というディレクトリに、一通毎に別の、
-他とは重複しない名前のファイルに保存する (ここで指定するディレクトリは
-あらかじめ存在しなければならない)。
-この場合、ロックファイルを使用する必要がないので、
-レシピでもそうなっている。
+TeX に関係する全メッセージを、texmail というディレクトリに、一通毎に別の、 他とは重複しない名前のファイルに保存する
+(ここで指定するディレクトリは あらかじめ存在しなければならない)。 この場合、ロックファイルを使用する必要がないので、 レシピでもそうなっている。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail
 .Ex
-上と同じだが、メールを番号が振られたファイル (MH 形式のフォルダ)
-に格納する点が異なる。
+上と同じだが、メールを番号が振られたファイル (MH 形式のフォルダ)  に格納する点が異なる。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail/.
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail/.
 .Ex
-メールを同時に複数のディレクトリ・フォルダに振り分けることもできる。
-以下のレシピは、メールを 2 つの MH 形式のフォルダと 1 つのディレクトリ・
-フォルダに振り分ける。実際にはファイルは 1 つ作成されるだけで、追加で
-ハードリンクが 2 つ作成される。
+メールを同時に複数のディレクトリ・フォルダに振り分けることもできる。 以下のレシピは、メールを 2 つの MH 形式のフォルダと 1 つのディレクトリ・
+フォルダに振り分ける。実際にはファイルは 1 つ作成されるだけで、追加で ハードリンクが 2 つ作成される。
 .Sx 3
-:0
-* (^TO|^Subject:.*)TeX[^t]
-texmail/. wordprocessing dtp/.
+:0 * (^TO|^Subject:.*)TeX[^t] texmail/. wordprocessing dtp/.
 .Ex
-会議 (meeting) に関する全メッセージを月毎に異なるディレクトリに
-保存する。例えば、1994 年 1 月だったとすると、フォルダ名は `94-01/meeting'
-という名前となり、ローカルロックファイルは `94-01/meeting.lock' になる。
+会議 (meeting) に関する全メッセージを月毎に異なるディレクトリに 保存する。例えば、1994 年 1 月だったとすると、フォルダ名は
+`94\-01/meeting' という名前となり、ローカルロックファイルは `94\-01/meeting.lock' になる。
 .Sx 3
-:0:
-* meeting
-`date +%y-%m`/meeting
+:0: * meeting `date +%y\-%m`/meeting
 .Ex
-上と同じだが、`94-01' ディレクトリが存在しなかった場合、
-自動的に作成される。
+上と同じだが、`94\-01' ディレクトリが存在しなかった場合、 自動的に作成される。
 .Sx 9
-MONTHFOLDER=`date +%y-%m`
+MONTHFOLDER=`date +%y\-%m`
 
-:0 Wic
-* ? test ! \-d $MONTHFOLDER
-| mkdir $MONTHFOLDER
+:0 Wic * ? test ! \-d $MONTHFOLDER | mkdir $MONTHFOLDER
 
-:0:
-* meeting
-${MONTHFOLDER}/meeting
+:0: * meeting ${MONTHFOLDER}/meeting
 .Ex
 上と同じだが、少しだけ違う方法:
 .Sx 6
-MONTHFOLDER=`date +%y-%m`
-DUMMY=`test \-d $MONTHFOLDER || mkdir $MONTHFOLDER`
+MONTHFOLDER=`date +%y\-%m` DUMMY=`test \-d $MONTHFOLDER || mkdir $MONTHFOLDER`
 
-:0:
-* meeting
-${MONTHFOLDER}/meeting
-.Ex
-複数のメーリングリストを講読していて、そのメーリングリストのいくつかに
-クロスポストする人がいる場合、同じメッセージを何回か受け取ることがよくある
-(各メーリングリストからは一通だが)。以下の簡単なレシピを使うと、重複した
-メールを除去することができる。このレシピでは、 formail を通じて最近受信した
-メールの Message-ID を格納する 8KB のキャッシュ・ファイルを作っている。
-Message-ID は新着メール毎に一意であることが保証されているので、Message-ID
-を使うのは重複するメールを除くのにまさにぴったりの方法である。このレシピを
+:0: * meeting ${MONTHFOLDER}/meeting
+.Ex
+複数のメーリングリストを講読していて、そのメーリングリストのいくつかに クロスポストする人がいる場合、同じメッセージを何回か受け取ることがよくある
+(各メーリングリストからは一通だが)。以下の簡単なレシピを使うと、重複した メールを除去することができる。このレシピでは、 formail
+を通じて最近受信した メールの Message\-ID を格納する 8KB のキャッシュ・ファイルを作っている。 Message\-ID
+は新着メール毎に一意であることが保証されているので、Message\-ID を使うのは重複するメールを除くのにまさにぴったりの方法である。このレシピを
 rcfile の一番最初に置くだけで、重複するメールはこのレシピを通過できなくなる。
 .Sx 2
-:0 Wh: msgid.lock
-| formail \-D 8192 msgid.cache
+:0 Wh: msgid.lock | formail \-D 8192 msgid.cache
 .Ex
 注意すべきこととして、これより後のレシピで配信に問題があると procmail は
-そのメールをキューにもう一度入れようとする。そうすると、次回のキュー処理の
-際にこのメールは重複しているとみなされ、なくなってしまう。
-自分のスクリプト作成技術にあまり自信がない場合は、代わりに以下のレシピを
-使うことができる。このレシピは、重複するメールをどこか捨ててしまうのではなく、
-別のフォルダに入れる。もちろん、定期的にこのフォルダを空にするのは、
-自分でやらないといけない。
+そのメールをキューにもう一度入れようとする。そうすると、次回のキュー処理の 際にこのメールは重複しているとみなされ、なくなってしまう。
+自分のスクリプト作成技術にあまり自信がない場合は、代わりに以下のレシピを 使うことができる。このレシピは、重複するメールをどこか捨ててしまうのではなく、
+別のフォルダに入れる。もちろん、定期的にこのフォルダを空にするのは、 自分でやらないといけない。
 .Sx 5
-:0 Whc: msgid.lock
-| formail \-D 8192 msgid.cache
+:0 Whc: msgid.lock | formail \-D 8192 msgid.cache
 
-:0 a:
-duplicates
-.Ex
-procmail は MH 形式のフォルダに直接メッセージを配信することができるが、
-本物の MH が管理している未読番号 (unseen sequence) の更新は行わない。
-procmail にも未読番号の更新を行わせたい場合は、以下のようなレシピを使うとよい。
-この例では、本文に spam という言葉を含む全てのメールを spamfold という
-MH フォルダに入れている。ローカルロックファイルが必要な点に注意すること。
-なぜなら、MH のプログラム群は番号ファイル (sequences file) のロックを
-行わないからである。したがって、番号ファイルを変更する MH のプログラムが
-非同期で複数実行されると、内容がおかしくなったり、いつの間にか変更が失われる
-可能性がある。残念ながら、ロックファイルを使ってもこの問題を完全に解決する
-ことはできない。`show'、`mark' や他の MH プログラムの実行中に rcvstore
-が起動されることがあり得るからである。この問題が MH の将来のバージョンで
-修正されることを期待しているが、それまでは、番号が失なわれたりおかしく
-なったりする危険と、未読番号を使う利点を、天秤にかけた上で使わなけらば
+:0 a: duplicates
+.Ex
+procmail は MH 形式のフォルダに直接メッセージを配信することができるが、 本物の MH が管理している未読番号 (unseen
+sequence) の更新は行わない。 procmail にも未読番号の更新を行わせたい場合は、以下のようなレシピを使うとよい。 この例では、本文に
+spam という言葉を含む全てのメールを spamfold という MH フォルダに入れている。ローカルロックファイルが必要な点に注意すること。
+なぜなら、MH のプログラム群は番号ファイル (sequences file) のロックを 行わないからである。したがって、番号ファイルを変更する MH
+のプログラムが 非同期で複数実行されると、内容がおかしくなったり、いつの間にか変更が失われる
+可能性がある。残念ながら、ロックファイルを使ってもこの問題を完全に解決する ことはできない。`show'、`mark' や他の MH
+プログラムの実行中に rcvstore が起動されることがあり得るからである。この問題が MH の将来のバージョンで
+修正されることを期待しているが、それまでは、番号が失なわれたりおかしく なったりする危険と、未読番号を使う利点を、天秤にかけた上で使わなけらば
 ならないだろう。
 .Sx 3
-:0 :spamfold/$LOCKEXT
-* B ?? spam
-| rcvstore +spamfold
-.Ex
-emacs のメールフォルダ (RMAIL や VM といった emacs 上で動作するメール・
-パッケージで管理されているメールフォルダ) に直接配信する場合、 emacs と
-同じロックファイルを使用すべきである。 emacs のメーラーはこの点で少し
-おかしなところがあり、すでに emacs の内部バッファに読み込まれている
-メールフォルダに第三者がメールを配信すると、非常に混乱してしまう。
-以下のレシピは $HOME の値が /home/john の場合の例である。
+:0 :spamfold/$LOCKEXT * B ?? spam | rcvstore +spamfold
+.Ex
+emacs のメールフォルダ (RMAIL や VM といった emacs 上で動作するメール・ パッケージで管理されているメールフォルダ)
+に直接配信する場合、 emacs と 同じロックファイルを使用すべきである。 emacs のメーラーはこの点で少し おかしなところがあり、すでに
+emacs の内部バッファに読み込まれている メールフォルダに第三者がメールを配信すると、非常に混乱してしまう。 以下のレシピは $HOME の値が
+/home/john の場合の例である。
 .Sx 5
 MAILDIR=Mail
 
-:0:/usr/local/lib/emacs/lock/!home!john!Mail!mailbox
-* ^Subject:.*whatever
+:0:/usr/local/lib/emacs/lock/!home!john!Mail!mailbox * ^Subject:.*whatever
 mailbox
 .Ex
-別の方法としては、procmail 専用のメールボックスを設け、procmail はそこに
-メールを配信するようにして、定期的に
-.B movemail
-を使ってメールボックスを空にし、内容を emacs メーラーのファイルにコピーする
-こともできる。 movemail はメールボックス単位のローカルロックファイル
-mailbox.lock を使用する。
-実のところ、procmail と一緒に使う場合、この方法を使う方が望ましい。
+別の方法としては、procmail 専用のメールボックスを設け、procmail はそこに メールを配信するようにして、定期的に \fBmovemail\fP
+を使ってメールボックスを空にし、内容を emacs メーラーのファイルにコピーする こともできる。 movemail
+はメールボックス単位のローカルロックファイル mailbox.lock を使用する。 実のところ、procmail
+と一緒に使う場合、この方法を使う方が望ましい。
 .PP
-メールから特定のヘッダを抽出して環境変数に設定するには、
-以下のいずれかの方法も使用することができる。
+メールから特定のヘッダを抽出して環境変数に設定するには、 以下のいずれかの方法も使用することができる。
 .Sx 5
-SUBJECT=`formail \-xSubject:`    # 通常のフィールド
-FROM=`formail \-rt \-xTo:`        # 特殊な例
+SUBJECT=`formail \-xSubject:` # 通常のフィールド FROM=`formail \-rt \-xTo:` # 特殊な例
 
-:0 h                            # 他の方法
-KEYWORDS=| formail \-xKeywords:
+:0 h # 他の方法 KEYWORDS=| formail \-xKeywords:
 .Ex
 procmailrc ファイル内で一時ファイルを使っていて、procmail 終了直前に
 一時ファイルが確実に削除されるようにするには、以下のようにすればよい。
 .Sx 2
-TEMPORARY=$HOME/tmp/pmail.$$
-TRAP="/bin/rm \-f $TEMPORARY"
+TEMPORARY=$HOME/tmp/pmail.$$ TRAP="/bin/rm \-f $TEMPORARY"
 .Ex
-キーワード TRAP は procmail の終了コードを変更するために使うこともできる。
-つまり、通常の終了コードの代わりに終了コード `1' を procmail が返すように
-したい場合、以下のようにすればよい:
+キーワード TRAP は procmail の終了コードを変更するために使うこともできる。 つまり、通常の終了コードの代わりに終了コード `1' を
+procmail が返すように したい場合、以下のようにすればよい:
 .Sx 3
 EXITCODE=""
 TRAP="exit 1;"   # 最後のセミコロンは大事である。 exit は独立した
                  # コマンドではなくシェルのコマンドだからである。
 .Ex
-終了コードに TRAP から起動されたプログラムの結果を反映させる必要がない
-場合は、以下のように書くだけでもよい。
+終了コードに TRAP から起動されたプログラムの結果を反映させる必要がない 場合は、以下のように書くだけでもよい。
 .Sx 1
 EXITCODE=1
 .Ex
-以下のレシピは、受信したメールのうち postscript ファイルと思われるメールを
-全部印刷する。
+以下のレシピは、受信したメールのうち postscript ファイルと思われるメールを 全部印刷する。
 .Sx 3
-:0 Bb
-* ^^%!
-| lpr
-.Ex
-次のレシピは同じ動作をするが、もう少し選択条件が厳しくなっている。
-print-server から来た postscript ファイルだけを印刷する。
-最初の条件は、ヘッダ内に指定パタンが見つかった場合のみマッチする。
-二番目の条件は、メール本文の先頭でのみマッチする。
+:0 Bb * ^^%! | lpr
+.Ex
+次のレシピは同じ動作をするが、もう少し選択条件が厳しくなっている。 print\-server から来た postscript ファイルだけを印刷する。
+最初の条件は、ヘッダ内に指定パタンが見つかった場合のみマッチする。 二番目の条件は、メール本文の先頭でのみマッチする。
 .Sx 4
-:0 b
-* ^From[ :].*print-server
-* B ?? ^^%!
-| lpr
+:0 b * ^From[ :].*print\-server * B ?? ^^%! | lpr
 .Ex
-上記と同じだが、ちょっとだけ違った方法:
+上と同じだが、少しだけ違う方法:
 .Sx 7
 :0
-* ^From[ :].*print-server
+* ^From[ :].*print\-server
 {
   :0 B b
   * ^^%!
@@ -423,58 +308,37 @@ print-server から来た postscript ファイルだけを印刷する。
 .Ex
 これも同様:
 .Sx 4
-:0 HB b
-* ^^(.+$)*From[ :].*print-server
-* ^^(.+$)*^%!
-| lpr
-.Ex
-メールアカウントを 2つ持っているとしよう。どちらも常時使用しているが、
-とても離れた場所にあるとする (つまり、いずれか一方のアカウントに届いた
-メールしか読むことができないとする)。アカウント 1 に届いたメールを
-アカウント 2 に転送し、反対向きも行いたいという状況を考える。
-まず思いつくのは、両方のサイトで .forward ファイルを使う方法だが、
-もちろんうまく動かない。メールのループが起こってしまうからだ。
-このメールのループは、両方のサイトの $HOME/.procmailrc ファイルの先頭に
-以下のレシピを入れておくことで避けることができる。
-両方のサイトで同じ X-Loop: フィールドを追加するようにしておけば、
-メールはどちらのアカウントからでも安全に
+:0 HB b * ^^(.+$)*From[ :].*print\-server * ^^(.+$)*^%! | lpr
+.Ex
+メールアカウントを 2つ持っているとしよう。どちらも常時使用しているが、 とても離れた場所にあるとする (つまり、いずれか一方のアカウントに届いた
+メールしか読むことができないとする)。アカウント 1 に届いたメールを アカウント 2 に転送し、反対向きも行いたいという状況を考える。
+まず思いつくのは、両方のサイトで .forward ファイルを使う方法だが、 もちろんうまく動かない。メールのループが起こってしまうからだ。
+このメールのループは、両方のサイトの $HOME/.procmailrc ファイルの先頭に 以下のレシピを入れておくことで避けることができる。
+両方のサイトで同じ X\-Loop: フィールドを追加するようにしておけば、 メールはどちらのアカウントからでも安全に
 もう一方のアカウントに転送することができるようになる。
 .Sx 4
 :0 c
-* !^X-Loop: yourname@your.main.mail.address
-| formail \-A "X-Loop: yourname@your.main.mail.address" | \e
-       $SENDMAIL \-oi yourname@the.other.account
-.Ex
-誰かが件名に `retrieve' というキーワードを入れたメールを送ってくると、
-以下のレシピは自動的に info_file の内容を送信者に送り返す。
-メールを送信するレシピではいつもそうであるが、メールのループが起こらない
-ように気を付けること。
+* !^X\-Loop: yourname@your.main.mail.address
+| formail \-A "X\-Loop: yourname@your.main.mail.address" | \e
+   $SENDMAIL \-oi yourname@the.other.account
+.Ex
+誰かが件名に `retrieve' というキーワードを入れたメールを送ってくると、 以下のレシピは自動的に info_file
+の内容を送信者に送り返す。 メールを送信するレシピではいつもそうであるが、メールのループが起こらない ように気を付けること。
 .Sx 6
-:0
-* !^From +YOUR_USERNAME
-* !^Subject:.*Re:
-* !^FROM_DAEMON
-* ^Subject:.*retrieve
-| (formail \-r ; cat info_file) | $SENDMAIL \-oi \-t
-.Ex
-今度は、メールでアクセス可能な非常に簡単なファイルサーバの例である。
-もっと高度な機能が必要な場合には、
-.B SmartList
-を調べてみることをお薦めする
-(SmartList は procmail の配布場所と同じ場所で入手できる)。
-以下のリストにあるように、このファイルサーバは一つのリクエストに対し
-最大でも一つのファイルしか送り返さない。また、受信したメールの本文は無視され、
+:0 * !^From +YOUR_USERNAME * !^Subject:.*Re: * !^FROM_DAEMON *
+^Subject:.*retrieve | (formail \-r ; cat info_file) | $SENDMAIL \-oi \-t
+.Ex
+今度は、メールでアクセス可能な非常に簡単なファイルサーバの例である。 もっと高度な機能が必要な場合には、 \fBSmartList\fP
+を調べてみることをお薦めする (SmartList は procmail の配布場所と同じ場所で入手できる)。
+以下のリストにあるように、このファイルサーバは一つのリクエストに対し 最大でも一つのファイルしか送り返さない。また、受信したメールの本文は無視され、
 Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味がある)
-という形式になっていなければならない。
-ファイルネームがドット (.) で始まるファイルは送り返さないし、
-ファイルサーバのディレクトリ・ツリーの外部にあるファイルを
-取り出すこともできないようになっている
-(この例に手を入れる場合は、この最後の制限項目を不注意で
-緩めることがないように気をつけること)。
+という形式になっていなければならない。 ファイルネームがドット (.) で始まるファイルは送り返さないし、
+ファイルサーバのディレクトリ・ツリーの外部にあるファイルを 取り出すこともできないようになっている
+(この例に手を入れる場合は、この最後の制限項目を不注意で 緩めることがないように気をつけること)。
 .Sx 18
 :0
-* ^Subject: send file [0-9a-z]
-* !^X-Loop: yourname@your.main.mail.address
+* ^Subject: send file [0\-9a\-z]
+* !^X\-Loop: yourname@your.main.mail.address
 * !^Subject:.*Re:
 * !^FROM_DAEMON
 * !^Subject: send file .*[/.]\e.
@@ -483,7 +347,7 @@ Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味が
 
