5 Ruby、curses および qdbm/gdbm ライブラリ
9 http://sourceforge.jp/projects/mave/downloads/xxxxx/mave-2.98.tgz/ にアクセスする。
10 $ tar xvfz mave-2.98.tgz
15 $ cp mave.config.sample mave.config
18 'Main' アカウントの部分を、あなたの設定に書き換えてください。
19 とりあえず Mave を試してみたい場合、以降を飛ばして 3. に進んでも結構です。
23 @configs[:EDITOR_TYPE] = ['system'|'forkexec']
24 system: Mave は curses ウィンドウを閉じ、同じコンソール上にエディタを起動します。CUI 向き。
25 forkexec: Mave は子プロセスを fork し、別ウィンドウでエディタを起動します。GUI 向き。
27 @configs[:EDITOR] = '/usr/bin/editor %s'
28 エディタを起動するコマンド定義です。%s はファイル名に置換されます。
32 @configs[:VIEWER_TYPE] = ['system'|'forkexec']
33 @configs[:VIEWER] = '/usr/bin/viewer %s'
36 ファイルマネージャの環境を設定してください。
38 @configs[:FILE_MANAGER_TYPE] = ['system'|'forkexec']
39 @configs[:FILE_MANAGER] = '/usr/bin/nautilus %s >/dev/null 2>&1'
40 添付ファイルの保存先など、ファイル操作のためディレクトリを開く際に利用されます。
44 @configs[:FILE_IDENTIFIER] = '/usr/bin/file -b -i %s 2>/dev/null'
45 添付ファイルを付加する場合など、ファイルタイプの識別の際に利用されます。
51 ここで指定したディレクトリ以外へ、ファイルを書き込むことはありません。
53 この時点で、メールを送信するなら、事前にアドレス帳を作成しておくことを勧めます。
54 「15. アドレス帳の作成」の項を確認して下さい。
60 文字化けが起きる場合「メモ:」の項を確認してください。
64 Ctrl + x、p と、キーを押すと、サーバからメールが取得されます。
66 デフォルトでは、Mave は、即座にサーバ上からメールを削除しません。
67 メールを削除するまでのタイムラグは「:POP_KEEP_TIME」に設定されています。
68 これにより、現在利用中のメーラと並行して Mave を利用可能です。
70 ステータスウィンドウは、PgUp, PgDn でスクロールできます。
74 Vi エディタのように、それぞれ、h, j, k, l キーが、左、下、上、右に割り当てられています。
78 x. 22 Amazon.co.jp <sh 11/22 日 15:40 579 .. +Amazon.co.jp ご注文の確認
79 ^^ ^^^ ^^^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^ ^^ ^ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
80 || | 送信元 / 送信先 送信日 サイズ || | 件名
81 || +-最新 0 <=> 999 古い || +-親(+) / 子(-) / 折り畳み中(#/=)
82 |+-フラグ(F) / 注意(#) |+-マルチパートメール(@)(添付あり)
83 +-未読(x) +-To あなた(w) / Cc あなた(v)
87 r キー: 未読表示の切り替え f キー: フラグのオン、オフ
88 o キー: スレッドを折り畳む、開く n キー: 注意の印のオン、オフ
90 Ctrl + x、v と、キーを押すと、メールビューアが開きます。
94 メール一覧ビュー、または、メール本文ビューで、Ctrl + s を押すと、インクリメンタル検索ダイアログが開きます。
96 検索語が見つかった状態で、Ctrl + s を押すと、次を検索します。
97 検索を中断したり、検索ダイアログを閉じるには、Ctrl + g を押します。
98 Ctrl + r を押すと、逆方向に検索します。
100 別途、漢字かな変換エンジン KAKASI と、その Ruby バインディングを導入することにより、
101 メール一覧ビューで、ローマ字キー入力によるインクリメンタル検索が可能になります。
102 本機能は、日本語をローマ字変換し、それをキャッシュすることにより実装されています。
103 キャッシュの内容は、ESC、Shift + q を押すことにより確認できます。
