release/man3/des_crypt.3

   1 .\" @(#)des_crypt.3     2.1 88/08/11 4.0 RPCSRC; from 1.16 88/03/02 SMI;
   2 .\"
   3 .\" Taken from libc4 sources, which say:
   4 .\" Copyright (C) 1993 Eric Young - can be distributed under GPL.
   5 .\"
   6 .\" However, the above header line suggests that this file in fact is
   7 .\" Copyright Sun Microsystems, Inc (and is provided for unrestricted use,
   8 .\" see other Sun RPC sources).
   9 .\"
  10 .\"*******************************************************************
  11 .\"
  12 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
  13 .\"
  14 .\"*******************************************************************
  15 .TH DES_CRYPT 3 2007\-05\-18 "" "Linux Programmer's Manual"
  16 .SH 名前
  17 des_crypt, ecb_crypt, cbc_crypt, des_setparity, DES_FAILED \- 高速な DES 暗号化
  18 .SH 書式
  19 .nf
  20 .\" Sun version
  21 .\" .B #include <des_crypt.h>
  22 \fB#include <rpc/des_crypt.h>\fP
  23 .LP
  24 \fBint ecb_crypt(char *\fP\fIkey\fP\fB, char *\fP\fIdata\fP\fB, unsigned \fP\fIdatalen\fP\fB,\fP
  25 \fB              unsigned \fP\fImode\fP\fB);\fP
  26 .LP
  27 \fBint cbc_crypt(char *\fP\fIkey\fP\fB, char *\fP\fIdata\fP\fB, unsigned \fP\fIdatalen\fP\fB,\fP
  28 \fB              unsigned \fP\fImode\fP\fB, char *\fP\fIivec\fP\fB);\fP
  29 .LP
  30 \fBvoid des_setparity(char *\fP\fIkey\fP\fB);\fP
  31 .LP
  32 \fBint DES_FAILED(int \fP\fIstatus\fP\fB);\fP
  33 .fi
  34 .SH 説明
  35 \fBecb_crypt\fP()  と \fBcbc_crypt\fP()  は NBS DES (Data Encryption Standard,
  36 データ暗号化規格) を実装している。 これらのルーチンは \fBcrypt\fP(3)  よりも高速でより一般的な目的に使用できる。
  37 利用可能であれば、これらのルーチンは DES ハードウェアを使用することもできる。 \fBecb_crypt\fP()  は ECB (Electronic
  38 Code Book) モードで暗号化する。 このモードでは (個々の) データのブロックを独立して暗号化する \fBcbc_crypt\fP()  は CBC
  39 (Cipher Block Chaining) モードで暗号化する。 このモードでは連続するブロックを互いに連鎖させて暗号化する。 CBC
  40 はブロックの挿入・削除・置き換えから保護する。 また平文の規則性が暗号文に現れない。
  41 .LP
  42 これらのルーチンの使用法を示す。 第 1 引き数 \fIkey\fP はパリティ付きの 8 バイトの暗号化鍵である。 鍵のパリティを設定するには
  43 \fBdes_setparity\fP()  を使うこと。 DES の場合、鍵のパリティは各バイトの最下位ビットである。 第 2 引き数 \fIdata\fP
  44 は暗号化または復号化されるデータを含む。 第 3 引き数 \fIdatalen\fP は \fIdata\fP のバイト長であり、8 の倍数でなければならない。 第
  45 4 引き数 \fImode\fP はいくつかの値を OR することで作成する。 暗号化の方向 (訳註: 暗号化なのか復号化なのか) を指定するため、
  46 \fBDES_ENCRYPT\fP または \fBDES_DECRYPT\fP を OR する。 暗号化をソフトウェアで行うかハードウェアで行うかを指定するため、
  47 \fBDES_HW\fP または \fBDES_SW\fP を OR する。 \fBDES_HW\fP が指定されていて、かつハードウェアがない場合、
  48 暗号化はソフトウェアで実行されて、ルーチンは \fBDESERR_NOHWDEVICE\fP を返す。 \fBcbc_crypt\fP()  において、引き数
  49 \fIivec\fP はデータブロックを連鎖させる際の 8 バイトの初期化ベクトルである。 この引き数はルーチンから戻るときに次の初期化ベクトルに更新される。
  50 .SH 返り値
  51 .PD 0
  52 .TP  20
  53 \fBDESERR_NONE\fP
  54 エラーなし。
  55 .TP
  56 \fBDESERR_NOHWDEVICE\fP
  57 暗号化は成功したが、要求されたハードウェアの代わりにソフトウェアで実行された。
  58 .TP
  59 \fBDESERR_HWERROR\fP
  60 ハードウェアまたはドライバでエラーが発生した。
  61 .TP
  62 \fBDESERR_BADPARAM\fP
  63 ルーチンへの引き数が不正である。
  64 .PD
  65 .LP
  66 .\" .BR DES_FAILED\c
  67 .\" .BR ( stat )
  68 .\" So far the Sun page
  69 .\" Some additions - aeb
  70 結果の状態 \fIstat\fP を与えたとき、マクロ \fBDES_FAILED(\fP\fIstat\fP\fB)\fP が false になるのは、最初の 2
  71 つだけである。
  72 .SH バージョン
  73 これらのルーチンは libc 4.6.27 以降と glibc 2.1 以降に存在する。
  74 .SH 準拠
  75 4.3BSD. POSIX.1\-2001 にはない。
  76 .SH 関連項目
  77 \fBdes\fP(1), \fBcrypt\fP(3), \fBxcrypt\fP(3)