   :0 fhw                   # 返信用ヘッダ作成とファイル名抽出
   * ^Subject: send file \e/[^ ]*
-  | formail \-rA "X-Loop: yourname@your.main.mail.address"
+  | formail \-rA "X\-Loop: yourname@your.main.mail.address"
 
   FILE="$MATCH"            # 要求のあったファイル名
 
@@ -491,89 +355,64 @@ Subject: 行は「Subject: send file the_file_you_want」 (空白には意味が
   | cat \- ./$FILE 2>&1 | $SENDMAIL \-oi \-t
 }
 .Ex
-以下の例は、特定の MIME 形式でエンコードされて届いた plain-text
-のメールを、よりコンパクトな 8 ビット形式に前もって変換する。
-こうすることで、多くのプログラムで簡単に使用したり表示したり
-できるようになる。
-.BR mimencode (1)
-プログラムは Nathaniel Borenstein の metamail パッケージに含まれている。
+以下の例は、特定の MIME 形式でエンコードされて届いた plain\-text のメールを、よりコンパクトな 8 ビット形式に前もって変換する。
+こうすることで、多くのプログラムで簡単に使用したり表示したり できるようになる。 \fBmimencode\fP(1)  プログラムは Nathaniel
+Borenstein の metamail パッケージに含まれている。
 .Sx 17
 :0
-* ^Content-Type: *text/plain
+* ^Content\-Type: *text/plain
 {
   :0 fbw
-  * ^Content-Transfer-Encoding: *quoted-printable
+  * ^Content\-Transfer\-Encoding: *quoted\-printable
   | mimencode \-u \-q
 
-         :0 Afhw
-         | formail \-I "Content-Transfer-Encoding: 8bit"
+     :0 Afhw
+     | formail \-I "Content\-Transfer\-Encoding: 8bit"
 
   :0 fbw
-  * ^Content-Transfer-Encoding: *base64
+  * ^Content\-Transfer\-Encoding: *base64
   | mimencode \-u \-b
 
-         :0 Afhw
-         | formail \-I "Content-Transfer-Encoding: 8bit"
+     :0 Afhw
+     | formail \-I "Content\-Transfer\-Encoding: 8bit"
 }
 .Ex
-以下の例はあまり見かけないものだが、こんな機能もこともできるという
-紹介である。HOME ディレクトリに ".urgent" という名前のファイルがあり、
-そのファイルに (一人の) 人の名前が書かれていて、その人からメールが来た場合、
-通常のメールフォルダに入れる代わりに $MAILDIR/urgent に格納したいとする。
-このレシピでそれができる。
-(気を付けるべき点として、$HOME/.urgent のファイルサイズは $LINEBUF より
-小さくすべきである。必要なら LINEBUF の値を増やすこと。)
+以下の例はあまり見かけないものだが、こんな機能もこともできるという 紹介である。HOME ディレクトリに ".urgent"
+という名前のファイルがあり、 そのファイルに (一人の) 人の名前が書かれていて、その人からメールが来た場合、 通常のメールフォルダに入れる代わりに
+$MAILDIR/urgent に格納したいとする。 このレシピでそれができる。 (気を付けるべき点として、$HOME/.urgent
+のファイルサイズは $LINEBUF より 小さくすべきである。必要なら LINEBUF の値を増やすこと。)
 .Sx 5
 URGMATCH=`cat $HOME/.urgent`
 
-:0:
-* $^From.*${URGMATCH}
-urgent
+:0: * $^From.*${URGMATCH} urgent
 .Ex
 procmail の全く別の使い方として、特定の (外に出ていく) テキストやメールに
-条件に応じてフィルタを適用するといった方法がある。代表的な例としては、
-外に出ていく全てのメールを通すフィルタで、
-必要な場合のみ MIME エンコードされるようにするものがある。
-この場合には、パイプの中段として procmail を起動することになる。
+条件に応じてフィルタを適用するといった方法がある。代表的な例としては、 外に出ていく全てのメールを通すフィルタで、 必要な場合のみ MIME
+エンコードされるようにするものがある。 この場合には、パイプの中段として procmail を起動することになる。
 .Sx 1
 cat newtext | procmail ./mimeconvert | mail chris@where.ever
 .Ex
-.B mimeconvert
-rcfile には、以下のようなルールが入ることだろう (=0x80= や =0xff= には
-実際の 8 ビット文字を入れること):
+\fBmimeconvert\fP rcfile には、以下のようなルールが入ることだろう (=0x80= や =0xff= には 実際の 8
+ビット文字を入れること):
 .Sx 10
 DEFAULT=|    # いつものようにメールを配信するのではなく
              # 標準出力にパイプする
 :0 Bfbw
-* [=0x80=-=0xff=]
+* [=0x80=\-=0xff=]
 | mimencode \-q
 
