2 PukiWiki - 自由にページを追加・削除・編集できるWebページ構築スクリプト
6 2001-2018 PukiWiki Development Team
7 2001-2002 yu-ji (Based on PukiWiki 1.3 by yu-ji)
8 License: GPL version 2 or (at your option) any later version
11 PukiWikiはPHPスクリプトであるため、(例えばPerlのように)スクリプトに実行権
12 を付ける必要はありません。CGI起動でないのであれば、スクリプトの一行目を修
15 Webサーバーへのシェルアクセスが可能であれば、PukiWikiのアーカイブをそのま
16 まサーバーに転送し、サーバー上で解凍(tar pzxf pukiwiki*.tar.gz) するだけ
17 でパーミッションの設定も行われ、すぐに使い始める事ができるでしょう。
19 スクリプトの中の日本語は(あれば、基本的に)UTF-8で、また改行コードはLFで
20 記述されています。スクリプトを直接編集する場合は、日本語文字コードと改行
21 コードの自動判別ができ、それを元のまま保存できるテキストエディタを使用し
24 以下に、事前にクライアントPCで作業を行う場合の例を記します。
26 1. PukiWikiのアーカイブを展開します。
28 2. 設定ファイル(*.ini.php)の内容を確認します。何も修正せずとも動作します
29 が、公開された場所に設置するのであれば、念のため事前に管理者パスワード
32 設定ファイルのほとんどの項目は pukiwiki.ini.php に集約されています。
34 全体設定 : pukiwiki.ini.php
37 その他、ユーザーエージェントごとの設定が用意されています。
39 デスクトップPC : default.ini.php
40 携帯電話およびPDA : keitai.ini.php
41 (旧 i_mode.ini.php/jphone.ini.php)
43 PukiWikiの管理者パスワードは、pukiwiki.ini.php にある変数 $adminpass
44 です。簡単に試すだけであるならば、以下のような内容で充分でしょう。
45 ('YourPassWord' の部分を、あなただけのキーワードで置き換えて下さい)
47 $adminpass = '{x-php-md5}' . md5('YourPassWord');
49 ※設定を「有効にする」とは、多くの場合、設定値を数字の 0 でない値(例え
50 ば1)にする事です。一部の設定は名前に DISABLE ないし $noXXX とあります
51 が、それらは値を 0 でないものにすることで、その設定値に対応する機能が
52 無効になります。(無効にする役割が有効になります)
54 ※インターネットに公開するPukiWikiであるならば、PKWK_SAFE_MODE を有効に
55 することをお薦めします。(詳細:BugTrack/787)
57 ※他人に編集させない環境をご要望であれば、PKWK_READONLY を有効にするこ
58 とをお薦めします。(詳細:BugTrack/744)
60 3. ファイルをFTPなどでサーバに転送します。
61 基本的に何の変換も行わず、「そのまま」転送して下さい
62 ・ファイル名や、ファイル名の大文字小文字などを変更しないで下さい
63 ・FTPの転送モードは「バイナリ(bin)」を使用して下さい
65 4. サーバ上のファイルおよびディレクトリのパーミッションを確認します。
68 attach 777 添付ファイル格納ディレクトリ
69 backup 777 バックアップファイル格納ディレクトリ
70 cache 777 キャッシュファイル格納ディレクトリ
71 counter 777 カウンタファイル格納ディレクトリ
72 diff 777 差分ファイル格納ディレクトリ
74 image/face 755 (画像ファイル)フェイスマーク
77 skin 755 スキン、CSS、JavaScirptファイル
80 ファイル パーミッション データの種類(参考)
85 ファイル パーミッション データの種類(参考)
88 attach/* 666 BINARY (はじめは存在せず)
89 backup/*.gz 666 BINARY (インストール時は存在せず)
90 backup/*.txt 666 ASCII (多くの環境では存在せず)
92 (一部のプラグインはバイナリファイルを保存します)
93 counter/* 666 ASCII (はじめは存在せず)
94 diff/*.txt 666 ASCII (はじめは存在せず)
97 image/face/* 644 BINARY
102 5. サーバーに設置した PukiWiki の index.php あるいは pukiwiki.php に、Web
103 ブラウザからアクセスし、PukiWikiが動作するか様子を見ます。
105 ※エラーが出る場合: 下記を参照して下さい
107 6. 必要に応じて、さらに設定やデザインを調整して下さい。
109 ※CSS(外見)は skin/スキン名.css.php にあります。これは目的に応じたCSSを
110 出力することのできる、単独のPHPスクリプトです。これを静的なファイルに
111 したい場合は、Webブラウザで出力結果を取り出して下さい。どのようなCSS
112 が求められているかはスキンに記述されています。
113 ※スキン(外見の骨組み)に関する設定項目は skin/スキン名.skin.php の先頭に
