.\" 2006-02-07 mtk, minor changes
.\" 2008-10-10 mtk: add description of inotify_init1()
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Akihiro MOTOKI
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 2006-08-15, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.39
-.\" Updated 2008-11-10, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.12
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.\"
-.TH INOTIFY_INIT 2 2008-10-10 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH INOTIFY_INIT 2 2008\-10\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
inotify_init, inotify_init1 \- inotify インスタンスを初期化する
.SH 書式
.nf
-.B #include <sys/inotify.h>
+\fB#include <sys/inotify.h>\fP
.sp
-.B "int inotify_init(void);"
-.BI "int inotify_init1(int " flags );
+\fBint inotify_init(void);\fP
+\fBint inotify_init1(int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
-.BR inotify_init ()
-は、新規の inotify インスタンスを初期化し、作成された inotify イベントキュー
+\fBinotify_init\fP() は、新規の inotify インスタンスを初期化し、作成された inotify イベントキュー
に対応するファイルディスクリプタを返す。
-.BR inotify_init1 ()
-は、
-.I flags
-が 0 の場合、
-.BR inotify_init ()
-と同じである。
-.I flags
-に以下の値をビット毎の論理和 (OR) で指定することで、
-異なる動作をさせることができる。
-.TP 12
-.B IN_NONBLOCK
-新しく生成されるオープンファイル記述 (open file description) の
-BR O_NONBLOCK
-ファイルステータスフラグをセットする。
-このフラグを使うことで、
-.B O_NONBLOCK
-をセットするために
-.BR fcntl (2)
+\fBinotify_init1\fP() は、 \fIflags\fP が 0 の場合、 \fBinotify_init\fP() と同じである。 \fIflags\fP
+に以下の値をビット毎の論理和 (OR) で指定することで、 異なる動作をさせることができる。
+.TP 12
+\fBIN_NONBLOCK\fP
+新しく生成されるオープンファイル記述 (open file description) の BR O_NONBLOCK
+ファイルステータスフラグをセットする。 このフラグを使うことで、 \fBO_NONBLOCK\fP をセットするために \fBfcntl\fP(2)
を追加で呼び出す必要がなくなる。
-.TP
-.B IN_CLOEXEC
-新しいファイル・ディスクリプターに対して
-close-on-exec
-.RB ( FD_CLOEXEC )
-フラグをセットする。
-このフラグが役に立つ理由については、
-.BR open (2)
-の
-.B O_CLOEXEC
-フラグの説明を参照のこと。
+.TP
+\fBIN_CLOEXEC\fP
+新しいファイル・ディスクリプターに対して close\-on\-exec (\fBFD_CLOEXEC\fP) フラグをセットする。
+このフラグが役に立つ理由については、 \fBopen\fP(2) の \fBO_CLOEXEC\fP フラグの説明を参照のこと。
.SH 返り値
-成功すると、これらのシステムコールは新しいファイルディスクリプタを返す。
-エラーの場合、\-1 を返し、
-.I errno
-をエラーを示す値に設定する。
+成功すると、これらのシステムコールは新しいファイルディスクリプタを返す。 エラーの場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP をエラーを示す値に設定する。
.SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
-.RB ( inotify_init1 ())
-無効な値が
-.I flags
-に指定された。
-.TP
-.B EMFILE
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+(\fBinotify_init1\fP()) 無効な値が \fIflags\fP に指定された。
+.TP
+\fBEMFILE\fP
inotify インスタンスの総数がユーザ単位の上限に達していた。
-.TP
-.B ENFILE
+.TP
+\fBENFILE\fP
inotify インスタンスの総数がシステムの上限に達していた。
-.TP
-.B ENOMEM
+.TP
+\fBENOMEM\fP
カーネルメモリが十分になかった。
.SH バージョン
-.BR inotify_init ()
-は Linux 2.6.13 で初めて登場した。
-.BR inotify_init1 ()
-は Linux 2.6.27 で追加された。
+\fBinotify_init\fP() は Linux 2.6.13 で初めて登場した。 \fBinotify_init1\fP() は Linux
+2.6.27 で追加された。
.SH 準拠
これらのシステムコールは Linux 独自である。
.SH 関連項目
-.BR inotify_add_watch (2),
-.BR inotify_rm_watch (2),
-.BR inotify (7)
+\fBinotify_add_watch\fP(2), \fBinotify_rm_watch\fP(2), \fBinotify\fP(7)