   :0 Afhw
-  | formail \-I 'MIME-Version: 1.0' \e
-     \-I 'Content-Type: text/plain; charset=ISO-8859-1' \e
-     \-I 'Content-Transfer-Encoding: quoted-printable'
+  | formail \-I 'MIME\-Version: 1.0' \e
+     \-I 'Content\-Type: text/plain; charset=ISO\-8859\-1' \e
+     \-I 'Content\-Transfer\-Encoding: quoted\-printable'
 .Ex
 .SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailsc (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR mimencode (1),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1)
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailsc\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1), \fBaliases\fP(5),
+\fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1), \fBcomsat\fP(8),
+\fBmimencode\fP(1), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1)
 .hy
 .ad
 .SH 著者
index 4b19554..adec45d 100644 (file)
@@ -1,5 +1,14 @@
-.\"WORD:       mail            メール
-.\"WORD:       processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailrc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (C)COOL WEB 1998
 .\"          ALL RIGHTS RESERVED
 .\" References: http://www.jaist.ac.jp/~fjt/procmail.html
 .\"
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailrc.man,v 1.85 2001/08/04 06:08:21 guenther Exp $
-.TH PROCMAILRC 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILRC 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .SH 名前
 procmailrc \- procmail の rcfile 【訳注: 設定ファイル】
 .SH 書式
-.B $HOME/.procmailrc
+\fB$HOME/.procmailrc\fP
 .ad
 .SH 説明
-取り敢えずすぐ始めたい場合は、
-.B procmail (1)
-マニュアルの後の
-.B 注意
-章を参照されたい。
-.PP
-rcfile は (procmail にとって特別な意味を持つものもある) いくつもの
-環境変数への値の設定とレシピを含めることができる。
-最も簡単な形式は、到着したメールのヘッダを検索する、一行におさまる
-正規表現よりなるレシピである。
-マッチした最初のレシピは、メールの行き先
-(通常はファイル)を決定する為に使われる。
-もし、処理が rcfile の終りに到達すると、 procmail はメールを
-.BR $DEFAULT
-へ配送する。
-【訳注: procmail では、受信するメールに対する様々な処理の命令を
-recipe (レシピ/処方)と呼んでいる。】
-.PP
-レシピは2種類存在する: 配送指示と非配送指示である。
-マッチする
-.I 配送の指示
-がある場合、 procmail は (推測した) メールが配送されたと見なす。
-そして、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の
-.I 処理を終了する。
-.I 非配送の指示
-がある場合、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の処理は
-.I 続行される。
+取り敢えずすぐ始めたい場合は、 \fBprocmail (1)\fP マニュアルの最後
+にある\fB備考\fPを参照されたい。
+.PP
+rcfile は (procmail にとって特別な意味を持つものもある) いくつもの 環境変数への値の設定とレシピを含めることができる。
+最も簡単な形式は、到着したメールのヘッダを検索する、一行におさまる 正規表現よりなるレシピである。 マッチした最初のレシピは、メールの行き先
+(通常はファイル)を決定する為に使われる。 もし、処理が rcfile の終りに到達すると、 procmail はメールを \fB$DEFAULT\fP
+へ配送する。 【訳注: procmail では、受信するメールに対する様々な処理の命令を recipe (レシピ/処方)と呼んでいる。】
+.PP
+レシピは2種類存在する: 配送指示と非配送指示である。 マッチする \fI配送の指示\fP がある場合、 procmail は (推測した)
+メールが配送されたと見なす。 そして、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の \fI処理を終了する。\fP \fI非配送の指示\fP
+がある場合、レシピの動作指示を首尾良く完遂した後、rcfile の処理は \fI続行される。\fP
 .PP
 配送レシピはメールのヘッダ及び/又は本文に以下の作用を引き起こす:
 ファイルへ書き込まれる、プログラムに呑み込まれる、あるいはメールアドレスへ転送される。
 .PP
-非配送の指示は以下の通り: 
-プログラムあるいはフィルタの出力の procmail による
-取り込み 【訳注: capturing: キャプチャリング、原文は captured back】 を実行するもの、あるいは入れ子構造【訳注: nesting block: ネストされたブロック】のブロックを開始させるもの。
-.PP
-procmail に対し、
-.I 配送レシピ
-をあたかも非配送レシピであるかのように
-取り扱うように命令することもできる。
-その際には、該当するレシピに `c' フラグを指定する。
-こうすると procmail は当該レシピへ配送する為のメールの
-.I カーボンコピー
-を作成し、 rcfile の処理を続行する。
-.PP
-沢山のレシピを使うことによって、受信したメールを、幾つかのメールフォルダへ
-とても簡単に振り分けることができる。
-但し、メールはそれらメールフォルダに同時に到達するかも知れない、ということも
-心に留めておいて欲しい。(幾つかの procmail プログラムが同時に起動する場合を
-想定している。沢山のメールが到着するなら、あり得ないことではない。)
-このことでぐちゃくちゃにならない為に、是非ともロックファイルを正しく使って
-頂きたい。
-.PP
-環境変数の
-.B 指定
-と
-.B レシピ
-は rcfile 中に自由に配置できる。
-procmail にとって特別な意味を持つ環境変数は全て、解析された瞬間に、適切に
-使われる。(すなわち、必要なときにはいつでも新たに 
-.BR MAILDIR
-を指定すれば、カレントディレクトリを変更できるし、新たに
-.BR LOCKFILE
-を指定すればロックファイルを切替えることができるし、いつでも umask を
-変更できる等々。可能性は無限である :\-) 。
-.PP
-これら環境変数の設定や値の置換は
-.BR sh (1)
-における処理と完全に等しい。(これはあらゆる引用符やエスケープを含む。)
-更に特典として、 '=' の前後の空白は無視してくれるし、
-環境変数の後に '=' がない場合はその環境変数自体を環境から消去してくれる。
-procmail から起動される、バッククォートで囲まれたプログラムは、
-メール全体を標準入力から受け取る。
+非配送のレシピは以下の通り: プログラムやフィルタの出力を procmail が
+取り込むもの、あるいは入れ子構造のブロックを開始させるもの。
+.PP
+procmail に対し、 \fI配送レシピ\fP をあたかも非配送レシピであるかのように 取り扱うように命令することもできる。 その際には、該当するレシピに
+`c' フラグを指定する。 こうすると procmail は当該レシピへ配送する為のメールの \fIカーボンコピー\fP を作成し、 rcfile
+の処理を続行する。
+.PP
+沢山のレシピを使うことによって、受信したメールを、幾つかのメールフォルダへ とても簡単に振り分けることができる。
+但し、メールはそれらメールフォルダに同時に到達するかも知れない、ということも 心に留めておいて欲しい。(幾つかの procmail
+プログラムが同時に起動する場合を 想定している。沢山のメールが到着するなら、あり得ないことではない。)
+このことでぐちゃくちゃにならない為に、是非ともロックファイルを正しく使って 頂きたい。
+.PP
+環境変数の \fB指定\fP と \fBレシピ\fP は rcfile 中に自由に配置できる。 procmail
+にとって特別な意味を持つ環境変数は全て、解析された瞬間に、適切に 使われる。(すなわち、必要なときにはいつでも新たに \fBMAILDIR\fP
+を指定すれば、カレントディレクトリを変更できるし、新たに \fBLOCKFILE\fP を指定すればロックファイルを切替えることができるし、いつでも
+umask を 変更できる等々。可能性は無限である :\-) 。
+.PP
+これら環境変数の設定や値の置換は \fBsh\fP(1)  における処理と完全に等しい。(これはあらゆる引用符やエスケープを含む。)  更に特典として、
+\&'=' の前後の空白は無視してくれるし、 環境変数の後に '=' がない場合はその環境変数自体を環境から消去してくれる。 procmail
+から起動される、バッククォートで囲まれたプログラムは、 メール全体を標準入力から受け取る。
 .PP
 .SS コメント
-# から始まる行は、全ての文字が改行まで無視される。
-但し、条件行には当てはまらない。
-条件行にはコメントが付けられない。
+# から始まる行は、全ての文字が改行まで無視される。 但し、条件行には当てはまらない。 条件行にはコメントが付けられない。
 .SS レシピ
 .PP
-\(cq:'で始まる行はレシピの開始を示す。
-書式は以下の通り:
+\&':'で始まる行はレシピの開始を示す。 書式は以下の通り:
 .Sx 3
-:0 [\fIflags\fP] [ : [\fIlocallockfile\fP] ]
-<ゼロあるいはそれ以上の条件 (1行に1つ)>
+:0 [\fIflags\fP] [ : [\fIlocallockfile\fP] ] <ゼロあるいはそれ以上の条件 (1行に1つ)>
 <アクション行は厳密に1つ>
 .Ex
-条件行は先頭に `*' が付く。この文字に続く全ての文字は、先頭と末尾の
-空白を除き、procmail 内部の egrep へ
-.BR 正確に
-渡される。これらの正規表現は一般的な
-.BR egrep (1)
-の拡張正規表現と
-.B 完全に
-互換性がある。
-.BR "拡張正規表現"
-の章も参照されたい。
+条件行は先頭に `*' が付く。この文字に続く全ての文字は、先頭と末尾の 空白を除き、procmail 内部の egrep へ \fB正確に\fP
+渡される。これらの正規表現は一般的な \fBegrep\fP(1)  の拡張正規表現と \fB完全に\fP 互換性がある。 \fB拡張正規表現\fP の章も参照されたい。
 .PP
 条件行は論理積で評価される; 条件がない時はデフォルトで全て真となる。
 .PP
-使用可能な
-.I フラグ
-は以下の通り:
-.TP 0.5i
-.B H
+使用可能な \fIフラグ\fP は以下の通り:
+.TP  0.5i
+\fBH\fP
 ヘッダを egrep する (デフォルト)。
-【訳注: "egrep と同じ正規表現の解釈にて検索を行う" がより正確な意味になる。フラグを省略すると、この `H' フラグが付されたものと見倣され、続く条件行はヘッダが対象となる。】
-.TP
-.B B
+(訳注: 正確には、egrep と同じ正規表現の解釈にて検索を行う。
+フラグを省略すると、この `H' フラグが付されたものとみなされ、
+続く条件行はヘッダが対象となる。)
+.TP 
+\fBB\fP
 本文を egrep する。
-.TP
-.B D
-内部の egrep に対して大文字と小文字を区別するよう指示する。
-(デフォルトでは逆に大小文字を区別しない。)
-.TP
-.B A
-このレシピは、(現在のネスト構造の段階における) `A' あるいは `a' フラグが
-付されていない直前のレシピも同様にマッチしない限り、実行されない。
+.TP 
+\fBD\fP
+内部の egrep に対して大文字と小文字を区別するよう指示する
+(デフォルトでは逆に大小文字を区別しない)。
+.TP 
+\fBA\fP
+このレシピは、(現在のネスト構造の段階における) `A' あるいは `a' フラグが 付されていない直前のレシピも同様にマッチしない限り、実行されない。
 これによって、ある条件が成立した時に実行されるアクションを複数列挙できる。
-.TP
-.B a
-は `A' と同じ意味を持つが、更に追加される条件として、現在のレシピが
-実行される前に、直前のレシピは必ず
-.I 正常終了
+.TP 
+\fBa\fP
+`A' と同じ意味を持つが、更に追加される条件として、現在のレシピが 実行される前に、直前のレシピは必ず \fI正常終了\fP
 しなければならない、という制約がある。
-.TP
-.B E
-このレシピは直前のレシピが実行されなかった時にだけ実行される。
-このレシピの実行はまた、直後に `E' フラグを伴う全てのレシピの実行が禁止される。
+.TP 
+\fBE\fP
+このレシピは直前のレシピが実行されなかった時にだけ実行される。 このレシピの実行はまた、直後に `E' フラグを伴う全てのレシピの実行が禁止される。
 これにより、 `else if' アクションを構築することができる。
-.TP
-.B e
-このレシピは直前のレシピの実行が
-.IR 失敗した
-時にだけ実行される。(すなわち、直前のアクション行の実行結果がエラーを伴う終了であった場合である。)
-.TP
-.B h
+.TP 
+\fBe\fP
+このレシピは直前のレシピの実行が \fI失敗した\fP 時にだけ実行される。(すなわち、直前のアクション行の実行結果がエラーを伴う終了であった場合である。)
+.TP 
+\fBh\fP
 メールのヘッダをパイプ、ファイルあるいはメール配送先(デフォルト)に渡す。
-.TP
-.B b
+.TP 
+\fBb\fP
 メールの本文をパイプ、ファイルあるいはメール配送先(デフォルト)に渡す。
-.TP
-.B f
+.TP 
+\fBf\fP
 パイプをフィルタと見なす。
-.TP
-.B c
-受信したメールの
-.B カーボンコピー
-を作成する。
-これは
-.I 配送
-レシピにだけ意味がある。
-このフラグが唯一有効な非配送レシピは入れ子構造
-にて使われる場合である。
-この時、カーボンコピーを生成する為に、実行中の procmail プロセスの
-.B クローン
-が作成される。(ロックファイルは継承されない。)
-これによってクローンは普通に実行され、親プロセスはこの時点のブロックの
-処理を飛ばして次に進む。
-.TP
-.B w
-フィルタあるいはプログラムの実行終了を待ち、その終了コードをチェックする
-(通常は無視される); フィルタが正常終了しなかった場合、テキストは
+.TP 
+\fBc\fP
+受信したメールの \fBカーボンコピー\fP を作成する。 これは \fI配送\fP レシピにだけ意味がある。 このフラグが唯一有効な非配送レシピは入れ子構造
+にて使われる場合である。 この時、カーボンコピーを生成する為に、実行中の procmail プロセスの \fBクローン\fP
+が作成される。(ロックファイルは継承されない。)  これによってクローンは普通に実行され、親プロセスはこの時点のブロックの 処理を飛ばして次に進む。
+.TP 
+\fBw\fP
+フィルタあるいはプログラムの実行終了を待ち、その終了コードをチェックする (通常は無視される); フィルタが正常終了しなかった場合、テキストは
 フィルタされず、フィルタに渡す以前の状態のままになる。
-.TP
-.B W
-は `w' フラグと同じ意味を持つが、あらゆる `プログラムの失敗' の
-メッセージは抑止され、出力されない。
-.TP
-.B i
-このレシピにおけるあらゆる書き込みエラーを無視する
-(すなわち、通常は早期に閉じられたパイプに起因する)。
-.TP
-.B r
-Raw mode である。メールの最後が空行となるような処理を行わず、
-メールが入力されたとおりに書き出す。
-.PP
-正しい正規表現ではないものの、特殊な条件を設定するものがある。
-使用する際に、下記の条件記号は先頭になければならない:
-.TP 0.5i
-.B !
+.TP 
+\fBW\fP
+`w' フラグと同じ意味を持つが、あらゆる `プログラムの失敗' の メッセージは抑止され、出力されない。
+.TP 
+\fBi\fP
+このレシピにおけるあらゆる書き込みエラーを無視する (すなわち、通常は早期に閉じられたパイプに起因する)。
+.TP 
+\fBr\fP
+Raw mode である。メールの最後が空行となるような処理を行わず、 メールが入力されたとおりに書き出す。
+.PP
+正しい正規表現ではないものの、特殊な条件を設定するものがある。 使用する際に、下記の条件記号は先頭になければならない:
+.TP  0.5i
+\fB!\fP
 条件の論理否定。
-.TP
-.B $
-この条件の直後に続くダブルクォートで囲まれた中身を
-.BR sh (1)
-の置換ルールに従って置換する。
-そして先頭の空白を読み飛ばした後、再度解析する。
-.TP
-.B ?
+.TP 
+\fB$\fP
+この条件の直後に続くダブルクォートで囲まれた中身を \fBsh\fP(1)  の置換ルールに従って置換する。 そして先頭の空白を読み飛ばした後、再度解析する。
+.TP 
+\fB?\fP
 指定したプログラムの終了コードを使う。
-.TP
-.B <
+.TP 
+\fB<\fP
 指定したバイト数(10進数)よりメール全体のバイト数が小さいか否か比較する。
-.TP
-.B >
-\(cq<' の反対。
-.TP
-.B "変数名 \fI??\fP"
-この環境変数の値に対し、この条件の後に続く項目と照合する (疑似変数は指定できない)。
-特殊なケースとして、環境変数名が `B', `H', `HB' および `BH' の場合は;
-このレシピの初期フラグによって定義されたデフォルトのヘッダ/本文検索領域を単に上書きする。
-.TP
-.B \e
+.TP 
+\fB>\fP
+\&'<' の反対。
+.TP 
+\fB変数名 \fP\fI??\fP
+この環境変数の値に対し、この条件の後に続く項目と照合する (疑似変数は指定できない)。 特殊なケースとして、環境変数名が `B', `H', `HB'
+および `BH' の場合は; このレシピの初期フラグによって定義されたデフォルトのヘッダ/本文検索領域を単に上書きする。
+.TP 
+\fB\e\fP
 上述の条件記号の意味を消す為に、記号の直前に置いて使われる。
-【訳注: この `\e' (バッククォート) は、条件記号の意味を消して通常の文字 (literal character: リテラル文字) として扱う機能を持つものであり、条件記号ではない。よって、本来は条件記号と同列に扱われて説明されるべきものではない。また、このマニュアルの後半に例示があるが、これら条件記号の先頭に使われるだけに留まらないので、注意が必要である。】
-.SS "ローカルロックファイル"
-.PP
