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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / filesystems.5
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19 .\" License along with this manual; if not, write to the Free
20 .\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
21 .\" USA.
22 .\"
23 .\" 2007-12-14 mtk Added Reiserfs, XFS, JFS.
24 .\"
25 .\"*******************************************************************
26 .\"
27 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
28 .\"
29 .\"*******************************************************************
30 .TH FILESYSTEMS 5 2010\-05\-24 Linux "Linux Programmer's Manual"
31 .nh
32 .SH 名前
33 filesystems \- Linux のファイルシステム種別: minix, ext, ext2, ext3, ext4,
34 Reiserfs, XFS, JFS, xia, msdos, umsdos, vfat, ntfs, proc, nfs, iso9660,
35 hpfs, sysv, smb, ncpfs
36 .SH 説明
37 \fBproc\fP ファイルシステムが慣習どおりに \fI/proc\fP にマウントされている場合、 現在のカーネルがどのファイルシステムをサポートしているか
38 知るためにはファイル \fI/proc/filesystems\fP を見ればよい。 必要なファイルシステムが現在のカーネルにサポートされて
39 いない場合、適切なモジュールを組み込むか、それもだめならば カーネルを再コンパイルすること。
40
41 ファイルシステムを使うためには、 \fIマウント\fP する必要がある。 \fBmount\fP(8)  を参照のこと。
42
43 以下は利用可能なファイルシステムのうち、いくつかの簡単な説明である。
44 .TP  10
45 \fBminix\fP
46 Minix オペレーティングシステムのファイルシステム。 Linux で動いた最初のファイルシステムでもある。これにはいくつか欠点がある。
47 まず、パーティションのサイズが最大 64MB であること。他にも、短いファイル名 しか使えない、タイムスタンプが一つだけである、などなど。 フロッピーや
48 RAM ディスクに便利なのでまだ残っている。
49 .TP 
50 \fBext\fP
51 \fBminix\fP ファイルシステムの手の込んだ拡張である。これは第二拡張ファイルシステム (second extended file system :
52 \fBext2\fP)  に完全にとって代わられ、カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
53 .TP 
54 \fBext2\fP
55 Linux の高性能なファイルシステムである。これは固定ディスクだけではなく リムーバブルディスクにもよく使われる。 拡張ファイルシステム
56 (\fBext\fP)  の発展として第二拡張ファイルシステム (\fBext2\fP)  が設計された。この \fBext2\fP は Linux
57 のファイルシステムの中で (スピードおよび CPU の使用量の面で) 最も よいパフォーマンスを発揮する。
58 .TP 
59 \fBext3\fP
60 ext2 ファイルシステムにジャーナル機能をつけたものである。
61 ext2 と ext3 は簡単に行きつ戻りつできる。
62 .TP 
63 \fBext4\fP
64 ext3 の改良版であり、性能と信頼性のかなりの改善と、ボリューム、ファイル、
65 ディレクトリのサイズの上限の大幅な拡張が行われている。
66 .TP 
67 \fBReiserfs\fP
68 Hans Reiser によって設計されたジャーナリングファイルシステムである。
69 カーネル 2.4.1 で Linux に統合された。
70 .TP 
71 \fBXFS\fP
72 SGI により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
73 カーネル 2.4.20 で Linux に統合された。
74 .TP 
75 \fBJFS\fP
76 IBM により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
77 カーネル 2.4.24 で Linux に統合された。
78 .TP 
79 \fBxiafs\fP
80 は Minix ファイルシステムの拡張で、より安定し安全なファイルシステムとして 設計、実装された。これは、いらない複雑さは避けつつ必要な基本的機能を
