-脚注とボトムフロートの順序は\LaTeX 通りとした.もし\pLaTeX の出力順序が好みならば,
-\Pkg{stfloats}パッケージを利用して
-\begin{lstlisting}
- \usepackage{stfloats}\fnbelowfloat
-\end{lstlisting}
-のようにすればよい.\Pkg{footmisc}パッケージを \texttt{bottom}\ オプションを指定して
-読み込むという方法もあるが,それだとボトムフロートと脚注の間が開いてしまう.
+脚注とボトムフロートの順序,及び\cs{raggedbottom}時の脚注の垂直位置は\LaTeX 通りとした.
+これらを制御するには以下の手段がある:
+\begin{itemize}
+ \item \pLaTeX のように,脚注をボトムフロートの下に組む場合には
+ \Pkg{stfloats}パッケージを利用して
+ \begin{lstlisting}
+ \usepackage{stfloats}\fnbelowfloat
+ \end{lstlisting}
+ とする.この状況から「脚注をボトムフロートの上に組む」という\LaTeX の標準の挙動に戻したければ,
+ \Pkg{stfloats}パッケージの\cs{fnunderfloat}命令を使用する.
+ \item \cs{raggedbottom}時の脚注の垂直位置は,\cs{iffnfixbottom}という真偽値で制御する.
+ \begin{description}
+ \item[偽(\cs{fnfixbottomfalse})の場合] \LaTeX 標準と同じく,本文と脚注の間の空白は\cs{skip}\cs{footins}のみ.
+ 従って脚注の垂直位置はページにより変動する.
+ \item[真(\cs{fnfixbottomtrue})の場合] \pLaTeX や\Pkg{footmisc}パッケージを\texttt{bottom}オプションで
+ 読み込んだ場合のように,脚注は常にページの下端に固定される.
+ \end{description}
+\item ただし,\LuaTeX-jaが提供する「互換クラス」(\Pkg{ltjclasses}, \Pkg{ltjsclasses})では,
+ \pLaTeX と合わせるために以下のようにしている:
+ \begin{itemize}
+ \item \cs{fnfixbottomtrue}が自動的に実行される
+ \item \Pkg{stfloats}パッケージが\LuaTeX から参照できる場所にあった場合は
+ 自動的に読み込み,\cs{fnbelowfloat}を実行する.
+ \end{itemize}
+\end{itemize}
+なお,\Pkg{stfloats}パッケージを使う代わりに,
+\Pkg{footmisc}パッケージを \texttt{bottom}オプションを指定して読み込む
+という「解決法」もある.