-最初のレシピ行に2個目の ':' をレシピの末尾に付加すると、 procmail は
-.I ローカルロックファイル
-を (このレシピに対してのみ) 使用する。
-':' の後に、オプションとして任意のローカルロックファイル名を指定できる;
-もし、 ':' の後にローカルロックファイル名を指定しない場合は、配送先のファイル名 (あるいは '>>' 【訳注: 追加リダイレクタ】 の後に指定されるファイル名) に拡張子 $LOCKEXT を付加したファイル名がローカルロックファイル名として使われる。
-.SS "レシピのアクション行"
+(訳注: この `\e' (バッククォート) は、条件記号の意味を消して通常の
+文字 (literal character: リテラル文字) として扱う機能を持つものであり、
+条件記号ではない。よって、本来は条件記号と同列に扱われて説明されるべき
+ものではない。また、このマニュアルの後半に例示があるが、これら条件記号
+の先頭に使われるだけに留まらないので、注意が必要である。)
+.SS ローカルロックファイル
+.PP
+最初のレシピ行に2個目の ':' をレシピの末尾に付加すると、 procmail は \fIローカルロックファイル\fP を (このレシピに対してのみ)
+使用する。 ':' の後に、 オプションとして任意のローカルロックファイル名を指定できる; もし、 ':'
+の後にローカルロックファイル名を指定しない場合は、配送先のファイル名 (あるいは '>>' 【訳注: 追加リダイレクタ】
+の後に指定されるファイル名) に拡張子 $LOCKEXT を付加したファイル名がローカルロックファイル名として使われる。
+.SS レシピのアクション行
 .PP
 アクション行は以下に記す文字で開始する:
-.TP
-.B !
-この後に指定される全てのメールアドレスにメールを転送する。
-【訳注: メールアドレスはスペースで区切って列挙可能。】
-.TP
-.B |
-指定したプログラムを実行し、そのプログラムの標準入力にメールをパイプで渡す。
-もし、 $SHELLMETAS に含まれる文字が '|' 直後に指定されるプログラムのコマンドライン中にあれば、プログラムは $SHELL を介して起動される。
-オプションとして、このパイプ記号の前に
-.IR variable=
-を指定すると、プログラムの標準出力が環境変数
-.I variable
-に取り込まれる。
-(この時点において procmail は rcfile の処理を終了
-.B しない
-。)
-【訳注: すなわち、パイプ記号の後に指定されるプログラムが終了しないと、 procmail のプロセスは終了できない。】
-このパイプ記号だけを指定し、パイプ記号の後にプログラム等の記述を一切しない場合には、 procmail はメールを標準出力に書き出す。
-.TP
-.B {
+.TP 
+\fB!\fP
+この後に指定される全てのメールアドレスにメールを転送する。 【訳注: メールアドレスはスペースで区切って列挙可能。】
+.TP 
+\fB|\fP
+指定したプログラムを実行し、そのプログラムの標準入力にメールをパイプで渡す。 もし、 $SHELLMETAS に含まれる文字が '|'
+直後に指定されるプログラムのコマンドライン中にあれば、プログラムは $SHELL を介して起動される。 オプションとして、このパイプ記号の前に
+\fIvariable=\fP を指定すると、プログラムの標準出力が環境変数 \fIvariable\fP に取り込まれる。 (この時点において procmail
+は rcfile の処理を終了 \fBしない\fP 。)  【訳注: すなわち、パイプ記号の後に指定されるプログラムが終了しないと、 procmail
+のプロセスは終了できない。】 このパイプ記号だけを指定し、パイプ記号の後にプログラム等の記述を一切しない場合には、 procmail
+はメールを標準出力に書き出す。
+.TP 
+\fB{\fP
 の後にスペース、タブ、改行のいずれか一つ以上を伴うことにより、入れ子構造の開始を示す。
-次の閉じ括弧までの全ては、このレシピにて指定される条件に依存する。
-ネストの数は無制限である。
+次の閉じ括弧までの全ては、このレシピにて指定される条件に依存する。 ネストの数は無制限である。
 閉じ括弧は単にブロックの終りを示す為だけに存在し、どのような状態であっても閉じ括弧に procmail を終了させる機能はない。
-ブロックの終了に到達すれば、そのブロックの後の処理を続行する。
\83\8dã\82¹ã\83\88ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ä¸\8aã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\80\81ã\83\95ã\83©ã\82° `H' ã\81¨ `B' ã\81 ã\81\91ã\81\8cã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\82\92å°\8eã\81\8fæ\9d¡ä»¶ã\81¨ã\81\97ã\81¦ä½\9cç\94¨ã\81\97ã\80\81é\80\86ã\81«ã\83\95ã\83©ã\82° `h' ã\81¨ `b' ã\81¯ã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯å\86\85ã\81«ã\81\8aã\81\84ã\81¦ã\81¯å\85¨ã\81\8fæ\84\8få\91³ã\82\92ã\81ªã\81\95ã\81ªã\81\84ã\80\82
+ブロックの終了に到達すれば、そのブロックの後の処理を続行する。 ネストされたブロック上において、フラグ `H' と `B'
+だけがブロックを導く条件として作用し、逆にフラグ `h' と `b' はブロック内においては全く意味をなさない。
 .PP
-以上に示した以外のものは全てメールボックス名 (ファイル名、ディレクトリ、絶対パスあるいはカレントディレクトリからの相対パス(MAILDIR を参照のこと)) として解釈される。
-ファイル名の場合 (まだ存在していない可能性もある) は、メールはそのファイルに追加される。
+以上に示した以外のものは全てメールボックス名 (ファイル名、ディレクトリ、絶対パスあるいはカレントディレクトリからの相対パス(MAILDIR
\82\92å\8f\82ç\85§ã\81®ã\81\93ã\81¨)) ã\81¨ã\81\97ã\81¦è§£é\87\88ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82 ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«å\90\8dã\81®å ´å\90\88 (ã\81¾ã\81 å­\98å\9c¨ã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\81ªã\81\84å\8f¯è\83½æ\80§ã\82\82ã\81\82ã\82\8b) ã\81¯ã\80\81ã\83¡ã\83¼ã\83«ã\81¯ã\81\9dã\81®ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81«è¿½å\8a ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82
 .PP
 ディレクトリ名の場合、メールは指定されたディレクトリ内に重複しないことを保証されたファイル名 $MSGPREFIX* として新たに作成され、配送される。
-メールボックスのディレクトリ名が "/." で終っていると、当該ディレクトリは MH フォルダと見なされる; すなわち、 procmail はそのディレクトリ内に存在する有効な最終メッセージ番号のファイル名を探し、その次の番号を新たなメールのファイル名とする。
-メールボックスのディレクトリが "/" で終っていると、当該ディレクトリは maildir フォルダと見なされる; すなわち、 procmail は一旦メッセージを "tmp" というサブディレクトリにファイルとして配送した後、 "new" というサブディレクトリへリネーム (rename) する。
-メールボックスを MH フォルダあるいは maildir フォルダとして指定した際に、もし指定されたディレクトリがない場合は、 procmail はそのディレクトリを新たに作成する。
-メールボックスの作成規則として、当該ディレクトリ名をその時点で存在していないファイル名として置き換えるような処理は行わない。
-procmail がディレクトリに配送している時には、配送先に複数のディレクトリを指定できる。( procmail は複数ディレクトリへの配送をハードリンクを用いて行う。)
-.SS "環境変数のデフォルト値"
-.TP 2.2i
-.B "LOGNAME, HOME およびSHELL"
+メールボックスのディレクトリ名が "/." で終っていると、当該ディレクトリは MH フォルダと見なされる; すなわち、 procmail
+はそのディレクトリ内に存在する有効な最終メッセージ番号のファイル名を探し、その次の番号を新たなメールのファイル名とする。 メールボックスのディレクトリが
+"/" で終っていると、当該ディレクトリは maildir フォルダと見なされる; すなわち、 procmail は一旦メッセージを "tmp"
+というサブディレクトリにファイルとして配送した後、 "new" というサブディレクトリへリネーム (rename) する。 メールボックスを MH
+フォルダあるいは maildir フォルダとして指定した際に、もし指定されたディレクトリがない場合は、 procmail
+はそのディレクトリを新たに作成する。
+メールボックスの作成規則として、当該ディレクトリ名をその時点で存在していないファイル名として置き換えるような処理は行わない。 procmail
+がディレクトリに配送している時には、配送先に複数のディレクトリを指定できる。( procmail
+は複数ディレクトリへの配送をハードリンクを用いて行う。)
+.SS 環境変数のデフォルト値
+.TP  2.2i
+\fBLOGNAME, HOME およびSHELL\fP
 あなた (受信者) のデフォルト値
-.TP
-.B PATH
+.TP 
+\fBPATH\fP
 .na
-\&$HOME/bin\h'-\w' 'u' :/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/bin
-(但し、
+\&$HOME/bin\h'-\w' 'u' :/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u'
+:/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin/X11 (但し、
 .ad
-/etc/procmailrc を除く。 /etc/procmailrc の場合は、次のようになる: 
+/etc/procmailrc を除く。 /etc/procmailrc の場合は、次のようになる:
 .na
-`\&/usr/local/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/bin'.)
+`\&/bin\h'-\w' 'u' :/usr/bin\h'-\w' 'u' :/usr/local/bin\h'-\w' 'u'
+:/usr/bin/X11'.)
 .ad
-.TP
-.B SHELLMETAS
+.TP 
+\fBSHELLMETAS\fP
 \&&\h'-\w' 'u' |<>~;?*[
-.TP
-.B SHELLFLAGS
-\&-c
-.TP
-.BR ORGMAIL
-\&/var/mail/$LOGNAME
+.TP 
+\fBSHELLFLAGS\fP
+\&\-c
+.TP 
+\fBORGMAIL\fP
+\&/var/spool/mail/$LOGNAME
 .br
-(オプション \-m を指定していない場合に限る。 \-m を指定すると設定されない。)
-.TP
-.B MAILDIR
+(オプション \fB\-m\fP を指定していない場合に限る。 \fB\-m\fP を指定すると設定
+されない。)
+.TP 
+\fBMAILDIR\fP
 \&$HOME
 .br
-(但し、最初の読み込みに成功した rcfile のファイル名が `./' で始まっているか、 
-.B \-m
+(但し、最初の読み込みに成功した rcfile のファイル名が `./' で始まっているか、 \fB\-m\fP
 オプションが指定されている場合を除く。これらの場合、 MAILDIR のデフォルト値は `.' になる。)
-.TP
-.B DEFAULT
+.TP 
+\fBDEFAULT\fP
 \&$ORGMAIL
-.TP
-.B MSGPREFIX
+.TP 
+\fBMSGPREFIX\fP
 \&msg.
-.TP
-.B SENDMAIL
+.TP 
+\fBSENDMAIL\fP
 \&/usr/sbin/sendmail
-.TP
-.B SENDMAILFLAGS
-\&-oi
-.TP
-.B HOST
+.TP 
+\fBSENDMAILFLAGS\fP
+\&\-oi
+.TP 
+\fBHOST\fP
 現在のホスト名
-.TP
-.B COMSAT
+.TP 
+\fBCOMSAT\fP
 \&no
 .br
 (rcfile がコマンド行で指定されている場合)
-.TP
-.B PROCMAIL_VERSION
+.TP 
+\fBPROCMAIL_VERSION\fP
 \&3.22
-.TP
-.B LOCKEXT
+.TP 
+\fBLOCKEXT\fP
 \&.lock
 .na
 .PP
-上記以外に、 procmail の実行の際に初期化されるか予め設定される環境変数
-として、 IFS, ENV, PWD がある。
+上記以外に、 procmail の実行の際に初期化されるか予め設定される環境変数 として、 IFS, ENV, PWD がある。
 .ad
 .PP
-セキュリティ上の理由により、 procmail の実行開始の際に procmail プログラムにリンクされているランタイムリンカの動作を変更する恐れのある環境変数は全て除去される。
+セキュリティ上の理由により、 procmail の実行開始の際に procmail
+プログラムにリンクされているランタイムリンカの動作を変更する恐れのある環境変数は全て除去される。
 .SS 環境変数
 .PP
 沢山の環境変数に面食らってしまう前に、これらは全て妥当なデフォルト値を備えていることを忘れないでいて欲しい。
-.TP 1.2i
-.B MAILDIR
-procmail が動作する際のカレントディレクトリ。
-(すなわち、全てのパスは $MAILDIR からの相対指定であることを意味する。)
-.TP
-.B DEFAULT
-デフォルトの
-.B メールボックス
-ファイル。
-(特に指定しない場合、 procmail はこのメールボックスへメールを追記する。)
+.TP  1.2i
+\fBMAILDIR\fP
+procmail が動作する際のカレントディレクトリ。 (すなわち、全てのパスは $MAILDIR からの相対指定であることを意味する。)
+.TP 
+\fBDEFAULT\fP
+デフォルトの \fBメールボックス\fP ファイル。 (特に指定しない場合、 procmail はこのメールボックスへメールを追記する。)
 このメールボックスファイルへの書き込みに先立ち、 procmail は $DEFAULT$LOCKEXT というロックファイルを自動的に作成して用いる。
-この変数を明示的に設定する必要はない。デフォルトでシステム標準のメールボックスが設定されているからである。
-【訳注: 但し、 qmail にて /var/mail/useraccountname から 
-$HOME/Mailbox へのシンボリックリンクが張られている環境下では、 
-src/authenticate.c の MAILSPOOLHOME のコメントアウトを外し、
-#define MAILSPOOLHOME "/Mailbox"
-と定義させてビルドした上で、 ~/.procmailrc では
-DEFAULT=$HOME/Mailbox に設定する必要がある。
-そうしないと、シンボリックリンクは /var/mail/BOGUS.useraccountname.PID
-にリネームされてしまう。
+この変数を明示的に設定する必要はない。デフォルトでシステム標準のメールボックスが設定されているからである。 【訳注: 但し、 qmail にて
+/var/mail/useraccountname から $HOME/Mailbox へのシンボリックリンクが張られている環境下では、
+src/authenticate.c の MAILSPOOLHOME のコメントアウトを外し、 #define MAILSPOOLHOME
+"/Mailbox" と定義させてビルドした上で、 ~/.procmailrc では DEFAULT=$HOME/Mailbox に設定する必要がある。
+そうしないと、シンボリックリンクは /var/spool/mail/BOGUS.useraccountname.PID にリネームされてしまう。
 シンボリックリンクのファイル名を書き換える理由は procmail.1 を参照されたい。】
-.TP
-.B LOGFILE
-このファイルには procmail から発生したエラーメッセージあるいは診断メッセージ
-(通常は何もない :\-) あるいは procmail から起動された任意のプログラムのメッセージ
-も含まれる。 
-このファイルが設定されない場合、診断メッセージあるいはエラーメッセージは送信者へメールにて返送される。
-.BR LOGABSTRACT
-も参照のこと。
-.TP
-.B VERBOSE
-この変数に `yes' または `on' を書き込むと、
-.I 拡張診断メッセージ
-機能が有効になる。
-再度これを無効にするには、 `no' または `off' を設定する。
-.TP
-.B LOGABSTRACT
-実行終了する直前に、 procmail は配送メッセージの要約を $LOGFILE にログ記録する。
-ログにはヘッダの `From ' と 'Subject:' 、最終的に送達されたフォルダ、
-メッセージのバイト数が記録される。
-この環境変数に `no' を設定すると、このような要約の生成が抑止される。
-この環境変数に `all' を設定すると、実行に成功した
-.I 配送レシピ
+.TP 
+\fBLOGFILE\fP
+このファイルには procmail から発生したエラーメッセージあるいは診断メッセージ (通常は何もない :\-) あるいは procmail
+から起動された任意のプログラムのメッセージ も含まれる。
+このファイルが設定されない場合、診断メッセージあるいはエラーメッセージは送信者へメールにて返送される。 \fBLOGABSTRACT\fP も参照のこと。
+.TP 
+\fBVERBOSE\fP
+この変数に `yes' または `on' を書き込むと、 \fI拡張診断メッセージ\fP 機能が有効になる。 再度これを無効にするには、 `no' または
+`off' を設定する。
+.TP 
+\fBLOGABSTRACT\fP
+実行終了する直前に、 procmail は配送メッセージの要約を $LOGFILE にログ記録する。 ログにはヘッダの `From ' と
+\&'Subject:' 、最終的に送達されたフォルダ、 メッセージのバイト数が記録される。 この環境変数に `no'
+を設定すると、このような要約の生成が抑止される。 この環境変数に `all' を設定すると、実行に成功した \fI配送レシピ\fP
 の処理結果の要約をログ記録する。
-.TP
-.B LOG
+.TP 
+\fBLOG\fP
 この変数に割り当てられたものはすべて $LOGFILE に追加される。
-.TP
-.B ORGMAIL
-通常、システムメールボックス (\fBOR\fPi\fBG\fPinal \fBMAIL\fPbox の略)
-を指す。
-(`\fBfilesystem full\fP' 等の) 何らかの原因でメールを配送できない場合、
-このメールボックスが最後の手段となる。
-procmail がこのメールボックスへの保存に失敗した場合
+.TP 
+\fBORGMAIL\fP