107 Ctrl + x、n と、キーを押すと、新規メールを作成します。
108 Ctrl + x、r と、キーを押すと、返信メールを作成します。
111 Ctrl + x、e と、キーを押すと、既存のメールを編集します。
114 送信先(To:, Cc:, Bcc:)の欄では、アドレス帳の機能を用いた宛先指定ができます。
115 2 つのハイフンで囲った文字列は、アドレス帳で定義した ID と見なされ、以下のように変換されます。
118 entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com', :ID => '田中', }
119 entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp', :ID => '加藤@private', :SEND => 'かとちゃん', }
122 To: --田中--, => To: 田中 様 <x-tanaka@google.com>, かとちゃん <y-kato@yahoo.co.jp>
127 メール一覧ビューで、左(h)を押すと、フォルダ一覧ビューに移行します。
128 フォルダ一覧ビューでは、上下(k, j)で選択、右(l)でフォルダ内に移動できます。
129 また、ショートカットキーを押すことでも、フォルダ内に移動できます。
131 フォルダ一覧の表示の意味は以下になります。
146 r キーで、新着メールマークをオン、オフできます。
147 フォルダ一覧ビューで、Ctrl + x、n と、キーを押すと、新規にフォルダが作成できます。
148 フォルダを選択した状態で、Ctrl + x、e と、キーを押すと、フォルダの設定を編集できます。
149 フォルダの設定の編集により、表示名、表示順、メールの振り分けなどが変更できます。
150 設定の例については「mave.folderconfig.master」を見てください。
154 メール一覧ビューで、Ctrl + x、m と、キーを押すと、別のフォルダにメールを移動できます。
155 フォルダ一覧ビューが開くので、移動先のフォルダを選択してください。
157 Ctrl + x、c と、キーを押すと、別のフォルダにメールをコピーできます。
159 Ctrl + x、d と、キーを押すと、メールを削除できます。
160 「ゴミ箱」フォルダ以外での削除操作は「ゴミ箱」フォルダへの移動になります。
161 「ゴミ箱」フォルダで削除操作を行うと、メールは完全に削除されます。
165 Ctrl + x、s と、キーを押すと「送信箱」フォルダにあるメールが送信されます。
167 通常、編集したメールは「草稿」フォルダに格納されますので、
168 メールを書き上げ、送信準備が整ったら「送信箱」フォルダに移動し、送信対象とします。
170 送信が完了したメールは「送信済み」フォルダに移動されます。
174 Ctrl + x、Shift + i と、キーを押すと、アカウント毎の設定にしたがって、メールがインポートされます。
176 インポートの設定は、インポート対象を標準出力にリストアップするコマンドで表されます。
179 account[:IMPORT_COMMAND] = %Q!/usr/bin/find /home/old_user/mave.mails -name '*.eml' |
180 grep -E '/Inbox/' | sed 's/\\/.*\\//& /'| sort -k 2 | sed 's/ //'!
182 別途、テキストファイルに記載しておき、それを cat する方法も考えられます。
183 インポート対象は、1 メール、1 ファイルの形式である必要があります。
184 現状、mbox 形式等には対応していません。
186 デフォルト設定には、Mave のマニュアルをメール形式にしたものを、インポートする設定が含まれています。
187 Mave 起動の直後に、Ctrl + x、Shift + i と、キーを押してみてください。
191 メール一覧ビューで、m キーを押すと、メールをマークできます。
192 マークされたメールは「M」で表示されます。
194 - x. 22 Amazon.co.jp <sh 11/22 日 15:40 579 .. +Amazon.co.jp ご注文の確認
195 M x. 22 Amazon.co.jp <sh 11/23 月 15:41 612 .. -Amazon.co.jp ご注文商品の発送 (#123-1423534-1048639)
198 u キーを押すと、メールのマークを解除できます。
199 ESC、u と、キーを押すと、すべてのマークを解除できます。
201 多くの機能は、マーク中、マークされたメールに対して作用します。
205 メール一覧ビューで、Ctrl + x、Shift + j と、キーを押すと、メールをスレッドから取り外せます。
207 ESC、j と、キーを押すと、メールを元のスレッドにつなぎ直します。