81 備えている。 \fBxia\fP ファイルシステムは、もはや開発もメンテナンスも行われていない。 カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
82 .TP 
83 \fBmsdos\fP
84 は DOS や Windows、いくらかの OS/2 コンピュータが使っているファイル システムである。 この \fBmsdos\fP
85 ファイルシステムでは「8 文字の名前+ピリオド+3 文字の拡張子」より 長いファイル名はつけることができない。
86 .TP 
87 \fBumsdos\fP
88 は DOS ファイルシステムを拡張した Linux のファイルシステムである。 これは DOS ファイルシステムのもとで、長いファイル名や
89 UID/GID、POSIX 形式の パーミッション、(デバイスファイルや名前付きパイプなどの) 特殊ファイルを 使えるようにしたものである。DOS
90 との互換性がある。
91 .TP 
92 \fBvfat\fP
93 は Microsoft Windows95 と Windows NT が使う DOS ファイルシステムの拡張である。
94 長いファイル名が使えるようになっている。
95 .TP 
96 \fBntfs\fP
97 Microsoft Windows の FAT ファイルシステム (VFAT, FAT32) を置き換えるものである。
98 信頼性、性能、容量効率の向上に加えて、ACL、ジャーナリング、暗号化などの機能が
99 追加されている。
100 .TP 
101 \fBproc\fP
102 はカーネルデータ構造へのインターフェイスとなる疑似ファイルシステムである。 これは \fI/dev/kmem\fP
103 を読んで解釈することの代わりとして使うことができる。 このファイルシステムのファイルはディスクスペースを使用しない。 \fBproc\fP(5)
104 を参照のこと。
105 .TP 
106 \fBiso9660\fP
107 は ISO 9660 標準に沿った CD\-ROM のファイルシステムである。
108 .RS
109 .TP 
110 \fBHigh Sierra\fP
111 Linux はハイシェラ (High Sierra) をサポートしている。これは ISO 9660 標準が 決まるより前に使われていた CD\-ROM
112 ファイルシステムである。Linux の \fBiso9660\fP ファイルシステムサポートがハイシェラファイルシステムを自動で 認識することができる。
113 .TP 
114 \fBRock Ridge\fP
115 Linux はロックリッジ (Rock Ridge) 変換プロトコルで規定された システム使用
116 共有プロトコルもサポートしている。これは UNIX ホ ストのファイルを \fBiso9660\fP
117 ファイルシステムでより詳しく記述するために使用され、長いファイル名や UID/GID、
118 POSIX 形式のパーミッション、デバイスファイル などの情報を提供する。Linux の
119 \fBiso9660\fP ファイルシステムサポートがロックリッジファイルシステムを自動で
120 認識することができる。
121 .RE
122 .TP 
123 \fBhpfs\fP
124 は OS/2 で使われる高性能ファイルシステム(High Performance Filesystem)である。
125 このファイルシステムはドキュメントが入手できないため、 Linux では読み込み専用 (Read\-only) でしか使用できない。
126 .TP 
127 \fBsysv\fP
128 は SystemV/Coherent ファイルシステムの Linux での実装である。 Xenix, SystemV/386, Coherent
129 各ファイルシステムを使うことができる。
130 .TP 
131 \fBnfs\fP
132 はネットワークファイルシステムである。 離れたコンピュータのディスクを使うことができる。
133 .TP 
134 \fBsmb\fP
135 は SMB プロトコルをサポートしたネットワークファイルシステムである。 Windows for Workgroups, Windows NT, Lan
136 Manager が使っている。
137 .sp
138 \fBsmb\fP ファイルシステムを使うためには ksmbfs パッケージに含まれる 特殊なマウントプログラムが必要である。 ksmbfs は
139 \fIftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/Filesystems/smbfs\fP にある。
140 .TP 
141 \fBncpfs\fP
142 は NCP プロトコルをサポートしたファイルシステムである。Novell NetWare が 使っている。
143 .sp
144 \fBncpfs\fP を使うためには \fIftp://linux01.gwdg.de/pub/ncpfs\fP にある特殊なプログラムが必要である。
145 .SH 関連項目
146 \fBproc\fP(5), \fBfsck\fP(8), \fBmkfs\fP(8), \fBmount\fP(8)