+通常、システムメールボックス (\fBOR\fPi\fBG\fPinal \fBMAIL\fPbox の略)  を指す。 (`\fBfilesystem full\fP'
+等の) 何らかの原因でメールを配送できない場合、 このメールボックスが最後の手段となる。 procmail がこのメールボックスへの保存に失敗した場合
 (深刻な、深刻なトラブルである :\-)、メールは送信元に返送される。
-.TP
-.B LOCKFILE
-グローバルなロックファイル。
-このファイルが既に存在している場合、 procmail は処理を進める前にこのファイルが除去される迄待ち、 (当該ファイルが除去されたら) 処理に先立って同様のロックファイルを自ら作成しようとする。
-グローバルロックファイルの使用はできるだけ控えて欲しい。
+.TP 
+\fBLOCKFILE\fP
+グローバルなロックファイル。 このファイルが既に存在している場合、 procmail は処理を進める前にこのファイルが除去される迄待ち、
+(当該ファイルが除去されたら) 処理に先立って同様のロックファイルを自ら作成しようとする。 グローバルロックファイルの使用はできるだけ控えて欲しい。
 可能な限り、代わりに (レシピ毎に) ローカルロックファイルを使って欲しい。
-.TP
-.B LOCKEXT
-ローカル
-.I ロックファイル
-を識別する為に、配送先ファイルのファイル名に付加する拡張子。
-(オン設定されている時のみ、レシピ毎に。)
-.TP
-.B LOCKSLEEP
-もし、 procmail が処理に先立って
-.I ロックファイル
-を作成しようとした際に、
-.I ロックファイル
-が既に存在していた場合、 procmail が
-.I ロックファイル
-の再作成を待つ秒数。
-特に指定なき場合、デフォルトとして8秒が設定されている。
-.TP
-.B LOCKTIMEOUT
-.I ロックファイル
-が最後に変更された/作成された時点から、procmail が
-「これは誤って残ったロックファイルであり、今、強制的に削除できる」
-と決定する前に経過しなければならない秒数。
-これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。
-すなわち、 procmail はロックファイルが取り除かれる迄永遠に待つこととなる。
-特に指定なき場合、デフォルトとして1024秒が設定されている。
-この変数は
-.BR sendmail /procmail
-の不明瞭なハングアップを防ぐ為に有用である。
-procmail はマシンを跨ったクロックずれに影響されない。
-.TP
-.B TIMEOUT
+.TP 
+\fBLOCKEXT\fP
+ローカル \fIロックファイル\fP を識別する為に、配送先ファイルのファイル名に付加する拡張子。 (オン設定されている時のみ、レシピ毎に。)
+.TP 
+\fBLOCKSLEEP\fP
+もし、 procmail が処理に先立って \fIロックファイル\fP を作成しようとした際に、 \fIロックファイル\fP が既に存在していた場合、
+procmail が \fIロックファイル\fP の再作成を待つ秒数。 特に指定なき場合、デフォルトとして8秒が設定されている。
+.TP 
+\fBLOCKTIMEOUT\fP
+\fIロックファイル\fP が最後に変更された/作成された時点から、procmail が 「これは誤って残ったロックファイルであり、今、強制的に削除できる」
+と決定する前に経過しなければならない秒数。 これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。 すなわち、 procmail
+はロックファイルが取り除かれる迄永遠に待つこととなる。 特に指定なき場合、デフォルトとして1024秒が設定されている。 この変数は
+\fBsendmail\fP/procmail の不明瞭なハングアップを防ぐ為に有用である。 procmail はマシンを跨ったクロックずれに影響されない。
+.TP 
+\fBTIMEOUT\fP
 procmail が、「いくつか起動した子プロセスのどれかがハングしている」と決定する迄に経過しなければならない秒数。
-この変数に設定された時間が経過すると、問題となるプログラムは procmail から TERMINATE シグナルを受け、 rcfile の処理は続行される。
-これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。
-すなわち、 procmail は子プロセスが終了する迄永遠に待つこととなる。
+この変数に設定された時間が経過すると、問題となるプログラムは procmail から TERMINATE シグナルを受け、 rcfile
+の処理は続行される。 これにゼロを設定すると、タイムアウトは生じない。 すなわち、 procmail は子プロセスが終了する迄永遠に待つこととなる。
 特に指定なき場合、デフォルトとして960秒が設定されている。
-.TP
-.B MSGPREFIX
-メッセージをディレクトリに配送する際に使用する、ファイル名の接頭辞。
-(但し、 maildir 或いは MH ディレクトリに配送する際には使われない。)
-.TP
-.B HOST
-これがマシンの
-.I ホスト名
-と異なる場合、現在の rcfile の処理を直ちに中断する。
-この他にも rcfile がコマンドラインにて指定された場合は、処理は次の rcfile
-へ続行される。
-全ての rcfile が使い尽くされると、プログラムは終了するが、エラーは生成されない。
-(すなわち、メイラにとってみればメールは配送されたかのように見える。)
-.TP
-.B UMASK
-この変数名が全てを物語っている。 (わからないなら気にしないで欲しい:\-)
-UMASK への指定は全て
-.B 8進数
-の数値として取り扱われる。
-特に指定なき場合、デフォルトとして077が設定されている。
-umask の指定が o+x を許可する設定になっている場合、 procmail が直接配送する全てのメールボックスは o+x モード変更を受け入れる。
-これは新着メールの有無のチェックに役立つ。
-.TP
-.B SHELLMETAS
-もし、 SHELLMETAS に含まれる文字が指定されるフィルタやプログラムの
-コマンドライン中にあれば、プログラムは直接実行されず、コマンドラインは
+.TP 
+\fBMSGPREFIX\fP
+メッセージをディレクトリに配送する際に使用する、ファイル名の接頭辞。 (但し、 maildir 或いは MH ディレクトリに配送する際には使われない。)
+.TP 
+\fBHOST\fP
+これがマシンの \fIホスト名\fP と異なる場合、現在の rcfile の処理を直ちに中断する。 この他にも rcfile
+がコマンドラインにて指定された場合は、処理は次の rcfile へ続行される。 全ての rcfile
+が使い尽くされると、プログラムは終了するが、エラーは生成されない。 (すなわち、メイラにとってみればメールは配送されたかのように見える。)
+.TP 
+\fBUMASK\fP
+この変数名が全てを物語っている。 (わからないなら気にしないで欲しい:\-)  UMASK への指定は全て \fB8進数\fP の数値として取り扱われる。
+特に指定なき場合、デフォルトとして077が設定されている。 umask の指定が o+x を許可する設定になっている場合、 procmail
+が直接配送する全てのメールボックスは o+x モード変更を受け入れる。 これは新着メールの有無のチェックに役立つ。
+.TP 
+\fBSHELLMETAS\fP
+もし、 SHELLMETAS に含まれる文字が指定されるフィルタやプログラムの コマンドライン中にあれば、プログラムは直接実行されず、コマンドラインは
 $SHELL に渡され、$SHELL を介して起動される。
-.TP
-.B SHELLFLAGS
+.TP 
+\fBSHELLFLAGS\fP
 $SHELL の実行は以下のようなコマンドラインにて実行される:
 .br
 "$SHELL" "$SHELLFLAGS" "$*";
-.TP
-.B SENDMAIL
-.I 転送
-機能を使っていない場合、気にする必要はない。
-この変数には、あらゆるメールを転送する為に呼び出されるプログラムを指定する。
+.TP 
+\fBSENDMAIL\fP
+\fI転送\fP 機能を使っていない場合、気にする必要はない。 この変数には、あらゆるメールを転送する為に呼び出されるプログラムを指定する。
 .br
 起動方法は次の通り: "$SENDMAIL" $SENDMAILFLAGS "$@";
-.TP
-.B NORESRETRY
-`\fBprocess table full\fP',
-`\fBfile table full\fP', `\fBout of memory\fP' あるいは
-`\fBout of swap space\fP' というエラーが発生した際の、再試行の回数。
-この変数に設定する数が負の値の場合、 procmail は無限に再試行する;
-特に指定なき場合、デフォルトとして4回が設定されている。
-再試行は $SUSPEND 秒の間隔を伴って実行される。
-これは、元々以下のようなアイディアから端を発している。
-例えば、
-.I スワップ
-.I スペース
-が使い尽くされたか、あるいは
-.I プロセス
-.I テーブル
-が一杯になった場合、大概は他の幾つかのプログラムもこの状態を同様に検出して中断するか、クラッシュするだろう。8\-)
-このことにより、貴重な
-.I リソース
-が procmail の為に開放されるであろうことを期待している。
-.TP
-.B SUSPEND
-何らかの利用できないもの (メモリ、 fork 【訳注: 子プロセスの生成】等) の為に procmail が待たなければならない際に、一時停止する秒数。
-特に指定なき場合、デフォルトとして16秒が設定されている。
-.BR LOCKSLEEP
-も参照のこと。
-.TP
-.B LINEBUF
-内部ラインバッファの大きさ。
-128未満には設定できない。
-.I rcfile
-から読み込む行は、展開前後にかかわらず $LINEBUF を越えてはならない。
-特に指定なき場合、デフォルトとして2048バイトが設定されている。
-勿論、この制限はメール自身の読み込みには
-.I 適用されない。
-メールの行は任意の長さになり得るし、バイナリファイルもあり得る。
-PROCMAIL_OVERFLOW も参照のこと。
-.TP
-.B DELIVERED
-これに `yes' が設定されていると、 procmail は (メールエージェントに対し)
-メールが配送されたかの如く振舞う。
-この変数に `yes' が設定された後にメールの配送に失敗した場合、メールは
-失われる。(すなわち、送信元に返送されない。)
-.TP
-.B TRAP
-procmail の処理がシグナルの受信によらず、一致によって正常終了する時、
-この変数の内容を実行する。
-メールのコピーは標準入力から読み込める。
-このコマンドにて生成される全ての出力は $LOGFILE へ追記される。
-TRAP の用途としては: 一時ファイルの消去、カスタマイズした要約のログ記録等。
-.B EXITCODE
-及び
-.BR LOGABSTRACT
-も参照されたい。
-.TP
-.B EXITCODE
-デフォルトでは、 procmail は以下の場合において終了コード "0" (正常終了)
-を返す:
-メッセージを正常に配送できた場合。
-変数
-.B HOST
-が設定されておらず、コマンドラインにて rcfile が全く指定されていなかった場合。
-上記以外の場合、 procmail は失敗を示す終了コードを返す。
-上述のデフォルト動作を実行する前に、 procmail はこの変数の値を調べる。
-この変数に正の値が設定されている場合、 procmail は正常終了時の終了コードとして
-この値を用いる。
-この変数が設定されていながらその値が空であり、且つ変数
-.B TRAP
-が設定されている場合は、 procmail は変数
-.B TRAP
-に記述されているプログラムの帰り値を終了コードとして返す。
-この変数が設定されていない場合、変数
-.B TRAP
-に記述されているプログラムを実行する直前に、終了コードを設定する。
-【訳注: すなわち、 TRAP プログラムの終了コードは用いられない。】
-.TP
-.B LASTFOLDER
-procmail がメールをフォルダやプログラムに配送する際には、必ず
-この変数に値が設定される。
-この変数の値は、 procmail がメールを配送した最後のファイル (あるいはプログラム)
-の名前である。
-最終配送が複数のディレクトリフォルダに対するものであるなら、
+.TP 
+\fBNORESRETRY\fP
+`\fBprocess table full\fP', `\fBfile table full\fP', `\fBout of memory\fP' あるいは
+`\fBout of swap space\fP' というエラーが発生した際の、再試行の回数。 この変数に設定する数が負の値の場合、 procmail
+は無限に再試行する; 特に指定なき場合、デフォルトとして4回が設定されている。 再試行は $SUSPEND 秒の間隔を伴って実行される。
+これは、元々以下のようなアイディアから端を発している。 例えば、 \fIスワップ\fP \fIスペース\fP が使い尽くされたか、あるいは \fIプロセス\fP
+\fIテーブル\fP が一杯になった場合、大概は他の幾つかのプログラムもこの状態を同様に検出して中断するか、クラッシュするだろう。8\-)
+このことにより、貴重な \fIリソース\fP が procmail の為に開放されるであろうことを期待している。
+.TP 
+\fBSUSPEND\fP
+何らかの利用できないもの (メモリ、 fork 【訳注: 子プロセスの生成】等) の為に procmail
+が待たなければならない際に、一時停止する秒数。 特に指定なき場合、デフォルトとして16秒が設定されている。 \fBLOCKSLEEP\fP も参照のこと。
+.TP 
+\fBLINEBUF\fP
+内部ラインバッファの大きさ。 128未満には設定できない。 \fIrcfile\fP から読み込む行は、展開前後にかかわらず $LINEBUF
+を越えてはならない。 特に指定なき場合、デフォルトとして2048バイトが設定されている。 勿論、この制限はメール自身の読み込みには \fI適用されない。\fP
+メールの行は任意の長さになり得るし、バイナリファイルもあり得る。 PROCMAIL_OVERFLOW も参照のこと。
+.TP 
+\fBDELIVERED\fP
+これに `yes' が設定されていると、 procmail は (メールエージェントに対し)  メールが配送されたかの如く振舞う。 この変数に
+`yes' が設定された後にメールの配送に失敗した場合、メールは 失われる。(すなわち、送信元に返送されない。)
+.TP 
+\fBTRAP\fP
+procmail の処理がシグナルの受信によらず、一致によって正常終了する時、 この変数の内容を実行する。 メールのコピーは標準入力から読み込める。
+このコマンドにて生成される全ての出力は $LOGFILE へ追記される。 TRAP の用途としては:
+一時ファイルの消去、カスタマイズした要約のログ記録等。 \fBEXITCODE\fP 及び \fBLOGABSTRACT\fP も参照されたい。
+.TP 
+\fBEXITCODE\fP
+デフォルトでは、 procmail は以下の場合において終了コード "0" (正常終了)  を返す: メッセージを正常に配送できた場合。 変数
+\fBHOST\fP が設定されておらず、コマンドラインにて rcfile が全く指定されていなかった場合。 上記以外の場合、 procmail
+は失敗を示す終了コードを返す。 上述のデフォルト動作を実行する前に、 procmail はこの変数の値を調べる。 この変数に正の値が設定されている場合、
+procmail は正常終了時の終了コードとして この値を用いる。 この変数が設定されていながらその値が空であり、且つ変数 \fBTRAP\fP
+が設定されている場合は、 procmail は変数 \fBTRAP\fP に記述されているプログラムの帰り値を終了コードとして返す。
+この変数が設定されていない場合、変数 \fBTRAP\fP に記述されているプログラムを実行する直前に、終了コードを設定する。 【訳注: すなわち、 TRAP
+プログラムの終了コードは用いられない。】
+.TP 
+\fBLASTFOLDER\fP
+procmail がメールをフォルダやプログラムに配送する際には、必ず この変数に値が設定される。 この変数の値は、 procmail
+がメールを配送した最後のファイル (あるいはプログラム)  の名前である。 最終配送が複数のディレクトリフォルダに対するものであるなら、
 $LASTFOLDER にはスペースで区切られたハードリンクのファイル名リストが格納される。
-.TP
-.B MATCH
-レシピ中に正規表現のマッチング文字列を抽出する指示があると、この変数が
-設定される。
-`\fB\e/\fP' トークン以後の正規表現に合致するテキストが全て格納される。
-.TP
-.B SHIFT
-この変数に正の値を設定すると、
-.BR sh (1)
-の `shift' コマンドと同じ効果が得られる。
-このコマンドは procmail を一般的なメールフィルタとして使う際に、 procmail
-に渡された引数を抽出する時に最も有用である。
-.TP
-.B INCLUDERC
-(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、
-そのファイルを現在の rcfile の一部として組み込む。【訳注: include: インクルード】
-入れ子構造ができ、その数はシステムリソース (メモリ及びファイルディスクリプタ)
-によってのみ制限される。
-インクルードされる rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされないので、
-.B INCLUDERC
-を使用する場合には、インクルードされる rcfile あるいは rcfile
-のあるディレクトリへの書き込み権限を、信用できる
-ユーザだけが持つことを確認すべきである。
-なお、
-.B INCLUDERC
-に対するコマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
-.TP
-.B SWITCHRC
-(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、
-procmail の処理はそのファイルへ切替えられる。
-この変数に指定された rcfile のファイル名が存在しないものであるか、
-通常のファイルでないか、あるいは /dev/null である場合は、エラーがログ記録
-され、それ以降の現在の rcfile の処理が継続される。
-そうでない場合、 procmail による現在の rcfile の処理は中断され、この
-変数に記述された rcfile の処理が開始される。
-変数
-.B SWITCHRC
-の内容を消去すると、その時点で割り当てが終了したかの如く、それまで
-実行していた現在の rcfile の処理を中断する。
-.BR INCLUDERC
-と同様、 rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされず、また
-コマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
-.TP
-.B PROCMAIL_VERSION
+.TP 
+\fBMATCH\fP
+レシピ中に正規表現のマッチング文字列を抽出する指示があると、この変数が 設定される。 `\fB\e/\fP'
+トークン以後の正規表現に合致するテキストが全て格納される。
+.TP 
+\fBSHIFT\fP
+この変数に正の値を設定すると、 \fBsh\fP(1)  の `shift' コマンドと同じ効果が得られる。 このコマンドは procmail
+を一般的なメールフィルタとして使う際に、 procmail に渡された引数を抽出する時に最も有用である。
+.TP 
+\fBINCLUDERC\fP
+(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、 そのファイルを現在の rcfile の一部として組み込む。【訳注:
