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+.TH FLEX 1 2017/05 "Flex プロジェクト" プログラミング
+.SH 名前
+flex \- 高速な字句解析ジェネレーター
+.SH 書式
+\fBflex\fP [\fI\,OPTIONS\/\fP] [\fI\,FILE\/\fP]...
+.SH 説明
+対象テキストのパターンマッチングを実現するプログラムを生成します。
+.SS テーブル圧縮:
+.TP
+\fB\-Ca\fP, \fB\-\-align\fP
+より大きなテーブルをあきらめて、メモリ配置を優先します。
+.TP
+\fB\-Ce\fP, \fB\-\-ecs\fP
+同等クラス (equivalence class) を構築します。
+.TP
+\fB\-Cf\fP
+テーブルを圧縮しません。\fB\-f\fP を利用してください。
+.TP
+\fB\-CF\fP
+テーブルを圧縮しません。\fB\-F\fP を利用してください。
+.TP
+\fB\-Cm\fP, \fB\-\-meta\-ecs\fP
+メタ同等クラス (meta\-equivalence class) を構築します。
+.TP
+\fB\-Cr\fP, \fB\-\-read\fP
+スキャナーの入力として stdio ではなく read() を用います。
+.TP
+\fB\-f\fP, \fB\-\-full\fP
+高速で大きなスキャナーを生成します。\fB\-Cfr\fP と同じです。
+.TP
+\fB\-F\fP, \fB\-\-fast\fP
+代替テーブル表現 (alternate table representation) を用います。\fB\-CFr\fP と同じです。
+.TP
+\fB\-Cem\fP
+デフォルトの圧縮を用います (\fB\-\-ecs\fP \fB\-\-meta\-ecs\fP と同じです)。
+.SS デバッグ
+.TP
+\fB\-d\fP, \fB\-\-debug\fP
+スキャナーにおいてデバッグモードを有効にします。
+.TP
+\fB\-b\fP, \fB\-\-backup\fP
+バックアップ情報を lex.backup に出力します。
+.TP
+\fB\-p\fP, \fB\-\-perf\-report\fP
+性能報告を stderr に出力します。
+.TP
+\fB\-s\fP, \fB\-\-nodefault\fP
+マッチしなかったテキストを ECHO するデフォルトルールを省略します。
+.TP
+\fB\-T\fP, \fB\-\-trace\fP
+flex をトレースモードで実行します。
+.TP
+\fB\-w\fP, \fB\-\-nowarn\fP
+警告メッセージを生成しません。
+.TP
+\fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
+スキャナーの処理統計に関する概要を stdout に出力します。
+.TP
+\fB\-\-hex\fP
+デバッグ出力において 8 進数ではなく 16 進数を用います。
+.SH ファイル
+.TP
+\fB\-o\fP, \fB\-\-outfile\fP=\fI\,FILE\/\fP
+出力ファイル名を指定します。
+.TP
+\fB\-S\fP, \fB\-\-skel\fP=\fI\,FILE\/\fP
+スケルトンファイルを指定します。
+.TP
+\fB\-t\fP, \fB\-\-stdout\fP
+スキャナーを lex.yy.c ではなく stdout に出力します。
+.TP
+\fB\-\-yyclass\fP=\fI\,NAME\/\fP
+C++ クラス名。
+.TP
+\fB\-\-header\-file\fP=\fI\,FILE\/\fP
+スキャナーに加えて C ヘッダーファイルを生成します。
+.HP
+\fB\-\-tables\-file\fP[=\fI\,FILE\/\fP] テーブルを FILE に出力します。
+.SS スキャナーの動作
+.TP
+\fB\-7\fP, \fB\-\-7bit\fP
+7 ビットスキャナーを生成します。
+.TP
+\fB\-8\fP, \fB\-\-8bit\fP
+8 ビットスキャナーを生成します。
+.TP
+\fB\-B\fP, \fB\-\-batch\fP
+バッチスキャナー (batch scanner) を生成します (逆は \fB\-I\fP)。
+.TP
+\fB\-i\fP, \fB\-\-case\-insensitive\fP
+パターンにおいて大文字小文字を区別しません。
+.TP
+\fB\-l\fP, \fB\-\-lex\-compat\fP
+オリジナルの lex と最大限の互換性を保ちます。
+.TP
+\fB\-X\fP, \fB\-\-posix\-compat\fP
+POSIX lex と最大限の互換性を保ちます。
+.TP
+\fB\-I\fP, \fB\-\-interactive\fP
+対話型スキャナー (interactive scanner) を生成します (逆は \fB\-B\fP)。
+.TP
+\fB\-\-yylineno\fP
+行数カウントを yylinenoe により行います。
+.SS 生成コード
+.TP
+\-+, \fB\-\-c\fP++
+C++ スキャナークラスを生成します。
+.TP
+\fB\-Dmacro\fP[=\fI\,defn\/\fP]
+#define マクロを defn とします (デフォルトの defn は '1' です)。
+.TP
+\fB\-L\fP, \fB\-\-noline\fP
+スキャナーにおける #line ディレクティブを省略します。
+.TP
+\fB\-P\fP, \fB\-\-prefix\fP=\fI\,STRING\/\fP
+プレフィックスに "yy" ではなく STRING を用います。
+.TP
+\fB\-R\fP, \fB\-\-reentrant\fP
+リエントラントな (reentrant) C スキャナーを生成します。
+.TP
+\fB\-\-bison\-bridge\fP
+スキャナーを bison 向けの純粋なパーサーとします。
+.TP
+\fB\-\-bison\-locations\fP
+yylloc サポートを含めます。
+.TP
+\fB\-\-stdinit\fP
+yyin/yyout を stdin/stdout に初期化します。
+.TP
+\fB\-\-nounistd\fP
+<unistd.h> をインクルードしません。
+.TP
+\fB\-\-noFUNCTION\fP
+特定の FUNCTION を生成しません。
+.SS その他
+.TP
+\fB\-c\fP
+POSIX オプションを処理しません。
+.TP
+\fB\-n\fP
+POSIX オプションを処理しません。
+.HP
+\-?
+.TP
+\fB\-h\fP, \fB\-\-help\fP
+ヘルプメッセージを表示します。
+.TP
+\fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP
+flex のバージョンを表示します。
+.SH 関連項目
+\fBflex\fP の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。\fBinfo\fP と \fBflex\fP
+の両プログラムが適切にインストールされていれば、以下のコマンド
+.IP
+\fBinfo flex\fP
+.PP
+を実行して完全なマニュアルを参照できます。