209 Ctrl + x、j と、キーを押すと、メールを任意のスレッドにつなげられます。
210 つなぎたいメールをマークし、次に、つなぎ先のメールにカーソルを合わせて、Ctrl + x、j と、キーを押してください。
214 $ cp mave_address.sample mave_address
217 サンプルの記載に沿って、自分、家族、および、知人のメールアドレスを記載してください。
220 entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com', :ID => '田中', }
221 entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp', :ID => '加藤@private', :SEND => 'かとちゃん', }
222 entries << { :MAIL => 'z-suzuki@abc.co.jp', :ID => '鈴木@ABC', :SEND => '鈴木さん', }
224 アドレス帳スクリプトを実行することで、アドレス帳 DB に登録されます。
232 メール一覧ビューで、Ctrl + x、x と、キーを押すと、メール中のすべての添付ファイルが、関連ディレクトリに展開されます。
233 関連ディレクトリとは、メールと対となるディレクトリで、任意のファイルを保存しておけます。
234 関連ディレクトリは、メール一覧ビューで、ESC、f と、キーを押すことで、指定のファイルマネージャにて開くことができます。
236 受信したメールの添付ファイルを修正して返信する。
238 メール一覧ビューで、Ctrl + x、r と、キーを押し、返信メールを作成すると、X-Mave-Extract-Targets ヘッダが付加されています。
239 そのまま、メールを編集して保存すると、X-Mave-Extract-Targets ヘッダの下の記載に対応する添付ファイルが、返信メールの関連ディレクトリに展開されます。
240 返信メールに対して、ESC、f と、キーを押すと、関連ディレクトリが開くので、必要に応じて添付ファイルを修正します。
241 Ctrl + x、e と、キーを押して返信メールを編集します。展開された添付ファイルは、X-Mave-Relations ヘッダの下に記載されています。
242 返信メールに添付して返信したい場合、X-Mave-Relations ヘッダの下から、X-Mave-Attachments ヘッダの下に記載を移動します。
243 あとは、通常通り「送信箱」フォルダに移動し、Ctrl + x、s と、キーを押して送信すると、添付されて送信されます。
245 新規メールに、新規に添付ファイルを添付して送信する。
247 メール一覧ビューで、Ctrl + x、n と、キーを押して新規メールを作成すると、空の X-Mave-Relations ヘッダが付加されています。
248 X-Mave-Relations ヘッダの下に、新規に添付する予定のファイル名を記載して保存すると、関連ディレクトリ内に指定のファイル名の空ファイルが作成されます。
249 新規メールに対して、ESC、f と、キーを押すと、関連ディレクトリが開くので、必要に応じて空ファイルを編集します。
250 あとは、上記と同様に、X-Mave-Relations ヘッダの下から、X-Mave-Attachments ヘッダの下に記載を移動し、送信動作を行います。
254 クリップ(引用)機能とは、メールの一部を引用し、別のメールに貼り付ける機能です。
255 貼り付けられる情報には、メールのメッセージ ID 情報(タグ)が含まれるので、そこから引用元のメールに飛ぶ(タグジャンプ)ことができます。
256 これらの機能を活用すれば、メーラ上でスケジュール管理したり、後述する全文検索機能を実現したりすることができます。
258 メール本文ビューの、上から十数行目の左端にある「]」マークは、主にクリップを行う際に利用するカーソルになります。
259 引用を開始したい行にカーソルを合わせ、Ctrl + c と、キーを押すと、該当の行がクリップファイルに記録されます。
260 引用操作を行うとカーソルは次の行に移動するので、続けて Ctrl + c と、キーを押すことで、連続して複数行を引用できます。
262 クリップファイルは、デフォルトでは、メールを蓄積するディレクトリの下の _pop の下に、mave.clip というファイル名で記録されます。
263 エディタによるメールの編集中に、ファイルの挿入機能を利用するなどして、このファイルを貼り付けてください。
265 貼り付けられた引用文は、以下のような形式になっています。
267 * 【会議開催通知】メーラ「Mave」2.97 の最終レビュー
268 <1268959354.007885.8ed5d181@mave.zakato.itline.jp> line:18