+include: インクルード】 入れ子構造ができ、その数はシステムリソース (メモリ及びファイルディスクリプタ)  によってのみ制限される。
+インクルードされる rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされないので、 \fBINCLUDERC\fP を使用する場合には、インクルードされる
+rcfile あるいは rcfile のあるディレクトリへの書き込み権限を、信用できる ユーザだけが持つことを確認すべきである。 なお、
+\fBINCLUDERC\fP に対するコマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
+.TP 
+\fBSWITCHRC\fP
+(カレントディレクトリからの相対指定で) rcfile のファイル名を指定すると、 procmail の処理はそのファイルへ切替えられる。
+この変数に指定された rcfile のファイル名が存在しないものであるか、 通常のファイルでないか、あるいは /dev/null
+である場合は、エラーがログ記録 され、それ以降の現在の rcfile の処理が継続される。 そうでない場合、 procmail による現在の
+rcfile の処理は中断され、この 変数に記述された rcfile の処理が開始される。 変数 \fBSWITCHRC\fP
+の内容を消去すると、その時点で割り当てが終了したかの如く、それまで 実行していた現在の rcfile の処理を中断する。 \fBINCLUDERC\fP
+と同様、 rcfile のパーミッション及び所有者はチェックされず、また コマンドライン引数の指定は無意味であり、何の効果も持たない。
+.TP 
+\fBPROCMAIL_VERSION\fP
 実行中の procmail バイナリのバージョン番号。
-.TP
-.B PROCMAIL_OVERFLOW
-procmail がバッファオーバフローを検出すると、この変数に何らかの値が設定される。
-オーバフロー発生時の操作の詳細は、
-.B バグ
+.TP 
+\fBPROCMAIL_OVERFLOW\fP
+procmail がバッファオーバフローを検出すると、この変数に何らかの値が設定される。 オーバフロー発生時の操作の詳細は、 \fBバグ\fP
 の章を参照のこと。
-.TP
-.B COMSAT
-デフォルトでは
-.BR Comsat (8)/ biff (1)
-によるメール到着時の通知が有効になっている。
-この変数に `no' を設定すると、この機能をオフにできる。
-別の方法として、この変数に `service@', `@hostname' あるいは `service@hostname'
-と設定することにより、 biff サービスをカスタマイズできる。
-特に指定なき場合、デフォルトは `biff@localhost' である。
-.TP
-.B DROPPRIVS
-この変数に `yes' を設定すると、 procmail は本来持っている権限
-(suid あるいは sgid) を全て放棄する。
-これは /etc/procmailrc ファイルの後半を確実に受信者の権限にて実行させたい
-時にのみ役立つ。
-.SS "拡張正規表現"
-standard
-次のトークンは procmail 内部の egrep および標準的な egrep(1) の両方で
-知られた表現である
-(egrep の一部には非標準の拡張を含む実装があることに注意されたい):
-.TP 1.0i
-.B ^
+.TP 
+\fBCOMSAT\fP
+デフォルトでは \fBComsat\fP(8)/\fBbiff\fP(1)  によるメール到着時の通知が有効になっている。 この変数に `no'
+を設定すると、この機能をオフにできる。 別の方法として、この変数に `service@', `@hostname' あるいは
+`service@hostname' と設定することにより、 biff サービスをカスタマイズできる。 特に指定なき場合、デフォルトは
+`biff@localhost' である。
+.TP 
+\fBDROPPRIVS\fP
+この変数に `yes' を設定すると、 procmail は本来持っている権限 (suid あるいは sgid) を全て放棄する。 これは
+/etc/procmailrc ファイルの後半を確実に受信者の権限にて実行させたい 時にのみ役立つ。
+.SS 拡張正規表現
+standard 次のトークンは procmail 内部の egrep および標準的な egrep(1) の両方で 知られた表現である (egrep
+の一部には非標準の拡張を含む実装があることに注意されたい):
+.TP  1.0i
+\fB^\fP
 行頭
-.TP
-.B $
+.TP 
+\fB$\fP
 行末
-.TP
-.B .
+.TP 
+\&\fB.\fP
 改行以外のすべての1文字とマッチする
-.TP
-.B a*
+.TP 
+\fBa*\fP
 *の直前の文字aの0回以上の繰り返し
-.TP
-.B a+
+.TP 
+\fBa+\fP
 *の直前の文字aの1回以上の繰り返し
-.TP
-.B a?
+.TP 
+\fBa?\fP
 0個あるいは1個のa
-.TP
-.B [^-a-d]
+.TP 
+\fB[^\-a\-d]\fP
 ハイフン(dash)でもなく、aからdまででもなく、改行でもない、任意の1文字
-.TP
-.B de|abc
+.TP 
+\fBde|abc\fP
 `de'あるいは`abc'の文字列のいずれか
-.TP
-.B (abc)*
+.TP 
+\fB(abc)*\fP
 文字列 `abc' の0回以上の繰り返し
-.TP
-.B \e.
-単一のドット; あらゆる特殊文字の特別な意味付けを除去し、リテラル文字として
-マッチングさせたい場合には、\e を先頭に置いて使う。
-$\e の変数代入も参照のこと。
+.TP 
+\fB\e.\fP
+単一のドット; あらゆる特殊文字の特別な意味付けを除去し、リテラル文字として マッチングさせたい場合には、\e を先頭に置いて使う。 $\e
+の変数代入も参照のこと。
 .PP
 勿論、これらは単なる一例でしかないので、より複雑な組合せも有効である。
 .PP
 次のトークンの意味は procmail 特有の拡張定義である:
-.TP 1.0i
+.TP  1.0i
 \fB^\fP or \fB$\fP
 改行 とマッチする (複数行にわたるマッチング用)
-.TP
-.B ^^
+.TP 
+\fB^^\fP
 正規表現の先頭に記述することにより、検索領域の一番最初の部分にマッチする。
 あるいは、正規表現の末尾に記述することにより、検索領域の一番最後の部分にマッチする。
-.TP
+.TP 
 \fB\e<\fP or \fB\e>\fP
-単語の直前あるいは直後の文字にマッチする。
-これらは単に `[^a-zA-Z0-9_]' の省略形でしかないが、但し、改行にもマッチする。
-これらは実際の文字にマッチするので、単語の区切りにのみ有用であり、
-単語間のスペースを区切るものではない。
-.TP
-.B \e/
-正規表現を、 \e/ を境にして二つに分ける。
-\e/ の右側の正規表現にマッチした文字列は、環境変数 MATCH に格納される。
+単語の直前あるいは直後の文字にマッチする。 これらは単に `[^a\-zA\-Z0\-9_]' の省略形でしかないが、但し、改行にもマッチする。
+これらは実際の文字にマッチするので、単語の区切りにのみ有用であり、 単語間のスペースを区切るものではない。
+.TP 
+\fB\e/\fP
+正規表現を、 \e/ を境にして二つに分ける。 \e/ の右側の正規表現にマッチした文字列は、環境変数 MATCH に格納される。
 .SH 例
-procmailex(5) man page を参照されたい。
-.SH 注意
-例え環境の基礎となるシェルがコマンドラインの継続行【訳注: continued line: 
-連続する行】の指示にバックスラッシュを必要としないものであったとしても、
-プログラム名を指定するアクション行における継続行は、常にバックスラッシュで
-終っていなければならない。
-これは二段階の構文解析処理が必要だからである
-(第一に procmail, 次にシェル (あるいはそうでない場合は、変数
-.BR SHELLMETAS
-の内容に依存する))。
-.PP
-レシピ中の正規表現の条件行にコメントを入れないこと。
-それらの行は内部の egrep に
-.I 文字通りそのまま
+\fBprocmailex\fP(5) man page を参照されたい。
+.SH 警告
+環境の基礎となるシェルがコマンドラインの継続行の指示にバックスラッシュ
+を必要としないものであったとしても、 プログラム名を指定するアクション行
+における継続行は、常にバックスラッシュで 終っていなければならない。
+これは二段階の構文解析処理が必要だからである (第一に procmail, 次にシェ
+ル (あるいはそうでない場合は、変数 \fBSHELLMETAS\fP の内容に依存する))。
+.PP
+レシピ中の正規表現の条件行にコメントを入れないこと。 それらの行は内部の egrep に \fI文字通りそのまま\fP
 渡される(但し、行末の継続行指定の為のバックスラッシュを除く)。
 .PP
-複数行にわたる正規表現条件行における行頭の空白は、通常無視される
-(すなわち、インデント可能である)。
-但し、連続する条件行がダブルクォーテーション内の
-.BR sh (1)
-の置換規則に従って評価される場合を除く。
-.PP
-あなた自身のアカウントへメールを転送する等の危険な行為を行う際には、
-デッドロックを見張っていて頂きたい。
-デッドロックは変数
-.BR LOCKTIMEOUT
-に指定されている時間が経過すると、正常終了の結果としてなくなってしまう。
-.PP
-幾つかの環境変数のデフォルト値は、 procmail 内部に定義済のデフォルト値にて
-.B 常に
-上書きされる。
-このデフォルト値を更に上書きしたい場合は、
-.B rcfile
-にて直接指定するか、あるいはコマンドラインの引数にて指定しなければならない。
-.PP
-/etc/procmailrc は、ユーザ rcfile を処理する時点の PATH 設定を変更することは
-できない。
-/etc/procmailrc にて PATH を設定しても、 /etc/procmailrc の処理を終了した
-時点でリセットされてしまう。
-この領域における将来の拡張が望まれるが、 procmail を所望の値にて定義して
-再コンパイルするのが、現時点での唯一の解決法である。
-.PP
-レシピの一部分においてシェルが解釈する `|' によるパイプ動作の内部で設定する環境変数は、
-レシピの終了後にその値は保持
-.B されない
-。
-何故なら、それら環境変数の指定は procmail のサブシェル上で行われるからである。
-環境変数の設定を確実に保持したいなら、レシピの `|' の前に環境変数を
-設定しなければならない。
-そうすれば、プログラムの標準出力がその環境変数の値としてキャプチャされる。
-.PP
-もし、配送指示で `h' あるいは `b' フラグのみ指定され、且つレシピがマッチ
-し、そして更に `c' フラグがない場合、各々のフラグに対応するメールの本文
-あるいはヘッダは、エラーメッセージ等を伴うことなく静かに消え去る。
-【訳注: すなわち、レシピの指示行が `c' フラグを伴わない `h' のみの場合はメール本文が、同様に `b' のみの場合はメールヘッダが、各々失われる。】
-.SH "参照"
+複数行にわたる正規表現条件行における行頭の空白は、通常無視される (すなわち、インデント可能である)。 但し、連続する条件行がダブルクォーテーション内の
+\fBsh\fP(1)  の置換規則に従って評価される場合を除く。
+.PP
+あなた自身のアカウントへメールを転送する等の危険な行為を行う際には、 デッドロックを見張っていて頂きたい。 デッドロックは変数
+\fBLOCKTIMEOUT\fP に指定されている時間が経過すると、正常終了の結果としてなくなってしまう。
+.PP
+幾つかの環境変数のデフォルト値は、 procmail 内部に定義済のデフォルト値にて \fB常に\fP 上書きされる。
+このデフォルト値を更に上書きしたい場合は、 \fBrcfile\fP にて直接指定するか、あるいはコマンドラインの引数にて指定しなければならない。
+.PP
+/etc/procmailrc は、ユーザ rcfile を処理する時点の PATH 設定を変更することは できない。 /etc/procmailrc
+にて PATH を設定しても、 /etc/procmailrc の処理を終了した 時点でリセットされてしまう。 この領域における将来の拡張が望まれるが、
+procmail を所望の値にて定義して 再コンパイルするのが、現時点での唯一の解決法である。
+.PP
+レシピの一部分においてシェルが解釈する `|' によるパイプ動作の内部で設定する環境変数は、 レシピの終了後にその値は保持 \fBされない\fP 。
+何故なら、それら環境変数の指定は procmail のサブシェル上で行われるからである。 環境変数の設定を確実に保持したいなら、レシピの `|'
+の前に環境変数を 設定しなければならない。 そうすれば、プログラムの標準出力がその環境変数の値としてキャプチャされる。
+.PP
+もし、配送指示で `h' あるいは `b' フラグのみ指定され、且つレシピがマッチ し、そして更に `c'
+フラグがない場合、各々のフラグに対応するメールの本文 あるいはヘッダは、エラーメッセージ等を伴うことなく静かに消え去る。 【訳注:
+すなわち、レシピの指示行が `c' フラグを伴わない `h' のみの場合はメール本文が、同様に `b' のみの場合はメールヘッダが、各々失われる。】
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailsc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR mail (1),
-.BR mailx (1),
-.BR binmail (1),
-.BR uucp (1),
-.BR aliases (5),
-.BR sendmail (8),
-.BR egrep (1),
-.BR regexp (5),
-.BR grep (1),
-.BR biff (1),
-.BR comsat (8),
-.BR lockfile (1),
-.BR formail (1)
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailsc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBmail\fP(1), \fBmailx\fP(1), \fBbinmail\fP(1), \fBuucp\fP(1), \fBaliases\fP(5),
+\fBsendmail\fP(8), \fBegrep\fP(1), \fBregexp\fP(5), \fBgrep\fP(1), \fBbiff\fP(1),
+\fBcomsat\fP(8), \fBlockfile\fP(1), \fBformail\fP(1)
 .hy
 .ad
 .SH バグ
-procmail 自身が処理できる環境変数の置換機能は以下の通り:
-$name, ${name}, ${name:-text}, ${name:+text},
-${name-text}, ${name+text}, $\ename, $#, $n, $$, $?, $_, $\-,  $=;
-procmail の置換機能によれば、上述の置換機能は以下のように置換される:
-$\ename は $name 内に存在する全ての特殊正規表現文字の機能を \e で無効化した
-文字列に等しく置換される。
-$_ は現在の rcfile のファイル名に置換される。
-$\- は $LASTFOLDER に置換される。
-$= は最後のレシピのスコアを含む。
-更に、 $\ename の置換結果は決して空白文字では分割されない。
-.B \-a
-あるいは
-.B \-m
-オプションが用いられる時、 $# は指定した引数の数に展開される。
-そして、 "$@" (ダブルクォーテーションは必須) は指定した引数に
-展開される。
-しかしながら、 "$@" はプログラムの引数リストに使う時にだけ展開され、
-且つこの展開動作は一回だけである。
+procmail 自身が処理できる環境変数の置換機能は以下の通り: $name, ${name}, ${name:\-text},
+${name:+text}, ${name\-text}, ${name+text}, $\ename, $#, $n, $$, $?, $_, $\-,
+$=; procmail の置換機能によれば、上述の置換機能は以下のように置換される: $\ename は $name
+内に存在する全ての特殊正規表現文字の機能を \e で無効化した 文字列に等しく置換される。 $_ は現在の rcfile のファイル名に置換される。
+$\- は $LASTFOLDER に置換される。 $= は最後のレシピのスコアを含む。 更に、 $\ename
+の置換結果は決して空白文字では分割されない。 \fB\-a\fP あるいは \fB\-m\fP オプションが用いられる時、 $# は指定した引数の数に展開される。
+そして、 "$@" (ダブルクォーテーションは必須) は指定した引数に 展開される。 しかしながら、 "$@"
+はプログラムの引数リストに使う時にだけ展開され、 且つこの展開動作は一回だけである。
 .PP
 procmail によって行われるクォートされない変数展開は、常にスペース、タブ、
-及び改行文字によって分割される;
-IFS 変数は内部では用いられない。
\80\90訳注: Internal Field Separator: å\86\85é\83¨ã\83\95ã\82£ã\83¼ã\83«ã\83\89ã\82»ã\83\91ã\83¬ã\83¼ã\82¿ã\80\82ã\81\82ã\82\8bæ\96\87å­\97å\88\97ã\82\92
-指定した文字毎に分割し、配列変数に格納する際に指定する区切り文字。
-sh や bash 等のコマンドライン展開に用いられるが、この環境変数に異常な値を
-設定すると、セキュリティが脅かされる可能性が指摘されている。】
+及び改行文字によって分割される; IFS 変数は内部では用いられない。
+(訳注: IFS は Internal Field Separator (内部フィールドセパレータ) のこ
\81¨ã\81§ã\80\81ã\81\82ã\82\8bæ\96\87å­\97å\88\97ã\82\92 æ\8c\87å®\9aã\81\97ã\81\9fæ\96\87å­\97æ¯\8eã\81«å\88\86å\89²ã\81\97ã\80\81é\85\8då\88\97å¤\89æ\95°ã\81«æ ¼ç´\8dã\81\99ã\82\8bé\9a\9bã\81«æ\8c\87å®\9a
+する区切り文字である。 sh や bash 等のコマンドライン展開に用いられるが、
+この環境変数におかしな値を設定すると、セキュリティが脅かされる可能性が
+指摘されている。)
 .PP
 procmail は `~'の展開をサポートしない。
 .PP
-ラインバッファ長 $LINEBUF は
-.IR rcfile
-の処理の際に用いられる。
-$LINEBUF の制限からはみ出てしまう変数展開は切り詰められ、その時点で
-PROCMAIL_OVERFLOW が設定される。
-オーバフローした行が条件行あるいはアクション行である場合、当該行は解析あるいは処理に
-失敗したものと見倣され、 procmail はそれ以降の処理を継続する。
-オーバーフローした行が変数設定あるいはレシピの開始行である場合、 procmail は
-その時点で当該 rcfile 全体の処理を中断する。
-.PP
-グローバルロックファイルが
-.I 相対
-パスであり、且つカレントディレクトリがグローバルロックファイルが作成された
-時点とは異なる時に procmail が終了した場合、グローバルロックファイルは消去
-されない (処方箋: グローバルロックファイルは
-.I 絶対
-パスにて指定すべし)。
-.PP
-rcfile が
-.I 相対
-パスであり、 rcfile 中にて最初に開いた
-.B MAILDIR
