OSDN Git Service

いくつかの訳注を追加.
authorrezoo <rezoolab@gmail.com>
Tue, 5 Jan 2010 18:25:00 +0000 (03:25 +0900)
committerrezoo <rezoolab@gmail.com>
Tue, 5 Jan 2010 18:25:00 +0000 (03:25 +0900)
index.rst
quickstart.rst

index 4d73987..3643276 100644 (file)
--- a/index.rst
+++ b/index.rst
@@ -13,7 +13,7 @@
 
 1.1 注意事項
 ------------------
-*OMakeマニュアル 日本語訳 v1.0.1*
+*OMakeマニュアル 日本語訳 v1.0.2*
 
 このドキュメントは `OMake <http://omake.metaprl.org/>`_ バージョン0.9.8.5の `マニュアル <http://omake.metaprl.org/manual/omake.html>`_ を日本語訳したものです。 **この翻訳に関して本家の許可は取っておりませんので、正当な権利者からの申し立てにより予告なく削除する場合があります。**
 
index b2ae422..0144b3c 100644 (file)
@@ -320,6 +320,11 @@ OMakeは複数のディレクトリにまたがって存在するソースファ
 
 ``export`` によって ``if`` 文の中にある変数が外部にエクスポートされます。 *OMakeでの変数はスコープ化* されており、ネストされたブロック内の変数は通常、外部のブロックから使用することはできません。 ``export`` はネストされたブロック内の変数を、親のブロックに移す命令です。
 
+.. note::
+  訳注: 今回の例では ``$(OSTYPE)`` 変数を用いて場合分けを行っていますが、 ``$(CC)`` 変数に関しては省略することができます。なぜなら、 ``Unix`` 上では ``$(CC)`` は ``gcc`` , ``Win32`` 上では ``cl /nologo`` が自動的に束縛されるからです。
+  
+  大抵の場合において、このような設定変数は異なるプラットフォーム上においても正常に動作するように設計されています(詳細は ":ref:`label13.5.2`" を参照してください)。もちろん、その他になにか追加オプションを指定したい場合には、このような場合分けが有効となるでしょう。
+
 .. Finally, for this example, we decide to copy all libraries into a common lib directory. We first define a directory variable, and replace occurrences of the lib string with the variable.
 
 最後に、私たちはすべてのライブラリを共通の ``lib/`` ディレクトリにコピーしたいものとします。私たちはまずはじめにディレクトリの変数を定め、そして ``lib`` の文字列を変数で置き換えます。 ::
@@ -386,6 +391,11 @@ OMakeは複数のディレクトリにまたがって存在するソースファ
 
 ``foo/`` ディレクトリ内において ``INCLUDES`` 変数は文字列 ``.. . ../bar`` として評価されます。また ``bar/`` ディレクトリ内において、 ``INCLUDES`` 変数は文字列 ``.. ../foo . ../win32`` として評価されます。ルートディレクトリでは、 ``INCLUDES`` 変数は文字列 ``. foo bar win32`` として評価されます。
 
+.. note::
+  訳注: 今までの議論の中で「 *Win32プラットフォーム上でディレクトリのセパレータに/(スラッシュ)を指定していいのだろうか?\\(バックスラッシュ)を使わないといけないのでは?* 」と疑問に思った方も多いと思います。実は、この点に関しては心配いりません。omakeはたとえWin32上で ``/`` を使っていたとしても、実際の評価ではー非常に奇妙に思われるかもしれませんがー ``\`` が用いられるのです。同様に、セパレータに ``\`` を用いたとしてもUnixプラットフォーム上では ``/`` と変換されます。
+  
+  このように、ディレクトリのセパレータは ``/`` , ``\`` どちらを使っても、異なるプラットフォーム上で正常に動作します。ただし、 ``\`` はエスケープ文字として使用されることが多いため、思わぬ誤動作を引き起こすことがあるかもしれません。大抵の場合、ディレクトリのセパレータは ``/`` を使うことをおすすめします(詳細は ":ref:`label10.4`" を参照してください)。
+  
 .. _label2.6:
 
 2.6  その他の考慮事項