269 - 1. 日 時: 4 月 1 日 (木) 13:15 〜 15:00
272 引用文の 2 行目にある、メッセージ ID 情報のタグの行にカーソルを合わせて、Ctrl + ] と、キーを押すと、引用元のメールにタグジャンプします。
273 タグジャンプ直前の位置はタグスタックに保存されていますので、Ctrl + t と、キーを押すと、元の位置に戻ることができます。
277 別途、全文検索エンジンを導入することで、フォルダ単位で、メールの内容の全文検索を行うことができます。
278 基本的に、全文検索機能は、シェルコマンドの実行、結果の取り込み、タグジャンプの組み合わせにより実装されています。
279 記述例として、Hyper Estraier, Namazu に対するインタフェイスが用意されています。
280 インタフェイスの記述例については、mave.folderconfig.common 内の、fulltext_search メソッドをご覧下さい。
282 全文検索を行いたいフォルダに移動し、メール一覧ビュー、または、メール本文ビューで、ESC、s を押すと、全文検索ダイアログが開きます。
283 検索したい語句を入力し、Enter キーを押すと、検索結果は、所定のフォルダに、メールの形で格納されます。
284 検索結果上で、タグジャンプ機能を利用することで、実際のメールに飛ぶことができます。
286 19. シェルコマンドの実行、結果の取り込み
288 メール内に記載されているコマンド列を、シェルコマンドとして実行し、実行結果を、所定のフォルダに、メールとして取り込むことができます。
290 シェルコマンドとして実行したい行にカーソルを合わせ、ESC、! と、キーを押すと、該当の行が実行されます。
291 なお、実行結果が、擬似的にメールの形式を取っている場合、メールヘッダの内容が、取り込むメールに反映されます。
292 これを利用して、取り込まれるメールの Subject や Message-ID を制御することができます。
293 また、X-Mave-Store-Folder 疑似ヘッダを利用することで、メールの取り込み先フォルダを指定することもできます。
294 具体的には、記載事例をまとめたメール(件名: スクリプトランチャの例)をご覧下さい。
296 20. 添付忘れ防止機能、送信直前/直後のスクリプト実行
298 メール送信の直前/直後に、スクリプトを実行させることができます。
299 これを利用して、メールの送信直前に、本文を精査し、添付忘れを防止する機能などを実装することができます。
300 スクリプトの記述例については、mave.folderconfig.common 内の、presend メソッドをご覧下さい。
304 Ctrl + x、c と、キーを押すと、Mave は終了します。
306 22. ウェブメールビューア「Maverick」
308 「Maverick」は、ウェブ経由でメールを閲覧することができる cgi スクリプトです。
309 メールデータ、および、全文検索インデックスは完全に mave と共用です。
310 別途、Apache と eRuby を導入し、mave のディレクトリを public_html の下に移動、
311 dot.htaccess を参考にアクセス権限を適切に設定して下さい。
312 添付の mave_fetch を crontab 等により周期的に実行することで、Gmail っぽく使えます。
318 Ruby の標準 curses ライブラリが UTF-8 に対応していないのが原因です。
319 以下のサイトの記載を参考に、パッチを当てて、ncursesw ライブラリに対応してください。
321 http://www.itline.jp/~svx/diary/?date=20091022
323 現在、試験的に EUC-JP の端末環境へも対応可能です。
324 この場合、上記のパッチを当てる必要はありません。
325 mave.config の「:TERMINAL_CHARSET」に EUC-JP をセットし、mave_base.rb を一部変更してください。
326 端末から「export LANG=ja_JP.eucjp」を実行する必要もあるかもしれません。
329 118 # return(self) # UTF-8 以外ならコメントを生かす
330 119 ^ self.gsub(/[\xC0-\xE2][\x80-\xBF]+/) {|c| #### for UTF8 いーかげん
333 また、試験的に SHIFT_JIS での Windows コンソール環境への対応も進めています。
334 mave.config の「:TERMINAL_CHARSET」に SHIFT_JIS をセットするなどをお試し下さい。
336 Mave プロジェクトオフィシャルページ:
337 http://sourceforge.jp/projects/mave/