-が相対パスを含んでおり、且つ、 rcfile を開いた時からカレントディレクトリが
-変更された後に procmail に自身のクローンを作成する指示がなされた場合、
-procmail は自身のクローンを作成できない (処方箋: rcfile の指定は
-.I 絶対
-パスにて行うか、 rcfile 中の MAILDIR の指定に絶対パスが含まれるように
-注意すべし)。
-.PP
-レシピ上で fork しないネストされたブロックの先頭に記すローカルロックファイルは、
-期待通りには動作しない。
+ラインバッファ長 $LINEBUF は \fIrcfile\fP の処理の際に用いられる。 $LINEBUF
+の制限からはみ出てしまう変数展開は切り詰められ、その時点で PROCMAIL_OVERFLOW が設定される。
+オーバフローした行が条件行あるいはアクション行である場合、当該行は解析あるいは処理に 失敗したものと見倣され、 procmail
+はそれ以降の処理を継続する。 オーバーフローした行が変数設定あるいはレシピの開始行である場合、 procmail は その時点で当該 rcfile
+全体の処理を中断する。
+.PP
+グローバルロックファイルが \fI相対\fP パスであり、且つカレントディレクトリがグローバルロックファイルが作成された 時点とは異なる時に procmail
+が終了した場合、グローバルロックファイルは消去 されない (処方箋: グローバルロックファイルは \fI絶対\fP パスにて指定すべし)。
+.PP
+rcfile が \fI相対\fP パスであり、 rcfile 中にて最初に開いた \fBMAILDIR\fP が相対パスを含んでおり、且つ、 rcfile
+を開いた時からカレントディレクトリが 変更された後に procmail に自身のクローンを作成する指示がなされた場合、 procmail
+は自身のクローンを作成できない (処方箋: rcfile の指定は \fI絶対\fP パスにて行うか、 rcfile 中の MAILDIR
+の指定に絶対パスが含まれるように 注意すべし)。
+.PP
+レシピ上で fork しないネストされたブロックの先頭に記すローカルロックファイルは、 期待通りには動作しない。
 .PP
 レシピから標準出力を環境変数へ取り込む時、必ず最後の改行が一つだけ取り除かれる。
 .PP
-幾つかの適切でない、あるいは不明瞭な正規表現は変数 MATCH に不正な値を設定してしまう。
-その際、正規表現中の \e/ トークンの左側にある一つ以上の不要な '*', '+',
-あるいは '?' 記述子は正常動作の為に除去される。
+幾つかの適切でない、あるいは不明瞭な正規表現は変数 MATCH に不正な値を設定してしまう。 その際、正規表現中の \e/
+トークンの左側にある一つ以上の不要な '*', '+', あるいは '?' 記述子は正常動作の為に除去される。
 .SH その他
 正規表現に `^TO_' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^-a-zA-Z0-9_.])?)\fP'
-と置換される。
-これにより、特定の
-.IR アドレス
-を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
+`\fB(^((Original\-)?(Resent\-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u'
+|(X\-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(\-Resent)?)\-To)\h'-\w' 'u'
+:(.*[^\-a\-zA\-Z0\-9_.])?)\fP' と置換される。 これにより、特定の \fIアドレス\fP を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
 正規表現に `^TO' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^((Original-)?(Resent-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u' |(X-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(-Resent)?)-To)\h'-\w' 'u' :(.*[^a-zA-Z])?)\fP'
-と置換される。
-これにより、特定の
-.IR 単語
-を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
+`\fB(^((Original\-)?(Resent\-)?(To\h'-\w' 'u' |Cc\h'-\w' 'u' |Bcc)\h'-\w' 'u'
+|(X\-Envelope\h'-\w' 'u' |Apparently(\-Resent)?)\-To)\h'-\w' 'u'
+:(.*[^a\-zA\-Z])?)\fP' と置換される。 これにより、特定の \fI単語\fP を含む送付先の記述を全て捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
 正規表現に `^FROM_DAEMON' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^(Mailing-List\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |Precedence\h'-\w' 'u' :.*(junk\h'-\w' 'u' |bulk\h'-\w' 'u' |list)\h'-\w' 'u' |To\h'-\w' 'u' : Multiple recipients of |(((Resent-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u' |X-Envelope-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From )([^>]*[^(.%@a-z0-9])?(Post(ma?(st(e?r)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u' |office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u' |m(mdf\h'-\w' 'u' |ajordomo)\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |LIST(SERV\h'-\w' 'u' |proc)\h'-\w' 'u' |NETSERV\h'-\w' 'u' |o(wner\h'-\w' 'u' |ps)\h'-\w' 'u' |r(e(quest\h'-\w' 'u' |sponse)\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |b(ounce\h'-\w' 'u' |bs\e.smtp)\h'-\w' 'u' |echo\h'-\w' 'u' |mirror\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |mtp(error)?\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR\h'-\w' 'u' |utoanswer))(([^).!\h'-\w' 'u' :a-z0-9][-_a-z0-9]*)?[%@>\\t ][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$)))\fP',
-と置換される。
-これにより、大多数のデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
-(正規表現としていかがかな? :\-)
+`\fB(^(Mailing\-List\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |Precedence\h'-\w' 'u'
+:.*(junk\h'-\w' 'u' |bulk\h'-\w' 'u' |list)\h'-\w' 'u' |To\h'-\w' 'u' :
+Multiple recipients of |(((Resent\-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u'
+|X\-Envelope\-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From
+)([^>]*[^(.%@a\-z0\-9])?(Post(ma?(st(e?r)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u'
+|office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u'
+|m(mdf\h'-\w' 'u' |ajordomo)\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |LIST(SERV\h'-\w'
+\&'u' |proc)\h'-\w' 'u' |NETSERV\h'-\w' 'u' |o(wner\h'-\w' 'u' |ps)\h'-\w' 'u'
+|r(e(quest\h'-\w' 'u' |sponse)\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |b(ounce\h'-\w'
+\&'u' |bs\e.smtp)\h'-\w' 'u' |echo\h'-\w' 'u' |mirror\h'-\w' 'u'
+|s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |mtp(error)?\h'-\w' 'u'
+|ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR\h'-\w' 'u'
+|utoanswer))(([^).!\h'-\w' 'u' :a\-z0\-9][\-_a\-z0\-9]*)?[%@>\et
+][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$)))\fP', と置換される。
+これにより、大多数のデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。 (正規表現としていかがかな? :\-)
 .hy
 .ad
 .PP
 正規表現に `^FROM_MAILER' とある場合、
 .na
 .nh
-`\fB(^(((Resent-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u' |X-Envelope-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From )([^>]*[^(.%@a-z0-9])?(Post(ma(st(er)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u' |office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u' |mmdf\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |ops\h'-\w' 'u' |r(esponse\h'-\w' 'u' |oot)\h'-\w' 'u' |(bbs\e.)?smtp(error)?\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u' |er)\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u' |MMGR))(([^).!\h'-\w' 'u' :a-z0-9][-_a-z0-9]*)?[%@>\\t ][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$))\fP'
-と置換される (`\fB^FROM_DAEMON\fP' の機能制約バージョンである)。
-これにより、大多数のメイラデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
+`\fB(^(((Resent\-)?(From\h'-\w' 'u' |Sender)\h'-\w' 'u'
+|X\-Envelope\-From)\h'-\w' 'u' :\h'-\w' 'u' |>?From
+)([^>]*[^(.%@a\-z0\-9])?(Post(ma(st(er)?\h'-\w' 'u' |n)\h'-\w' 'u'
+|office)\h'-\w' 'u' |(send)?Mail(er)?\h'-\w' 'u' |daemon\h'-\w' 'u'
+|mmdf\h'-\w' 'u' |n?uucp\h'-\w' 'u' |ops\h'-\w' 'u' |r(esponse\h'-\w' 'u'
+|oot)\h'-\w' 'u' |(bbs\e.)?smtp(error)?\h'-\w' 'u' |s(erv(ices?\h'-\w' 'u'
+|er)\h'-\w' 'u' |ystem)\h'-\w' 'u' |A(dmin(istrator)?\h'-\w' 'u'
+|MMGR))(([^).!\h'-\w' 'u' :a\-z0\-9][\-_a\-z0\-9]*)?[%@>\et
+][^<)]*(\e(.*\e).*)?)?$([^>]\h'-\w' 'u' |$))\fP' と置換される
+(`\fB^FROM_DAEMON\fP' の機能制約バージョンである)。 これにより、大多数のメイラデーモンから来るメールを捕捉できるだろう。
 .hy
 .ad
 .PP
-VERBOSE, DELIVERED あるいは COMSAT のような、変数にブール値を割り当てる時、
-procmail は以下の文字列から始まる文字列を論理真と認識する: 非ゼロの数、
-`on', `y', `t' あるいは `e' 。
-同様に、procmail は以下の文字列から始まる文字列を論理偽と認識する: ゼロ、
-`off', `n', `f' あるいは `d' 。
+VERBOSE, DELIVERED あるいは COMSAT のような、変数にブール値を割り当てる時、 procmail
+は以下の文字列から始まる文字列を論理真と認識する: 非ゼロの数、 `on', `y', `t' あるいは `e' 。 同様に、procmail
+は以下の文字列から始まる文字列を論理偽と認識する: ゼロ、 `off', `n', `f' あるいは `d' 。
 .PP
-レシピのアクション行がプログラムを指定している場合、空行に唯一
-「バックスラッシュ-改行」の組合せのみ存在する行は、改行へ変換される。
+レシピのアクション行がプログラムを指定している場合、空行に唯一 「バックスラッシュ\-改行」の組合せのみ存在する行は、改行へ変換される。
 .PP
-procmail に組み込まれている正規表現エンジンは名前付けされた文字クラスを
-サポートしない。
-.SH 注意
-rcfile 内において、囲み記号等で囲まれていない行頭の空白は、通常無視される。
-よって、好みに応じてインデント可能である。
+procmail に組み込まれている正規表現エンジンは名前付けされた文字クラスを サポートしない。
+.SH 備考
+rcfile 内において、囲み記号等で囲まれていない行頭の空白は、通常無視される。 よって、好みに応じてインデント可能である。
 .PP
-プログラムあるいはフィルタを指定する、アクション行の先頭の `|' は $SHELLMETAS
-のチェックの前に除去される。
+プログラムあるいはフィルタを指定する、アクション行の先頭の `|' は $SHELLMETAS のチェックの前に除去される。
 .PP
-環境変数の指定だけを含む、INCLUDERC ディレクティブに含まれるファイルは
-sh と共有されうる。
+環境変数の指定だけを含む、INCLUDERC ディレクティブに含まれるファイルは sh と共有されうる。
 .PP
-現在のコマンドラインにおける
-.B INCLUDERC
-及び
-.B SWITCHRC
-の動作の仕様は未確定である。
+現在のコマンドラインにおける \fBINCLUDERC\fP 及び \fBSWITCHRC\fP の動作の仕様は未確定である。
 既に動作仕様は一度変更されており、将来には変更あるいは除去される可能性がある。
 .PP
-.I 本当に
-複雑な処理を行いたいなら、
-.B procmail
-を再帰的に呼び出すことも検討すると良いだろう。
+\fI本当に\fP 複雑な処理を行いたいなら、 \fBprocmail\fP を再帰的に呼び出すことも検討すると良いだろう。
 .PP
-かつて、レシピの始まりを示す `:0' は、条件の数 n に応じて `:n' と
-書き換える必要があった。
-.SH AUTHORS
+かつて、レシピの始まりを示す `:0' は、条件の数 n に応じて `:n' と 書き換える必要があった。
+.SH 著者
 Stephen R. van den Berg
 .RS
 <srb@cuci.nl>
index c3acbe2..fc27264 100644 (file)
@@ -1,53 +1,57 @@
-.\"WORD:        mail            メール
-.\"WORD:        processor       プロセッサ
+.de  Id
+.ds Rv \\$3
+.ds Dt \\$4
+..
+.\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
+.Id $Id: procmailsc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Tue Sep 09 02:25:00 JST 2003
 .\"         by MATSUDA Yoh-ichi (yoh@flcl.org)
 .\" References: http://www.jaist.ac.jp/~fjt/procmail.html
 .\"
 .\"if n .pl +(135i-\n(.pu)
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id $Id: procmailsc.5,v 1.1 2003/06/16 17:06:43 motoki Exp $
-.TH PROCMAILSC 5 \*(Dt BuGless
+.TH PROCMAILSC 5 \*(Dt BuGless 
 .rn SH Sh
-.de SH
+.de  SH
 .br
 .ne 11
 .Sh "\\$1"
 ..
 .rn SS Ss
-.de SS
+.de  SS
 .br
 .ne 10
 .Ss "\\$1"
 ..
 .rn TP Tp
-.de TP
+.de  TP
 .br
 .ne 9
 .Tp \\$1
 ..
 .rn RS Rs
-.de RS
+.de  RS
 .na
 .nf
 .Rs
 ..
 .rn RE Re
-.de RE
+.de  RE
 .Re
 .fi
 .ad
 ..
-.de Sx
+.de  Sx
 .PP
 .ne \\$1
 .RS
 ..
-.de Ex
+.de  Ex
 .RE
 .PP
 ..
 .SH 名前
 procmailsc \- procmail の重みつきスコアリング手法
 .SH 書式
-.RB [ * ]
-.B "w^x 条件文"
+[\fB*\fP] \fBw^x 条件文\fP
 .ad
 .SH 説明
-レシピには伝統的な真偽条件を指定できるが、
-それに加えてマッチする -- あるいはマッチしない -- 条件に対して、
-重みつきスコアリング手法を採り入れることもできる。
-レシピに重みつきスコアリング手法を使う場合、
+レシピには伝統的な真偽条件を指定できるが、 それに加えてマッチする \-\- あるいはマッチしない \-\- 条件に対して、
+重みつきスコアリング手法を採り入れることもできる。 レシピに重みつきスコアリング手法を使う場合、
 あるレシピがマッチするということは、その最終スコアは必ず正の値である。
 