115 ※プラグイン独自の設定項目は plugin/プラグイン名.inc.php の先頭にありま
117 ※tDiaryテーマ(tDiaryスキン)の使用法は BugTrack/769 を参照して下さい。
120 CGI版のPHPが設置されたサーバー(特にsuExecと組み合わされている環境)で動作
121 させようとした場合に "Internal Server Error" などと表示される場合がありま
122 す。詳しくはサーバー管理者がPHPスクリプト向けに提供している情報を確認して
125 1. 実行するPHPスクリプト(PukiWikiの場合 index.php か pukiwiki.php)の
126 一行目に、PHPバイナリへのパスを追加する必要があるかもしれません。
127 (例: #!/usr/local/bin/php)この値はサーバーにより異なります。
129 2. たいていの場合、より厳密なパーミッションが求められます。
131 エラーが出る場合: .htaccessファイル
132 PukiWiki 1.4.4 から .htaccess ファイルを添付する様になっていますが、
133 Apache Web サーバーの設定によっては "Internal Server Error" を起こす場合
137 Webブラウザに "Internal Server Error" と表示され
138 Webサーバーのエラーログには "order not allowed here" というエラーが記録
141 これはPukiWikiを設置したい場所で .htaccess による設定変更が許可されていな
142 い(特に "AllowOverride Limit" でない)のが原因です。
144 回避策: .htaccess、および skin/.htaccess を削除する
147 Apache設定ファイル(httpd.conf)の、PukiWikiを設置したいディレクトリに関
148 する部分に "AllowOverride Limit" を追加する
150 エラーが出る場合: Parse error
151 "Parse error: parse error, unexpected XXXX in .... on line NNN"
153 PHPスクリプトに矛盾がある場合、このようなメッセージが表示されます。指定さ
154 れているファイルの、指定された行の付近をチェックし、問題があれば修正して
155 下さい。理由としては以下のようなケースが考えられます。
157 1. 末尾にあったセミコロンを消してしまった
159 2. 文字列をシングルクォートかダブルクォートで囲むはずが、片方を消して
160 しまった / 文字列の中に(文字列を囲んでいるのと同じ)シングルクォート
163 エラーが出る場合: Runtime error
164 Error message : Directory is not found or not writable (xxx_DIR)
166 データを書き込むディレクトリ(やファイル)に書き込み権限が無い場合、このよ
167 うなメッセージを表示します。xxx_DIR がどこにあたるかは、設定ファイルで同
168 名の定数を定義している部分を参照して下さい。
171 pukiwiki.css.php は単独のPHPプログラムであるため、CGI起動が必要な環境で
172 あったり、mod_layoutによる広告挿入回避を行う場合はこのファイルについても
173 index.phpと同様の対応を行う必要があります。
176 ページの最新データを収めているディレクトリ(デフォルトの名前は wiki)以下
177 を、また必要に応じて他のデータを収めているディレクトリ以下をバックアップし
178 て下さい。(同 attach, backup, cache, counter, diff)
180 cacheディレクトリもバックアップすることをお薦めします。
181 1. cache/*.rel ファイルと cache/*.ref ファイルは linksプラグイン で再生
182 成可能ですが、この処理は非常に重く、環境によっては処理が必ず失敗する
184 2. cache/*.rel ファイルがPukiWikiに全くない時に既存のページを編集すると、
185 linksプラグインを実行した状態とほぼ同等の負荷がかかります。
187 3. amazonプラグインはここに画像(のキャッシュ)を保存します。
189 データを配置した時は、ファイルのパーミッションが期待されている通りかどう
190 か、また実際に動作するかどうかを確認して下さい。(例: 配置したページの更新
193 PukiWiki 1.4.5 以降では、添付されている dumpプラグイン で、wiki/attach/
194 backup ディレクトリのリモートバックアップ(*.tar.gzないし*.tar形式)が可能で
196 起動の例: index.php?plugin=dump
198 dumpプラグインにはdumpプラグインで取得したファイルの中身をPukiWikiに展開す
199 る機能(リモートリストア)も用意されています。ただしファイルに含まれていない
200 データをPukiWikiから削除する機能はありません(常に上書きになります)し、Web
201 サーバーやPHPのアップロードファイルサイズ制限を越えるファイルを利用するこ
202 とはできません。またこの機能はデフォルトで無効になっています。
204 その他、PukiWikiの更新内容をメールで通知する機能は、既存のデータを失わない
205 ための機能としてとらえる事ができるでしょう。