-その条件に `weight' 【訳注: 重み】
-.RB ( w )
-及び `exponent' 【訳注: 指数】
-.RB ( x )
-を置くことで、スコアが適用される。
-条件(の同一行)に
+その条件に `weight' (重み) (\fBw\fP) 及び `exponent' (指数) (\fBx\fP) を置く
+ことで、スコアが適用される。 条件(の同一行)に
 .RS
-.B w^x
+\fBw^x\fP
 .RE
-を前置すればスコアリング手法を適用できる。
-但し、
-.B w
-及び
-.B x
-は
-\-2147483647.0 〜 2147483647.0 の範囲内(両端を含む)の実数である。
-.SH "重み付き正規表現条件"
-最初に正規表現を見つけると、スコアに
-.I w
-を加算する。二番目を見つけると、
-.I w*x
-を加算する。三番目を見つけると、
-.I w*x*x
-を加算する。四番目を見つけると、
-.I w*x*x*x
-を加算する。以下同様。
+を前置すればスコアリング手法を適用できる。 但し、 \fBw\fP 及び \fBx\fP は \-2147483647.0 〜 2147483647.0
+の範囲内(両端を含む)の実数である。
+
+.SH 重み付き正規表現条件
+最初に正規表現を見つけると、スコアに \fIw\fP を加算する。二番目を見つけると、 \fIw*x\fP を加算する。三番目を見つけると、 \fIw*x*x\fP
+を加算する。四番目を見つけると、 \fIw*x*x*x\fP を加算する。以下同様。
+
 これは以下の簡単な公式で記述できる:
 .Sx 4
-                       n
-     n    k\-1         x \- 1
- w * Σ  x     = w * ───
-     k=1              x \- 1
-
+                     n
+     n   k\-1        x \- 1
+w * Sum x    = w * \-\-\-\-\-\-\-
+    k=1             x \- 1
 .Ex
-\"O It represents the total added score for this condition if
-これは上記の条件において
-.B n
-回マッチする際のスコアの合計を表す。
+これは上記の条件において \fBn\fP 回マッチする際のスコアの合計を表す。
+
 以下の場合は区別されるので注意されたい:
-.TP 8
+.TP  8
 x=0
 最初のマッチのみがスコア w に影響する。後続のマッチは無視される。
-.TP
+.TP 
 x=1
-全てのマッチはスコア w に等しく影響する。スコアはマッチする度毎にその数に
-比例して線形的に増加する。
-.TP
+全てのマッチはスコア w に等しく影響する。スコアはマッチする度毎にその数に 比例して線形的に増加する。
+.TP 
 0<x<1
-全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより少なく影響する。
-スコアはある値に向けて漸近線状に変化する (後述の
-.B 注意
-の章を参照のこと。)
-.TP
+全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより少なく影響する。 スコアはある値に向けて漸近線状に変化する (後述の \fB備考\fP の章を参照のこと。)
+.TP 
 1<x
-全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより多く影響する。
-スコアは指数的に増加する。
-.TP
+全てのマッチはそれ以前のスコアに対してより多く影響する。 スコアは指数的に増加する。
+.TP 
 x<0
 奇数あるいは偶数番目のマッチを与えるのに便利である。
 .PP
-正規表現が否定された場合(例: マッチしなかった場合)、
-.B n
-は明らかに 0 あるいは 1となる。
-.SH "重み付きプログラム条件"
-プログラムが正常終了の結果として終了コード EXIT_SUCCESS (=0) を返す
-場合、スコアの合計は
-.BR w
-となる。
-上記以外の(実行失敗を示す)終了コードを返す場合、スコアの合計は
-.BR x
-となる。
+正規表現が否定された場合(例: マッチしなかった場合)、 \fBn\fP は明らかに 0 あるいは 1となる。
+.SH 重み付きプログラム条件
+プログラムが正常終了の結果として終了コード EXIT_SUCCESS (=0) を返す 場合、スコアの合計は \fBw\fP となる。
+上記以外の(実行失敗を示す)終了コードを返す場合、スコアの合計は \fBx\fP となる。
 .PP
-プログラムの終了コードが否定される場合、終了コードはあたかもマッチした
-数であったかの如く見倣される。
-そして、スコアの合計は通常の正規表現が
-.B n=`exitcode'
-回数マッチしたものとして処理される。
-.SH "重み付き長さ条件"
-現在のメールの長さが
-.B M
-である場合:
+プログラムの終了コードが否定される場合、終了コードはあたかもマッチした 数であったかの如く見倣される。 そして、スコアの合計は通常の正規表現が
+\fBn=`exitcode'\fP 回数マッチしたものとして処理される。
+.SH 重み付き長さ条件
+現在のメールの長さが \fBM\fP である場合:
 .Sx 1
-* w^x  > L
+* w^x > L
 .Ex
 という条件式は以下のような式でスコアに加算する:
 .Sx 4
@@ -158,7 +125,7 @@ w * | \-\-\- |
 .Ex
 また:
 .Sx 1
-* w^x  < L
+* w^x < L
 .Ex
 という条件式は以下のような式でスコアに加算する:
 .Sx 4
@@ -168,68 +135,44 @@ w * | \-\-\- |
     \e  M  /
 .Ex
 .PP
-両者共、 L=M であればスコアに w を加算する。
-しかしながら前者の場合は大きいメールが有利であり、後者の場合は
-小さいメールが有利である。
-x の値によって関数の勾配を微調整することができるが、
-典型的には x=1 である。
+両者共、 L=M であればスコアに w を加算する。 しかしながら前者の場合は大きいメールが有利であり、後者の場合は 小さいメールが有利である。 x
+の値によって関数の勾配を微調整することができるが、 典型的には x=1 である。
 .SH その他
-レシピの全ての条件の最終的な合計スコアを問い合わせるには、環境変数
-.BR $=
-を用いる。
-この変数は procmail がレシピ内の全ての条件をパースした後はいつでも参照可能である。
-(例えレシピが実行されなかったとしても。)
+レシピの全ての条件の最終的な合計スコアを問い合わせるには、環境変数 \fB$=\fP を用いる。 この変数は procmail
+がレシピ内の全ての条件をパースした後はいつでも参照可能である。 (例えレシピが実行されなかったとしても。)
 .SH 例
-以下のレシピは本文が150行以上のメールを全て捨てる。
-最初の条件は空の正規表現を含む。
+以下のレシピは本文が150行以上のメールを全て捨てる。 最初の条件は空の正規表現を含む。
 すなわち、この条件は全てにマッチし、予めスコアに負の値のオフセットを与える為に使われる。
 2番目の条件はメール中の全ての行にマッチし、1行毎に+1ポイントずつ加算することで、直前に設定していた負のオフセット値を消費する。
 最後の条件では、メールが150行以上である場合のみにスコアが正の値になる。
 .Sx 5
-:0 Bh
-* \-150^0
-*    1^1  ^.*$
-/dev/null
+:0 Bh * \-150^0 * 1^1 ^.*$ /dev/null
 .Ex
-あなたがいつも真っ先に読む優先度の高いフォルダがあると仮定しよう。
-次のレシピは重要度の高いメールを抜き出して特別なフォルダに放り込む。
-最初の条件は定型的なものであり、スコアには何ら作用しないが、今回のケースにおいてはこの条件が満たされていなければならない。【訳注: Precedence: 行は各種メイリングリストや vacation 等の自動応答ソフト等、人手を介さない配送ソフトがメールを配送する際に付加したり、配送すべきか否かを判断するヘッダである。】
-これ以外の条件は以下のような状況を記述する:
-John と Claire はいつも何らかの重要な発言をする。
-会議は大概重要である。
-彼らに対する返答はやや優先する。
-Elvis に関するメール (これはあくまでも単なる一例に過ぎないのであしからず :\-)
-は優先する (更に言えば、そのメールはもっと優先するが、 Elvis に割り当てられる特別なスコアは、彼がどれほど頻繁に言及しても、最大 4000 である)。
+あなたがいつも真っ先に読む優先度の高いフォルダがあると仮定しよう。 次のレシピは重要度の高いメールを抜き出して特別なフォルダに放り込む。
+最初の条件は定型的なものであり、スコアには何ら作用しないが、今回のケースにおいてはこの条件が満たされていなければならない。【訳注:
+Precedence: 行は各種メイリングリストや vacation
+等の自動応答ソフト等、人手を介さない配送ソフトがメールを配送する際に付加したり、配送すべきか否かを判断するヘッダである。】
+これ以外の条件は以下のような状況を記述する: John と Claire はいつも何らかの重要な発言をする。 会議は大概重要である。
+彼らに対する返答はやや優先する。 Elvis に関するメール (これはあくまでも単なる一例に過ぎないのであしからず :\-)  は優先する
+(更に言えば、そのメールはもっと優先するが、 Elvis に割り当てられる特別なスコアは、彼がどれほど頻繁に言及しても、最大 4000 である)。
 沢山の引用行は忌み嫌われ、顔マークは評価される (これらのスコアは最大 3500 に達する)。
-彼ら3人は通常は興味深いメールを送信しないし、短いメールを好むはずだ (例えば、 2000バイトの長いメールはスコアを \-100 、 4000バイトの長いメールはスコアを \-800 減じる。)。
-ご覧の通り、重要でない誰かがメールを送信すると、まだ優先度の高いフォルダに
-格納される機会がある。
-例えば、会議に関するメールや、少なくとも2つの顔マークを含んでいる場合である。
+彼ら3人は通常は興味深いメールを送信しないし、短いメールを好むはずだ (例えば、 2000バイトの長いメールはスコアを \-100 、
+4000バイトの長いメールはスコアを \-800 減じる。)。 ご覧の通り、重要でない誰かがメールを送信すると、まだ優先度の高いフォルダに
+格納される機会がある。 例えば、会議に関するメールや、少なくとも2つの顔マークを含んでいる場合である。
 .Sx 11
-:0 HB
-*         !^Precedence:.*(junk|bulk)
-* 2000^0   ^From:.*(john@home|claire@work)
-* 2000^0   ^Subject:.*meeting
-*  300^0   ^Subject:.*Re:
-* 1000^.75 elvis|presley
-* \-100^1   ^>
-*  350^.9  :\-\e)
-* \-500^0   ^From:.*(boss|jane|henry)@work
-* \-100^3   > 2000
-priority_folder
+:0 HB * !^Precedence:.*(junk|bulk)  * 2000^0 ^From:.*(john@home|claire@work)
+* 2000^0 ^Subject:.*meeting * 300^0 ^Subject:.*Re: * 1000^.75 elvis|presley
+* \-100^1 ^> * 350^.9 :\-\e)  * \-500^0 ^From:.*(boss|jane|henry)@work *
+\-100^3 > 2000 priority_folder
 .Ex
-仮にあなたがメイリングリストに加入して、そして良質のメールだけを
-読みたければ、以下のレシピが目的に適うはずだ。
-先ず、当該メールがメイリングリストからのものであることを確認する。
-次に、評価に値する意見を述べる重要人物からのメールであるか、あるいは
-確実に全ての内容を知りたい表題に関するものであるかをチェックする。
-もしそうならば、当該メールを前述のフォルダへファイリングする。
-さもなくば、引用行と原文行の比率が最大 1:2 であるかチェックする。
-もしこの比率を越えるものであれば、当該メールを捨てる。
+仮にあなたがメイリングリストに加入して、そして良質のメールだけを 読みたければ、以下のレシピが目的に適うはずだ。
+先ず、当該メールがメイリングリストからのものであることを確認する。 次に、評価に値する意見を述べる重要人物からのメールであるか、あるいは
+確実に全ての内容を知りたい表題に関するものであるかをチェックする。 もしそうならば、当該メールを前述のフォルダへファイリングする。
+さもなくば、引用行と原文行の比率が最大 1:2 であるかチェックする。 もしこの比率を越えるものであれば、当該メールを捨てる。
 これらのテストを通過した全てのメールはファイリングする。
 .Sx 15
 :0
-^From mailinglist-request@some.where
+^From mailinglist\-request@some.where
 {
   :0:
   * ^(From:.*(paula|bill)|Subject:.*skiing)
@@ -244,59 +187,35 @@ priority_folder
   mailinglist
 }
 .Ex
-更なる実例は
-.BR procmailex (5)
-を参照されたい。
+更なる実例は \fBprocmailex\fP(5)  を参照されたい。
 .SH 警告
-重みの順番による検索スピードを高速化させるために、
-procmail の内部 egrep エンジンは常に最左の
-.I 最短
-のマッチを探す。
-ただし、変数
-.BR MATCH
-への割り当てを【訳注: \e/によって】行っている最中は、最左の
-.I 最長
-のマッチを探す。
-例えば、それ自身による最左の
-.I 最短
-のマッチに用いる正規表現は:
-.TP
-.B .*
+重みの順番による検索スピードを高速化させるために、 procmail の内部 egrep エンジンは常に最左の \fI最短\fP のマッチを探す。
+ただし、変数 \fBMATCH\fP への割り当てを【訳注: \e/によって】行っている最中は、最左の \fI最長\fP のマッチを探す。
+例えば、それ自身による最左の \fI最短\fP のマッチに用いる正規表現は:
+.TP 
+\&\fB.*\fP
 は常に同じ点でゼロ長さの文字列にマッチする。
-.TP
-.B .+
+.TP 
+\&\fB.+\fP
 は常に(勿論、改行を除く)任意の1文字にマッチする。
-.SH "関連項目"
+.SH 関連項目
 .na
 .nh
-.BR procmail (1),
-.BR procmailrc (5),
-.BR procmailex (5),
-.BR sh (1),
-.BR csh (1),
-.BR egrep (1),
-.BR grep (1),
+\fBprocmail\fP(1), \fBprocmailrc\fP(5), \fBprocmailex\fP(5), \fBsh\fP(1), \fBcsh\fP(1),
+\fBegrep\fP(1), \fBgrep\fP(1),
 .hy
 .ad
 .SH バグ
-もし、長さ条件において、指定した
-.B x
-がオーバフローを起こした場合、 procmail は数学ライブラリの関数
-.BR pow (3)
+もし、長さ条件において、指定した \fBx\fP がオーバフローを起こした場合、 procmail は数学ライブラリの関数 \fBpow\fP(3)
 のなすがままとなる。
 .PP
 `工学'フォーマットの浮動小数点数値 (例: 12e5) は認められない。
 .SH その他
-`正の極大値' (2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の
-.I 重み付けされた
-条件は単純に読み飛ばされる。
+`正の極大値' (2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の \fI重み付けされた\fP 条件は単純に読み飛ばされる。
 .PP
-`負の極大値' (-2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の
-条件は `マッチしないもの' として見倣され、レシピは早々に終了する。
-.SH 注意
-もし、正規表現重み付け公式
-.BR 0<x<1
-において、この条件におけるスコア加算の総和は漸近的に変化する:
+`負の極大値' (\-2147483647) に到達すると、直ちにそれ以降の 条件は `マッチしないもの' として見倣され、レシピは早々に終了する。
+.SH 備考
+もし、正規表現重み付け公式 \fB0<x<1\fP において、この条件におけるスコア加算の総和は漸近的に変化する:
 .Sx 3
    w
 \-\-\-\-\-\-\-